2024/08/12 のログ
ご案内:「転移荒野 深淵迷宮」にアーヴァリティさんが現れました。
ご案内:「転移荒野 深淵迷宮」に能守重高さんが現れました。
■アーヴァリティ > 「今日も日差しが強いねー。しげたかさん大丈夫かな?」
こっちの姿だとそれほど日差しも気にならない。
けど、日差しが強い事ぐらいは分かるし、人間には毒な事も分かる。
あ、でも人間じゃないんだっけ。なら大丈夫かな?
「それよりも、ちゃんと来れるかな?座標は送ったけど…
オモイカネ?もまだよくわかんないね。」
現時刻は昼というには早い時間。
ボクのお家、ダンジョンの入口の座標は連絡で送ってある。
…のだけど、ちゃんと送れてるか少しだけ不安。
あんな便利な機械、ボクは使ったことがないからね。仕方ないね。
かなり早く来てしまったし、ゆっくり待とうかな。
本日3度目の伸びすぎた触手カットをしながら鼻歌で気を紛らわそう。
■能守重高 > この辺でしたか。
転移荒野の遥か彼方の上空からまっすぐパラシュートもなく落下して
徐々に落下スピードは何故か落ち、最後はふわりと土埃も立たせずに着地をした。
「お待たせしました、座標連絡感謝致します」
歩くと思うじゃない?唐突に落下という斬新な登場で彼女の度肝を抜くことにしました。
日中の移動は転移荒野だから歩くという選択肢はなかった。
ただ座標の高さ計算を間違えて上空だったのが唯一本日PONだった。
「えっと、本日の武器は火縄銃がメインです 危険な爆薬は持ってきていません。」
にゅっとどこからか取り出した魔改造火縄銃を彼女に提示。
他武器のリストも手に取り火縄銃をわきに抱えリスト表を広げて彼女に差し出そう。
火縄銃、MP7、グロック17,19他 とリストには記載されている。
■アーヴァリティ > 「んお?おおおおおおおぉっ?!」
頭上に気配ッ!鳥野郎か?!
って見上げてみたらね。
しげたかさんな訳で。
滅茶苦茶びっくりしながらあとずさり。
すぐに受け止めないとと思って腕代わりの触手を差し出したんだけど…
「ぉお…こんにちは、しげたかさん。」
びっくりもびっくり。
ふわりと着地したしげたかさんに度肝を抜かれちゃった。
差し出した触手も目標を失ってぐったりと…
いやはや…
「え、あ、うん。しげたかさんの部屋にあったのだね。
改めて見てもかっこいいね。ボクもそのうち持ってみたいなぁこういうの。
あ、それと中は結構丈夫だからよっぽどな事しなければ多分大丈夫だよ!」
見せてもらったリストを眺めて…うん、全部よくわかんない。
全部銃なのかな?攻撃手段が多いのはとてもいいことだね。
あと、昔の凄い強かったボクの攻撃でも崩れないぐらい丈夫なダンジョンだから多分よっぽどのことがない限り大丈夫!
「あ、そうだそうだ。
えへん、これがボクの変身した姿ですっ。どう、可愛いでしょ。これボクの魔術で作った服なんだ!」
くるりと一回転。
足の触手が絡み合うけど、すぐに解ける。
魔術のドレスがひらりと舞う。ふふ、この服ボクのお気に入り。
これを見せたら中に入ろう。
■能守重高 > 鳥ではないけど 似たような種族の人型を取っているだけ。
ここかなと空間移動したら上空っていうオチだったがちゃんと着地もした。
彼女を驚かしてしまったのは仕方ないとして。彼女の触手が出ているのは今回で二度目?なので驚いていない。
「こんにちはです、アーヴァリティさん。何割か魔物ですね?
ええ、壁に掛かっている一番長いのは対物ライフルだったのでやめました。
どういうのがお好みでしょうか、また後日銃火器屋さんとか行きましょうか?
そうでしたら火縄銃から使いましょうか。」
見せたリスト 火縄銃:狙撃銃扱い MP7:短機関銃 グロック:拳銃
全て銃火器であり歴史的に古いのは火縄銃です。この中で一番新しいのはMP7。
彼女の変身した姿をまじまじと見てから 思わず拍手をした。
「おお、すばらしい。魔術で服も込みで!?それはそれは。服としてお強いのですか?」
魔力込みって中々お目に掛かれない技術なのでちょっと質問もしたい。
見たのもあるのででは早速と火縄銃に魔力を少しだけ流して準備を済ませてから彼女と一緒に中へ入りたい。
■アーヴァリティ > 「多分そうなのかな?半分ぐらい魔物かな?
残り半分は人間だと思うよ!」
腕の触手をゆらゆら。
何割ぐらいなのだろう。あんまり考えたことは無かったかな。
「そうだね。お金を稼いだら買いに行きたいなー!
すぐに使えるようなものでもなさそうだけど!」
見る限りでは筒といくつかの部位の組み合わされた物…だけど。
小型化されていて、火力のある武器。しげたかさんの力もあるとはいえ、ダンジョン攻略に用いる事の出来るものが唯の筒とは思えない。
きっと、精巧なものなのじゃないだろうか。冒険者にもこの手の小さいけれど強力な武器を扱うのはいたし。
そういう使い手は稀だった。
きっと扱うのも簡単じゃないだろうからだろうねー。
「ん~そうだね。ボクの魔術がね、こういうもので。」
持ち上げた右手に非実体の魔力を纏わせて…実体化。
そうすると右腕が黒い柔軟な実体化の魔力の殻で覆われる。
「これを~こうっ!」
適当に、その辺の1m四方ぐらいの岩に上から叩きつける。
触手のしなやかさを殺さない柔軟性の魔力の殻が岩に叩きつけられると~
そのまま破砕されて、砕け散る。そして殻は無傷。
「これぐらいの耐久力はあるよっ」
魔力を非実体にしてにっこり。
武器にも防具にも足場にもなるボクの便利な魔術さ!
「そろそろ入ろうか!
一階は罠も無かったと思うし、敵も弱いからあんまり警戒しなくても大丈夫だよ!」
しげたかさんの準備が出来てそうな頃合いを見て、ダンジョンの中へ!
さぁて、ここまでくるのに随分かかったけど、久しぶりのお家だ!
じめじめして涼しいからきっと快適だぞ~。
ふふ、住人の悪魔達に会うのも楽しみだね。
■能守重高 > 「そうなのですか、半分が魔物。魔物であっても理知的に会話が成り立っていれば何も言いませんよう。」
四肢が触手、色々と使い放題であれば便利そうですねと思ったのは言わない。
会話が成り立っていれば敵対するという 早い話敵対さえなければ手は出そうとしない。
「物々交換でも対応しますよ?
お金の代わりになるようなものなら交換という形でプレゼント扱いでとも考えたことが今。
銃本体はたかが金属筒とネジとバネの構造体、問題は銃弾ですかね。」
非殺傷銃というものもある、殺傷能力はないけど当たれば痛いや目が染みるとか唐辛子成分の銃弾を撃つのだ。
テーザー銃もその類だし初手混乱にさせるのであればそれも選択肢に入れておきたい。
火縄銃は最も魔改造しすぎて外見は変わっていないが中身が別物になっている。
「魔術の使い手おそろし! その手の魔術を極めてこなかったから新鮮味が溢れます」
説明と実践を今目撃しました。魔法とか魔術の使い手ではないので魔力はあっても使い方が別物だったと理解。
耐久力が人の倍ありそう いやある。
「あ、割と親切では?…弱いかどうかは…いや初めてなので」
中に入ったらひんやりしてた、外と雲泥の差のしっとりとした涼しさ。
初めて入る現場なので警戒は怠らなかった。壁沿いにひたひたと移動をし、
物陰から先を見たりと移動速度は外にいるより落ちた。
■アーヴァリティ > やっぱり多少は魔物だと警戒されちゃうよね。ちょっと悲しいけど、仕方ないね。割り切り。
「え!だったらそのうち何かお願いするかも!
弾は~また考えよう、そうしよう」
物々交換もありだなんて!それなら、マジックアイテムとの交換とか、お願い出来るね。やったね。
そのうち何か交換してもらお!楽しみが増えた!
弾は先延ばしで。物々交換でも、飼うのでもいい。
「ふふ、もっといろいろ出来るからね。そのうち見せることになるかもねっ」
ちょっと得意気!
「そりゃ100階ぐらいあるからね。
1階ぐらい流石に親切だよ。潜るほどどんどん罠とかも増えてくよ。
特にトラップハウスは注意だね。よく冒険者が一網打尽にされてたよ」
ひんやりとしたこの感覚。懐かしくて帰ってきたという実感がある。
頭を左右に揺らして、鼻歌でも歌いたい気分だ。
しげたかさんはちゃんと警戒してる。まあ大体の冒険者はそうしてたし、それが普通なんだろうね。
ボクは一階の罠程度なら大したダメージにもならないだろうし、気楽なものよ。
でも、しげたかさんを置いていかないぐらいのスピードにはしておこう。
さて、入り口からしばらくは魔物は影も気配もないだろう。
だが、そのうち気配や物陰を感じるようになる。
しかし、それらの気配も影も、姿を表す前に逃げて行ってしまう。
まるでこちらを避けている様に、見るにとどめているようだ。
「ん~。魔物全然いないね。おかしいな?」
いつもならいる筈の悪魔すらいない。むむむ。
ダンジョン内の構造は多少ランダムだが、次の階層へ進む為の道は変わらない。
変わるのは魔物、トラップ、宝箱。とはいえ、どれも遭遇出来ていない今ではそれほど関係がないだろう。
■能守重高 > 魔物とか怪物は警戒されやすい方々です。致し方ありません。
「精密性とか点を狙うより面を制するのがお好みであれば、
セミオートのショットガンをお勧めしておきますよう。
装弾数10発に2発足してなので…飛んでいる鳥とか蝙蝠とか
狙うのにはショットガンですね。一撃必殺だと対物ライフルになりますけど」
物々交換ありにしたのは色々な交友関係で手に入れたい宝物や文化に触れたいからだった。
そのうち素材や魔石やらなにやらの交換でもいい。
弾は火薬屋さんが異邦人街にあったはずなのでそこで買ったらいいのではとあとで教えよう。
「魔力を使った魔法は使ったことがないですね…魔力は使うけどその先が違ってた」
なんか使い方が違ってて敵対していなくてよかった。
「えー。ここが1Fだとするとあと99F下る計算に…爆破ありきでは?
疑う扉、扉の隙間から手投げ弾を投げ込んで爆破っていうのが思いつくんです。
あ、置いてかれてる!!」
冒険者紛いの元傭兵。今は学生身分の重高。
警戒し続けていたら置いてかれかけてて慌てて彼女の近くまで近寄りたい。
なんか気配は感じるも逃げていく気配。
彼女はそこにいる、自分の気配は自分のもの。では逃げていくのはこの迷宮の敵!
でもなんで逃げて行っているの????
「寧ろなんか逃げてませんか。気配は小さく感じますけど出てこないですね」
あれか、秘匿している種族が関係していますか?
人の姿を取っていても気配が人じゃないからそれを警戒されているとか?
それはないか。じりじりと牛歩戦術は変わらない。いつでも撃てる火縄銃。
■アーヴァリティ > 「いろいろあるんだな~。
その辺も勉強してみるよ!」
ダンジョン内での戦闘を想定、尚且つ自分に足りない部分を補強出来れば理想的。
この姿での戦闘もまだあまりにも歴が浅い。しっかり見極めてから決めたいところだね。
銃について知れる授業とかないかな?
「そうだね。階層ショートカットもないし、大体の冒険者は一週間とか潜ってたよ。
それに、下階層への階段の道は固定だから一回攻略すると次からは結構楽なんだよね~」
宝も狙うと話は別だけどね。
ありゃ、置いていってたか。ちょっとペースを落とそう。
「ん~多分ボクのせいかも。
ほら、ボク一応ここのボスだから、同じ気配に怯えてるんじゃないかな?
多少は薄まってると思うんだけどねー」
これは前もそうだった。
今は前よりも弱体化したし、と思っていたけどあんまり関係なさそう。
多分下の階に行けば行くほど逃げる敵も減る筈。
とか思ってたら。
「あ、でもなんか来るよ。
ん?でもなんかおかしいな。ボクのお家にこんなのいたっけ?」
階段の方から、強い気配がする。
この気配はなんだろう。なじみのない気配だ。
邪悪な感じじゃないが、殺意は感じる。
気配が近づくと段々と荒い息遣いも聞こえる気がするし、気温が上昇していく感じ…
「ん~なんか紛れ込んだままこっちに来ちゃったかな。」
これは、このダンジョンにはいない筈の生きた獣の気配だ。
両腕の触手に非実体の魔力を纏わせて、横で構える。
■青いタテガミの獣 > 「ガルルルルルッ!!」
10m程前方の角から現れたのは赤い獣。
地球の動物に例えるならライオンに近いだろう。
だが、その毛並みは血の様に紅く、タテガミは青く燃え盛り周囲に高熱をまき散らす。
全長4mはあろう4足の獣はダンジョン内を明るく照らす魔法のタテガミを揺らしながらこちらを威嚇する。
その身体は全長に比べ明らかに弱弱しく、飢えている様子が見て取れる。
随分と長い事まともに食事が出来ていない様子だ。
久々に食えそうなエモノに出会ったことに狂気に近い興奮を隠しきれていない。
細った四肢を最後の力で力強く踏み込み、いまにもこちらに飛び込もうとするだろう。
標的は、先を行っていたアーヴァリティ。魔力を纏っておらず無防備は頭部へと噛みつく構えだ。
■能守重高 > 「あとで銃火器カタログあげますよ、それみて何となくイメージを膨らましてください」
それは初心者用プレゼントとしてあげたい。
刀とか槍とか剣とかの扱いに疎いわりに銃火器の扱い方が実戦じみてる。
銃について知れる授業は風紀委員会とか公安委員会主催の講座ならあるのでは?
それかそれら委員会が講師している授業があったようななかったような。
「ショートカットがない。あ、それは地味に長い。
ほうほう、それは地図作成していたりすると割と簡単になりそう」
見事に置いて行かれかけた。
歩く速度は先ほどよりは早くなったがそれでも時々小走りで彼女の後ろをついていく。
「今は寮でも昔の住まいは迷宮でしたっけ。
ボスがアーヴァリティ やりにくいことにぃ!
…なんか近づいてきていますね、では早速」
物陰から銃口を覗かせる形で獲物がこちらに駆けてきているのが
気配を何となく読んでいたのとなんか熱くなってきた気がしているので銃を構える。
引き金にゆびをかけていつでも撃てる体勢を取った。
見たまんま言うと赤い獣。
体毛が赤くタテガミが青く燃えてて見るからに普通のライオンじゃない。
ライオンの大きさじゃない図体の大きさもあるけどなんか骨と皮みたいな。
先手必勝とばかりに 飛び込んでくる獣の眉間目掛けて火縄銃の引き金を引いた!!
■能守重高 > 『ガァアアアアン!!!』
■能守重高 > 見た目火縄銃 中身狙撃銃に威力が倍増した改造銃の銃口から
飛び出した弾はまっすぐライオンの魔物目掛けて飛んでいき!!
■青いタテガミの獣 > 「ガアアアア!」
獣は回避行動をとる事も出来ぬまま被弾した。
吸い込まれるように眉間へと命中した弾丸はそのまま頭部へと入り込み、少しめり込んだ所で止まる。
即死こそしなかったが、激痛故か衝撃故か、獣は絶叫をあげながらバランスを崩す。
その衝撃に僅かに減速、および着地箇所がズレるもアーヴァリティに体当たりする形とはなりそうである。
■アーヴァリティ > 「しげたかさんナイスだよぉらぁ!」
背後からの爆音と、僅かに後に獣の頭部に空いた風穴。
これが銃!すごい威力だ!
これなら、もう一発でも撃てれば殺す事で出来るだろう。
獣の勢いは銃撃で少し和らいだみたいだけど、このままだと押しつぶされそう。
という訳で構えていた左手の魔力を実体化して、全身を振るって左腕の触手で横なぎ。
人外の膂力と強靭な殻による打撃は、青いタテガミごと獣の衰弱しきった頬へと命中。
そのまま振り抜く形で右側の廊下の壁に叩きつける。
壁には僅かなヒビが入るが砕けたような様子はない。やっぱり固いね、ここの壁。
しばらくぴくぴくと痙攣していたけど、そのうち動かなくなった。
眉間の穴から鮮血が流れ、白目をむいた獣。まだ何とか生きてはいるみたいだけど虫の息。
タテガミの火も段々と弱まっているし放っておいても死ぬだろう。
「倒したかな?
こういう獣は本来いない筈なんだけどね。
どこかからか入り込んじゃったみたいだね」
やれやれ。ボクのお家には食べられるのは殆どいないのに、おバカな獣だね。
さっき叩きつけた方の腕をそのまま弾痕から入れこんで、とどめを刺す。
放っておいて下手に復活されたら怖いからね、
それがあるのがダンジョンクオリティというもんさ。
■能守重高 > 「あ」
フルオートの切り替えにしていなかった。
撃って引き金をまた引いたが弾が出てこなかった。
指でスイッチを探ったら切り替えていなかったので引き金を引いても出てこなかった落ちがついた。
カチャ、カチ これで完了!
次点装填の前に彼女がとどめを刺したような感じに仕上げてくれた。
通常の火縄銃にはない仕草をし、装填完了しセーフティをかけた。
彼女の攻撃の容赦のなさが恐ろしくも頼もしい。
壁にひびが入ったとかはなく堅そう。
言葉に偽りなし もう虫の息だった獣も彼女の手によって命の灯が消えた。
ゆっくりと物陰から出てくれば、銃は持ったままその骸を見下して。
「やりましたね。獣はいないんですか?
入り口が外と繋がっているのであれば迷い込むのでは」
んーこれが魔物か いつ見ても世界が違うと色々といるなあ、と思う狙撃手1名。
■アーヴァリティ > 「そうだねー。ここってあんまり食べられるようなのいないからね
こういう生きてる獣とかは来てもすぐに出てったりしちゃうからさ」
確かにたまに生きてる獣が入り込むこともある。
だけどここには悪魔とか悪霊とか、そういうのばっかり。
つまり、食べられないか食べられたもんじゃないか。
だから、大体すぐに出ていってしまう。
「そういえばこいつも素材になるのかな?
このタテガミとか、多分魔法で燃えてるし素材で売れるのかな?」
両腕の触手に長手袋のように魔力を実体化。
鎮火しつつあるタテガミを探ってみるけど、魔力が血の様に巡っているのを感じられる。
これは売れそうだけど…どうやって持ち帰るんだろう?
色々弄ってみるけど、何をどうすればいいかさっぱりだ。
魔石とか、あるんだっけ?
■能守重高 > 「それってここにいる魔物は生きていないものが出ると言っているような。
幽霊とかゾンビとか悪魔とか???食べれない魔物ってそれらしか思いつかないんですが」
生きていない魔物が普段ここにいる。
つまりそれは悪魔とかゾンビとか霊魂とかでは。
霊魂は食べることが出来るか?いや、食べる食べない以前。
解体…素材を解体するための道具は持ってきていなかった。
あったとしてもナイフでは切れ…なさそう。
「んー素材になりそうなのは、
たてがみとひげと毛皮と爪と…魔物の心臓部そのものが多いんですが、魔石があることがあります。
解体用ナイフ持ってきていないのでちょっと解体してもらっていいですか?」
骸の素材個所をピックアップするようにそれぞれ指さす。
魔石は心臓そのものかその近くにあると告げて、彼女がそれらの作業をする代わりに警戒しておこうと立ち上がろう。
■アーヴァリティ > 「そうそう。一応悪魔は生きてる…のかな?
まあ、とても食べれるものじゃないけどねー。ボクも一回食べたことあるけどその場で吐き出したよ」
当時は味覚なんてかなり大雑把なものだった。
食えるか食えないかを判断する為だけの味覚曰く、悪魔は食えない、とのことだった。
それ以来一度も食べていない。
「結構色々あるんだね。
オッケー任せて!」
伸びすぎた右腕の触手を人間サイズにカットして、その先端に魔力のナイフを実体化。
そのナイフで躊躇なく獣を解体していく。
まずはタテガミ。火は消えたけど、ほんのりと魔力と熱を感じる。
そのまま指ごと爪をカット。爪だけ切り出すのは…ちょっと難しいかも。
「しげたかさんも手伝って!」
空中に黒い魔力のナイフを実体化。床に落ちたナイフはそれなりの重量とかなりの切れ味があるはず。
ボクが消さない限り消えることは無い。
指にくっついたままの爪を渡して、自分は毛皮の先に心臓の近くの魔石を狙う!
返り血がかなりとんでくるけど、気にせず肉を掘っていく。
うひゃー凄い匂い。
■能守重高 > 「悪魔は生きているかって呼吸をしているのであれば生き物として生きているのでは。
食用に適しているかは別になりますけど吐き出しているのであれば毒が含まれているのでは。」
悪魔を食べる!?未知すぎる。想像ができない。
サバイバル訓練というのを受けたことがあるので動くもの解体して焼いてみて食らいついたことが多々あるけど、
キノコはヤバいとその時の経験が今でも記憶として残っている。
蛇とカエルは意外と美味しかったという感想なら言える。
悪魔は食えないと覚えました。
銃をことっと置くと、その場にしゃがみ込んで
「素材は回収して袋に入れましょう。
これはどう…別口のこれに入れますか。」
彼女がある程度バラした素材たちを小分けにした素材袋やらに入れて紐で結わえて封をしていく。
手伝えと言われたので、落ちてきたナイフを手に取り きこきことナイフを使って器用に爪だけをはぎ取りにかかる。
とっても鋭くて太い爪だった、一つ爪を摘まんだ。数秒だけ眺めて未使用の袋に爪を入れた。
「う、はい。爪を取りますね」
四つ足あったと思うのでその分の爪の剥ぎ取りをしながら彼女の作業の経過を見ていた。
血の香りがものすごく漂っている、この図体の大きさから魔石の大きさは大きいはず!
期待はしたい。
■アーヴァリティ > 「味は憶えてないし毒があったかもわからないけど、今でも食べたいとは思えないねー
呼吸は分かんないや。多分してないんじゃないかな?」
人間じゃなかった頃の記憶は人間になってからの記憶と比べてなんというか、情報量が限られてるんだよね。
生きていく上での最低限。敵の特徴、戦い方、食べ物が食えるか否か、そういうのばっかり。
その上、人間になってから着色された記憶も多い。人間にならなければ記憶はただの記録でそれ以上の意味は無かったような気がする。ま、なんでもいいけどね。
「どこだろうなぁ」
血まみれになりながら作業を続ける。
ちょっとだけ嫌な気分だけど、不快というほどではない。
むしろ、食えそうな感じに食欲が僅かに刺激される。
と同時に、焼いて食おうとか、やせ細っていて可食部が少なさそうだとか。
本能に人間としての知識とか欲求が混ざりこんでくる。
ちょっとまとまりのない思考だ。
そんなこんなで解体を続けてたら、見つけました。
赤い中に青い核を持つ魔石っぽい綺麗な石。
「あったよ!っと!」
左腕を突っ込み、魔力で義手のような物を作って魔石?だけを掴んで引き抜く。
ちょっと雑だったかもしれないけど、幸い欠けたりはしてないみたい。
「魔石これかな?!」
引き抜いた魔石はなんとなくだけど小さい気がする。それに、核の青い炎も少し弱っている。
これはもしかして獣の命を繋ぐ為に消耗でもしていたのかもしれない。
実際はどうか分からないけど、その辺の判断はしげたかさんに任せよう。
ちょっと血がついてるけど、拭けば落ちる筈。しげたかさんに魔石を差し出す。
■能守重高 > 「そうなんですか、え、してない。意外でした…
私が見た悪魔は呼吸普通にしていましたが していないのもいたと」
いた世界が違うのがある。ドラゴンや神様が普通にいた世界から来たのがある。
それこそ魔法や超能力や何やらありきの異世界から。
悪魔というのは知識不足だったが魔族がいたからそれとは違うのかなと思いながらも爪を剥ぎ取っていた。
「爪剥ぎ取り終わったよー爪は大きいね。」
色々と彼女は作業が違うからだけど汚れはあるが血塗れじゃない。
剥ぎ終えた爪を袋に入れながらそれが終われば紐で結わえた。
彼女の作業の経過を見るべく顔を上げれば。
「色々と解体現場そのものですね、ええ。えっと」
痩せてて可食部がない、内臓でも捌いて串焼きしますか?
ライオンは食べたことがないけど牛豚で考えた場合、
捕食部分は…心臓(ハツ)、ハツヒモ、胃、小腸、大腸…。
見つけたと聞けば差し出されたものの中にきらめく石のようなものが見えた。
「これですね、ちょっと拭って見てみましょう。おお、これがあの獣の魔石ですね。いい武器の触媒になりますよ!」
差し出された魔石を受け取るとぼろ布で軽く拭う。
魔石の核は少し弱っているがまぎれもなく魔石。
それを持ち上げ見つめて いい触媒になります これは高い、と鑑定人のようなことを口にしていた。
「多分炎属性の魔石なので そこそこいい値段で取引されるはず」
見終わった魔石を でははい、と彼女にお返ししましょう。
■アーヴァリティ > 「ボクも良くは知らないよ。今度見かけたら気にしてみるよ」
悪魔の呼吸の有無なんてどうでもよかったから確証はない。
今度確認してみよう。
「おお!ってことは結構ラッキーだったかも?!」
そんなにお金になるような魔石って事は、本当はあの獣もそれなりに強力な獣だったのかもしれない。
それをあんなにすんなり倒せたのは、飢餓で弱体化してたのがかなり大きいのではなかろうか。
これは、かなりのラッキーだ!違いない!
「見てくれてありがとう!これ売って二人で美味しい物でも食べに行こ!」
魔石を受け取ってにっこり。
ふふふ、高く売れるのなら、きっとおいしいものも食べられる!
「何がいいかな~焼肉?お寿司?お鍋とかも美味しそうだし…あ!担々麺も食べに行きたい!」
魔石を抱えて鼻歌を歌っちゃう。
初の素材獲得もうれしいけど、金銭に出来るのもうれしい。そして、それを分かち合えるのもうれしい。
来れてよかった!
■能守重高 > 「あー悪魔と魔族って違いありましたっけ?
私のいた世界じゃ別物だったんで。常世だとどうなんでしょうか」
他種族についての知識は足りていなかった、まだまだ全てを知っているわけはなく、図書館通いが加速しそう。
「そうですね、割とラッキーでしたね。大きいと大きいほど解体箇所が大きくなるようなので。」
タテガミや爪とか魔石とかその他になりそうだけどそれなりに多く取れた。
後で換金して二人で使う事が叶えばいい思いは存分に出来る!
「うん、ぜひ行きましょう 行こう 今の季節だと何が美味しいのか。
お鍋はもうちょっと秋ごろでは、担々麺!美味しいお店知らないんですけど…
この前行った『麺処タナ香』のラーメンは美味しかったのでそこにいってみたいですね!」
他の素材諸々の入った回収袋を背負い、火縄銃を片手で担ぎ
やや暫くして彼女との会話を楽しみながら 時が過ぎていったことでしょう。
そのあと存分に飲み食いが行われたかは二人だけの 秘密。
ご案内:「転移荒野 深淵迷宮」から能守重高さんが去りました。