2024/06/15 のログ
ご案内:「浜辺/懇親会会場」に桜 緋彩さんが現れました。
桜 緋彩 >  
土曜の昼時。
海岸の一角で行われている生徒懇親会。
それなりの人数が参加してくれたようで、様々な生徒たちがそこかしこで飲み食いしながら会話している。

「こっちにあるのは焼けていて、こっちのグリルはまだですから。
 焼けている方からは好きに取って行って大丈夫ですので」

一方運営側の風紀委員は割と忙しい。
自分はひたすら肉と野菜を焼き続けているし、少し離れた鉄板では大量の焼きそばを焼き続けている者もいる。
自分の前には大きなグリルが二つある。
一つは肉を焼いていく用、もう一つは炭の量を減らした保温用だ。
加熱用グリルでジャンジャカ具材を焼き、焼けた奴から保温用のグリルに移していく。
焼けたそばから消えていく、と言うほどではないが、とにかく熱い。
首にかけたタオルで顔の汗を拭う。

ご案内:「浜辺/懇親会会場」に蒼月 まつりさんが現れました。
ご案内:「浜辺/懇親会会場」に黒條 紬さんが現れました。
ご案内:「浜辺/懇親会会場」にDr.イーリスさんが現れました。
ご案内:「浜辺/懇親会会場」に緋月さんが現れました。
黒條 紬 >  
「いや~っ、やっぱり夏と言えばバーベキューですねっ」

紫髪の少女は、眼の前の鉄板で焼きそばを焼き続けている。
無論一人で焼き続けられる訳もなく、何人かで焼いているのだが。

熱い。暑い。ひたすらアツい。

汗をかきながらも、客が来れば笑顔で接客をしつつ、
他の運営の風紀委員――
少し離れたところに居る桜にも声をかけていく。

「いやーっ、売れ行き、絶好調ですねーっ」

屋台で焼きそばを売り捌いている訳では決してないのだが、
飛ぶように消えていく焼きそばを指してそう表現しているらしい。

Dr.イーリス > メカニックな不良少女。その不良的な行いは風紀委員に目をつけられる事もあるが、その風紀委員主催の懇親会に顔を出す中々の面の皮の厚さ。
理由は単純明快。イーリスはストリートチルドレン、つまり貧困。美味しい物が食べて空腹を満たせるなら、行くしかない。
そんなイーリスは、四名のモブ不良を引き連れて参加していた。

「お肉とお野菜、焼きそばください」

色々焼いている風紀委員達に語りかけた。

ご案内:「浜辺/懇親会会場」に武知 一実さんが現れました。
蒼月 まつり >  
「海だ! イベントだ! バーベキューだ~っ!」

賑やかな空気に誘われてやってきた一般参加の男子生徒。
青い長髪を揺らし、スカートをひらりと靡かせながら浜辺を歩いて回っている。
傍から見れば女子生徒にしか見えないだろう。

「色んな人がいるなぁ~。
 ……あっ、お肉く~ださいっ!」

きょろきょろと周囲を見回して、美味しそうな匂いのする方へ。
二つのグリルで肉と野菜を焼いている風紀委員に駆け寄って、笑顔で紙皿を差し出した。

緋月 > 長物の入った刀袋を手にする少女がひとり。
知った者なら、現在風紀委員の一人の元に居候する時代錯誤な服装の異邦人の話を知っているかも知れない。

だが、その服装は随分と異なっている。
シャツの上から薄手のコート、ボトムスはゆったりとしたジーンズ。
全体的にモノトーンでまとめられている。

「お、おぉ……野菜と、お肉がたくさんです…!」

それは兎も角、完全に食事に目を奪われている。
気の緩み切っただらしない表情で、嗅覚を擽る匂いに涎をたらす有様だ。情けない。

「あっ、お肉、お肉を頂けますか!?」

流石に片手では大変なので、帯刀用のホルダーに刀袋を差し直し、バーベキューの列に並ぶ。

桜 緋彩 >  
「別に売っているわけではありませんよ」

話しかけてきた同僚に笑顔を向ける。
お金を貰って売っているわけではないのだが、そう表現したくなるのもわかる。
ちょうどこちらにも交代人員がやってきたので、その風紀委員にグリルを任せて炭火の前から離れよう。
あつくてたまらん。

「はいはい、お肉はこちら、焼きそばはあちらですよ」

紙皿に肉と野菜を山と盛り、やってきた参加者に差し出していこう。
たんとおあがり。

ご案内:「浜辺/懇親会会場」に倖月 保志さんが現れました。
武知 一実 >  
喧嘩だけじゃ腹は膨れない。 本日のオレは商店街の肉屋のアルバイトだ。
浜辺で懇親会が催されているからと多量の発注を受けたのでその配達を任されたんだが――

(あの野郎、風紀だらけの場所に送れば喧嘩はしないだろってハラか……)

懇親会が風紀主催だとは一言も聞かされていなかったオレは、思わず苦虫をダースで噛み潰した顔になった。
肉屋の店長である3年生の先輩の顔を思い浮かべながら、ひとまず荷物の配達は完了させようと辺りを見回して。

「コトブキ精肉店からの注文を受けて食材を持って来た。 担当は誰だ?」

さすがにこうも風紀がうじゃうじゃ居るところで喧嘩するほどオレも馬鹿じゃない。
ただ居心地は妙に悪い。別に何も悪い事してねえけど。

倖月 保志 > 「うわ~なんだか焦げた匂いがしますねえ~」

午前中の鍛錬を終えて汗を流した後、興味深い話を聞いた。
なんでも浜辺で"ばあべきゅう"なるものが開催されるらしい。
その"ばあべきゅう"というのはなんたるものか。
金持ちボンボンの保志からすれば全く皆目付かなかった。

だが行ってみればまず鼻に突いたのは肉の焼ける匂い。
厨房すら入らないのでこの匂いは新鮮だ。

「うん?なにか焼いてますねえ~何をしているのでしょうか~」

ぼーっと突っ立っている少年。
よく見れば育ちの良さが仕草に現れている。
あとは制服姿に背中に大太刀を背負う。

黒條 紬 >  
「わかってますよーっ、言葉の綾(ジョーク)ですよ、言葉の綾(ジョーク)っ!」

笑いながら、桜にはそう返す。

「小さい頃からお祭りの屋台って憧れてましてー!
 焼きそば屋さんになりたいって、憧れてたことがあったんですっ!
 
 だから今日は、屋台の焼きそば屋のつもりで精一杯やりますよ!」

どうやらかなり気合が入っているらしい。
もうもうと立ち上るソースの香りが、辺りに広がってゆく。

「はいはーい、まいどありー!」

さて、焼きそばを要求してきた少女を見やる。
あの少女は確か、と。脳内で記憶を手繰り寄せる黒條。

「お腹、空いてませんか? いっぱい食べていってくださいねっ」

そうして笑顔で、皿に焼きそばを盛り付けていく。
5人分だ。気持ち、多めに盛っているようにも見えるだろうか。

蒼月 まつり >  
「わぁい、ありがとっ!」

お肉の乗った紙皿を受け取って、嬉しそうに笑顔を咲かせた。
他の人の邪魔にならないようグリルからは少し離れて、アツアツを頬張る。

「んまぁ~い♡
 やっぱ、お肉は焼きたてに限るねぇ~♪」

炭火の香ばしさ、ほんの少し焦げたような風味もまた味わい。
頬をリスのように膨らませながら、もっきゅもっきゅと咀嚼していく。
こう見えて食欲は旺盛。焼肉を堪能しつつ、次のターゲットに狙いを定める。

「……ごくんっ!
 よ~し、次は焼きそばだ~っ! 焼きそばく~ださいっ!」

そうして今度は焼きそばのグリル前へと駆けていった。

桜 緋彩 >  
「私もこういう雰囲気は好きなので、気持ちはわかりますが
 それは頼もしいですね、今日は焼きそばはお任せしますよ」

テンションが上がっている同僚。
けれど気持ちはわかる。
かくいう自分も実は割とテンションが上がっているのだ。

「あぁ私が――一実どのではないですか」

肉の追加の配送が来たのでそちらに向かう。
そしたら何やら見知った顔。

「今日はお仕事ですか。
 もしお時間あるなら、お昼ご飯でも食べて行きませんか?」

焼きそばをうず高く皿に盛り、その上に自身が焼いた肉と野菜をこれでもかと上乗せして彼に差し出す。

緋月 > 「あ、どうも! お呼ばれになります!」

肉と野菜が載った紙皿を受け取り、こちらも嬉しそうな少女。
ホルダーに差した刀袋が当たらないよう気を付けつつ、適当な場所に移動すると割り箸を器用に咥えて割る。
ちょっとだけお行儀が悪いが、見逃して頂きたい。

「では、いただきます!」

野菜に肉を巻き、一口齧りつく。
口に広がるのは、焼けた肉と野菜の味わい。

「~~~~~~~~!」

言葉もない程幸せらしい。
無言のままもきゅもきゅと食べ進める。
割としっかり噛んで食べている筈なのに、結構なペースで紙皿の上の肉と野菜が消えていく。

「普通の焼いた肉とは随分違いますね…お肉も柔らかくておいしいです…。」

はぁ…と、幸せそうな笑顔。
だが、まだまだ胃袋は満足していない。
一息つけば、早速おかわりに向かう。

「焼きそば…よく目にはしましたが、普通のお蕎麦とは何が違うのでしょう…。」

焼きそば未経験者。今度は焼きそばの列に並ぶつもりらしい。

Dr.イーリス > 「え? お金取られるのですか? そうではないみたいですね、よかったです」

風紀委員の紬さんのジョークに、イーリスは表情の変化が乏しいながらちょっと顔を青くして戸惑うも、緋彩さんのフォローで安堵の息を漏らした。

「ありがとうございます。道端で弱っている私達にとって、ありがたい施しです」

引き攣れている四人の不良共々、風紀委員の方々からお肉とお野菜、焼きそばがいっぱい乗せられた紙皿を受け取る。

「いただきます」

お肉を口に入れて。

「とても美味しいです。このような美味しいお肉を食べたのはいつぶりでしょうか。しばらくこの味を忘れないために、じっくり噛んで味わいましょう。この焼きそばもとても美味しいです」

貧乏性な不良少女。

「風紀委員主催で自由参加のバーベキューをしているのですよ。このお肉に焼きそば、とても美味しいですよ」

ぼーっと突っ立ってる保志さんに、何をしているのか解説する。

武知 一実 >  
「おい、砂に足を取られっから走んじゃねえ、危ねえぞ」>蒼月

屋台から屋台へ向けて駆けて行く姿に声を掛ける。
誰も彼も浮かれてんなあ……まあ、こういう空気自体は嫌いじゃねえが。

「おう、アンタが担当……何だその恰好。」>桜

声を掛けられ振り向けば、見知った顔。
そう言えば風紀だったな、こういう催し事にも関わるなんて忙しいこった。
とは言え、先日の胴着姿から一転しての私服姿は一瞬誰だか分らなかったほど。 動きにくそうだな……。

「まあ、喧嘩だけじゃ金は稼げねえからな。
 後で貰う。 とりあえず荷物(これ)、どこに運んでおきゃいいンだ?」>桜

差し出された焼きそばと焼かれた肉と野菜が山ほど盛られた皿を見て、ちょっと悩む。
バイト先の店長には、ついでに何か手伝って来たら、とは言われたけど何か食って来いとは言われた覚えはねえ。
……けどまあ、せっかく出されたものを断るのも悪いか。

倖月 保志 > 「焼きそば…?」

ぼーっと少し離れて突っ立っている少年。
何かをするでもなくそもそもからしてこのような催し物は金持ちの彼からすれば何をしていいか分からないので見ているだけ。
そして会話の節々に聞きなれない食べ物らしきワード。
なんだったか…ああ、そういえばテレビで見たことがある。食べたことないけど。

「あ~、焼きそば~。庶民の食べ物でしたね~。ここは庶民の会食というところでしょうか~」

保志に悪気はない。
ただ、庶民とウチとで区分されて教育されてた者。

「え~肉を炭火で焼いて食べるんですか~?なんだか原始人みたいな食べ方ですねえ~」
「でもせっかくですからいただきますね」

イーリスの説明を受けて言葉だけを見れば小ばかにした上流者階級の発言だろうが純粋な好奇心が目を輝かせる。
そしてイーリスに促されるがままそちらに歩みを

蒼月 まつり >  
「はぁ~いっ」

どこからか注意を受ければ素直に従って、歩きに切り替えた。
それでも浮かれ気分は抑えきれず、スキップ気味になってしまっているが……

黒條 紬 >  
「はいはいー! ……ま、熱気に耐えられなくなったら交代いたしますけどねっ」

額に汗を垂らしながら、若干じとっとした目、しかし口は笑顔で
親指を立てる黒條。


「……ふふ、喜んでいただけるのなら何よりですねっ」

イーリス達の様子を微笑ましく見守る。
こういった光景は、心の底から嬉しく感じるものだ。

「はいはい、ただ今ーっ!
 張り切って焼いておりますのでお待ちをーっ!」

さて、まずは眼前に来た客――青髪の女の子――

――あれ、男の子? いや、女の子、いや、この骨格は確かに男……。

頭の中でそんな疑問を幾つも浮かべつつ、
笑顔はそのままに、焼きそばを焼き上げ、
皿に盛り付けていく。

「まいどありーっ!

 すみませーん、桃田さーん! 盛り付け手伝ってくださーいっ」

そう口にして、待機している別の風紀委員に助けを求めつつ。

見やれば、新たに列に入ってくる人も居る。

「気合い入れていきまーすっ」

桜 緋彩 >  
「お飲み物もあちらにございますし、他にも色々ご用意してございます。
 どれも充分な量をご用意しておりますので、皆様順番に並んでお待ちくださいませ」

かき氷とかホットドッグとかカレーとか。
変わったところでは本格パエリアなんかを作っている風紀委員もいる。
色々あるお陰か、一ヵ所当たりの列はそれほど長くはないが、念のために声掛けを。

「何って、私服ですが?
 お肉はグリルの後ろに冷蔵庫がありますので、そちらの横にお願いします」

グリルで肉と野菜を焼く風紀委員の更に後ろ、屋外で使える冷蔵庫がデンと置かれている。
肉が入った箱がそこに置かれれば、自分がそれを冷蔵庫にざかざかと詰め込んでいくだろう。

「風紀委員主催の懇親会ですよ。
 どうぞどうぞ、食べていってくださいな」

グリルの前に来た少年にも肉と野菜をマシマシに盛った皿を差し出して。

「人が増えてきましたね。
 こちらは私が引き受けます、焼きそばの方を手伝ってあげてください」

焼きそばの方の列が増えてきた。
さっき変わった後退人員を焼きそば係のヘルプに送りつつ、水を飲んでまたグリルの前に立つ。

Dr.イーリス > 「庶民の……会食……。そういう事にはなってきますね……」

ストリートチルドレンの身分に位置するイーリスにとって、庶民は格上という事になるだろう。
しかし、ちょっとだけ何かが引っかかる感覚。

「原始……人……。十分文明の利器だとは思うのですが……。では、お肉はどういった風に焼くのが通なのでしょう?」

小首を傾げた。>保志さん

武知 一実 >  
「ふぅん、てっきり風紀は制服で来てるもんだと思ってたんだが……ま、似合ってんじゃねえか。
 おう、そこの冷蔵庫だな。 後で配達票にサイン頼む。」>桜

動き辛そうな服装ではあるが、先輩らしいと言えば先輩らしい。 決して似合ってないわけではないと、ここは正直に褒めておく。
知らん奴が見れば、男と殴り合いをするようにはとても見えないだろうな。
荷物を指定された場所へ置き、手早く肉を冷蔵庫へと放り込む姿を見ながら焼きそばの皿を手に取り、代わりに伝票を箱の上に置いておく。

(――色んな奴が居んな……)

割り箸を割りながら会場に訪れている生徒たちを見てみる。
風紀委員は当然居るものとは思っていたが、それ以外の生徒もいて大変盛況だ。
そして何より平和だ。 まあ休日なんだ、こんな日があっても良いだろ。

……ちょっとだけ退屈だが。 焼きそばを啜りながらそんな事をふと思う。

蒼月 まつり >  
「山盛りでよろしくね、せ~んぱいっ♪」

同じ学年では見たことがないので先輩と判断したらしい。
焼きそば担当の風紀委員に、にぱっと笑顔でおねだりをして。
察しの通り、ワンピースの随所から垣間見える身体つきは男のそれだ。
よそわれた紙皿を手に小躍りする天真爛漫ぶりが、少女のようにも見えるのもまた事実。

「モグモグ……こっちもんまい!」

ずびゃびゃびゃっと焼きそばを啜り、口の周りをソースまみれにしている。

倖月 保志 > 「風紀委員の懇親会……あ~!」

風紀委員というワードを思い出し感嘆の声を上げてひとりでに納得していた

「風紀委員と言えばボクが気になっていた委員会ですねえ~」
「結局、どの委員会も魅力的で迷った末にまだ決め切れていませんけどね」

順番が来た、というやつなのだろうか
肉と野菜が沢山乗った皿を取る。結局何をどうすればいいのか分からずに他の人の動向を観察しつつイーリスに顔を向ける。

「う~ん、肉はどんな風に焼くのか…?フライパンとかそういう調理器具で焼くのではないのでしょうか…?」
「うーんと、ごめんなさい。ボクは自分で作ることはないんですよ。専門の使用人に料理を作ってもらって……あれ、これって普通の事じゃないんですか?」

イーリスに語りかけてからもしかして常識が違うのでは?と違和感を感じ、ふとイーリスの顔を伺う

黒條 紬 >  
「凄い食べっぷり……そこまで元気いっぱいに食べて貰ったら、
 焼いてるこっちも嬉しくなりますねっ。
 あの、良かったらティッシュ……使います? 私のですけど……」

口の周りを汚しながら焼きそばを食べる蒼月に、思わず笑ってしまう。
そうして胸元にあるポケットティッシュを取り出して、ちらっと見せた。


「先ほど、気にされてましたよね、焼きそば。
 蕎麦と違ってそば粉を使っていませんし、全然別物ですよっ!
 この独特のソースが、食欲をそそりますよねっ!
 というわけで、風紀委員印の焼きそば、どうぞっ!
 初体験に相応しい美味しさは保証しますっ」

緋月の順番がやってくると
ぐっと拳を握りながら、緋月のために焼きそばを盛り付けて、
元気よく渡した。

緋月 > 焼きそばの列に並んでいた、刀袋を差した少女。
少し前に並んでいるショートワンピースの人物に内心ちょっと首を傾げる。

(……着ているのは、確か女物の服。緋彩さんと買い物に行った時に、似たものを見ました。
でも、あの骨格は、男性のものでは…??)

内心ちょっと疑問。
だが、順番が回ってくればそんな疑問は綺麗に飛んでいく。

(――まあ世の中広いですから! 他の方のご趣味にけちをつけるのは無礼な行いです!)

自分の普段着を鑑みてそう結論付けた。
ちなみにその普段着は現在修繕中である。

そんな間に順番が来れば、説明を真面目に聞いている。

「ほほー…確かに、随分と良い匂いがします!
しかし、そば粉を使わないおそばとは…私もまだまだ知見が狭いですね。
――あ、どうも、ありがとうございます! 御馳走になります!」

元気よく差し出された焼きそばを笑顔で受け取って移動し、割り箸でつるつると口に運ぶ。

「お、おいしい…!
確かに、お蕎麦の味とは全然違いますが、こんな食べ物があったとは…!」

驚愕。
焼きそばソースの味わいは全く以て未知のものである。
味と香りを楽しむ為、少しゆっくりと食べる事にした。
つるつる。

Dr.イーリス > 「とても喜んでます。毎日開催していただければ、大変助かります。飢えずに済みます」

美味しいタダ飯が食べれて幸せ、という旨を図々しく伝えてしまっていた。>紬さん


「確かにフライパンでお肉を焼くというのは一般的な調理法だと思いますが、意外と一般的すぎて逆に驚きました。使用人に作ってもらう……。普通なわけがないでしょう。お家でシェフを雇えるのはかなりのブルジョアと決まっています。さてはあなた、私達と住む世界がだいぶ違いますね。金銭的な意味で」

片やかなりの大金持ち、片やストリートチルドレン。
貧富にかなりの差がある。これが……身分の差……。>保志さん

桜 緋彩 >  
肉を冷蔵庫に納め、グリルに向かう前に伝票にサインをする。
そして再びひたすら肉を焼いていく。
焦げ目がしっかり付くくらい、しかし焦げないように。
焼けた肉から保温グリルに移し、新たな肉を投入。
じゅうじゅうと良い匂いと音。

「肉を炭火で焼くと言うのは確かに野性味の強い料理法ですが、鉄板などを介さない分炭火の良い香りが肉に移るので、食欲をそそるものになりますよ」

同じ食材でも調理法で見た目も味も全く違うものになる。
手早く素早く焼けた肉と野菜をちょうどいいタイミングで引き揚げ、保温グリルの肉を増やしていく。

「焼きそばは源流は中華料理ですね。
 中華麺と肉と野菜をソースで炒めたものになります。
 ただ家で作るとどうしても火力が低くてここまで香ばしくはならないので、バーベキューには欠かせません」

蒼月 まつり >  
>>紬
「おいしい物はおいしく食べないと、食べ物にも作ってくれた人にも失礼だからね!
 先輩たちがたくさん焼いてくれるおかげで僕も楽しめてるわけだし」

自分だけが楽しければいい、なんて自己中心的な思考はしない。
主催側へのリスペクトもあってこそイベントというのは成り立つのだ。

「おっと、悪いね……使わせてもらうよ。
 ありがと先輩! あ、ほんとに先輩でよかった?
 僕は蒼月(そうげつ) まつり、1年生!」

これで同級生だったら少し恥ずかしいので、確認も兼ねて自己紹介。

倖月 保志 > 「まあ、色んな方法で調理法があるのは間違いないのですけれど、ボクは料理をする専門ではないですからね~。それにボクは兄弟の中では使用人の数が少ないですから大したものは食べてませんけれど」

少なくとも飢えた様子はない。
そもそもからして使用人がいる時点でかなりのボンボンだろう。

「えーと、これは立って食べるのでしょうか?どこか席は…」
「肉を食べるならナイフとフォークは無いのでしょうか~?」

キョロキョロと座れる場所を探す少年。
保志からすれば肉料理はナイフとフォークで行儀よく食べるのが普通だ。

「あ~中華の料理。ボク、それ大好きです。中華料理ってすごいですよね~。火の使い方一つで出来栄えが全然変わっちゃうんですよ~」

ニコニコと緋彩に話す。お坊ちゃんなので割と舌は肥えているようだ。

Dr.イーリス > 女生徒(と思い込んでいる)のまつりさんが自己紹介しているので、ここは自己紹介の流れかという事でイーリスも名乗る。

「そうですね、せっかくの懇親会ですし、私も名乗りましょう。私の事はDr.イーリスと呼んでください。一年です」>ALL

黒條 紬 >  
「これはご丁寧にどうもっ!
 私は風紀の黒條 紬(くろじょう つむぎ)と言います。
 2年生だから、先輩で合っていますよ。
 ま、堅苦しいのは必要ないので、私のことはお好きに呼んでくださいねっ」

こういったイベントに顔を出すことの醍醐味だ。
新たな縁ができるのは、とっても喜ばしいことで。
だから一生懸命焼きそばを焼きながらも、そう自己紹介を返した。

「ちょっと中華料理っぽくないかもしれませんが……。
 良かったらどうです?  
 高級な料理じゃない、庶民の食べ物(B級グルメ)ですけど、
やっぱり美味しいですよ、焼きそば」

そう口にして、手入れされた黒の長髪を伸ばす少年にも声をかける。

桜 緋彩 >  
「私は三年、風紀の桜緋彩と申します。
 以後お見知りおきを」

肉を焼いているのでいつものお辞儀は出来ないが、せめて笑顔でご挨拶。
額に汗で前髪が張り付いていても、苦しそうな様子はない。

「テーブルに座って食事したいのであれば、あちらをご利用ください。
 ナイフとフォークはちょっと予算の都合上ご用意できませんでしたので、お箸で頂いちゃってください」

箸はそこにありますよ、と示すところには、箸立てに刺さった割りばし。

「美味しいですよね、中華料理。
 唐揚げとか青椒肉絲とか、ある程度雑に作っても美味しく出来上がるのは良いことだと思います」

自分もよく休日に中華鍋を振って適当な中華風肉野菜炒めを作ったりする。
多分お坊ちゃまの彼の想像している中華料理とは違うだろうけれど。

黒條 紬 >  
「桜さん指示ありがとうございますーっ!
 お陰で助かってます!」

そう口にして、笑顔で感謝。
彼女は間違いなく、この場を取り仕切ってくれている人間の一人だ。
そういったことは苦手なので、とっても助かる黒條であった。

「どくたー……ってすごいですねっ!
 なんかこう、凄い……洋画に出てきそうな……」

名前の圧が凄い!
と、そう感じながら先程焼きそばを渡した少女へも、好意的な笑顔を向ける。

倖月 保志 >  
「あっ、申し遅れました~」
「僕は倖月 保志と言います。1年生です。気軽に保志と呼んでくださいね~」

黒い髪を流した東洋系の男子。
背は160にも満たない小柄ながらも意外と鍛えられて体の線がしっかりしている。
背中に大太刀を差してるが…剣呑な雰囲気はない。何か習い事でもしているのだろうと感じさせる自然な立ち振る舞い。


「庶民の食べ物は中々口にする機会がないので新鮮ですね。あ、でも待ってください。まだ肉と野菜のお皿で両手が塞がってるんです~」

ワタワタとちょっと慌てながら紬にちょっと待つように促す。
まずは両手の皿の肉と野菜を食べる。

「ああ、ではテーブルを借りますねえ~」
「予算の都合上…というのは結構カツカツなんですか~?確かに食器とかも良い皿とか銀のナイフフォークではないみたいですし~」

箸で肉を食べる文化はないがテーブルに座って頑張って食べようとしているお坊ちゃん

緋月 > ごくん、と焼きそばを食べ尽くすと、はぁ~と幸せそうな笑顔。
ついついお代わりの焼きそばを求めて再び列に並ぶ。健啖家だ。

「あ、えっと…風紀委員でしたら、私の話は回ってます、よね。」

焼きそばを焼いている二年生の風紀委員の方に、ちょっと困ったような、口がバッテンのウサギさんのような表情。

「えと、緋月と申します。今日は緋彩さんのご招待でこちらに参加してまして。
今はまだ仮の身分で、入学待ちです。よろしくお願いします。
――それと、焼きそばのおかわりお願いします!」

名前が聞こえたので名乗りつつ、おかわり。
声が大きめだったので、他の方にも届いたかも知れない。

ご案内:「浜辺/懇親会会場」に霜月 雫さんが現れました。
武知 一実 >  
(――オレは、まあ良いか)

何やら自己紹介をする流れが出来ている方を、焼きそばを咀嚼しながら眺める。
如何せん風紀が主催する懇親会だ、変に名前を知ってる奴も少なくないだろう。
せっかく気を緩めて思い思いに楽しんでいるのだから、変に気を張らせるのはさすがに悪い。


「……美味ェなコレ」

食っていけと言われたから受け取った焼きそばと肉野菜だったが、思った以上に美味い。
元が不味いという訳ではないのだろうが、場の雰囲気と言うのも味に変化を齎してるんだろうか。
肉体労働を経ての昼時と言うのもあり、箸が進む進む。

霜月 雫 > 「いけない、遅れちゃった…」

熱心に稽古をしていた結果、見事出遅れた者。
速足で会場に駆けてくる。

蒼月 まつり >  
>>紬
「よかった~合ってた!
 僕もカタいのは苦手だし、紬さんって呼ばせてもらうね!」

ホッと平らな胸を撫でおろしつつ、こちらもまた呼び方は自由でいいと付け添えて。

>>イーリス
「そっちの子はイーリスっていうんだ、よろしく!
 僕も背は低い方だけど、ちっちゃくて可愛い……あっ、気にしてたらゴメンね?」

>>緋彩・緋月
「お肉を焼いてくれたのは3年の緋彩先輩……よし覚えた!
 その隣……や、また列に並び直してるのは緋月さんっと……」

自分を発端に自己紹介の流れが生じつつあるので、挙がった名前をひとつひとつ記憶している。

Dr.イーリス > 「兄弟と比べて使用人が少ないと言える程、使用人を雇っていらっしゃるのでございますか。大したものは、とは言ってもバーベキューが原始人の食べ物と思ってしまう程には良い物を食べているという事になりますよね……。バーベキューは、そんなお上品な食べ方しませんよ」

これ程までにお金持ちの方のお話を聞けるのは、それはそれで新鮮ではあった。>保志さん


「メカの発明や開発をしているので、ドクター名乗ってみました。洋画に出られたなら、出演料いっぱい貰えるでしょうか」

両目に$を描く守銭奴ストリートチルドレン。>紬さん

桜 緋彩 >  
「いえいえ、お気になさらず!」

焼きそばコーナーから掛けられる声にこちらも声を返す。
周りを見るのは割と得意ではあるし、スムーズに回るならばいくらでも気を回そう。

「まぁ参加費は頂いておりませんし、それなりに規模が大きいとはいえ懇親会ですからね。
 あまり予算はかけられませんし、かけるわけにもいきません」

これでも結構予算は裂いている方なのだ。
風紀主催とは言え、学生イベントにあまりガッチリ予算を掛けるのもよくはないだろう。

「美味しいですか?
 おかわりは如何ですか?
 まだまだありますから、沢山食べてくださいね。
 緋月どのもまだ食べられるでしょう?」

一人で焼きそばを食べている一実に更に追加の大盛り肉。
あと野菜。
ついでに同居人のおかわり焼きそばにも肉をドカドカ盛っていく。

「雫どのもいらっしゃいませ!
 さあさ、どんどん食べていってくださいな!」

霜月 雫 > 「……いやいや、かなり忙しそうじゃん。
手伝おうか?」

一応料理は出来る方だよ?と駆け寄っていく。
こういう時、任せて楽しむより手伝いに回ってしまう性分である。

倖月 保志 >  
「ボクと同じ一年生仲間がいてうれしいですね~」

まつり、イーリスを見比べる。
まだ自己紹介していない一実の方も気になるものの視線をすぐに戻す。

「立って…ましてや屋外で食べるなんて初めてですからねえ~ああ、でも企業の社交パーティーなんかは立って食べますね。けど食べる事よりも喋る事の方が口を動かしますねえ~」

イーリスにそう答えながらも盛り付けられた肉と野菜を箸でではあるがしっかりテーブルマナーを守って完璧に食べる。
持ってきたハンカチで口元を拭きながら

「風紀委員も財政難なんでしょうか~?」
「ああ、でも予算不足でもこの形は中々どうして面白いですよ。少なくとも会社の偉い方々が集まる上品なパーティーより気が楽でいいですねえ」

緋彩から悲しい風紀委員の懐事情を聴かされながらも割と気楽に話している。
盛り付けられた皿もぺろりとマナー守って綺麗に食べた

黒條 紬 >  
「ここに来るまでに、何かあったとしても。
 この場では関係ないですよっ。
 楽しんでいってくださいねっ」

緋月にはそう口にして、笑顔を見せ。


「どうぞどうぞー! 好きに呼んじゃってくださーい、蒼月さん!」

蒼月にはそう返す。
呼ばれ方は本当に気にしないらしい。

「きっと貴女なら見た目から人気出そうなので、あとは演技力ですね……。
 夢を追うことは素敵だと思うので、目指してみてもいいかもですねっ」

イーリスにもガッツポーズ。

そして。
 
「ヘルプ! ヘルプ!
 こっちですよっ!」
 
新たにやって来た生徒に、手を振る。

「ちょっともう熱くてぇ……溶けそうでぇ……
 焼きそば焼くの、交代して貰えません?」

さっきまでの元気は何処へやら。

風紀委員2年、黒條 紬。

恥ずかしくなるくらいに汗だらだらであった。

武知 一実 >  
「……お、おう。」

結局ぺろりと平らげてしまい、皿と箸はどこに捨てれば良いのだろうと見回してる隙におかわりが盛られた。
予算は掛けられない、と言っていたそばから盛られた大盛り肉を少しの間見つめる。
じゃあもう少し節約しろよ……!

「……はぁ、ありがとよ。」

出されたからには食うけどな。
再び焼きそばと焼肉野菜をもっしゃもっしゃと頬張っていれば、新たに風紀が増えたらしい。
……本当に今日はここでは大人しくしといた方が良さげだ。
適当に食って何か手伝えそうなことは手伝っておこう、と肉を焼く先輩の姿を見て決心する。

にしても手際良いな……道場でもたまにこうして立食会みたいな事してんのか?

桜 緋彩 >  
「――そこまで深刻に予算不足、と言うわけでは……」

財政難、と言うほどのことでもなく、単純に予算を割くべき先の違いなのだが、まぁいいか。
ちなみにそこそこの予算でこの規模の懇親会を開けたのは、大量購入による大幅な割引と、根気強く交渉した成果である。

「いえ、大丈夫――って紬どの!
 雫どのは風紀委員ではありませんよ!
 参加者の方に手伝わせるなど、こちらのことはお気になさらず、楽しんでいってください!」

丁重にお断りしようと思ったら、後輩が招き入れてしまった。
慌てて訂正し、改めて気にしないでほしい、と。
ついでに肉と野菜をモリモリに盛ってお詫び代わりに手渡そう――有無を言わせず手伝わせないために。

霜月 雫 > 「あはは、私凛霞とも緋彩とも仲いいもんね。勘違いされても仕方ないかも」

いっそ風紀に入ってみるとか?などと冗談を言いつつ、押し付けられた肉と野菜を受け取る。
流石にその意を汲めないほど鈍感ではなかった。

「ん、それじゃあ頂こうかな。
貴女も、気にしないでね」

紬にはひらひらと手を振りつつ。

Dr.イーリス > 「よろしくお願いします、まつりさん。いえ、小さいのは気にしてません……。実は私、自分で自分を機械化した改造人間ですが、想定外に身長の成長が止まってちびのままになってしまいましたが、全然気にしてません……。はい……。うぅ……」

表情の変化が小さいながら微笑んで挨拶した後、ちょっと拗ねてしまった。低身長を気にしてるようだ。
低身長の原因は自主的な手術なので完璧なる自業自得だが。>まつりさん


「一年同士、仲良くしていきたいですね」

一年生仲間に、小さく笑みを浮かべる。>保志さん、まつりさん


「社交パーティーとは、まさに雲の上の領域……。眼前の高級料理よりも会話に力を注ぐなんて、セレブです。しかし、社交パーティーはマナーには厳しそうでございますね……」

ちょっと肩苦しいイメージもある社交パーティー。憧れつつも、自分が言ったらもはやどうすればいいのか分からないという考えもある。>保志さん


「演技力でございますか」

ちょっと思案して。

「こほん……。ちょっとあなた、そのおんなだれよ。いしゅうかんうちにかえってこないとおもったら、そんなおんなといっしょにいたのね」

感情が籠っていない棒読み。しかも、演じた後、ちょっとドヤッ。

「どうです? ハリウッド大女優間違いないでしょうか?」

期待が籠った瞳を向ける。>紬さん

緋月 > 「…恐縮です。今日は、存分にお呼ばれになります!」

紬と名乗った風紀委員の方には、小さく笑顔を浮かべつつそう返事。
ご厚意に甘え、存分に楽しむ事にした。
とりあえず新たに焼きそばをゲットすると、再びつるつる。

そんな間に、新たに現れた青みがかった長髪の女生徒に思わず注意が向く。

(――長さは、凡そ刃渡り五尺か。
あれほどの長さを苦も無く持ち歩くとは…飾りではない。使い慣れた代物か。
あの男子生徒の方の得物も長いが――)

そこまで考えて、瞬間、背筋を走った感覚に、強引に思考を打ち切る。

(…いけないいけない、今は食事の場です!)

食事の場では食事が大事。何よりおいしいものはまだ多そうだ。
食べられるだけ食べなくては。

「うーむ、次は何にしましょうか。」

黒條 紬 >  
「えぇぇ~っ!? てっきり風紀の人だと思ってましたぁ……。
 びっくり……そうなると、お客さんに焼かせるのは流石にいけませんねっ」

てへっ、言わんばかりに。
額の汗を拭うついでに、自分の頭をコツンと叩く黒條。

「前言撤回、不肖、黒條 紬! 精一杯焼いていきますっ!」

宣言、再び気合を入れていく。
汗まみれだけれど。

「いかがですかー、焼きそばいかがですかー!」

などと宣伝しつつ、
まだ焼きそばを食べていない人たちに向かって宣伝開始!

倖月 保志 > 「とはいえ、風紀委員にも少し興味がわきました。」
「恐らく近々、風紀の扉を叩くことになるでしょうね。どんな活動内容かも気になりますし~」

緋彩をはじめとする風紀の催し物がきっかけでより一層興味がわいた保志。
動機はなんだか面白そうだという単純な理由だ。

「ええ、一年同士上手い事やっていきましょうね。」
「マナーは別に覚えるのは苦ではありませんでした。完全にマスターする3日ほどはご飯は食べられませんでしたけどね」

さらり、と何やら実家の闇が見え隠れするものがポロリとイーリスに漏らした。

「ああ、では焼きそばを一つ」

食べてないしせっかくなので

蒼月 まつり >  
>>イーリス
「えぇ~っ、改造人間!? なにそれカッコいい!
 変身するの? それともロボットと合体するとかっ!?」

対するこちらは目を輝かせて興奮気味。
何を隠そう、可愛いものの他にロボットアニメなどが大好きなのだ!
話の真偽は置いておいて、詳しく聞かせてほしいと彼女に詰め寄る。
見た目の可憐さを差し引いても若干の圧を感じるかもしれない……

武知 一実 >  
「まあ、風紀の事だからうるさく言う気はねえが……」

にしたって初っ端から大盛りは止めとけ大盛りは。
孫が遊びに来たお婆ちゃんか。 無暗に食わそうとすな。
……アンタの分が残んねえだろ、とはさすがに言えなかったけども。

「……ごちそうさん、美味かった。 こんだけ食えば味も覚えた
 オレが変わる、客として来た覚えもねえし、この場で変に風紀に倒れられても寝覚めが悪い。」

焼きそばと焼肉野菜を一気に掻き込んで、次を盛られる前にゴミ箱へとポイ。
配達前にバイト先でどうせなら手伝って来たら、と言われた事を思い出し、交替出来なかった焼きそば屋へと向かう。

「一年の武知一実だ、焼くのはやるから、盛り付けを頼む。
 それならちったぁ涼めるだろ」>黒條

黒條 紬 >  
「おっ、ありがとうございまーすっ!
 桜さんの焼くお肉や野菜も美味しいですが、
 こちらもなかなかの美味しさのはず! ですよ~」

呼び込みに応えて貰えれば、嬉しそうにガッツポーズ。
そうして倖月には笑顔で、大盛り焼きそばを渡したところで――


「へ? あれ、貴方は風紀の方でしたっけ?
 ありがとうございます~! 助かります~!」

などと言って、武知の言葉に喜んで、
桜の少し横で交代しようとしている――!

Dr.イーリス > 「マナーを覚えるだけでお食事が喉を通らない程の猛特訓……。物凄く苦難に聞こえてしまいますよ……!? どのような英才教育でございますか……!?」

三日、食事を拒絶する程のマナー講習……。
社交パーティー怖い……と、青ざめている。>保志さん


まつりさんが改造人間というワードに興味を持ってくれている様子に、イーリスも表情がぽわっと明るくなった。
メカに興味を持ってくれる人がいるのは嬉しい。

「かっこいいでしょう」

と胸を張り。

「いえ、変身やロボットとの合体はしないのですけどね。機械化する事で、私自身でコンピューターによる演算ができるようにしているのですよ」

ロボットアニメみたいなのを期待しているなら、微妙にロマンに欠ける改造内容かもしれない。

「いわば、私自身がマザーコンピューターのような役割がありますじゃらね。変身や合体が出来ずとも、ロボットなど様々なメカを遠隔操作する事ができますね」>まつりさん

桜 緋彩 >  
「普段の活動はもっと地味ですけどね
 ですがもしその時はよろしくお願いしますね。
 雫どのも、風紀に入るのならば大歓迎ですよ」

警備とか警邏とか。
捕り物と言う派手なこともなくはないが、基本的には殺さないように加減する必要はあるし、そもそも怪我したら痛い。

「――そろそろこの辺りに並ぶ人は少なくなってきましたね」

代わりにデザート類とか飲み物類のコーナーに人が増えてきたが、まぁあちらはこっちよりも人手がいるわけではない。
少し休憩をしていいタイミングかもしれない。
保温エリアに置いて時間が経った肉をタレに付けて次々口に放り込む。

「一実どの、流石にお手伝いまでさせるわけには……」

正確には彼は参加者と言うわけではないが、それでも肉を配達に来ただけだ。
とは言え疲れていそうな紬嬢を見ていると、それもそれで可哀想。
自分は今エネルギー補給で忙しいし。

蒼月 まつり >  
>>イーリス
「遠隔操作……なるほど、そっち系かぁ~!
 それでもスゴいよ! 指揮官機って感じでカッコいい!」

落胆する様子はなく、むしろ更にワクワクが加速したようだ。
彼の脳内ではイーリスの命令を受けて多種多様なメカが戦場を飛び交う光景が繰り広げられている。
そのうち変形合体して巨大ロボになったあたりで、思考をいったん現実に戻して。

「……うん、君とはぜひ仲良くしたいな!
 カッコいいのもそうだし、今の見た目も可愛くて僕は好きだよ!」

どう見ても気にしているっぽかったので、フォローも兼ねつつ本心からの言葉を。

倖月 保志 >  
「ああ、いえいえボクは風紀委員会に入ろうかと考えているだけの1年生ですよ~」
「体験入会的な感じでお邪魔させてもらうかもしれませんね~」

保志は風紀委員ではない。
ただ、今回の懇親会を経て風紀委員というのに興味が湧き、入る事も考えているだけの学生。
正義感などはあまり感じられないが…かといってマナーをしっかり守るあたり悪に染まっているわけでもない。
原動力は好奇心。興味があるから面白そうだから覗いてみる。それだけだ。


「ああ、違うんです。食べ物はそもそも与えられません。」
「マナーを完璧にこなすまでは絶食ですし、咀嚼も考慮されるマナー講座ですと発泡スチロールが代用になりますね~」

恐ろしい事に食事を拒絶どころか与えられないものである。
咀嚼も考慮するマナー講座は"マナーが完璧になるまで食べ物を与えてはいけない"というルールのため発泡スチロールを咀嚼させられる。
つまり三日間たまに食わされる発泡スチロールだけで生きてたこと。

「ごちそうさまでした」

そうこうしているうちに焼きそばもいつの間にか食べ終わっていた。
完璧なマナーにて食べ終わった紙皿すらも綺麗に。

「ああ、すみません僕はこの後研究所のところで打ち合わせがあるんです。風紀委員の皆さんありがとうございました。もしかすれば近々そちらにお邪魔するかもしれません。」
「ほかの皆様もどうぞ今後ともよろしくお願いしますね」

ニヘラといまいち緊張感のない笑みを浮かべて研究所の打ち合わせがあるため後にするのであった。

霜月 雫 > 割とお行儀よく山盛りの肉と野菜を食べつつ、緋彩の言葉には頷く。

「ちょうどと言うか、特に今のところ所属はないしね。
剣の腕を役立てるならちょうどいいかも、とは思ってるしさ」

言いつつ、聞こえてくるマナー稽古の話に少しぞっとする。
シズクもこれでも名門の出、マナーはそれなりに厳しく躾けられたが、それにしたって絶食などはなかった。
霜月家が比較的穏当でよかった、などと内心胸をなでおろしている。

その裏で。

「(……見られてるかな。まあ、目立つ長さだし当然だけど……やはりと言うか、『遣える』人も多いみたいだね)」

愛刀『凍月(いてづき)』の入った竹刀袋に向けられる視線を感じ取り、小さく笑う。
こういう時、少し血が騒いでしまうのは悪い癖だ、と思いつつも、どうにも剣士としては止められない。

ご案内:「浜辺/懇親会会場」から倖月 保志さんが去りました。
ご案内:「浜辺/懇親会会場」に伊都波 凛霞さんが現れました。
武知 一実 >  
「うるせえ、勝手にやる。 文句があるなら後で制裁なり指導なりすりゃあ良い。受けて立つからよ」>桜

腹も膨れた事だし、軽く運動するのも悪くねえ。
その前に肩慣らしで焼きそば焼くだけだ、これくらい何のことはねえ。

「味は覚えたし、飯屋でバイト経験もある。自炊だってしてるから腕は保証する。
 アンタはしっかり休んでな、緋彩と一緒に肉でも食っとけ。」>黒條

さて()るか。
暑いからねえ、とバイト先から渡されていたタオルをねじり鉢巻きにして額に巻き、制服はさすがに暑いので脱ぎ捨てる。
調理器具がそろっているのを確認出来れば、あとは注文通りに焼いていくだけ。

――誰かさんと喧嘩するよりよっぽど楽だ。