2025/05/30 のログ
■ウィンドミル > ぎゅっと手を握り、この瞬間にやっと『捕まえた』ような心地がした
「ミルにとっておじさまは。とっても頼れる人なのよ
つかみどころもないのに手は届くって、不思議な気持ちになる
不思議な距離感で安心させてくれるのは大人の人って思えるの
でも同じくらい大事な意味があるのだわ。それって」
きゅっと、指が締まる。パートナー機としての性質以上に、歪みを受け止めてくれた信頼がある
心に秘めた恋の信号は改めて、シグナルを発しているものだから。従ってもいいのよね?
「かわいい"女の子"で"餌"なのよ。おじさまにもあるはず
ここに合致するミルに対しての認識が、だわ」
後は帰ればいい……そのはずだったに違いない
けれど引いた手が、もう一層暗い路地への道を促す
偉い狼のウィンドミルはちゃんと覚えてるのよ
『隠れるのにちょうどいい』、そうでしょう?
■シェン・トゥアール > 「そう言ってもらえると嬉しいよ。
探偵は簡単に尻尾を掴まれちゃいけないからね。
うん、それって…?」
彼女の言葉に相好を崩す。 頼られるのは嬉しいし評価されるのはうれしい。
けれど、どことなく…彼女の雰囲気が変わったことに気がついた。
ぎゅっと彼女の手が強く自分の手を握る。不安というわけでもなく、
かといって怒っているわけでもない。 これは…離れたくないという意味なのだろうか。
「…それは、その…あの…ミルさん?
その、大人はこういったことで簡単に動揺したりはしないはず…。
ちょっとあの、うん、あの…あっ……。」
彼女が自分の手を引き導く先は、普段よりももっと仄暗い路地だった。
思うところが、そして彼女の思いが掌から伝わってくる。
ごくりと息をのみ、まるで狼に睨まれたうさぎがごとく…。
従順に、彼女の導きに従い、暗い路地へと歩を進めるのであった。
ご案内:「常世城塞」からウィンドミルさんが去りました。
ご案内:「常世城塞」からシェン・トゥアールさんが去りました。