2024/12/01 のログ
ご案内:「どこかの道」にシアさんが現れました。
■シア > 空が青い
「………」
少女は、ゆっくりとほどほどに賑わう道を歩く。
誰も少女のことを気にはしない。当然のことである。
少女はただ歩いているだけだ
「……『最後まで頼みを果たそうとする』……」
以前に聞いた言葉を思い出す
それは他人の答えだ。しかし
「……ボクは果たせてない……」
ぽつり、とこぼす
ぼんやりと見る先には、人、人、人
彼らは、何を考えているのだろう
ひらひらと舞う蝶のように、自由に、何事もなく生きているのだろうか
■シア > 「……『自分なりの答え』」
それもまた、聞いた言葉
自分の言葉ではない
自分には、考えられない
自分には、考えるだけの能はない
「……欠陥、だ」
浮いている
足は地についているはずなのに、足元が存在しないような感覚
落ちるのかと思えば、落ちはしない
ご案内:「どこかの道」に御崎 眞さんが現れました。
■御崎 眞 >
最近また伸びてきた髪と共に、購入品の入った手提げ袋を揺らす。
片手に感じるずしりとした重さ、これほど重量のあるものを持ったのはどれだけぶりだったか。
「… 寒いな」
ジャージはそれなりに厚手のものだが、何故だか時折隙間風のようなものを感じていた。
学生街は12月に入り、クリスマスに向けた飾りがそこかしこに用意されている。
生徒たちも、何人かが足を止めて『パーティー』の為のものを買ったり、友人と予定を話しているんだろう。
――今の自分には縁の遠い話だ。
「はぁ… 」
思わずため息をつきながら空を仰ぐ、高く、憎たらしい程に青い空だ。
直ぐ目を逸らすように俯いて暫し手に持ったスマホを弄る、特に目的も無いのだけれど。
結局めぼしいものは見つからず、そのままちらり、と目線を上げると……
「ぁ、 ゎっ… 、とっ」
自分と同じくジャージ姿の子とぶつかりそうになっていた、明らかにながらスマホのまま歩いていた此方の落ち度である。
「… ごめん、少し考え事をしてた」
■シア > 「……ん」
身を翻す
ぶつかりそうになってきた少年を躱した
なぜ気づかなかったのか
「……」
じっと相手を見る
自分と同じジャージ姿。猫背気味、細身。
ただ、骨だらけ、というほどでもなさそうか?
「……気にしない。
うっかりしてた、ボクも」
■御崎 眞 >
「―― ならいいが」
見られている、見つめ返す。
何と言うか、身のこなしが軽そうだ、最近出会った女子は皆そんな感じだが。
「… 」
じゃあ之で、と、何時もならばそのまま話を切って帰る所なのだが。
『何となく』そのまま言葉を紡ぐ、本当に気まぐれでしかないのだけれど。
「随分煌びやかになってきたよな、この辺りも
その内リース飾りとかも用意されるんだろうな」
肩をすくませるようにしながら、周囲の様子を軽く眺めた。
まぁ、往来とはいえ此処で話していても誰が気に留める事も無いだろう。
■シア > 「リース……?」
聞き慣れない言葉だ
煌びやか、という言葉も合わせれば何らかの装飾、なのだろうか
確かに、謎のライトを飾ったりとか
赤や緑の飾りなども見える
「そう……かも。
なんだかされてるし、準備も」
そういうことなのだろう、と思った
■御崎 眞 >
「リースだよ、クリスマス用の装飾」
疑問符がついているように聞こえたので説明する。
そういう文化があんまり無い所から来たんだろうか。
まぁ、この学園ならそう言う事もままあるんだろう。
「… この学園だと、家族でいる奴はそう多くないだろうから
寮や学校の友人と過ごす奴が多いんだろうが」
「… あぁ、えっと…」
其処まで話して、まだ名前を伝えていない事に気づく。
罰が悪くなって思わず喉元に手を当てながら、静かに名乗った。
「眞だ、一年生」
■シア > 「くりすます……」
そういえば、そういう行事があった。
ザンダクロスだかいう赤衣の老人が品物を送りつけるのだったか。
そのために飾り付けをする、というのはやや不思議だが……
迎える準備、ということだろう。
「ん……」
品物を送りつけるのに、誰かと一緒にいると面倒……いや、そうか
多分、そのほうが手間がないだろうか。
「そう、かも?」
正直、その辺りはピンとこないが、そういうものなのだろう。
自分もそうするべき、なのだろうか
「ん……ああ。」
そういえば名乗りとかはしていなかった。
「シアだよ、ボクは。
1年。」
名乗りを受けて、さらりと返事をする
言われていなかったことにも気にかけた風もない
■御崎 眞 >
「あぁ、クリスマスも知らないのか?
何と言うか… あれだ、お祝いしてプレゼントを送りあったりするやつ
大みそかとか正月を合わせると、12月の後半からは割とずっとお祝いしっぱなしだよな」
謂われ等は習ったことがあるが、現代人は概ねそんな感じで過ごしていると思ってる。
まぁ縁があるかどうかは別の話だろうけれど。
「まぁ、過ごし方はそれぞれだろうけどな、委員会とか部活動でもパーティがあるところはあるらしいし
色んな所に所属してる奴とかは、どれに参加するのか自由度がありすぎて逆に困ってそうだ」
「シア… 同じ一年か、何と言うか、この学園での『学年』はあんまり年とか関係ないからな」
見た目で判断できない相手が多い、ある意味多様性の権化のような場所だからだろうか。
いい事と言えばいい事なのだろうが… 。
■シア > 「ん……まあ……」
知らないのか、といわれれば、そのとおりである
覚えておこう
気をつけなければ
「ふ、む……」
なぜか委員会の知り合いが多いことを思い出す
そのうえで……そういう集まりも、彼らはやっているのか、と変な感心をする。
大変なことだ
「ん……確かに。
いるね、色々と。」
変な存在も含めて、色々と存在する。
知り合った人々も、まともなようでどこか変わっている、かもしれない。
「歳、は……問題にならない、多分」
■御崎 眞 >
「まぁ新しい事を覚えるのも結構面倒だしな
知り合いがいるなら誘ってくる奴もいるだろうし… 勝手に教えてくれるだろうが」
流石に向こうに友人等がいるかは預かり知らぬことではないけれど。
誰かいたりするなら、誘われたり、と言う事も無いではないだろう。
「上手く括れないのは分かってるつもりだが
明らかに一回り以上の年上や一桁っぽい年下と同じ授業を受けるのは…」
何と言うか、肩身が狭い気持ちになる事も多々ある、人見知り、と言う訳では無いと思うのだけど。
「その内なれるんだろうが、な」
そんな光景が之からの『普通』になる、んだろうから。
歳は問題にならない、という言葉にも一つ息を吐きながら頷き返す。
「だからか、授業じゃ『自分のペースで』頑張れ、とかは結構言われるな
何と言うか、それもそれで逆に『気にされている気がして気になる』所もあるが…
こういう場所じゃ、それも仕方ないのかもな」
■シア > 「眞……は?」
首を傾げた
知り合いがいるなら、という発言。
それなら、眼の前の相手もいるのだろうか?
「気にしない、同じ生き物だし」
生き物は、生き物である
そこに色々な違いはあっても、最終的には生きていることに代わりはない
その差を色々といっても、仕方ない
異能を使える、使えない。そういった事も含めて、ただのちょっとした違いだ
生き物としての強さ、は違うかも知れないが……
「ん……だって。違いは、違い。
弱いのは弱いし。だめなのはだめ。
肝心、どうするのかの方が。」
ドライといえばドライな考えを口にする
「うん。なれるしかない」
■御崎 眞 >
「… どうだろうな
まぁ、一人で過ごしても別にそれはそれで困る訳でも無いし」
一応、知り合いはいる、いるが、クリパをする仲か?というと疑問符が浮かぶ。
ついでに部活等に所属している訳でもない。
寂しいかどうかというと… よくわからない。
続く言葉に、思わず目を瞬かせる、何と言うか、よく言えば大分おおらかな考えとも言えるのかもしれないが。
「括りがでかすぎるだろ… いや動物の生徒とか探せばいそうだが
… 弱いは弱い、か、まぁ、それ自体には同意するよ
どうするか、ってのを学ぶ機会があるだけこの場所はマシなんだろうな」
冗談… では無いようだった、そういう感じの場所から来た奴だったりするんだろうか。
何と言うか、野生で育ったような価値観だが、嫌いではなかった。
「だが、それを真正面から言うだけならガキでも出来る
それを上手くオブラートに包んだり、相手のやる気を出させるのが『教師』って奴なんだろうな」
「… 少し話がずれたな
まぁ、クリスマスにしろ、やった事無いなら試しにやってみるのはいいと思う
案外、楽しいかもしれないし、楽しく無かったら、そうで無いことが知れるしな」
■シア > 「ん……確かに。
問題ないね、困らなければ」
一人だろうと、複数人だろうと、困るときは困る
そうでなければ、問題はないのだろう。
納得であった。頷きながら聞く。
「そう? 生きているものか、死んでいるもの。
動いているか、動いていないか。
それだけだと思う、違いは」
首を傾げた。
生き物か、そうでないか。世の中の括りはそれだけだと思っている。
「ん……なるほど。難しいね、上手く教えるのは。
できない、ボクは」
別に教え導くつもりもないので、それで問題ないとは思う
ただ、実際やると考えてみると……なるほど、難しそうである
「ん。そうだね。
眞もするの、クリスマス?」
自分は初めてだが、相手は多分慣れているだろう。
それなら、どちらでもいいといえばいい、はずだ。
■御崎 眞 >
「一人だと寂しくて死んじゃうってなら別だが」
これは兎だっけ?確かただの嘘知識だった気もするけれど。
「… まぁ、シアがそういう考えならそれでいいと思うが
それこそ『考え方は人それぞれ』って奴だしな」
別にそこで議論をしたい訳でもないから程々に切り上げる。
割と極まった考えをしているようにも見えたが、初対面で掘り下げる事でもないだろう。
―― 此処で暮らす分には、その考えの方がやっていきやすい気もするし。
「それこそ知識というより年季が大事になってくるんじゃないか?
経験とも言えるな、俺達には後十数年は足りないものだろうさ」
大人になりたい、とは少し違うが、もう少し成長したい何て考えは頭の片隅にあったりする。
とはいえ、直ぐに出来る事があるという訳ではないのだが。
「うん?俺か… まぁ、ケーキは食べるかな、それ以外は特に考えてないが」
聞き返されて、一先ずそう答える、予定としては空いているが、入れる予定も無いのだった。
何も無ければまぁ、ケーキでも食べて過ごすだろう、家族には… 会いたくも無い。