未開拓地区の半分以上を占める未開拓の荒野が「転移荒野」である。
何故転移荒野と呼ばれるかというと、異世界から様々なモノが転移してくる荒野だからである。
基本的に荒野が広がるものの、異世界の遺跡や建造物、草原や湖なども点在する。
世界の変容後、この区域の時空が不安定になり、異世界の魔物・怪異などが現れるようになった。そのため危険な区域である。なお世界中にこのようなスポットがいくつか確認されている。
異世界の研究のために残しておきたいという思いがあり、常世財団側は開拓に積極的でないようである。
住民の出入りは禁止されていないものの、現在は学園の直接管理する場所ではないため、中で何が起こっても自己責任となる。
ただ、そのかわり異能や魔術などの使用は全面的に認められている。訓練のためにやってくる生徒もいるという。
参加者(0):ROM(1)
Time:14:12:13 更新
ご案内:「転移荒野」から七夜桜さんが去りました。
■七夜桜 > ……何か、負のオーラが感じるわ。
私と同類の気に、導かれるようにここにやってきたけど、何か、気配がする……
……あそこの影、私に悪意を向けている、解る。
……クスクスクスクス、その証拠に、私の力ではなく、偶然かもしれないが、あの「影」に、別の「影」が襲いかかったわ、フフフ。
私の能力は完全なカウンター型、それも、まるで肉食獣のように、明らかな殺意を向けられないと、嫌がらせ程度しか出来ないはず。
……そんな、「祟り」をもたらす私を、誰も好きになってくれとは言わないわ。
クスクスクスクス。
……さて、夜も遅いし、ここから離れましょう。
やっぱり、ちょっとは怖いわクスクスクスクス。
ご案内:「転移荒野」に七夜桜さんが現れました。
ご案内:「転移荒野」から霞流 周さんが去りました。
ご案内:「転移荒野」からスノウさんが去りました。
■霞流 周 > そうして、”霞”の少女は”雪”の少女の案内役となって――街まで送り届けるのであった。
――余談、生活委員会の本部の受付とかにも律義にスノウさんに付き添ったかもしれない。
■スノウ > 「...そうですよ?」
褒められる事なんてなかったし...何だか胸が熱い気がする。
顔も熱いしまだ体温が整ってないだけかな。
「アマネさんも学生さんと...聞き覚えがある単語があるような。」
魔術と異能は知ってる、私にもあるし似たようなもの?
ちょっとだけ思考を巡らせるが、考えるのは後回しにしよう。
あとで一杯質問しよう。情報が少ないのは怖い。
「何から何までありがとうございます...。」
もう一度頭を下げて、一緒に歩いていくことにする。
私はこれからどうなるんだろう...前みたいな生活は嫌だな...。
変な不安はありつつも、この人だったら大丈夫だと思う。
(あれ、こうやって歩くのって初めてじゃないような...?)
不思議な気持ちになりつつも、隣にいる人に感謝をしながら導かれて。
■霞流 周 > 「…そうですか…?」
普通に格好いいと思うけれど。自分がぼんやりしてるように見られるせいかもしれない。
スノウさんの顔が赤い気がするのだけど、もしかして照れてるのかな?とかぼんやり考える。
特に自分が礼儀正しいと思った事は無い…あくまで最低限、そのつもり。
「…えぇ…私も一応その学生で…文化、知識、あと…魔術とか異能とか…色々学べますね…。」
こちらの世界に馴染みつつ、衣食住を確保出来る点を考えると、保護して貰ってから正式に学生になるのはメリットはそれなりに多い。
…けれど、矢張り学生としての立場やルールによる多少の縛りはどうしてもある。
「…分かりました…じゃあ…スノウさんが大丈夫そうなら…早速出発…しましょうか…。」
一先ず、道案内と生活委員会の本部までの付き添いは引き受けようと。
その後――学生になるのか、保護して貰うのか、そこはスノウさん自身が決める事で。
少女はただの案内役…みたいなものでいい。
一気に帰るには多少距離もあるので。ともあれ、彼女が出発できそうなら先導するように歩き出そうと。
(…私は…意外と異邦人の人と…知り合う事が多いんだなぁ…。)
そんな事をぼんやり思いながら、曖昧な少女はゆらり、とした独特の歩き方で彼女を導くのであった。
■スノウ > 「か、かっこいい...!?そんな...ことないです...。」
突拍子もない事を言われて顔が赤くなっている。
本当に礼儀正しい人なんだ...あっちの世界じゃいなかった。
「『学生』...?もしかして勉強とか...してる人ですかね?」
聞いたことがある。勉強して、偉くなったりする人だっけ。
研究員達もその一環でなったとかそんな感じだった気がする...。
聞いてる限りだと私みたいな異形でも学べたりするのかな。
こんな腕で出来るのか分からないし、怖がられそうだけど。
「...ここから連れてって欲しいです。」
色々考えて見たが、私一人じゃどうしようもない...。
私の知らない単語は一杯出て来たけど、保護?をお願いする事にした。
■霞流 周 > 「…そう…でしょうか…?視線が鋭いのは…それはそれで…格好いいと…思いますけど…。」
あくまで少女の感想ではあるが。目付きが鋭いというのも、多少なり緊張や警戒を保ち続けてるのもあると思う。
ちなみに、少女は別にお礼やら見返り云々は何も考えていない…そもそもそんな下心も無い。
「…そうですね…この島は…『学生』…私みたいに…学び舎で学ぶ生徒たちが…自治を主に担う特殊な…島なので…。」
それと、矢張り生活委員会の本部に案内して、彼女を異邦人の一人として保護…身の安全を保証して貰うのが先決か。
もし、学生になったら安全と同時に生徒としての縛りも生じるだろうが…。
(…スノウさんの…意志に任せたいし…私はあくまで…案内するだけ…が、落し所…かな…。)
彼女が水分補給などを終えたら、ぼちぼち道案内をするとしようか。
「…一先ず…島の中心部にご案内して…生活委員会という所に…事情を話して…保護して貰うのがいいかもしれませんね…。」
と、提案だけはしてみるが、あくまで案内と提案だけ。案内はするとしても、その先はスノウさんの判断にお任せだ。
■スノウ > 「...こう開けるんですね、ん...ごくごく。」
異形の腕だと握りつぶしかねないな、と何とか片手で開けた。
私が世間に疎い...いや「この世界」の物なのだろう。
服装的には似てるけど雰囲気が全然違うし、優しいし...。
「ずっと閉じ込められたもので...私の視線鋭いですよね...?」
色々お話してくれてるのにずっと身構えてた事に今更気づく。
私はやっと落ち着けてる...んだろうか?どうなんだろうか...。
何かお礼をしないといけないけど返せるものなんてないし。
「私が行ってもいい場所であれば...お願いします。」
深くお辞儀をしてお願いをしてみる事にする...。
行く当てもないし...いざとなれば戦闘も出来る。
この人だったら私が参加しなくても問題なさそうだけどな、と。
■霞流 周 > 「…どうぞ…。」
元々、言葉数が多かったりお喋りな気質でもない少女だ。
普段に比べたらそれなりに口数は多いが、それでも何処か淡々としている。
ペットボトルの蓋を開ける事に四苦八苦していたり、物珍しそうにしている様子から見るに。
(…スノウさんが…本当に異邦人だと仮定して…こういうタイプの物は無い世界の…人…?)
それか或いは…と、考えを巡らせようとして…止めた。
ドアを蹴破って来た、という発言に…ドア=扉=門?と、頭の中に思い浮かべながら。
(…それはそれとして…まだまだ…警戒…されてる感じ…かな…無理も無いと…思うけど…。)
土地勘も何も全く無い所に放り出されたようなものだ。
彼女の口ぶりからして、こっちに来て最初にまともな会話をしたのは自分が初のようだし。
「…いいえ…警戒されるのも…無理はないと…思いますので…大丈夫です…。」
そもそも、そういうのはあまり気にしない性格でもある。
しかし、このまま彼女を荒野に独りにもしておけないだろう。
何時かの【死神】さんの時と同じく、街の中心部…学生街…引いては、生活委員会の本部に保護を頼むべきだろうか?
「…スノウさん…取り敢えず…このままこの荒野に居ても…あれなので…島の中心部…まで…ご案内しましょうか…?」
■スノウ > 「...なんだかすみません、頂きます。」
何だろうこの容器...水筒みたいなものかな?
こっちはお肉みたいな、もの...他も多分似たような物だろうか。
まともな食事なんてしてなかったし...あれ、開けれない...?
「全く知らない...元々土地なんて知らない方だけど...」
ペットボトルを開けるのに苦労しながら遠慮なくお肉を食べていく。
丁寧に説明してくれる貴方を見ながら、優しい人だな...なんて思う。
「そういえば変なドアを蹴破ってここに来たんだっけ...。」
あの時の判断は正しかったんだろうか。
誰も追いかけてこない状況で、色々今貰ってるし...。
ここまで尽くしてもらってもやはり警戒してしまうような素振りをする。
「色々貰ってるのに変におどおどしてしまって...すみません。」
■霞流 周 > 「……水でよければ…飲みますか…?…あと…携帯…食料も…。」
彼女の言葉に察した?のか、パーカーの懐から、小型の水の入ったペットボトル。
…と、袋に包んだ肉の干物…いわゆるジャーキーを手渡そうとする。
彼女の口に合うかは分からないが、おそらくまともに飲み食いは出来ていない可能性もある。
「…えぇ…【常世島】…と、いいます…。…今…私たちが居るこの荒野は…通称…【転移荒野】と呼ばれてます…ね…。」
一気にあれこれ説明しても、彼女も付いて行けないだろうと、小出しになるべく簡素に伝えていく。
「…そして…この荒野は…【門】というものを…主に通じて…別の世界の…人や…物…魔物とかそういうのも…流れ着いたり…します…。」
スノウ、と名乗りを返してくれた彼女に、軽くまた会釈を小さく一つ。
相変わらず、少女の視線は茫洋としていてどうにも覇気や生気に欠けている。
「…多分…スノウさん…も…おそらく…何かの弾みか切欠で…この【世界】に…流れ着いたのかも…しれません…。」
■スノウ > 「時間の感覚が無くなる位にはいたと思います...。」
長い間逃げ回る生活をしてたせいか、そんな事を考える余裕は無かった。
「島...?ここ、国じゃないんですか?」
腕の事を驚かれなかった上に、今ここに立ってる場所が島だと言う。
私みたいな人が他にもいる...?現実味が無くなってきた気がする。
なんだか別世界に来たみたい、夢の中にまだいるんじゃないか...と。
「あ、えっ、はい....よろしくお願いします。スノウです。」
普段の調子からかけ離れた少し高い声で挨拶を返してしまう。
なんだろう、ついてってもいい気がする。そんな気がする。