2024/11/28 のログ
ご案内:「焼肉屋「胃候」」にファレーマンさんが現れました。
ご案内:「焼肉屋「胃候」」にシャルトリーズさんが現れました。
■ファレーマン >
生徒と教師の距離が近い常世学園に置いても、教師同士の関りと言うものは決して少ないわけではない。
寧ろこんな学園だからこそ、様々な『生徒』に対応するために連携を密にする事は重要だという考えもある。
教師同士の飲み会(食事会)もその内の一つ、ファレーマンもまたそういった機会には積極的に参加していた。
とはいえ、基本複数人での会合… 言ってしまえば、二人で飲む、という機会はそれ程多くなく。
「今日はお誘いに乗っていただき感謝しますぞ、シャルトリーズ先生
この店は儂の行きつけの一つでしてな、先生のお眼鏡、いや、お舌に合えばよいのですが」
ふぉ、っふぉ、と抑揚に笑いながら顎髭を撫でつつ、焼肉屋への道をエスコートする。
なお、事前にアレルギーの有無や好き嫌いについても軽く質問をしており、それに合わせたチョイス…なのかもしれない。
■シャルトリーズ >
「いやぁ、ちょうど仕事が詰まってヘトヘトだったもので、
ファレーマン先生にお誘いいただいたことで、
気分転換になってありがたいですよ~」
焼き肉屋への道をエスコートするファレーマン、
そしてその後ろをトトットトッ、と。
小さな歩幅でついていくシャルトリーズ。
傍から見れば、どう見ても祖父とその孫であろう。
「あまりこうして二人きりでお話する機会もなかったですからね。
前回の職員飲み会の時も、軽く挨拶したくらいでしたよね~?
今日を楽しみにしていましたよ~」
レディらしく、お淑やかな声色だ。
ここに来る前、アレルギーや好き嫌いについて聞いたファレーマン。
冒険者時代に食べられるものは何でも口にしていた彼女からの返答は、
『何でもござれです』の一言であった。
■ファレーマン >
「年末も近いですからな、今年の仕事を来年に持ち帰らない為にも踏ん張りどころですぞ」
歩幅をほんの少し小さめに、彼女の歩く速度に合わせゆったりとローブを揺らしながら歩いている。
実際の所、孫と祖父ではなく同年代… なんならシャルトリーズ先生の方が登録されている実年齢では上なのだが。
「ええ、大人数でオードブルに楽しむ、というのもまた良いものですが
時には二人でフルコースを嗜む、というのもまたお互いを知るためには重要な事ですじゃ
今日は是非、お互いの親交を深められれば良いと考えておりますのぅ」
何でもござれ、そういったあなたの様子に、ファレーマンは「にっ」と白く光る歯を見せて。
『それはそれは、とても素晴らしい』と実に嬉しそうに手を叩いたのだとか。
「さて、着きましたぞ、予約は入れてありますからな」
二人で店内に入るなら、肉の焼ける良い匂いを感じながら奥の個室席に案内されるだろう。
道中や個室に入るまでは微妙に変な視線を感じる事もあるかもしれないが、部屋にさえ入ればこちらのもの。
好機の視線も来る事は無く、ゆっくりと食事と会話を楽しめる空間になるはずだ。
■シャルトリーズ >
「肉の焼ける匂いというのは、何十年と経っても変わらず心踊るものですね~。
そう思いませんか?」
好奇の視線は気にしていないのか、さっさとついていくことだろう。
……道中に顔がいい男子がいれば、ちょっと視線が向いていたかもしれないが。
「しかし、面白い店名ですね~。
美味しすぎて店に居候したくなる、でしたっけ?
ファレーマン先生は料理がお上手だと聞いていますけど、
結構外食もされるんですね?
あ、いえ、その『食探訪』は一時期私も見てまして~」
食探訪。
ファレーマンの持つ動画投稿チャンネルのことである。
顎に手をやりながら、楽な姿勢でそんな話題を振る。
店員が注文を取りに来るまでの、簡単なキャッチボールだ。
■ファレーマン >
「ええ、肉の焼ける匂い、炊ける米の香り、鮮度のいい刺身から漂う風味… どれも素晴らしいものですのぅ」
はてさて、イケメンがいたのかどうかは置いておき。
向かい合う形で席に座れば、始まるのは食前酒代わりの会話。
「そして『胃』とつく店名の通り、胃袋関連のメニューにも力を入れておるのです
ま、長く店に居候してもらい、沢山飲んで食べて貰えばうぃんうぃん、という奴ですなぁ」
「はは、確かに料理はしますが、儂の腕前なんぞ店に比べればまだまだ甘口と言うものです
だからこそこうして、店に繰り出し様々な勉強をさせて貰っているのですよ
―― おぉ!それはそれは、実にありがたい、一時期とはいえリスナーでいてくださったとは」
きらり、と掘りの深い瞳の奥が光り、嬉しそうに顎髭を撫でる。
席に置いてあった水を一口含んで飲みこみながら、そのまま微笑んで。
「この時期はどうしても教師としての仕事が忙しく動画の更新も怠りがちで… 」
何て軽い近況報告を交えて話していれば、店員がメニューを持ってくるだろうか。
メニューを見れば成程、一般的な焼肉屋のメニューのほかに『胃袋フルコース』『胃袋アラカルト』
といった、胃袋をメインとした、或いは胃袋を使った焼肉以外のメニューに力を入れているのが見て取れる。
■シャルトリーズ >
「あらあら、謙遜なさって~。
今度、ぜひ私にも作ってくださいねっ!」
明るく輝く星空の如き瞳。
右のそれから、ウィンク一つを放ちつつ。
「せっかくですから、また更新してくださいよ~。
ちゃんと見ますから~……って、わわぁ~」
広げられたメニュー。ただの焼肉屋ではないらしい。
こういう時、せっかくであればその店独自のメニューを頼みたくなるものだ。
かつて異世界で酒場巡りをしていた時から、そうだった。
「……これ行きませんか? 『胃袋フルコース』ッ!
あと、とりあえず生で!」
真剣な表情の後、すっと顔を上げて、ファレーマンの目を見やって
親指を立てる。
■ファレーマン >
「ふふ、そんな金平糖のように目を輝かせられては否とは言えませぬな
もし機会があれば、此方の方こそ是非に」
ウィンクに応じるようにファレーマンもまたぱちり、と片目を閉じて返すだろう。
「勿論時間があれば… おっと、来ましたな」
「ええ、では『胃袋フルコース』それとキムチとナムルの盛り合わせ…
後は『胃袋アラカルト』から『ミノの湯引き』も頼みましょう、之をお通しにすると美味ですぞ」
親指を立てるあなたに対し、老人もまた抑揚に頷く。
「勿論、大で二つ頼みましょうぞ」
軽く指を立てて左右に振りその場で注文を通す。
程なくして、まずは二人分の大ジョッキとキムチとナムルの盛り合わせが届くだろう。
「それでは、乾杯といたしましょう、音頭は頼んでもよろしいですかな?」
■シャルトリーズ >
「ふふふ、勿論ですよ~。
では本日はお相手がファレーマン先生ということで、
ちょーっと趣向を変えてっと……」
そう口にすれば、大ジョッキを手に掲げ、
そのジョッキの底に、拳を突き上げるように添える。
そしてゆっくりと、二度叩いた後。
その動作を促すようにファレーマンを見て。
「私達はぁ、今日も生き延びた~~~ッ!!!
戦神に、仲間達に、そして今日を生き延びた己の偉業に!
乾杯~~~ッ!」
そう口にして、拳はそのままにジョッキを突きつけた。
「で、最後に握手。これが私の故郷の乾杯なんですよ」
再びウィンク。
最後はちょっと小声であった。
「いやぁ、しかし流石沢山頼まれますねぇ~!
よーし、沢山飲んで、食べちゃいますよ~っ!」
そうしてほくほく顔で、グビグビとビールを飲みだしたかと思えば……
息をつかずに空にしてしまった。
■ファレーマン >
「ふむ… 」
あなたの真似をして、ゴン、ゴンとジョッキの底を叩き。
続く勇ましさすら感じる乾杯の音頭に、ほぅ、と何処か眩しそうに目を細めて。
「乾杯―ー ! おぉ、成程、之はいいですなぁ」
では、と、ウィンクするあなたに手を差し伸べ、握手を。
たっぷりと髭を蓄えた面持ちよりも大分筋肉質で、がっしりとした手だ。
「儂の担当科目を知ってやってくれたのですな?実に嬉しい事ですじゃ
之で一つ、新しい知見を得ることができましたのぅ」
そういいながら、ファレーマンもまたぐいっ、とジョッキを傾け、一気に3分の2程を飲み干す。
かんっ、と小気味いい音と共にジョッキをテーブルに戻しながら、からりと笑みを浮かべて。
「ふふ、良い食事は明日の活力となりますからのぅ
お互い、存分に喰らうとしましょうぞ」
丁度いいというべきか、料理が届くのも程なくしての事。
『ミノ、ハチノス、センマイ、ギアラ』の牛の胃袋4種が乗ったフルコース。
ミノを湯引きし、冷水で締めて小ねぎを添えたものをポン酢と紅葉降ろしで頂く『ミノの湯引き』。
「さて、揃いましたな、では焼いていきましょう、ささ、湯引きも食べてみてくだされ」
湯引きの一番手を進めつつ、慣れた手つきで銀箸を使い肉を焼き始めるだろうか。
■シャルトリーズ >
「ふふっ、私も処世術としてこの世界や国の文化を学んで来ましたから、
こういったこともしなくなって来たのですが~。
お相手がせっかく専門の方なのですから、一つやってみようかと~」
ビールを飲み干して満足顔のシャルトリーズ。
小さな胸をどーんと張るのだった。
「私がこの世界に来て感動したことは色々ありますが、
このポン酢というものは最高の発明の一つじゃないですかね。
こんなにお肉に合う液体がこの世に存在するなんて~」
ビールが入って良い気分になったからか、
少しギアが入ったように感じるだろう。
湯引きを一口食べれば、ほっぺに両の手を添えて、また一口。
元よりさっぱりとした、ミノの味わい。
それを加速させる、ポン酢と紅葉おろし。
気をつけねば、箸を持つ手が止まらないような、軽やかな美味しさ。
「そういえば、ファレーマン先生は、
どうして今の専門に至ったんですか~?」
■ファレーマン >
「そうですな、世界が違えば常識も変わる
ですが、迎合すると一言で言っても簡単ではありません
故郷は遠くにありて思うものと、この世界では言われておりましたが」
ぐび、と残りの3分の1を飲み干しつつ。
胸を張る仕草を見ながら、小さく頷くようにして。
「それでも、時折思い起こす程にはシャルトリーズ先生は自身の世界も好きなのでしょうな
はは、この世界は食に関して実に貪欲ですからのぅ、儂が動画撮影をしているのも、それに感激したのもあります故」
美味しそうに湯引きをいただくのを見れば、焼きあがった肉を寄せていく。
自身も湯引きにたっぷりと紅葉卸を乗せて、しゃくりと頂き… 。
口内に拡がる爽やかな酸味と歯ごたえに舌鼓。
「うむ、相変わらず美味ですな… ほほ、他もそろそろ焼けますでな、ご自由に」
焼けやすいハチノスを口に運び、もにゅりとした独特の食感を味わいつつあなたに視線を向けて。
質問に対し、ふむ、と少しだけ考えるように顎髭に触れてから。
「儂の世界は、それが出来ずに滅びました故
いや、お互いを知ろうとすれば滅びずに済んだかは分かりませんが」
「どうあれ、最早本当の意味で『思う事しか』出来なくなった故郷の為にも
流れ着いたこの場所の方々には、同じ思いをさせたくないのですよ」
■シャルトリーズ >
「好きですよ? 私はもうここが気に入ってしまったので、
帰ろうとは思いませんけどね~。
向こうには婚活アプリもないんですよ~?
どうやって婚活しろって言うんですかぁ~?
あ、生もう一つぅ~!」
そんなことを言いつつ、駄々っ子のようにいじける69歳。
そこを通り過ぎようとした店員を呼び止めて、更にビールを注文していく。
眼前の相手にも、必要であればと注文を振るであろう。
「なるほど~。そうとは知らず失礼しました。でも……。
それならきっとそれが、
ファレーマン先生の、先生たる素質なんでしょうね」
ぱちぱちと瞬きをしながらその話を聞いていたシャルトリーズ。
先の駄々っ子ムーブは潜めて、少しだけ穏やかに笑って。
「真に強き英雄は、悲劇を背負って笑うもの。
これもまぁ、私の故郷の言葉なんですけどね。
心を痛めたり、道を逸れたり。
そういう風になったっておかしくない過去じゃありませんか。
それでも、誰かの為に何かを伝えようと教鞭を取るのであれば、
それはきっとファレーマン先生の持つ強さなのでしょうね~」
そこまで言って。
「……って、あ~~っ!
お肉が! お肉が焦げちゃう焦げちゃう~っ!」
慌てて箸でヒョイヒョイッと肉を掴んでいくシャルトリーズ。
■ファレーマン >
「おやおや、シャルトリーズ先生なら直ぐにお相手も見つかると思うのですが
それでも見つからないのならば、そうですなぁ…
きっと、あなたと出会いたい誰かが、少しばかり意地悪をしているのかもしれませんな
自分と結ばれる前に、他の誰かと結ばれないようにと」
此方も生をお代わりしながら、また軽くジョッキを打ち合わせて。
冗談なのか本気なのか、そんな軽口のようなものも叩きつつ。
「いえいえ、隠すような事ではありませんからのぅ
ただ少し、『長く漬けられた』話ではありますから
食事がまずくならなければ、それでよいのです」
首を左右に振ってから、あなたの言葉を静かに聞きいれて。
「――良い言葉ですな、ええ、儂の故郷の仲間にも聞かせてやりたかった」
ほんの少しだけ、遠くを見るようにしてから。
青く深い色の瞳であなたを見返し、穏やかに微笑む。
「シャルトリーズ先生は保険と魔術学の専攻でしたな
どちらも之からのこの世界を担う方々には内外問わず大事な授業
儂は体質上魔術は基本扱えませんが、良ければ座学だけでも一度お聞きしたい所ですな」
話に花を咲かせながら、ひょいひょいと急いで肉を取っていくあなたを楽し気に見つめていて。
と言いつつも、自分でも中々のスペースで肉をとり、何ならいつの間にかカルビ類も並んでいるのだが。
ファレーマン、彼の持つ異名の『おおぐらい』は、どうやら伊達ではないらしい。
■シャルトリーズ >
「やっぱりそう思います~?
きゃーっ! 私ってば罪ですねぇ~! 可愛すぎる罪~!」
大量の酒と、優しいファレーマンの言葉を受けて
すっかり上機嫌なドワーフであった。
「アレです。アレ。釈迦に説法! ……かもしれませんが、
知識は持っておくだけで宝になりますからね~。
興味があるのでしたら、ぜひ遊びに来てくださ~い。
生徒達も喜ぶと思いま~す」
結構おじいちゃん先生というのは人気なもので、女子生徒達の中にも
『ファレーマンおじいちゃん可愛い』だの何だの、
時折廊下できゃいきゃい話しているのを耳にすることがある。
「しっかし、本当によく召し上がりますねぇ~。
私も大食いのつもりでしたが、流石にファレーマン先生には
かなわなそうですよ~……っぷは~! 最高~~~っ!!
たーのしーーっ!!」
と言いつつ、酒はガンガンバンバン飲む。
酒の量なら負けないと言わんばかりに、次々と。
そんなこんなで時間は経っていき、次々と肉が並んでは減っていく。
酒が注がれては消えていく。
時計の針は進んでいき、良い時間になってきた頃合い。
「いやぁ~、最高のお店ですね~!
これは私も居候になりたくもなりますよ~。
ファレーマン先生ってば優しいから、一緒に居るだけで
癒やされますし、最高ですねぇ~!
次の機会には、私のオススメのお店をご紹介しますよっ……
ぷは~!」
まだ飲んでいた。
■ファレーマン >
「勿論、儂から見てもシャルトリーズ先生はとてもそう…
カラフルなグミのように鮮やかでチャーミングなお方ですからな」
上機嫌な様子を見て、何処となく、いや老人も確かに楽し気に微笑んで。
続けざまにごはんまで頼んでナムルでビビンバもどきを作ったり。
「では遠慮なく、勿論、儂の講義にも時間が合えば是非来てくだされ
生徒たちも授業に花が添えられて喜ぶ事でしょう」
イイ感じに『出来上がってきている』姿を眺めながらファレーマンも酒を続けざまに。
此方は酔っている様子は見えないが… 最初の頃より、何だか全体的に体ががっちりとしてきたような。
ジョッキを持つ手も太く、大ジョッキが中ジョッキに見えるようなサイズ感。
「儂は体質の性でもありますからな、『ずる』のようなものですよ
シャルトリーズ先生の飲みっぷりも実に素晴らしい、あぁ、此処は地ビールも美味しくてですな…」
何て寧ろ色々と酒も進めながら、かしゃん、かしゃんと二人でジョッキを空けていく。
何度目からかは、注文を受ける店員も『まだ飲んでる…』という目をしてきたような。
まぁ、それを気にするような二人ではないのだが。
「はは、優しい… ですか、さて、言われた事は数あれど、やはり嬉しいものですじゃ
とはいえ、優しいだけがヒトの魅力ではないというのもまた、難しいものですなぁ」
「ええ、それは是非、儂もシャルトリーズ先生と飲むのがこれほど楽しいとは思いもよらなかったですのぅ
とても話のコースの組み方が上手く、儂も舌鼓をうってしまいましたわい」
ファレーマンは――更に筋肉質、というか、外見が少し若返ったようにも見える。
普段は60代後半の外見なのだが、今は壮年… 50代前半くらいに見えるだろうか…?髪色も白からグレー交じりになっていたり。