2024/08/19 のログ
ご案内:「転移荒野 深淵迷宮」に能守重高さんが現れました。
ご案内:「転移荒野 深淵迷宮」にアーヴァリティさんが現れました。
■能守重高 > 前回は歩き、今回はオフロードバイクをタンデム乗りにして
転移荒野の道なき道をかっ飛ばして到着したのが60分前。
入口付近にエンジンを止めたバイクに鍵をしとヘルメットをそこに置いて、
同居人というか同棲している彼女と一緒に前回に引き続き、
彼女の旧お宅訪問ならぬ実家訪問(正しい地名は 深淵迷宮)の
入り口階層から今回頑張って地下10階層にたどり着いたところ。
今日から三泊四日でどこまでいけるかが謎ですハイ。
「…どこまでいけるんだろ、ね、アーヴァ」
きぃきぃ軋むランタンの灯を片手に、もう片手はサブマシンガン。
いるはずの彼女にぽつりと言葉を投げかけながら探索をしている。
■アーヴァリティ > 「50階ぐらいは行けるんじゃない?」
第二回ダンジョン探索!しかも今度はなんと三泊四日の旅!
宿泊には不向きかもだけど、ボクのお家にファラと泊まる。これ実質お泊り会っていうやつでは?
同棲してるのにお泊り会って言うのもおかしな話だけど。
そんな風にワクワクしてる訳だけど、ちゃんと緊張感は保っていないとね。
なんていったってもう10階。罠もあるし敵も強くなってくる。
宝箱も見逃しちゃいけない。
「今10階だっけ?この階に入ってから悪魔達の気配が凄い近い気がするんだよね
そろそろボクの悪魔よけが効かない頃合いかもしれないね。」
さっきの階までは遠巻きに見ている感じだった悪魔達の気配が随分と近づいている。
怖気づいていた状態から隙を見計らう状態へと変わっている気がする。
何かあれば襲ってくるんじゃないかな。
前の姿ならもっと深くまで行っても襲われることはないんだろうけど、今はその半分。なんならもっと弱い。
前ほどの悪魔よけ効果は期待できない。悪霊の気配も段々と近づいている気がする。
そんなこんなで周囲には警戒全開で挑もう。
■能守重高 > 「そっかー ものすごく頑張っての結果かなぁ」
第一回の結果はまさかの地下1階層で終了している。
野宿や屋根さえあればいいんだよ、な劣悪な環境で過ごしていた傭兵生活を思い出しながら、
必要な冒険諸道具は全て収納魔法で納めてからやってきていた。
これが初の外泊なのではと寮暮らしだからちゃんと外泊届は二人分出してきました抜かりはありません。
先程まではお試しいらっしゃい階層だったのがここから本来の迷宮の顔だよ的にひしひしと感じる気配の多さ。
「たしかね、数えてとう…10かな。悪魔だと浄化とか…魔除けとか?
一つしか持ってこなかったけど昔作ったこれがね…はい、これ渡すね」
真鍮の小さなおしゃれな柄が彫られた小さなチェーン付きのボールを彼女の掌に載せる。
「悪魔とか魔除けによくきくガムランボールだよ。振ったら光の波紋で音が反響して魔除けになるような効果が出る…
筈。ちょっと昔に作った古いのだから効果は分からないなあ。」
ひしひしと悪魔が近い気がする、悪魔ってレイスなのかそれともガーゴイルみたいな見た目なのか、
あ、レイスだと悪霊か。魔払いの弾なんて持ってきてないよ、いくつか使えそうな弾が入ったマガジンをまたセット。
いつでも引き金を引いて撃つ準備は整っている。どこに罠や宝箱があると分かっていないっていうか分からん。
■アーヴァリティ > 「いいの?ありがと!」
何だろうこれは。ちっちゃい玉にチェーンがついてる。
中に何か入ってる?
「へー。ファラが作ったんだ。それじゃあ安心だね!
あ~いい音」
振ってみると綺麗な音。思わずほおが緩む。これは良い魔除けになりそう。
それにしても、ファラは本当に器用だなあ。色々作れるし、使えるし。
姿が変わっちゃったとはいえボクの手札少なすぎ!
「あ、あれ罠かも?」
立ち止まって罠っぽいのを指さす。
黒い床の中でひときわ黒い煉瓦と、何かがズレたあと。
これは落とし穴かな?それとも壁がせり出してくるのかな。
「どうする?つついてみる?」
ボクの触手なら生贄に差し出せるからね。
ここにいる悪魔は大体は下位から中位が殆ど。
下層には人間に近い見た目の上位もいるけど、あんまり強いのはいない。
種類は多種多様だし扱う魔術も様々。雷を使う悪魔は凄い強い。
■能守重高 > 「うん、また素材屋さんで材料探して作るから。」
ガムランボール。東南アジアインドネシアの伝統工芸品。
ガムランという楽器に似た音色を出す小さな金属玉。
日本でいうと水琴窟が似ているかなアレ陶器だけど。
「色々種類あるんだよ、これは一番小さいものかな。
大きいとハンドボールとかの大きさになるけどそれはお家用かな」
器用貧乏なだけです。何でもできそうに見えるけど
出来ない事も多い、見た目は和風だけどそんなに和に詳しくはないし。
彼女の姿は今のところ、半魔物と人間の姿しか見てないわ。
「え、あれ? 」
ビシッと足が止まった、トラップなのか目を細めて見た。
直感であれは落とし穴なのか壁がせり出してくるのかのスイッチか。
「ん。お願いしてもいい?」
ピンポイントに床のある一点を撃ち抜くには心もとない。
彼女に申し訳なさそうにお願いをしつつ何があってもいいようにサブマシンガンを構えた。
なんていうか悪魔がいる迷宮は今回が二度目なので躊躇してしまう。
■アーヴァリティ > 「へーそんなおっきいのもあるんだ。帰ったら調べてみよっ」
三泊四日。憶えていないと…無理かも。
ハンドボールぐらいの大きさにもなると音も変わるのかな?
「はい!さーん、にー、いち、えいっ」
右腕の触手を伸ばして、強めに怪しい煉瓦を押す、というより叩いてみる。
そしたら煉瓦の周囲の床が下に開く形で抜けた!
「やっぱり落とし穴か~」
あんまり広い穴じゃなくてよかった。
ふふんとどや顔。
あとはこの穴が閉じれば向こうまでいけるけど…
「あれ?閉じないね」
数十秒待っても穴は閉じない。
穴は道の端から端まであるし、奥行きも5mぐらいある。
むむ、もしかして落ちたら閉じるタイプとか?
「どうしよう」
むむむ、自分の顎を触手ですりすりしながら考える。
■能守重高 > 「大きいのは竹細工のやつかも。音色は一寸低くなるかな」
島によって使われている素材や音色が違うと聞いた。
大きいガムランボールは手間暇かかるも音色が複雑になるとは聞いたことがある。
実物を購入したりはないから音色は聞いた程度の想像しかなかった。
「ど、どう?あ、穴がでた!」
彼女の触手がビシバシと叩く。その様子をSGを構えたまま待つ図。
でも閉じないねという彼女の言葉を耳にしつつ見てたけど閉じない。
「んーなんか転がして落としてみる?」
全然なんか待ち構えている穴は落とし穴なのか何か落としたら閉じ込めるタイプなのか。
何か転がせそうなものをSGを肩に引っ提げてから収納空間からごそごそと手を突っ込み、
取り出したのは最初のおやつで食べた携帯食の固形ごみ幾つか。
「一人分の重量に圧縮するようにぎゅっぎゅとしてから そぉーれ」
それを穴目掛けてぽーんと投げ入れたい、どさどさっと重そうな音がちょうど一人分落ちた感じ。
さてどうだ?
■アーヴァリティ > 「そうしよっか」
穴を覗き込んでみると結構深い。
底にはそれらしい棘とかはない。とはいえこの高さは結構危険だね。
「そーれ!」
何も投げてないけど、掛け声だけ一緒に。
落ちて行ったゴミが底につくとほぼ同時ぐらいに音をたてながら開いた床が閉じていく。
成功みたいだ。
「…うん、大丈夫そうだよ!」
塞がった床を踏んでみると普通に歩ける。
ちゃんと元の道に戻ってくれた。
「真ん中踏まないように行こう」
一応壁に触手を片方貼り付けながら進んでいく。
2人が無事渡り終えても穴が開くようなことは無かった。
■能守重高 > 迷宮内にごみを置いていくわけにもいかないので、
出されるごみは残らず後で捨てるように収納空間を入る前に二つに分けた。
何日か延びた時のために三日分余分に持ってきているのは今は言わないでおこう。
「(ごくり)」
穴の中暗くて見えない、喉を鳴らす程度でひえっと顔色が一瞬悪くなったが元に戻った。
「う、うんじゃあ進もう」
穴にごみを投げるという暴挙は無事に穴がふさがる事によってなかったことになった。
いけない事をしているような気分にすらなるがフルフルと頭を振って気にしないようにした。
そして彼女の後ろをついていくように壁際に沿って渡り歩くことに成功した。
「これが迷宮」
肩に下げていたSGをまたセーフティ解除して持ちながら警戒し始めた。
■アーヴァリティ > 「そうだね。ここで死んでいった冒険者は沢山見てきたよ」
長い迷宮生活の記憶を掘り起こしながら応える。
ファラが少し怖がってる気がするから詳細は言わないでおくけど、あの罠とか多分出られなくするタイプの罠。
即死しない分長く苦しむことになる。恐ろしい話だね。
ここの悪魔は人の悪感情を喰うみたいだし、きっとその為のもの。
怖いね。
「まあ落ちたりしてもボクが引き上げてあげるから安心して!
足場も作れるしね」
触手の手のひら(?)の上に黒い板を魔術で作ったり消したりする。
これで少しは安心してくれるかな?
■能守重高 > 迷宮とか屋内に冒険するタイプじゃない。ほとんど屋外で移動し続けたりの生活だったから、
冒険者モドキの活動は数えるばかりの経験しかない。主に冒険者については本で覚えました。
純粋に閉じ込められる罠は怖い。暗闇とかに人間72時間持たないと聞いたから。
水を飲まないで平気な期間は3日、食事をしないで平気なのは7日。
食事を三日抜いても大丈夫だけど問題は水だろう。存分に怖い。
「う、うん。が、がんばる」
にこぉ、と青白い顔いろのまま無理やり笑みを作った感じになった。
安心はしたいというそんな望みをかけた顔を彼女に見せたい。
■アーヴァリティ > 「む、むりそうだったら言ってね」
おぉ…凄い顔…
ちょっと心配になる。あんまり慣れてないのかな?
この迷宮を作ったのはボクじゃないけど、最奥の守護者もといボスとしては少し申し訳ない。
「まあそろそろ11階の階段が見つかる頃じゃない?
最後に襲われたりしないようにだけ注意して…お?あれってもしや?」
話を逸らしながら階段見えてないかなって見渡した時にですよ。
壁に擦れた痕を見つけた。
微かではあるけど、あの感じは…
「これもしかして…お宝部屋じゃない?」
足元に気を付けながら痕に近づく。
やっぱり見間違いじゃない。擦れた痕が不自然についている。
端っこが直線で途切れている。これは開閉の痕じゃなかろうか。
ちなみに、こういうのに気づけるのはボクの迷宮だから。全部は分からないけど、大体は分かる。
■能守重高 > 彼女は数少ない少女の種族を知っている。大空を飛び回る種族である少女が人型になっているだけなので
本質的には迷宮とか屋内冒険には何というか苦手かな、とかそんな感じ。
「こう精密な攻撃が苦手かなぁ…こう……ん?」
彼女との会話がまだ精神を保つ唯一な柱ですよ精神が正常に保てますよ。
何かがそこにあるらしい。壁にしか見えないそこの先に空間があるらしい。
開け方は分からないけど、押したり引いたりするのかな?
「開け方は?部屋っていうのだからこう…?」
壁に触れたりはせずざっくりと不自然な壁を見つめ彼女を見た。
■アーヴァリティ > 「えーっと。
多分その辺にスイッチがあったりすると思うんだよね」
ぺたぺたと石っぽい手触りの壁を調べてみる。
スイッチが…ある筈…どこだ~?
カチ
「お、あったみたい」
軽快な音に一歩引いてみると、こちら側に少し壁がせり出し、横にずれる。
そして中には…
「ほら!やっぱりお宝部屋だ!」
中には地味だけど、明らかに異物な木の箱が置いてある。
中身はそれほど期待できないかもしれないけど、ラッキー!
「罠じゃないよね~?」
モンスターハウスの可能性も考えて、壁際や箱の周りを調べてみる。
といってもこの辺の仕組みは無知なので手探り…
特に怪しいものはなさそうだけど、どうだろう。
■能守重高 > 「………。おお」
言葉少なくなった少女、解除方法を彼女にお願いをしてしまった。
破壊する方法しか知らないからそれ以外をする場合黙って見守るしかなくなっていた。
かちと音が鳴り 横に壁が移動していったのを視線で追ってから中を覗き込む図。
「おお。箱が鎮座しちる、罠はこう人食い箱みたいな?」
木の箱が置かれている。箱から何が飛び出してもいいように、
壁とか箱の周りを調べている彼女とは違って、収納空間から取り出したのはちょっと長めのマイナスドライバー。
それを箱の縁というか僅かな隙間にがッと突っ込みこじ開けるそぶりをして様子を窺い始めた。
■アーヴァリティ > 「そうそう、そういうのもいるっ
って!いきなりは危ないよファラ!」
周辺を調べてふり向いたら箱をこじ開けようとしてるファラの姿が!
罠だったらどうするの!と思ったけど…特に何事もなく箱は空いた。
開いた後も何事もなく…
「よ、よかったぁ。ボクがひやひやしたよ…」
壁にもたれかかって崩れ落ちる。
何事も無くて良かった。
変な汗が出てる気がする。本当に変な汗。人間の姿とはちょっと違う感じ。
「ふぅ…中身は何かな~?」
覗き込みに行くと中には小さい指輪。
鈍い銀色でそんなにきれいじゃないけど、細かく文字のような模様が刻まれてる。
これはマジックアイテムかな?どんな効果かは分からないけど。
「ちっちゃい!」
でも初めてのお宝。ちっちゃいとは言ったけど、凄く嬉しい!
にこにこ。