2024/10/09 のログ
■レイチェル >
「なるほどな、オレと同じで、負担の大きい異能って訳か。
その異能を使ってまで、オレを守ってくれた訳だ。
……ありがとな」
気を遣ってくれたのは、間違いないだろう。
だから、そこについてはきちんと感謝を伝える。
ただ。
「とはいえ、だ。
今後は女湯で走るなよ? マジで危ないからな。
ったく……怪我でもしたら見てられねぇからよ……」
この程度の注意で済ませてしまうのは、凛霞の言う通り、
自分は『華霧に甘すぎる』のかもしれないが。
「ははっ、貴子ならそんな風に言いそうなもんだ。
あいつも、世話焼きだからな」
……懐かしい、本当に。
「おう、二言はねぇぜ」
嬉しそうに肉サンドを頬張る華霧を見て、
レイチェルは幸せそうな笑みを浮かべる。
そうだ。
こういう時間こそが、自分にとって、最も大切な――
守るべき日常で。
こういうお前こそが、自分にとって、最も大切な――
守るべき奴なのだ。
「事前に計画してちゃ、見逃してただろうな。
こういうのも、悪かねぇ。楽しい帰り道になりそうだぜ」
そうして。
「……ははっ」
自らの両手に残ったサンドを見ながら、
それでもレイチェルは、華霧を見て嬉しそうに笑うのだった。
帰路は、まだ始まったばかりだ――。
■一時中断 > かけがえのない日常。
ちょっとした無謀な冒険。
そして華霧の口から語られる、彼女の異能についての話。
語りたいことは、まだまだある。
二人の帰り道も、始まったばかり。
――続く物語は、また次の機会に。
ご案内:「【委員会合同慰安旅行 - 二人の帰り道】」からレイチェルさんが去りました。
ご案内:「【委員会合同慰安旅行 - 二人の帰り道】」から園刃 華霧さんが去りました。