2024/11/24 のログ
ご案内:「Free1 未開拓地区 正面封鎖ゲート前-」に鶴博 波都さんが現れました。
■鶴博 波都 >
未開拓地域の封鎖ゲート前に、何度かモ分からぬ列車が到着した。
待機していた各委員が物資を取り出し、封鎖に必要なためのプロセスを続行している。
【常世学園時間【11/22 13:45】頃。【未開拓地区】にて、大規模な爆発事故が発生しました。】
【研究区から輸送中だった車両から、大量の化学物質が流出し、周辺数キロに及び化学物質による汚染が発生しています。】
アナウンスされた大規模な輸送事故。
車両に関連する事故と言うこともあり、鉄道委員への通達は精確でなくとも迅速であった。
即座に大量の物資を用意し、各委員と連携して封鎖を実施。
各種委員が初動を食い止めている間に特別な資材を大量に運ぶ必要がある。
その初動対策要員として駆り出された一人がこの鉄道委員、鶴博 波都。
【汚染区域は風紀委員と生活委員によって封鎖がされており、封鎖範囲外への汚染拡大は確認されていません。】
【封鎖用の防壁は鉄道委員会提供の、対物対魔両面に優れた特殊な防壁です。
各委員会の連携により、汚染拡大の心配はありません。】
──これ以上の『もしも』を発生させないための封鎖用の特殊防壁。
恒久的に封鎖する為の補修資材・物資をに届けるのも鉄道委員の仕事だ。
■鶴博 波都 >
「ふぅ……あぅ、いけない。緑桜から荷物を降ろさないと。」
何度目かも分からぬ往復作業。
たぶん2日は寝てないし、最後に休んだ記憶も曖昧だ。
列車から繰り返されるアナウンスは、もはや環境音の一つ。
各委員が持ち出した残りのコンテナを重たそうに運び、封鎖ゲート前まで持ち運ぶ。
「皆さん!食糧と消耗品をこちらで配給しています!」
「調査員の方も遠慮なく持ち出してください!」
声を張りあげて消耗品と食料の到着を叫ぶ。
各委員への補給線は問題なく機能している。
彼女が行っているのは、有志の調査員や罹災者への補給物資の無償提供。
物資不足による騒動を避けるため、日夜問わず輸送と配給を続けている。
■鶴博 波都 >
鶴博 波都の声に応じて、有志の一般調査員と待機委員が物資を受け取りに列を作る。
コンテナ群から一通りの防疫キットおよび食糧が詰まったバックパックを取り出して渡す作業をひたすら続ける。
「風紀委員さんですね! 防壁関連の備品は隣の車両まるごとなので運搬をお願いします!」
時折来る各種委員への案内は声で済ませ、ひたすら列を捌く。
あっちもこっちも忙しいが、いまのところ自分がやるのが一番早い。
「潤沢にありますから安心してください!全員分あります!」
物資そのものは車両に沢山詰め込んで来たし、配給の認可も取ったから問題ない。
ただ、運搬と配給を報せる続け、配給の際も声を張り上げ続けている。
物資より先に喉が枯れそう。弱音を踏み越えて再び声を張る。
「けほっ……物資こちらです!最後尾の人は看板を持ってください!」
■鶴博 波都 >
「人の波が過ぎましたね。」
堅牢なコンテナ車両を繋げた、緑の装甲列車の物資も出払った。
人の波も落ち着いたと判断して、再び車両に乗り込む。
警報を鳴らし路線に人が立ち入らぬ様にしながら、リニア移動で車両を繰る。
緑色の車両は封鎖ゲート前から去るが──数時間もすれば、再び到着する。
先ほどよりもよれた制服と髪を正して、待ち構えていた委員に報告する。
「後続便、到達しました。こちらも運搬をお願いします……。」
彼女以外にも任務に応じる鉄道委員は居るが、それでも即応できる人手が足りていない。
緊急時に即応できる鉄道委員として抜擢された鶴博 波都に掛かる負荷は、
それこそ第二の戦場と呼ぶにふさわしい、苛烈極まるものであった。