2024/06/25 のログ
■蘇芳 那由他 > 「…あ、僕は【無能力者】ですよ?記憶喪失で保護された時に、何回も検査されたので。
異能は持っていない、魔術も全く使えないというのは既に断定されてます。」
しつこいくらいに何度も検査されたのはよく覚えている。
どんな測定にも無反応だったので、おそらく間違いない…と、思う。
少なくとも、少年に自覚がある範囲では瞬間移動なんてまず有り得ない。つまり謎現象。
「…式…?あ、式神ってやつですか。凄いなぁ。」
そういうものを何も使えない少年からすれば、素直に感心するしかない。凄いなぁ。
困っている人は助ける…成程、同感だ。自分もそういう人はどうにも見過ごせない。
「…祭祀局……話には聞いた事がありますね。
神様……いや、でも普通に存在してもおかしくないですよね。」
少年自身は神様に出会った事は無い…あ、いや死神に近い?幼女さんが居たか。つまり神様は居る。
そもそも、少年が持つ【槍】だって死神の神器もとい祭器の内の一つだ。
(むしろ、神様の領地とか何か凄そう……駄目だ、それしか感想が出ない!!)
正確には想像が出来ない。神様の領地とかやっぱり人には理解し難い感じなんだろうか?
ただ、彼女の話を聞く限り…少年の感想としては。
「…入国管理局、みたいなものですかね?この世界
にやって来た不法入国者を監視、管理する…みたいな?」
それは大変そうだなぁ。と。素人少年なのでそういう理解の仕方になったらしい。
「……えーと。」
あ、もしかしてこの人はそういうのに敏感な人なのだろうか?
いや、祭祀局の人ならそういう気配は感じ取れるのかもしれない。
何とか誤魔化そうかとも考えたが…うん、僕は嘘が下手なので。
「あ、ハイ。成り行きで【破邪の戦槍】という…浄化に特化した特殊な槍を持ってます。」
とはいえ、槍に選ばれはしたが少年にはまだ全然使いこなせていない。
そもそも、【槍】そのものに意志があるし戦闘は素人の少年は使い手としては最低レベルだ。
■崛葺 茉璃 >
「なるほど、そうでしたか / そうであったか
では、不思議なことが起こった、ということでしょうか
ううん……なにか憑いてる……というわけでもなさそう、な?」
じっと近寄って見つめてみましょう
怪しいものも、怪しくないものも、物の怪のたぐいであれば見えることも多いのですが
今のところ、女の目にはそれらしいものは映らなかった。
「大体、そんな感じです。細かく言うと違うのですが。 / 異なるのだが
凄い……うん、凄いのかもしれません / 凄いのかもしれぬな」
あくまで、機能の一つでしかないのです
でも、確かに。凄いのかもしれないですね
そう想ったので、女は素直に頷く
「はい。神も、悪魔も、幽霊も / 怪異、物の怪なども
昔は、みんな本当に信じていて。途中から忘れられて。
そして今また、蘇ってきたのです / 黄泉返ってきたのだ」
「そして、それらを見守り対処するのが、祭祀局のお仕事の一つです。
ただ、監視、というと…… / 監視というのは、少しな
普段は、話し合いで約束をするのです / 決め事をつくるのだ
実はそれで、神様とか、学生になったりしてます / 学問の徒になることもある」
それも交渉の賜物だったり色々するのです
お仕事は大変です
異世界の存在を軽々に扱うわけにもいかないので、勘所は難しい
「まあ、まあ、まあ、まあ……
【浄化】の槍、ですか。とても素晴らしいですね / 脅威的だな
【死神の神器】の一つとは……人を選ぶはずですから、大したものですね」
なるほど、匂ったのはその浄化の気配でしょうか。
納得といえば納得ですね
「うーん、きっと私が普通でしたら祭祀局に是非と言うのでしょう / 祭祀局に来よと言わん
でも、私は無理に、とも言えないのです。 / 無理にとも言えぬ。」
うんうん、と頭を悩ませます。
あって嬉しい人手。増やせて嬉しい人手。けれど、負担も大きいのです。
そうして、頭をひねるので女は勧誘もできない。
■蘇芳 那由他 > 「…方向音痴ではありますけど、それだけでこんな距離を一気に移動、も有り得ませんからねぇ。」
それこそ瞬間移動の異能?だが、少年は異能は持っていないし、目覚める気配すら無い。
そして、何かに憑依されている訳でもない。本当にただの少年、といった感じだ。
じっと近寄られると少し動揺するが、なまじ彼女の姿が曖昧なのでまだ平静でいられる。
…すいません嘘です。女子との至近距離は男子としては緊張するんです…!!
「僕からしたら十分凄いと思いますよ。僕はそういうの何にも出来ないので。」
周りがなまじ異能や魔術、特殊技能の持ち主ばかりだから尚更にそう思う。
別に自分を卑下するほど卑屈ではないが、羨ましいなぁ、と思う事は何度もある。
「…黄泉帰り…あぁ…。」
裏常世渋谷に迷い込んだ時の事を思い出す。
あの時、遭遇した”あの人”は、まだあそこを彷徨っているんだろうか?
そんな感傷に浸るのも数瞬、直ぐに気を取り直す。いずれまた再会を誓ったのだ。きっとまた会える。
「…すいません、失言でしたね。神様たちだっていろんな方がいますでしょうし。」
監視、なんて失礼な言葉だったなぁ、と素直に反省。
もし、僕が本物の神様に出会ったら…色々と神様の目から見たこの世界の事を聞いてみたいと思った。
「――知ってるんですね。…あ、でもおかしくはないのか。」
常世博物館に展示されていたくらいだし、伝承やら来歴は資料としてあったりするのかも。
…と、いうより…あれ、これもしかして僕は勧誘されつつあるんだろうか?
(…いや、でも僕は戦闘とかど素人なんですけど。)
幾ら凄い槍を持っていたとしても、それを使いこなせず彼自身は身体能力が高い訳でもない。
後方支援とか裏方ならギリギリ務まる可能性もあるが、怪異退治やらそういう方面だと役立たずだろう。
いや、正確には勧誘はしたいけど出来ない感じ、なのかな?これは。崛葺さんの言葉を聞く限りそんな風に思える。
「……えーと、外部協力者というか、臨時のお手伝いくらいなら出来ると思います。
ただ、僕は荒事は素人ですし、専門知識も無いので役に立てるか疑問ですが。」
と、そんな妥協点?みたいなものを話してみる。
■崛葺 茉璃 >
「うん。注意して見守る、という感じでしょうか / 気にかけておく、というところか」
原因特定には至らず、謎は謎のまま
放っておいてもいいが、気にはなるので注意は向けておきましょう、と考える
じっと見つめる
「……なにか、思い当たることでもあるのでしょうか / 気になることでもあろうか
ああ、お応えいただかずとも構いません / 問題ない」
ついつい、聞いてしまいました。でも失礼なことです
悪いことはしてはいけません
だから、返事は不要と断ったのである。
「ああ、それでも。悪神、邪神(悪い子)もいますから。
監視もひどい場合は、しないといけないこともありましょう。
でも、なんでもかんでも噛みつくのは良くないです / 吠えるのは如何なものかと」
平和が一番です。そうでなくては、祭器には出番がないのが一番です
だから、話し合いで終わるならそれもいいだろうと
「ええ、有名ですよ。
まるで、自らの意思があるかのような槍……
ああ、なんということでしょう。素敵な提案です / 素晴らしい案だ
もし、よろしければ、ご協力願えますか?」
にぱ、と笑顔が咲く。
無理に相手を勧誘したくはない。仕事は、ハードなときはハードだ。
けれど、協力者なら? それならありかもしれない
「ではでは、もしよければ連絡先を伺っても?」
小さく首を傾げて聞いた
■蘇芳 那由他 > 「…まぁ、僕自身も気味が悪いのでちょっと自分でも気を付けてみます。」
異能も魔術も無い。【槍】に瞬間移動の力なんて多分無い筈。
異能が目覚めた?…有り得なくはないけど、何かそれも違う気がする。
現時点での結論としては、それこそ謎現象とするしかないのであった。
――あと、じっと見つめられてるのは何かよく分かるので少し気まずい。
「…いえ、まぁ、そんな大した事じゃないので大丈夫です。」
流石に素直に話すのはすこーし恥ずかしいので、はぐらかすように微苦笑を浮かべて首を横に振る。
それよりも、彼女の言葉に何度目かの感心を。確かに平和が一番だ。
(神様だって一つの”個”なんだし、考えや思いは色々あるよね。)
この辺り、無知もだけど無神経だったなぁ、と何だかんだ生真面目なので猛省。
悪い神様…それはまぁ、居るだろうけど僕には想像がつかない。そもそも会ったら死にそう。
「…あはは、まぁ、そうですよねぇ。」
椎苗さんもその辺りは織り込み済みなのかなぁ、と思いつつ。
大っぴらに【槍】の事は口にしない少年だが、流石に祭祀局の人は誤魔化せないみたいだ。
あと、こちらの【外部協力者】という妥協提案は、どうやら好感触だったらしい。
祭祀局に正式に所属する訳ではないが、有事の時は出来る範囲でお手伝いする、そういうポジションだ。
(まぁ、本当に僕がどの程度役に立てるかって話なんだけどね…。)
【槍】が無ければ何も出来ない。少年自身には何の力も知識も無い。
――だけど、それはそれだ。力も知識も無くても出来る事は何かある…と、思う。
「分かりました。じゃあ…えーと、ド素人の凡人ですがよろしくお願いします。」
と、彼女の笑顔に釣られるようにこちらも小さく笑って軽く会釈を。
連絡先の交換には素直に頷いて、ポケットから端末を取り出す。
ちなみに、最新機種の【オモイカネ8】はまだゲット出来ていないので旧来のものだ。
「はい、じゃあ…これ、僕の連絡先です。」
ともあれ、崛葺さんと連絡先を交換していきたい。連絡先が少しずつ増えていく…嬉しい。
■崛葺 茉璃 >
「それがいいでしょう。じぃぴぃえす、だったか、そういう力を頼るのもいいやもしれません。」
何があるかわからないのであれば、注意をしておく必要はあります。
移動だけならまだしも、急に爆発?とか起きるかもしれません。起きないかもしれません。
「困るのは、融通の効かない方です。
どうしても、此処が私の土地だ、と言い張る神様もいらっしゃるのです。
あと、なんだか勝手に城とか領地とかを作り出しちゃったりすることもあります。
そうなったらもう、戦争しかありません。
でも、大体は素直に話を聞いてくださいます。」
だから、本当に悪い神様、なんてほぼいません。そう会うこともないでしょう。
もし会ったのなら……それは凄い幸運か、酷い不運かのどちらかです
「役に立つ、立たない、というのはおかしな話です。
お手伝いいただけるなら、それで十分、お役立ちです。 / 助かるのだ
槍のことは……おまけといえばおまけです / そこまで重要なことではない」
力の有無など関係ない
やれることはいくらでもある
ただ、一点。
関わる気があるか、どうか。
それが一番重要だ
「大事なのは、やる気?みたいなものです。 / 本気度だ。
今回は、ナユラ様が言い出してくださったので、問題在りません」
強制などはよくないので、いい出してもらうのは重要です。
特に、私の場合は
「はい。えぇと……こうですね? / こう、だったな?」
端末を出して、連絡先の交換。
ちょっと手つきはぎこちないけれど、なんとかかんとかやってみせましょう
■蘇芳 那由他 > 「…はい、というかむしろナビとかそういうのないと割と僕の命が危ないので…。」
何せ、ナビ機能が無いと…あってもなんだけど、危険な場所に何故か迷い込む事が何度かあった。
最早、方向音痴を通り越して特殊能力…祭祀局の人に一度がっつり検証して貰ったりしようかな?
等と、真剣に考えてしまう程度には割と深刻ではあるが、少年自身は悲しい事に慣れつつあった。
「…戦争、かぁ。僕は戦いなんて真っ平御免ですけど…。
でも、そうしないと解決しない事も多々ありますからね。」
極端な話、死にたくないから。実際、あの紅い怪異と戦った時の自分がそうだった。
まぁ、彼女の話だと大体の神様は割と素直に話を聞いてくれるらしい。良かった。
「……手伝いを申し出たのは僕自身ですからね。やる気はありますよ。」
僅かに沈黙を挟んでから、そう答える。手伝うと決めたのだから是非も何もない。
祭祀局の内情などは勿論ほぼ知らないが、軽い気持ちで申し出る事でもない。
協力者という立場だって、決して安全とは言えないのだから。
平凡が好きだ。平和が好きだ。荒事は苦手だし怪異と対峙するのも命がけ。
でも、自分に何か出来る事があるならやるべきだ。停滞は何も生まないから。
「はい、大丈夫ですよ、ちゃんと届いてますので登録しておきました。」
お互い、連絡先交換が無事に済んだので端末をポケットに戻しつつ。
…そして、大変申し訳ないのだが。
「えーと、崛葺さん…本当にお手数かけて恐縮なんですが、街の辺りまでご案内して頂けますと…。」
深々と一度頭を下げた。彼女の案内が無いと多分マジで一生帰れない自信がある。
■蘇芳 那由他 > あと、凄い今更なんだけどナユラって僕の事!?新手のあだ名ですか!?)
■崛葺 茉璃 >
「闘いは、悲しいことです / 辛いことだ
死者がでたら目も当てられません / とんでもないことだ」
だから、死なない、というのはとても大事です
常世を死者の国にしてはいけません
だから平和が一番なのである
「うん。いいお返事です。
頼れる感じです。頼っちゃいますね? / 頼りにさせてもらうぞ」
ウンウンと頷く
彼の決意のどこに何があるのかはさっぱりわからない
わからなくても、やる気があるなら十分である。
世の中、自分の意志で道を選べること自体がそう多くはないかもしれないのだから
「ああ、申し訳ございません。
こういう、機械?というのは、まだ慣れませんので / 慣れぬものでな」
ペコペコとお辞儀をする
どうにも機械というものの操作は苦手である
「勿論です。
街へお送りする、とお話させていただきましたし / 言っていただろう?
ご遠慮なさらずに」
そういって朗らかに微笑むのである
■蘇芳 那由他 > 「――そうですね。」
静かな表情でゆっくりと頷いた。
善人であれ悪人であれ、誰かが死ぬのなんてあまり考えたくない。
単なる事故でもそうだ。出来るだけ誰にも死んでほしくない。
でも、人は死ぬものだという当たり前の事を肝に銘じておくのは大事だと思っている。
(いや、頼りになるかどうかわかりませんけどね…!?)
いけない、凡人にはそれだけでもプレッシャーだ。彼女にそんなつもりが無くても。
とはいえ、男に二言は無い、という訳で撤回は勿論しない。自分で決めた事だ。
(…単なる学生の筈が、特殊な”仕事”したり祭祀局の外部協力者かぁ。人生分からないなぁ。)
凡人から地味に遠いが、それでも凡人らしく関わっていこう。
これが僕の選んだ”道”なのだから…何かまたポエマーみたいだ、恥ずかしいなこれ。
「いえ、機械に不慣れな人って居ますから仕方ないですよ。」
そこは理解があるので全然問題ない。まぁお互い連絡先無事に交換できたし大丈夫。
「あはは…すみま…じゃないですね、ありがとうございます。」
謝罪、ではなくお礼を。きっとこちらの方が正しい。
そして、この短時間で既に彼女の曖昧な輪郭や声にも慣れてきた少年である。
ともあれ、彼女に道案内を頼んで無事に街に戻れた…筈。
「ところで、崛葺さん?僕はナユラじゃなくてナユタなんですが…。」
と、道中そんな事を言っていたかもしれない。
■崛葺 茉璃 >
「はい、それではよろしくお願い致しますね / よろしくお願いする」
意志とは力である
意志がなければ道は拓けず
意志がなければ意は通らず
だから、意志さえあれば頼れるものなのだ、と茉璃は考える
「いえ、お役に立てれば幸いです / 役立つなら嬉しいことだ」
そう言って道の先に立つのだろう
そしてーー
「まあ、そうでしたか。ナユナ様」
いくら言っても名前の間違いは悪化するだけだった、とかなんとか
ご案内:「転移荒野」から蘇芳 那由他さんが去りました。
ご案内:「転移荒野」から崛葺 茉璃さんが去りました。
ご案内:「転移荒野」に九耀 湧梧さんが現れました。
■転移荒野 > 様々なモノが流れつく転移荒野。
人も物も、あるいは遺跡、あるいは草原や湖、あるいは魔性のモノまで。
そして今日もまた、荒野に「門」が開く。
常と少しだけ違う所があるとすれば、
その門は、明らかに「他者の干渉」によって開かれた者である事だった。
■転移荒野 > しゅ、と、垂直に、まるで幕を裂くように。
虚空から出現した刃が、するりと空間に切れ目を入れる。
更に、しゅ、と、再び刃が空間に切れ目を入れる。
今度は、先に斬り裂かれた切れ目と十字に交わるように。
十文字に裂かれた切れ目は、ずるりと大きく口を開き、その中に混沌とした風景を覗かせる。
その向こうから、誰かが歩いて来る。
■九耀 湧梧 > するり、と、切れ目のような門から姿を見せたのは、一人の男だった。
黒いロングコートを纏い、右腕全体が鎧のようなもので覆われている。
その右手には、刃渡り4尺に及ぼうかという長大な刀。
「…本当に此処で間違いないんだろうな。
あいつ――ガセを掴ませたんなら、後でとっちめてやる。」
ぶつぶつと呟きつつ、左手に握られた鞘に手にした刀を器用に収める。
ぱちり、と音が響くと同時に、背後に開かれた門は巻き戻るかのように閉じて行った。
■九耀 湧梧 > 「それにしても――」
鞘にしまった刀をコートの中に隠すようにしまい込むと、男は髭の生えた顎を軽く撫ぜながら周囲を見渡す。
「何と言うか、色々と入り混じってるような光景だな。
混沌としている、と言えばいいのか、何なのか。」
ぐる、と周囲を見回し終えると、軽く伸びをひとつ。
「とりあえず、此処が何処なのかが分からんと、どう動くかも碌に決められん。
まずは、自分の足で歩いて確かめてみるか――。」
そのまま、ざり、と地を踏みしめ、特に行く当ても定めずに歩き始める。
■転移荒野 > 暫くすれば男の姿は見えなくなり、斬り開かれた筈の門の痕跡も見つからない。
転移荒野には、再び静寂が戻って来た。
その静寂がどれだけ続くのかは、誰にも分からないが。
ご案内:「転移荒野」から九耀 湧梧さんが去りました。