2024/06/24 のログ
ご案内:「転移荒野」に崛葺 茉璃さんが現れました。
崛葺 茉璃 > お仕事をしましょう / 仕事をしよう
探しものをしましょう / 尋ねものをしよう

「相変わらず、広いですよね / 開けた地であることよ
 見つかるかしら / 見つかるものか」

お話を聞きました / 依頼をされた
不思議な場所があると / 奇妙な地があると

てくてく てくてく
歩きます / 歩みを進める

転移荒野の広い地を、怪奇な場所を探して歩いていく
お供がひっそりとついていきながら

「ちょっとした旅行ですね / 少しく旅のようなものだな」

右へ左へ 異常を探して女は歩く

ご案内:「転移荒野」に蘇芳 那由他さんが現れました。
蘇芳 那由他 > さて、困った事になった。僕は最近自分の方向音痴を自覚した身である。
だから、携帯のナビ機能などをフル活用して、出来るだけ変な場所に迷い込まないように努力はしている。

…しているんだけど、いよいよ変な場所に迷い込んだ気がしないでもない。

「……いや、迷うってレベルじゃないよねこれ…。」

右を見ても左を見ても見覚えのない景色だ。いや、こういう場所があると話には聞いていた。
確か…何だっけか?…そうそう、『転移荒野』だ。……尚更何でここに居るんだ僕は!?

「……確か、何か色々と危険な場所でもあった気がしないでもないんだけど…。」

その前に、どうやったら街の方に帰れるのだろうか?本当にこれは迷子ってレベルじゃない。泣きたい。

「…んー…今日は放課後に簡単な”仕事”をこなして、それが終わって帰ろうとしてた所までは覚えてる…んだけど。」

気が付いたらもう”ここ”に佇んでいた。…どういう事なの…。
少年、荒野のど真ん中に途方に暮れる。ただでさえ方向音痴なのだ。適当な方角に歩くのは危険すぎる。

崛葺 茉璃 >  
「あら……あれは? / おや、彼方は?」

怪しい気配は未だ見えず。
代わりに、怪しい、おかしな、慣れ親しんだ、匂い(気配)がしてくる……気がする。

とてとてと、とてとてと、歩いて近づいて行きましょう
見えてくるのは、若い男の子
黒髪黒目……包帯姿がとってもユニーク

「えーっと、こんにちは?
 それとも、縺薙s縺ォ縺。縺ッ?
 あなたは、この世界の人ですか? / 常世の者か?」

近づいて、まずはご挨拶
言語が通じればいいのだけれど

蘇芳 那由他 > 「……え?」

まさか誰かに声を掛けられるとは思わなかったのか、流石に驚きの表情を淡く浮かべて振り返る。
…全然気が付かなかった。そんな動揺は直ぐに落ち着いて、軽く会釈を一つ。

「…どうも、こんにちは……はい?あ、えーと、普通にこの世界の人間…だと思います、はい。」

いけない、曖昧な答え方になってしまった。
何せ記憶喪失で保護された身の上なので、そもそもこの世界の出身か分からないので。
取り敢えず、補足するように慌てて「あ、えぇと常世学園の生徒です!」と、付け加える。

(…何か完全に僕は不審者になってる気がするけど、この人……あ、れ?)

おかしい。目にゴミが入った訳でも何でもないのに…この人の姿がはっきり見えない
かろうじて、白髪で赤目だというのは分かる。だがそれだけだ。
その全体の輪郭、というべきか。ハッキリとした容貌を何故か認識できない。

(……幽霊…とかじゃない…よね?もしくは怪異とか。)

最近、怪異相手に殺されかけた経験があるのでちょっと過敏になってるかもしれない。
頭を振って気を取り直す。初対面の人に僕は何を失礼なことを考えているのか。

崛葺 茉璃 > 「ああ、よかった / 善哉 
 学生さんでしたか / 学生なりきや」

ぱふりと手を打つ。
印象のはっきりしない女は、それでも笑みを浮かべていたことは見えるだろう。

「あなたも、捜し物さんですか? / 探しものか?
 それとも、お仕事ですか? / 役目か?
 転移荒野は何が来るかわかりませんからね / 何が来るやも分からぬからな
 色々な人が働くのも当然ですね / 然りだな」

確かに、そこに在ることはわかる。
それゆえに、非実体の何かではないだろう、と想像がつく
といっても、そう見せかけているだけかもしれないが

「ここまで、大変でしたねえ / 面倒であったろう
 行き先は決まっていますか? / 決まっておるか?
 私は、全然なんです / まだ何もつかめておらぬ」

そこまで言えば、少しだけしょんぼりする
今のところ、なんの尻尾もつかめていないのである
眼の前の彼は何か識っているだろうか

蘇芳 那由他 > 「はい、常世学園1年の…蘇芳那由他、といいます。」

どうやら信じて貰えたらしい。不審者扱いされなくて心底ほっとした。
奇妙な事に、この人が女性である事は分かるし、笑みを浮かべたりぱふり、と手を打つ仕草も分かる。
だけど、”分からない”。そのハッキリとした姿がどうしても少年には認識できないのだ。

(…何だろう。声が女の子のような、お姉さんのような、お婆さんのような…。)

輪郭、だけでなく”声”も何かがおかしい。正常にコミュニケーションは取れているのは勿論分かる。
ただ、声の質…?というのだろうか。それがころころイメージが変わるような。

「あ、いえ…僕は何というか”気が付いたら”ここに立っていた、と言いますか。
自分でもサッパリというか驚いているというか。よく分かりませんけど、多分ただの迷子です。」

探し物がある訳でもないし、”仕事”はもう済ませている。
矢張りここは彼女の口から出た通り『転移荒野』らしいのは確定したが。

「…まぁ、えぇとそんな感じなので行き先がある訳ではないんですよね。
強いて言うなら、街の方にはどう戻ればいいかな…って。」

何とも情けない迷子だが、基本凡人なのだ。いきなりこんな場所に放り出されたらこうもなる。

「…あの、貴女は何か探し物か行く場所でも?」

彼女の言葉に、ふと気になって尋ねてみる。…相変わらずこの女性の輪郭ははっきり見えない。
ただ、確かに実体…もとい肉体があるのは分かる。認識を阻害する異能とか魔術だろうか?

崛葺 茉璃 > 「ああ、これはこれはご丁寧に / 真面目なことだ。
 私は、崛葺 茉璃と申します。どうぞ、よしなに。 / よろしく頼む」

少し気になる匂いはしますけれど、今のところ悪い匂いではありません。
つまりは、普通の方です。

自己紹介をされれば、素直にペコリと頭を下げて挨拶をする。

「”気が付いたら”……
 それはつまり、夢遊病、というやつでしょうか / まどひありきや 
 それとも……ああ、でも学生さんですから、
 異世界から迷い込んだ、ではなさそうですね。 / 異世界から飛んできた、とはならぬか」

むむむ、と考え込む
少なくとも、自分の探すような相手ではなさそうである。
それならいいのだけれど

「それはまあ、お困りでしょう。 / 困ることだな 
 まあまあ、街でしたらご案内できます / 案内できるぞ」

それではご案内しましょうかね、と考えた矢先
那由他から問が飛んでくる

「私?」

くきり、と首を傾げる

「ああ、そうです。探しものです。見つけにくいものです。
 ここは転移荒野ですから……お外の世界からの客人 / 稀人 が来てないか探しているのです。」

のんびりと、世間話のように口にして

「定期的に、調べないといけないということですから / 探らねばならぬということ故に
 お忙しい人も多かったので、今回は私が」

風紀委員さんもバタバタと、祭祀局も最近はアレが出たのでバタバタとしているのです

蘇芳 那由他 > 「えーと、後見人というか僕の身元引受人の方が、礼儀には厳しかったので…。」

その割には人の携帯の通知音声を勝手にすり替えたり悪戯してくるが。
…それはともかく。少年自身は、記憶喪失と【槍】を除けばそこらに居る一般男子学生と変わらない。
もし、気になる匂いがあるとしたら【槍】か、もしくは少年の”何か”か。

「…いやぁ、直前まで街に居たのはきちんと覚えてますし、夢遊病を指摘されたり診断された事は無いですね。」

「方向音痴なのは間違いないですが」と、続けて口にするが方向音痴どころではない。
そもそも、街からここまでどのくらいの距離があるというのだろう。

「あ~…実は僕、記憶喪失で1年近く前に保護された身なので。異邦人、という可能性もゼロではないかもです。
ただ、色々検査された感じでは地球人…もといこの世界の人間でほぼ確定らしいです。」

記憶喪失は別に隠していないし、失った過去も特に気にしていない。
なので、割と明日の天気の話でもする程度の気安さで普通に口にする。
なので、彼女の探し物/人にはおそらく該当はしないだろう。

「え、いいんですか?崛葺…さんの探し物のお邪魔をする形になってしまいますが。」

街まで案内してくれるのは凄い有難い!けれど、彼女のお仕事?の邪魔をしてしまう形だ。それは申し訳ない。

(…稀人…別の世界からの来訪者…異邦人、かぁ。)

つい先日も、カフェで異邦人の金髪碧眼の少女と知り合ったばかりだ。
元々、地球人だ異邦人だと全然気にしない少年だが、迷い込む側の立場は少し気になる。

「…成程。そうすると、崛葺さんは生活委員か風紀委員会辺り、の所属でしょうか?」

あくまで少年の素人推測なので外れかもしれないけれど。

崛葺 茉璃 >  
「あれあれ、あれあれ。それは不思議です / 奇妙だな
 街は遠いです / 遠方だ
 此処まで来るのに、時間がかかります / 一苦労だ」

自分も裏技を使いでもしなければ、割と手間がかかって此処に来ることになる。

「瞬間移動の異能とか、法術とか、そういう特殊な力が、あるのでは? / ありはすまいか?
 記憶がない、ということは……知らずに、使っている、とか?」

といっても、確証はないのです。
漂う匂いはそういうのとは違いそうですし。
どちらかといえば……祓う力と……あと、ほんのひとつまみの悪そうな匂い

「いいのです / 構わぬ
 必要であれば、使いのものを放ちますから / 式でも打つからな
 困っている人を助けるのも、お仕事です。多分です」

本来の専門は死んだものの方だけど、生きているものだって相手にするのです。
人を助けて悪いという道理も多分ないはずです。
緊急のときは……その時考えます

「ああ、いいえいいえ。私は祭祀局のものです。
 お外の世界 / 外つ国 からは、神様も精霊様も参りますので。
 点検しないと、気づいたらこの荒野に領地を作られたりするんです / 己が世を造りおる」

はい、そのときはとても困ります。
きちんとお話し合いをしなくてはなりません。

「時には、退去願うこともあります / 帰ってもらうこともある
 そのときは争いもあります / 闘いがある」

大変なのですよ、と肩を竦める

「ああ、そうです。ナユラ様も、祓えのお力をお持ちで?
 そういう匂いが、少しするのですけれど / そういう気配がわずかに感じられるが」

さっきから何となく香ってくるモノ
悪い方は……でも、大丈夫そうにもみえる