2025/01/17 のログ
ご案内:「風紀委員会管理下『封印武器庫』」に追影切人さんが現れました。
追影切人 > 厳重な書類審査複数、複数の身体チェック、及び武器の携帯不可及び異能抑制装置の出力を一時的に3割増。
それだけの審査と処置を施され、男はその武器庫へと足を踏み入れた。

「…ここに来んのも久々だな……さーて。」

滞在時間は限られている。普通の風紀委員でもそうなのに、一級の監視対象ともなると尚更制限時間が短い。
迷う事なく、5つの区画に大別された保管庫――その一番奥に鎮座する『S級』の保管庫に。

「――懐かしい顔ぶれもあるな。」

並ぶように鎮座している二振り。
――片方が『虚空』。かつてあの【斬奪怪盗】が振るったもの。
そして、もう片方は『雷切』。今は取り消されているが、かつて男に所有権があった黒い刀。

「…どっちも、”次”の使い手が出たらそれはそれで面倒な事になりそうだな。」

追影切人 > その二振りを一瞥してから素通り。S級は数は当然そこまで多くないが、一つ一つが危険性が高い。
…中には、祭祀局とか公安も関与しているのもあったりするとかしないとか…正直知らんけど。

「…S級の第51番保管品……と。」

やがて、目的の物の前へと辿り着いたらしく、足を止めてそれを見遣る。

…それは、一言で言うと巨大な十字架じみた形状の剣だ。黒と金の色彩の中に時々赤く脈動する何かが見える。

(――廬山の奴が寄越した【磔刑】の情報にあった、奴が使ってた武器…『逆十字』…つったか?)

【七廻】の一人――かつての一級監視対象の一人が使っていた武器…らしい。面識無いから知らんけど。
で、何か知らんが”コレ”の使用許可が自分に下りたので今回の連中の討伐に使う事になった…マジかよ。

追影切人 > 取り敢えず、使用許可は下りているらしいので、保管庫へと手を乗せる。男の掌紋パターンが事前に登録されていたようで、白い蒸気を吐き出しながら、透明の特殊保管ケースが跳ね上がって『逆十字』と対面する。

「………何か使い辛そうだなこれ。」

取り敢えず右手を伸ばす――左腕は、ちょっと前に一回切断されてからくっつけて貰ったばかり。
その柄を無造作に掴み取る――何かあるかと思ったら特に何も無い。無造作にケースから取り出す。

「…そもそも、能力とか特殊性とか何も説明受けてねぇんだけどな…。」

軽く素振り――すると、後で面倒なのでひょいっと肩に担ぐ。意外と軽いなこれ。

「――【逆十字】(デカい十字剣)【残照輝哭】(無駄に変形する魔改造武器)と…あと【蓮華】か…。」

――とある夏輝(馬鹿女)の愛用した銃の片割れの魔改造品、元一級監視対象の曰く付きの武器。
そして、サブとして同僚兼友人から貰った頑丈そうな脇差。これで3本。

……すげぇバラバラな組み合わせだなこれ、と我ながら思わないでもない。

追影切人 > さて、滞在時間は残り僅か。他のS級含めた武器などを鑑賞する時間とかは殆ど無い。
『逆十字』を担ぎながら、来た道をだらだらと引き返す――保管庫を出た後も色々チェックがあるので面倒だ。

「…後は…凛霞と話して、レイチェルにいざという時の”後詰め”を頼んで…あー…ミズリにも話を聞かないとか。」

つるぎとキキは連中の始末に関わってねぇからいいとして…あと、茉璃か笹貫辺りに話通しとくか?

「――馬鹿正直に『1対7』をする気にもなれねぇしな…。」

昔ならいざ知らず、今の男はそんな素直に従う気も無い。
まぁ、基本は自分がタイマンみたいに一人一人ぶった斬って仕留めていく方針なのだろうが。

(――わざわざ、俺にトドメを刺させたい辺り…まー何か狙いがあんだろうが…。)

そうじゃなきゃ、対処出来そうな監視対象や風紀の精鋭をさっさとぶつけて一気に討伐している筈だ。

追影切人 > 少なくとも、廬山、茉璃――んで【化外殺し】の女。この3人辺りで十分始末できる案件だろうに。

(…頭を使うのは今も昔も苦手だっつぅの…。)

”上”の企みやら狙いに興味自体は無いが、それに振り回されるのもそれはそれで業腹。
――業腹といえば。一つだけ納得できないのが。

「――人の監視役を通さないで直接…ってのはアイツを舐めてんだろ…。」

どうせ、この呟きとかも録音されているのだろうが構いやしない。不満は吐き出すべきだろう?
まぁ、その辺りはちょっとアイツとタイマン話でもして色々整理と解消しておきたい所だ。

追影切人 > 優しすぎると奴は言っていた――全く以てその通り。そこに異論も反論も無い。
本来、監視役に向いてない――と、言えるだろう。真っすぐすぎるというか。

それはそれ、これはこれだ。優しすぎるのは命取りの甘さだが、それだけでもあるまい。

「…ってのは、俺が甘っちょろいだけなのかもしれんけど。」

ハァ、と大仰に溜息を漏らしてから『逆十字』を担いで他個の出入り口に到着。
――扉が開いたら、数人のいかつい風紀の連中がお出迎え。まぁそうだよな。

「…あー、チェックとかさっさと済ませてくれよ…この後、警邏の仕事あんだよ…。」

追影切人 > その後、また厳重なチェックやら何やらをされてから、貸与された『逆十字』を担いで仕事に向かう。

『『『おぃぃぃぃ!?オマエ何でそんな厳ついの持ってんの!?』』』

と、同僚から突っ込みされて適当に誤魔化したのは言うまでもない余談。

ご案内:「風紀委員会管理下『封印武器庫』」から追影切人さんが去りました。