2024/10/15 のログ
レイチェル >  
何か思うことがあるのだろう。
そんな華霧の様子を見て、少しだけ目を細めて顔を見やる。
その心の内、思っていることなど無論分からないが、
それでも、何かを思い起こして言葉を詰まらせていることは分かる。

「困ったり迷ったりしたら、いつでも相談しろー?
 オレが力になってやるからよ」

これもまた、心の底からの本音。
大切な相手だからこそ、何でも力になってやりたいと思ってる。
……色々、世話になってることだし。

「か、加減はしてるっつーの。
 それに、お前がいつも心配するもんだから、
 オレ自身も無理せずやってるぜ」

その瞬間、ふと。
無意識の内に華霧の首筋が視界に入った。
すぐに視線を逸らして、空を見上げる。

「……それでもまぁ、何だ。
 意外と疲れは溜まってたみたいでよ。
 今日みたいな日、たまには作らねーとな。
 だから遊園地も、楽しみにしてるぜ」

園刃 華霧 >  
「さーンきゅ。ま、いマんとコはナ―んもなイから、だいじょーブ。
 ……あンときトは違うシ、な?」

かつて、お互いの気持ちが、考えがすれ違ってしまったことがあった。
もう、あんなヘマは、お互いしない……はずだ。
少なくとも、自分は学んだ、はずだ。

……小煩いアイツは、まだまだだ、っていうかもしれないけど。

「どーダか? 泣き言言っテるやつ、ヨく見るゾ?
 ま、コンジョーなシなだけカも知ンないケどさ」

からからと笑う。
レイチェル自身がだいぶ大人しくやっているのは、まあわかっている。
でもまたいつ、やりすぎるかわかんないし

「ま、蓄積ってヤつもあるカんな。
 ほどホどにシて、ほドほどに休ンでってノは大事ヨ。
 しッカり遊ボーな?」

レイチェル >  
「それなら安心だぜ」

すれ違い。思い出すだけで胸が苦しくなるような、ずれ。
そんなこともあった。

でも、大きなすれ違いがあったからこそ、きっとがある。
この陽だまりの下で語り合う、二人の時間(かんけい)がある。

だから。
一つ呼吸を整えて、改めて華霧の方を見やる。

「泣き言漏らしたって良い、オレに文句言ったって良い。
 それでオレから離れるなら、追いもしねぇよ。
 ま、フォローくらいはするが……。

 ただ、それでも必死こいてオレについてくるってんなら、
 責任と愛情をもって面倒見る。それだけだぜ」

そう答えて、こちらもからりと笑った。

「……ああ、そうだな。
 じゃ、また付き合ってくれよ、華霧。
 一緒に色々話しながら、色々見て回る。

 こうしてお前と居るのが、オレとしちゃ……一番幸せだからさ」

こういう時間があるからこそ、明日からもまた頑張れる。
ほんとに、色々感謝しなきゃいけないな。

園刃 華霧 >  
「あイかーらズ、スパルタだネー。
 ま、そレでやッてケてんダから、あいラも幸せッてトこか」

厳しさは優しさの裏返し。
ある意味、わかりやすくそれを体現している。
気づけばよし、気づかなくても……まあ、損な役回りだよな。

「お、言うナー。まあ、アタシも幸せダけどサ。
 んじゃ、マたよろシくな!」

そういって、にひひ、と笑う。

「ほイじゃ、今日んトこは帰りマすか、ね?」

そして、勢いをつけて立ち上がる。

「ほイ」

手を差し出して、レイチェルを立ち上がらせ……
二人は、寄り道を終えて帰り道にまた戻るのだろう。

ご案内:「委員会合同慰安旅行 - 二人の帰り道」からレイチェルさんが去りました。
ご案内:「委員会合同慰安旅行 - 二人の帰り道」から園刃 華霧さんが去りました。