2024/09/01 のログ
ご案内:「転移荒野」にアーヴァリティさんが現れました。
アーヴァリティ > 「さて!開拓村のみんなを困らせる悪い魔物はどこかな!」

今日は朝から転移荒野に遊びに来てます!今はお昼すぎ!
夏休み空けて初日だけど、今日はなんと授業はないから夏休み延長戦!
なんやかんやあって開拓村で依頼を受けた!お金も貰えるって言うし、がんばるぞ~

「えーっと?黒い犬っぽい6足ある獣の群れだっけ?
地中に巣を作ってて、巣の外にフンをする…だったよね」

歩きながら魔物の特徴を復唱!
にしても犬か~。犬って言うと凄いイメージしかないなぁ。
あの子たちよりは弱いといいな~

「にしても6足歩行か~どんな感じかな~」

ちょっと楽しみ!

アーヴァリティ > 「この辺に村があるなんて思わなかったな~
いろんなところに人が住んでるんだねえ」

金策目的で散策してたら見つけたもんだからびっくりしたよ。
この姿で歩き回ってたから、最初は凄いびっくりされたけど、話したら意外と分かってくれた。
っていうか開拓村にはボクみたいな人もいたんだよね!意外といるんだな~ボクみたいな人。

「しかも依頼まで貰えるなんてラッキー!
これでお祝いが用意できるぞ~」

お金に困ってるってことは無いけど、サプライズってのをする為にお金が必要だからね。
だから今日は秘密のお出かけ!

「おっあっちに何かいるね。
見に行こうかな」

そ~っとね。ぬるりぬるりと隠れながら見に行こう。

アーヴァリティ > 「あ~~…あれか~」

見に行ったらそこにはなんと、お目当ての犬の魔物が10匹ぐらいと、その5倍ぐらいある背丈の二足歩行の…なんだろうあれ。まあとにかく強そうなやつ。
ってか犬でかくない?ちょっと遠くて分からないけど高さだけでボクの背丈半分ぐらいあるっぽい。
それに、襲われてる方が強そうなのに、犬が圧倒してる。
犬が俊敏にコンビネーションで攻めてて、強そうなやつは完全に翻弄されちゃってる。

「これは…結構大変な依頼を受けちゃったかも」

しかも犬、こっち気付いてる。
たまにこっち見るし。なんかヤケに吠えてる。
これ、あのでかいのがやられたらボク逆に襲われるな。

「なら…先手必勝だよねえ
でかいのと共闘…は無理かな」

にっこり。両手に作り出したのは~
弓と矢です。
ファラの武器の真似!

アーヴァリティ > 「当たるかな~」

見よう見まねだけど、矢をつがえて…
引いて、引いて、引いて~~~~!
撃つ!

犬も気づいてるから、矢の軌道上から避ける!
凄い速度で飛んでるけど、そもそも狙いも適当だしこれじゃ絶対当たらない。
だ・か・ら

非実体(イマジン)!」

矢を魔力に分解して。
無理やり軸をずらして!

実体(アビサル)!」

飛翔速度はそのままに分解された魔力をぐいっとそのまま犬に当たる様にずらして再度矢に戻す!

「ヨシッ!」

ヘッドショット!犬一匹の頭にクリーンヒット!
結構あっさり当たったね。
でも、犬の狙いがこっちに…あれ?

「賢いなあ」

犬が逃げ出した!
しかもすごいジグザグ走行だし、速い!
ボクが走れば追いつけるけど

「その前にこっちかぁ」

でかい方がボクの方に来た。
まあボクちっちゃいしね。一人だしね。
傷の回復には丁度いいよね。丁度いいエモノだよね。

「キミは見逃すつもりだったんだけど…しょうがないかあ」

弓矢を手放して、作り出すのはボクの身長ぐらいある大剣。

「キミよりもでかいのとは戦った事があるから。
二度は苦戦しないよ」

でかいのの足音と地鳴りが近づいてくる。
さぁ勝負だ!!

アーヴァリティ > そんなでかいのの初撃は豪快な噛みつき!
犬には全部躱されてたけど、この距離で見ると凄い牙だ。
こんなのに噛みつかれたらボクでもたまったもんじゃない。
だから

「フンッ!」

大剣の腹を叩きつける!
それなりの幅と結構な硬ささ!
口に挟まるように叩きつけられた大剣だったけど、でかいのでかいだけあって弾き返せる程やわじゃないみたい。
ボクに牙を届かせようと思いっきり噛みついてくる。
大剣の強度よりも、ボクの筋力が負け…めっちゃ強い!!!

「ま、け、るかぁ!」

その下あごを思いっきり蹴飛ばして大剣を放棄して下がる!
ボクのパワーもね、あるんですよ。見たか!
だけどでかいのは仰け反っただけで、全く効いてない。
まあ、それは仕方ない。
大剣もその辺に捨てられたから魔力に戻してしまおう。

アーヴァリティ > 「ぐう。パワーは鳥野郎以上だね
近接だと分が悪いかなぁ」

俊敏さはそこまで…いやそうでもない。
知能も…悪くない。
あれ?結構強いな?

「うーん犬ってすごいな」

チームワークでこれを追い詰めていく。犬ってすごい。単体でも集団でも強いんだなあ。
感心してる場合じゃない!

「防御面も…見せてもらおうかな」

両手を広げて、それぞれに片手剣を握る。
鋭さならさっきの大剣以上。
さぁて、効くかな?

その場で軽く飛び上がって~

「空中殺法!ってね!」

足場を連続で作り出して空中を動き回る!
顎が武器なら、その範囲外から攻めればいいのさ!

アーヴァリティ > 「そぉら!」

でかいのはボクを見失わないように頭とかを動かしながら追ってくるけど、それを超える速度で飛び回る!
でかい図体は弱点みたいだ!

そんでもって死角に回り込んで背中の側面に二連撃!

「どんなもんよオ”ッ?!」

目の前ででかいのの身体が傾いたと思ったら、そのまま全身で突撃してきた!!
攻撃直後でうまく動けないボクはその突撃をもろに受けて10mぐらいぶっ飛ぶ!

「う、べ、ごえッ?!」

ゴロゴロと転がって地に伏すボクに地鳴りが近づいてくる。
くう。でかい図体は武器でもあるんだね…

「まだやられてないぞぉ!」

ぴょいんと跳び起きたら目の前に迫りくる横向きの顎!
ダブル片手剣は手放しちゃったから新しく大剣を作って迎え撃つ!
挟んだら押されるし、力では負けるから今度は!

「おら!」

上あごから叩きつけて、叩きつけた場所を支点にしてでかいのの側面に回り込む!
一瞬ででかいのの死角へ!

「まだまだあ!」

即座に足場を作って踏ん張る!そして今度は自分を支点に大剣を大きく振って~~
でかいのの側面に叩きつける!
全力で叩きつけた質量ある斬撃はでかいのの側面に深々と埋まる!
よしきた肉の感触!中にまで入った!

「そして即撤収!」

大剣を突き刺したまま足場を蹴って上に逃げる!
反撃も回避だ!

アーヴァリティ > でかいのがさっきみたいに横向きで突撃してる姿に内心ガッツポーズ。
二度同じ手は食わないよ!
空中で足場を蹴って急降下、着地からの反対の側面にダブル片手剣からの

「ほらほらぁ!」

二連撃!
×の傷をつける!
即座に下がる!

「わかってきたね!」

ダブル片手剣を傷口に投擲して刺しながら笑う。
ここまでやって分かった!こいつは魔法は使わない!

その時だった。

「?!」

右足の触手に鋭い感覚!
なんと、犬が噛みついていた。

「戻ってきたの?!」

驚いてる間にでかいのにも犬が襲いかかっていくし…囲まれてる。

「マズイッ!」

ピンチだ!!

アーヴァリティ > 「やめろー!」

痛みはないけど、こんなのに沢山噛みつかれたらすぐに動けなくなる!
右足の犬を切り裂こうと左手で片手剣を振るうけど避けられる!
でかいのと違って俊敏だ!
小柄なのも大柄なのも強い!!

そして即座に振った左腕に噛みついてくる別の犬!
痛くは無いけど!!

「んぎぎぎぎぎ!くらえぇ!」

仕返しで犬の首元に噛みつく!
想定外の反撃だったのか、犬の首元に噛みつけたけど…

「ゲホゲホ!!ま”ずい”!!」

不味すぎてすぐに離しちゃった。
おかげで犬にも逃げられる。

そんなことをしている間に少し離れた所ででかいのが仕留められていく。
ボクが弱らせたのにー!

そんなことを考えている場合じゃないぐらい、状況は良くない。
あっちがやられたら、全戦力がこっちに来る。
しかもよく見たら数が増えている。
一匹倒して9匹が増えて15匹。
どんだけいるの!!

今こっちに来てるのは4匹。
どう攻めようか…!

アーヴァリティ > 「あれをやるしかないかな…」

鳥野郎を倒すときにも使った技。
でもきっと一回やったらこの犬どもなら見破ってくる…!
切り札を安易に切る訳にはいかない。

「一旦安置に…!」

自分の周りに壁を作って視界を遮って、同時に高く跳ぶ。
犬も多分これぐらいの高さまでは来るだろうけど、ボクと違って空中機動は無理…だよね?

犬はやっぱり結構賢くて、視界を遮ってすぐに2匹がボクが跳ぶことを予測して跳ねてきていた。
一斉にとびかかってこないのも連帯が取れてる。
左右から噛みつきで挟撃してくる犬に、足場を確保してから一匹を殴り飛ばす!
そしてもう一匹は…

「ふん!」

頭突きで地面に叩き下とす!
見たか!石頭ならぬアビサルヘッドだ!

此方を見て吠える犬。
すると向こうのでかいのの背中からとびかかってくる犬!
どこまでも連帯が取れてる犬だ!!

アーヴァリティ > 右足と左手の噛み傷もだいぶ治ってきた。
これなら、まともに武器を握れそうだ。
普段はうっとうしいぐらい触手が伸びて困るけど、こういう時は本当に助かる!

「ふん!」

握った槍で跳びかかってきた犬を突き刺す!
と思ったら乗られてその上を走ってくる犬!

「甘いね!」

槍の途中から生えた棘が犬の腹部を突き刺す!
正直焦ったけど、見たか!

何てしてるうちに、視界を遮るための壁を登ってきた犬3匹が飛びかかってくる。
片手がふさがってる今のうちにとでも思ったのかもしれない。
空中にずっと居られるとキミたち手が出しにくいもんねえ!

「おーらぁ!」

だから槍をそのまま振り回して犬どもを薙ぎ払う!
ボクのパワー舐めんな!あのでかいの並みだぞ!

アーヴァリティ > 「でもまだ14匹いるんだよねえ!」

向こうのでかいのはもう瀕死みたい。
首元に噛みつかれて血を流してぴくぴく痙攣してる。

「あ、死んだ…?」

………

「かかってこい!犬ども!死ぬまでやろう!」

こうなったらやけくそだ!
右手に大剣、左手の触手を3股に裂いて鞭のようにする!
大勢相手なんだ!むしろ振りまわすぐらいがちょうどいいでしょ!!知らないけど!!!

アーヴァリティ > 「2匹目!」

一本噛みちぎられた左手の触手を脳天に突き刺して留め!!!

「3匹目ッ!」

ぶん投げた大剣が身体を両断!!

「よんごおろっぴきめえ!」

でかい板で押しつぶして留め。左の触手は全部食いちぎられた。

「ななァ!」

足に噛みついた犬をそのまま踏みつぶして粉砕。

「ハァッチャ!」

蹴りで顎を粉砕したところに剣を突き立てて確殺!

「ああああ!」

頭に噛みついてきたのをそのまま岩に叩きつける!!いてえ!!!

「ふたけたああああああ!」

再生した左腕に握った剣で飛びかかってきたところを横なぎ!!

「あどざんびぎ!!!!」

掴んで魔術の壁に叩きつける!

「あとぉにひきい!」

触手で絞殺す!

「次はオマエダアアアアアア!」

片腕をもがれた所を首元を食いちぎる!!

そして

アーヴァリティ > 「アアアア!これで終わり!!!!」

最後の一匹の脳天を踏み砕いて叫ぶ!
長かった!!!長かった!!!辛く苦しい戦いだった!!!!
両腕は一回ずつ全損したし!!首も噛まれた!足も片方逝った!!
目も潰されたし捨てた武器は数えきれない!!

「あああああ終わったーーーー!!」

真っ赤に染まった大地に横になる。
もうね、体力残ってないからね。
流石に…もう…全部やった…よね。

「まだいたら流石に死んじゃう…」

再生力高いとはいえ、無限じゃない。
これ以上戦うと流石に死にかねない。
それぐらいの疲労感。
起き上がるのもつらい!!

「報告しにいかないとなぁー…」

でも、ここにずっといるのも危ないし。
ゆっくりと起き上がって、開拓村に向かおう。
…返り血塗れだけど、大丈夫だよね?

アーヴァリティ > 「はぁ…今日は…帰れるかな…ファラ…心配するよねえ…」

せめて、開拓村までは帰らないといけない。
身体は動くのに、どうしようもない人間的な倦怠感が襲ってくる。
開拓村までは行けても、寮まで帰れる気がしない。

「せめて…端末…持ってきておけばよかったなぁ」

端末は、着替える時に一緒に隠してある。
だからそこまでいかないと連絡することができない。

結局その日は開拓村で泊まっていく事になった…というより倒れた。
開拓村を出る事が出来たのは、翌日の昼になって起きてから。
丸一日以上連絡が取れない状態となった。

ご案内:「転移荒野」からアーヴァリティさんが去りました。