2024/08/27 のログ
■Dr.イーリス > 「……うっ。ギフターさんは鋭く痛いところをついてくる事が多いです……。そこは……図星でもありますね……。《常世フェイルド・スチューデント》は人殺しを禁じていますので、ルビー山本さんも殺害しないという方針が主流です。しかし、ルビー山本さんを殺害して落とし前をつけさせるべきという意見は《常世フェイルド・スチューデント》でも少数ながらあがっています……」
ルビー山本は明確な裏切り者である。イーリスが裏切り者と一部のメンバーに言われている事とは訳が違う。それどころか、イーリスよりもルビー山本の方が遥かに明確な裏切り者すぎて、相対的にイーリスを裏切り者と罵倒する者が減った。
《常世フェイルド・スチューデント》の一部で、ルビー山本を殺害するべきという意見は出てしまう。
「ケジメというのは、ルビー山本さんを止めるという事ですね。元は私達の仲間だったのですからね。とは言え、ルビー山本さんを止められる者がいるのでしたら、私はその方に協力するという手段を選ぶ事もあると思います」
“イーリスが止める”という事だけに拘らず、これ以上被害を出さないために柔軟に動きたい所存。
憶測の域、というギフターさんに頷いてみせた。
「やはり、力を得る代償というのはあるものですよね……。ギフトを授ける方には、何か計画があるという事になりましょうか……。ギフトを授けられている人達は、黒幕さんに利用されている……」
イーリスは考え込んでしまう。
「言われてみれば黒幕さんが扇動しているとは聞きますので、一人の善意から騒動に繋がった、という事でもなさそうでございますね。ギフトを配るなら、善性の持ち主に配る方がより良い使い方をしてくださいます」
わざわざ落第街でギフトを配るのであれば、騒動を期待しているというのはとても納得できる。
「騒動を起こした先に、黒幕さんの目的があるという事になりますよね。黒幕さんは最終的に、何を成し遂げようとしているのでしょうか……」
■ギフタ― > 「であろうな。
グループのルールを破り仲間を害したのだ、そうなれば最早ルールに則った裁きでは不満もあがろう
イーリス嬢が抑えられるか、手腕の見せ所であるな?」
集団とは敵に対して過剰に反応する
敵に責める要因でもあればそれは青天井に高まる傾向にある
止める、その言葉には優しさと甘さが垣間見える
少女は良き保護者ではあるがリーダーとしては
「素質に欠ける、であるな。」
小さく吐露した言葉
「それは各々で考えてみる内容である。」
何を成し遂げようとしているか、それを自分は口にはできない
リドルは自ら解くから面白いのだ
「ただ、黒幕の目的は今落第街で起きている被害、損害を全て考慮しても尚成し遂げたい事ではあろう。
人や物が傷つき、あまつさえ死者も出ている上でも成し遂げたい事とはどんなことであろうなぁ?」
空になったランチバスケットを片付け立ち上がる
気付けばもう薄暗くなる時間、日が落ちるのもだんだんと早くなってきた
「イーリス嬢、今日ここで私と会った事は近いうちに信頼のおける者に話しておくと良いのである。
きっとイーリス嬢の為になるのでな。」
最後に、無駄な争いを避けるためのアドバイスを伝えて公園の出口に向かう、ランチバスケットを片手に
■Dr.イーリス > 「……人殺しを禁じていると言いましたが、その人殺しを禁じる掟そのものが撤廃されるかもしれない動きもフェイルド・スチューデント内ではありますからね。かつてのフェイルド・スチューデントならともかく、私はフェイルド・スチューデントに所属しているとも言い難い状態で……まとめる力もあまり残っていません……。出来る限りの事はしたいとは考えておりますが……」
正直にそう答えてしまう。
つまりは、今すぐフェイルド・スチューデントがどうこうする事は抑えられる。しかし、それも長くはもたず、近い内に抑えられなくなるという事である。
ギフターさんが小さく吐露した言葉は聞き取る事が出来ず、首を傾げてしまった。
「そう……ですね。ギフト騒動の動向をしっかり吟味して、答えをみつけだしてみます」
ギフターさんばかりに答えを求めるのはよくない。
少しは、自分で考えないと。
「……どのような事情が黒幕さんにあるかは分かりません。しかし、このような騒動を起こし、被害を拡大させるやり方を私は見過ごせません。ルビー山本さん達をも利用している人物……。私は、この騒動の渦中にいるギフトを配る人物を必ず止めます……!」
イーリスは、覚悟を込めた瞳でギフターさんを見据えた。
どこの誰かは知らない。だけど、これだけの被害を出して、それでも成し遂げたい事があるとしても、見過ごせない。
いずれ黒幕さんのもとに辿り着く。必ず。
「ここであった事を信頼できる方に……? 分かりました。理由は分かりかねますが、ここでギフターさんに会った事、信頼できる人に話しておきますね」
どうしてだろう、とイーリスは小首を傾げる。
しかし、ギフターさんがそう仰るのなら、今日ギフターさんと出会った事は信頼できる人に話そうと思う。
「ギフターさん、サンドウィッチとても美味しかったです。ありがとうございました」
イーリスは立ち上がり、公園の出口に向かうギフターさんにぺこりと頭を下げて見送った。
ご案内:「落第街の公園」からギフタ―さんが去りました。
ご案内:「落第街の公園」からDr.イーリスさんが去りました。