2024/08/26 のログ
ご案内:「落第街の公園」にDr.イーリスさんが現れました。
ご案内:「落第街の公園」にギフタ―さんが現れました。
Dr.イーリス > 仮面集団による騒動の渦中にいるギフターさん。
落第街は今、ギフトを与えられた者達により荒れていた。
無法なる落第街が、さらなる混乱を巻き起こしていたのである。

それはそれとして、イーリスはそれ以前からギフターさんと交流があった。
仮面の騒動、その黒幕とも呼べる存在がギフターさんである事にもイーリスは気づいていなかった。
そんなイーリスは、ギフターさんをお食事にお誘いした。

お食事にお誘いした結果、なぜかギフターさんとイーリスは落第街の薄暗く寂れた公園にいる。昼なのでまだ明るめではあるけど、落第街の公園なのでほとんど整備とかされておらず、雰囲気がなんか暗い。

「……落第街の公園になりますと、このような場所しか知りません。ピクニック、な雰囲気の公園でもありませんが、ここでお食事をしましょうか」

にこっ、とイーリスは笑みを浮かべる。
お食事に誘ってお会いしてみると、ギフターさんがランチバスケットを持ってきたのでお店ではなく、急遽ピクニックに変更したのだった。

イーリスの頭には《ミケ三型試作機》通称ミケちゃんが乗っていた。

ミケちゃん「にゃあ~」

ギフタ― > 数少ない、と言うよりほぼ知られていない自分の連絡先
遂に誰かが突き止めたのかと思ってみたら少し懐かしい名前からの連絡
以前試練を超えた幼き天才イーリス嬢

そんな彼女が嬉しそうに食事に誘ってきたのできちんとお応えすることに
罠では?そんな淡い期待もあったがやはり彼女はイーリス嬢な訳で

「仕方ないのである。
落第街で明るく子供たちの社交場となるような公園は存在しないのだから!」

今落第街で真面に自分が店先に居座れるなんて思っても居ない
と言うより彼女はそれができるとでも思っているのだろうか?
疑問には思いつつ用意したランチバスケットを手にやってきた公園

「昼なのに薄暗く感じるのは最早逆観光スポットであるな!
それではイーリス嬢、お友達と共に座るのである!」

ベンチとテーブルのある場所を指差す

Dr.イーリス > 「仮面反逆者の騒動で、ギフターさんがつけているような仮面を皆さんつけていますからね……。先につけていたギフターさんにとっては、とんだとばっちりでございますよね……」

眉尻を下げて、ギフターさんに同情の視線。

「それに、『ギフトを得よ』と仮面反逆者の皆さん仰っていますし、余計にギフターさんが割りを食いますよね……。ギフトとギフターさんですので。凄く不憫です……ギフターさん」

イーリスはギフターさんに対して、不憫なものを見るような視線を向けていた。

「風評被害でお店にも行けなくなるなんて、ギフターさん凄く辛いですよね……。とてもお可哀想です……。ギフターさん、とても良い方でいらっしゃるのに……」

凄く可哀想なものを見る視線をイーリスはギフターさんに向けていた。
そうして、促されるがままテーブルのあるベンチに座った。

ギフタ― > 「うむぅ…そうであるなぁ。」

はてさて、何故仮面騒動で自分と結びつかないのだろうか?
偶然似ていたにしては彼等と自分の仮面は似すぎではないだろうか?

「割を食う…まぁそうであるな、私の名前がギフタ―でギフトを得よと騒ぐ者達が居る。
何か不思議に思わないのであるか?イーリス嬢。」

不憫と言われてしまった
このギフタ―が、不憫……

この状況が何よりも不憫かもしれない
良い方なのにと言われるが一度試練を与えただけでなぜここまで信頼されているのかもわからない
世界にはまだまだ不思議が沢山である!

「まぁ、私は風評被害等気にならないのでイーリス嬢も気にすることは無いのである。
さぁ、我が手製のサンドウィッチをご賞味あれ!である。」

BLTから卵にハムやサラダ迄色々と用意したサンドウィッチを披露する
食事をしたいとの事だったので張り切って用意をした数々
そこらの物には負けない自負がある

Dr.イーリス > 「ギフターさんの仮面は、落第街のどこかのお店で取り扱っていて、同じものが偶然反逆者さん達の間で流行ってしまったりしたのでしょうか……」

きょとんと小首を傾げた。
同じお店の同じ仮面をみんな買っているのなら、似すぎても不思議ではない……かもしれない、多分。

「不思議ですよね……。彼等はどこの誰からギフトを得たのでしょう。まるで、ギフターさんのように他人の能力を底上げできる力を持っている方でございますよ。ギフターさんは凄い方ですが、そのような凄くて不思議な力の持ち主が他にもいるという事になります……」

以前、イーリスはギフターさんに試練に挑ませてほしいと頼み、ギフターさんは快く承諾してくださった。その試練はとても厳しいものだったけど、イーリスは大きく成長できた。ギフターさんから教わった事、今もイーリスの胸に刻まれている。
ギフターさん、とても良い人である。

「そう……なのですね。ギフターさんには凄く恩もありますから、困った事があればお助けしますからね。サンドウィッチ、ギフターさんがつくってくださったのですね! ありがとうございます!」

嬉し気に、笑みを浮かべてみせた。
とても美味しそうなサンドウィッチ!

「いただきますね」

サンドウィッチを手に取り、お口で齧るようにして食べた。

「凄く美味しいサンドウィッチです! ギフターさん、お料理すごくお上手なのですね! このような寂れた公園で食べていても、なんだか楽しいピクニック気分になれます」

そう口にして、イーリスは幸せそうな表情を浮かべていた。

ギフタ― > 「多分違うと思うぞイーリス嬢、恐らくあれは彼等のハンドメイドが殆どだろう。
それに騒ぎを起こす連中の仮面を態々売り出す店などないであろうしな。」

周りの店舗や近隣住民から総スカンを食らいそうな発想である

「うぅぅむぅ、不思議であるなぁ。
私に似た仮面と私に似た能力を持った"ギフト"の騒動。

誰であろうなぁ?」

何故!気付かなぁい!!
そう思いつつここまで来ると面白くなるので自分からは言わない
天才と呼べる少女の頭脳はどこか抜けている所もある
可愛らしいイーリス嬢が自力で気付く日は来るのだろうか

「お助けであるか、自宅の家電が壊れた際には頼らせてもらうのである!
うむ、味に重きを置き健康と涙ながらに別れたものばかりである!」

丁寧にバターを塗りこんでいたり塩もクレイジーソルトだったりと細かい所で手をかけている
軽食の限界に挑戦していた

「であろう!
場所も重要だがこういったお出かけ物に関しては食事のレベルが満足できれば後は何とかなるものである。」

そう言って一口、我ながら上出来と言える
はてさて、彼女には色々と言っておきたい事もある

「ところでイーリス嬢、件の王に打ち勝ったと見て聞いたのである。
先ずは一旦おめでとうと言わせてもらうのである。」

Dr.イーリス > 「仮面集団の中に、仮面をつくる事に優れた方がおられるのですね。芸術方面のギフトをいただいた方でしょうか。言われてみればお店で売られている仮面が、暴動集団の顔みたいになりますと、もうお店で売らなくなりますね。いえ、落第街だと仮面の方々を陰で支援しているお店があっても不思議ではないですよ」

表だと確かに苦情がやばそうだけど、落第街で陰から仮面集団を支援しているならありえるかも……と思案。

「本当に、どなたでしょうね。あなたへの風評被害すごいですよ。ギフターさん、心当たりないでしょうか?」

きょとんと小首を傾げる。
これだけの騒動が起きているのに、その黒幕が一切分からない……。
おそらく、黒幕は巧妙に隠れているのだろう……。
少なくとも、落第街の公園でこうして呑気にプチピクニックしているような人ではなく、地下奥深くに潜んでいたりするのかもしれない……。
隠れ潜みながらギフトを授かった人を扇動するのだから、優れた指導者なのだろう。

「お任せください。家電が壊れた時は、ご連絡くださればすぐ修理しに行きますね!」

そう言って、自信ありげに自身の胸を軽く叩いた。

「美味しいものを食べると、なんだかぽかぽかした気持ちになれますからね。凄く美味しいサンドウィッチつくっていただけて、とても嬉しいですよ。て、ああぁ、ミケちゃん! 横取りはだめですよ!」

7割ぐらい食べたサンドウィッチが、イーリスの頭から颯爽とミケちゃんが横取りして、近くの遊具まで走って行った。

「ギフターさん、ありがとうございます! “王”との戦いで、ギフターさんの試練での成果、存分に発揮できました! あの夢で芽生えかけた未来予測、“王”との戦いで開花させる事ができたのですよ! “王”がとてつもなく強くて、私は弱かったのかもしれませんけど……ギフターさんに『弱さを恥じるな、誇るがいい』と教えていただきましたからね。弱くても、ギフターさんや色んな方に力を借りられて、“王”を討つ事ができました」

そう言って、イーリスは満面の笑みを浮かべていた。
ギフターさんの試練を受けていなければ……あの時の成長がなかったら。
イーリスは未来予測も得られず、“王”の強力な範囲攻撃への対応が遅れて、悲惨な事になっていたと思う……。

ギフタ― > 「そう複雑な造形でもないであるからな。
それにしても、イーリス嬢はギフト騒動についてかなりお熱の様であるな?

誰であろうなぁ?もしかすると意外と近くに居る者の仕業やもしれん!」

自分への風評被害はある意味ではゼロである
にしてもこの少女は本当に…変な詐欺に引っかかりそう

「おぉ、猫殿にも気に入ってもらえたなら良かったである。
人間ようであるしお腹を壊さなければいいのであるが。」

走り去る猫
落第街名物の野犬達とは違い傷ではなく癒しを与えてくれる

「それは何よりであったな。
となると、今は割かし平穏な日々であろう?

気を付けると言いであるぞイーリス嬢、私の予想では今回のギフト騒動は更に激しさを増すであるからな。」

Dr.イーリス > ギフターさんの問いに、イーリスは少し暗くなり視線を落とす。

「ギフト騒動は大きくなっていますので、収拾をつけたい気持ちはあります。しかしそれ以上に、私がこの騒動に関わりどうしてもなんとかしたいと思う理由は主に二つありますね」

指を二本立てた。

「一つは、私のかつて所属していた不良集団《常世フェイルド・スチューデント》のメンバーの一部、ルビー山本さんを中心とした一味がギフトを得て、《ネオ・フェイルド・スチューデント》を名乗り今も暴れています……。ルビー山本さん達に私は殺されかけていますし、実際に殺されてしまったフェイルド・スチューデントのメンバーもいます……」

そう口にして、指を一本折る。

「そしてもう一つ。《悪竜》と呼ばれる方はご存知でしょうか……。その《悪竜》さんはギフトの集団に追われていまして、お家もお仕事も全部奪われてしまいました……。《悪竜》さんは私達(・・)が保護しています。《悪竜》さんの追っ手をどうにかするために、ギフト騒動を終わらせたいと思っています……」

その《悪竜》さんが《悪竜》となって追われる事になってしまった原因が眼前にいる……事には、もちろんイーリスは全然気づいてない。

「ミケちゃんは《ミケ三型試作機》、メカですからね。そう簡単にお腹を壊したりはしませんね」

ミケちゃんは美味しそうにサンドウィッチを食べていた。

「そうですね、平穏な日々にはなりました。しかし、“王”に関して、懸念点もありますね。これはまだ全然確定ではないのですが、“王”がまだ討伐されていない可能性が出てきています。まだ可能性ですし、これから調査して真偽を確かめていきたいと思いますけどね」

“王”の生存は、可能性の話。
ちゃんと討伐できているかもしれない。しかし、生存しているという状況証拠が浮上したので、調査したい所存。

「ありがとうございます、ギフターさん。激しさを増す……ギフト騒動は、まだ序章に過ぎない可能性もあるのですね……」

激しさを増す……。
これからギフト所持者が増え続けるのか、さらに過激化するか……。あるいは強力すぎるギフト所持者が現れるか……。

ギフタ― > 「成程、元仲間に対する復讐と今保護している悪竜の青年の安全のためであるか。
二つ目はともかくイーリス嬢、一つ目の理由の為に動くならそのルビー山本と言う存在。その手で殺すという選択肢も必要であるな。」

他でもない、平和主義な少女にそう告げた

「王が生きている、であるか…一度負け癖がついて折れる者と敗北しようと諦めないイーリス嬢の様な手合い。
王が全社であることを祈るばかりである。」

例の化け物がまだ存命の可能性が有る
それはあまりよろしくない、ただでさえ他の化け物の存在も噂されているのに
余り落第街の者達には減ってもらうと困る

「うむ、今は雑にギフトをばら撒いているだけでここからは選別が始まるであろうな。
ギフトに甘える怠惰な者とギフトを己の物として昇華する者。

怠惰で傲慢な者は尚の事始末におけぬだろう、そういう者たちはえてして凄まじい騒動を引き起こすのがセオリーである。」

Dr.イーリス > 「違います。復讐がしたいわけではありません……」

首を横にぶんぶんと振った。

「私は、ルビー山本さん達を止めたいと考えてます。かつての仲間として、もうこれ以上……悪事に手を染める事を放っておけません……。殺そうだなんて……考えていません……。ケジメは、つけたいとは考えてますが……」

ギフターさんにそう主張した。
殺されたかつての不良仲間達の事を考えると凄く心が痛い……。それでも、復讐心がしたいわけではなかった。

「もし生存しているのであれば、“王”は後者であると確信しております。私が何もせずとも、“王”がご壮健ならいずれ私のもとに現れるでしょう。無論、全てが気のせいで、“王”が素直に成仏している事を凄く願ってますけどね!」

しかし、それは“王”が万端な準備をした後とも考えられる。
“王”がもし生存しているなら、それを知らずにのうのうと暮らすのはあまりに恐ろしい事。

「“選別”、でございますか。与えられた力をより上手く扱える者に、黒幕さんはさらなるギフトをプレゼントする……という事になるのでしょうか。確かに今回の騒動、力に溺れた人達が暴れているようにも思えますよね」

ギフターさんの推理に納得しつつ、その洞察力に関心してしまう。
もっとも、この件においてギフターさんの洞察力が働くのは当たり前というかむしろタネ明かしにも等しいだろうけど、例の如くイーリスはまだ気づかない。

「ギフトを授けている方は実は善意そのもので、その力に溺れている者が暴れているだけ……という事も考えられるのでしょうか……?」

ギフタ― > 「失言であったな、だがイーリス嬢はそうであってもそのルビー山本に害された者達は違うであろう?
元仲間としてケジメをつける、失われた命がある以上それはもう殺す殺さないの話しであるぞ。」

少なくとも《常世フェイルド・スチューデント》の面々が揃って死を望まないとは思えなかった
少女の意志に関係なく、命を持って償わせようとする輩は少なくないと考える

「それはそうであるな、あくまで憶測の域。
言霊とも言うであるし縁起でもない事は言わないでおくのである。

そう、選別である。
大体なんの代償も無く力を得られるその裏には必ずそれ相応の考えがあるのである。」

推理とは言えない雑談
予想を話す者が黒幕であるならばそれはもう今後のシナリオとなる訳で

「善意で行うならなぜギフトは落第街の、それも問題を起こすであろう者達に集中しているのであるか?
加えて、ギフトの騒動は黒幕が扇動に近い形で周囲を焚きつけているらしいのである。

そこまでくれば確信犯なのは間違いなしであろうよ。」