常世島全体に広がる広大にして強力な無線通信網(ネットワーク)、それが常世島情報通信網、通称常世ネットワークである。
科学・魔術・異界技術の粋を集めて作られた高度なネットワークであり、「地球」ではこれに及ぶものは存在しないともいわれる。
学園地区に存在するニコラ・テスラのワーデンクリフタワーの如き通信塔がその主要な発信源。
報道部や個々人による配信なども日常的に行われる。
常世島情報通信網上にはいわゆる電脳空間があり、共感覚幻想によって形作られた疑似再現世界が広がる。
この電脳空間に自らの意識・精神を没入させる技術は既に確立されており、電極パッドを頭部に装着するか電脳化した脳髄に直接接続させる方法が一般的である。
事例は極僅少ではあるが、ネットワーク世界から現実の肉体へと戻ってこれなくなった者も存在する。
一部の生徒の間では常世ネットワーク上で運営される様々なMMORPGが流行しており、その中でも特に有名なのが「蓬莱オンライン」である。
一般的なMMORPGのようにプログラムで再現された怪異を倒すなど戦闘の他、電脳空間上に再現された都市や自然を駆け回ることが可能。必ずしも戦闘をしなくてもよいという点が売り。
「地球」の様々な時代を体験できることも特徴の一つであり、《大変容》以前の「地球」の文化をこのゲームを通じて知ることも可能。
「異世界」については情報量がまばらであるため公式では再現度があまり高くない。そのため、一部ユーザーによってより本格的な異世界再現ワールドが作成されている。
なお、必ずしも精神や意識をネットワークにダイブさせる必要はなく、様々な端末によってプレイすることも可能。
参加者(0):ROM(1)
Time:15:43:29 更新
ご案内:「配信チャンネル」からスマイルさんが去りました。
■スマイル > 「望めばいい、私はそこにいる。望めばいい。私が君を見つける。隣にいるその人私だ」
全員の顔が同じ男になる。それはすぐにまた変化。女になり男になり、子供になり老人になる。
「私は君の夢を後押しする力を、自由を貸し出す。道具かもしれない、武器かもしれない、薬かもしれない……だが君は自由だ。何をしても良いのだから」
配信の強制停止が追いつき始める。新規配信者の画面から男は消えていく。
「さぁ、君は何がしたい?」
ハハハ、ハハハハ。そんな笑い声を最後に配信は強制停止される。
その後発表される。配信者でもあったスマイルを名乗る男が逮捕されたと。それは情報を知っている者なら何度も目にした名前。もう何度逮捕され、殺害報告がされたかわからない犯罪者の名前。
だからこそ今回も何も変わらない。
自由の名の下に。彼らは力を振るう。そして自由を縛られた者を、法という者に縛られた者の鎖を破壊する。
一瞬とはいえ始まった配信。たったそれだけで軽度な物を含めると犯罪数が急激に上昇したという。同時に、目に余る一般人による私刑も増えた。軽度の犯罪者を殺して結果重度に犯罪者になった者も増えた。
立った一瞬、それだけで悪は燃え上がった。
■スマイル > 街からは無数の人々が歩いてくる。
「君がしたい事を考えてみてほしい。どうしたい?遊びたい?殺したい?好みの女を、男をめちゃくちゃにしたい?街を、人をめちゃくちゃにしたい?……街を守るヒーローになりたい?誰からも尊敬するヒーローになりたい?誰も彼も守れるヒーローに」
言葉を紡ぐたびに歩いてくる人々の姿が変わる。語る通り滅茶苦茶な目に合う者、それを救うヒーロー。
尊敬される者、悪の道を行く者。本当に様々な人に。
「だが、自由が無い、力がない……私は君を救えない。君を救えるのは君だけだ。だが、私は君を救う手伝いなら出来る」
手を振るうと人々の姿が変わる。顔が消え、口元だけが笑う姿に。
■スマイル >
「だが、私は思う。君は正しい。だとして……では、君は誰に救われる? 誰かが君を救っている?同じように働く誰かが」
優し気な口調は少しずつ寂しそうな声に。
貼り付けた笑顔もまた悲しそうな顔へ。
「考えてみてほしい、君は今何をしたい?本当に今している事はしたい事なのか」
コツコツと歩く。景色が映ろう。
劇場のような景色は街の中へ。勿論架空の街だ。だけど本物を思わせるほどに精巧な街だ。
「そして君を救う人は本当に君を救っているのか……そんなわけがない、彼らもまた明日を生きる為に働いているだけに過ぎない。そこに誰かの為などない……君を救えるのは君だけだ。違うかな」
優しく招くように手を伸ばす。
■スマイル >
とある配信チャンネル。そこに映るのは奇妙な光景。
貼り付けたような笑顔をを浮かべた男。異常なまでに細くそして2mはあろうかというほどに長身。
どこかの劇場を思わせるような光景。
それはゆっくりと手を広げる。
「今、君はどうしているかな? 大人しく勉強し、働き、誰かの為に汗を流す。明日を生きる為に、明後日を生きる為に」
優し気な口調で言葉を紡ぐ。
だが声は笑っているような、陽気に歌っているようなニュアンスを受ける。
「すばらしい、君は実にすばらしい……きっと君は正しい人なんだろう」
そこに映るのはとある犯罪者。すぐに配信が強制停止される事だろう。
だが、違うアカウントから次々tと同じ配信が同時に始まっている。消しても消してもキリが無い。次次とそれは増える。ウィルスのように増える。そして新規配信開始の欄は埋まる。同じ男で埋まる。
ご案内:「配信チャンネル」にスマイルさんが現れました。
ご案内:「蓬莱オンライン」からブラックラピスさんが去りました。
■ブラックラピス >
運よく誰も目撃者がいなくてよかったとは思う
それと、日和って痛みのフィードバック率を最低にしてたのも
―――それでもあの大きな口に飲みこまれて真っ暗になった視界が記憶にこびりついて
数日、寝る時に小さな明かりをつけたままにしてもらったのはルームメイトたちとだけの秘密なのでした
ブラックラピス:レベル2
職業:魔剣士
死亡回数:1
■ブラックラピス >
「ひぎゃあああああああ~~~!!!」
■ブラックラピス >
「……」
逃走用アイテム、無し
起死回生用のスキル、無し(シーフ系とかならあったかも)
1、いちかばちかにげる
2、戦闘態勢になる前にログアウトを試してみる
3、大声でたs『ギャオオオオオオオ!!!』
「まだ脳内会議終わってないんですけどぉおおおお!?」
■ブラックラピス >
「ん?」
足元を見ると、そこにはでろんと黄色い中身を零し出している卵、グロ注意ですねこれ
…… pi-pi-pi-pi-pi-
うん何か鳴ってるね、これ、wikiで見た気がするなぁ、確か……
「卵の罠、うっかり踏んでしまうと―――」
見上げると、だらりと涎を零す巨大なあごを持つ生き物と目があった
「激怒して能力値が上がった親恐竜が召喚される……」
今回はティラノサウルスだったみたい、うわぁ文字色が真っ赤すぎて読みづらっ
■ブラックラピス >
でも実際は、ううん、当たり前なんだけど、見た目も、そして生活も至って普通の所も全然多くて
安心したと同時に、ちょっとだけ残念に思ったのを覚えてる
「だが逆に言えば、こういった場所でも同じような気持ちで遊べる、という訳でもあるからな」
「彼女たちを誘った時のために、俺が引率できるよう鍛えておかねば、きっと驚くだろうな」
くっくっく、と悪い笑みを浮かべてみる
さて、もう少しレベル上げをしたら一旦ログアウトしようか――
そう思っていたら、ぱきりと足元で何かの音がした
■ブラックラピス >
自分が憧れた異能や魔法のファンタジー世界を実際にプレイできる、とても魅力的な場所だけれど
「まさか常世学園に来てからこんな場所を知る事になるとはな」
常世島内で遊ばれているMMOだから当然といえば当然なのだけど
此処に来るまでの常世学園のイメージは、それこそこんなゲームキャラみたいな人が大勢いる場所だったのだ
■ブラックラピス >
まるで自分が本当に剣の達人になったみたいに大立ち回り出来るし、ジャンプとか走ったりも設定どおり!
更に言えば風を切ったりする感覚も現実みたいで……これ本当に電脳世界?実はこっちが現実だったりは……
いけないいけない、嵌りすぎると戻ってこれなくなりそう、今日はお試しの予定なのに気を付けないと……
■ブラックラピス >
「さて、ドロップは……」
ラプトルの骨、ラプトルの肉、ラプトルの嘴……全部ノーマルみたい
まぁ簡単にレアドロなんてないよね、にしても……
「ふふふ、この剣、やはり俺には魔の力こそが相応しい……」
すごいすごいすごいっ!