設定自由部屋です。常世島内であるならご自由に設定を考えてロールして戴いてかまいません。
また、ここでは回想的なロールも可能です。ですので常世島の外でも構いません。しかし、あくまでメインは常世島の内部でお願いできればと思います。
その他常世島内の特殊な場所や、シチュエーションなどにご利用ください。
参加者(0):ROM(1)
Time:08:02:58 更新
ご案内:「常世神社-昼間-」から桜 緋彩さんが去りました。
ご案内:「常世神社-昼間-」から追影切人さんが去りました。
■追影切人 > 「…らしいかどうかは分からんけどな。」
小さく肩を竦めつつ、二人してそれぞれのクレープを頼んでおきつつ。
それぞれのクレープを受け取れば、新年早々の一日もゆっくりと過ごす事になっただろう。
■桜 緋彩 >
「なるほど、追影どのらしい」
くすりと笑う。
実際のところ、自分も似た様なものではあるのだが。
魔術は手段であり、道具でもある、と言う彼の意見もわかるところはある。
自分の場合は「斬ること」が最終的な目的ではないので少し違うけれど。
「おお、迷いがありませんな。
では私もチョコバナナの生クリームとカスタード増しにするとしましょう」
彼のゆるぎない姿勢に影響されたのか、こちらもすぱっと追加することを決めて。
そのあとも色んな出店を周り、除夜の鐘で消しきれなかった煩悩に従ってあれこれ食べて。
年明け早々食い倒れを楽しんだとか――
■追影切人 > 「…正直、俺は歴史だの何だのあまり気にしねぇからなぁ。」
ドライな感想になるが、自分との相性が良いかとかそういうの重視で歴史が浅かろうがさしてどうでもいい。
そして、実践的である事は大前提となるので、門下入りしたのが桜の流派で正解ではあっただろう。
「俺の場合、魔術は使うものじゃなくて斬り捨てるもんだからな。」
この男らしい返しをしつつ。結局そこに行き着くのがこの男の業みたいなものだ。
脇差の入った紙袋は小脇に抱えつつ、取り敢えずクレープに関しては、
「生チョコ増量一択で。」
真顔で即答。甘い物は割と行ける方だが、矢張りチョコが一番らしい。
ともあれ、列に並びつつ既に注文を決めているので彼女と違って不動の構えである。
■桜 緋彩 >
「割と歴史の浅い剣術ではありますから」
それぐらいしなければ生き残れなかったのだろう。
守るべき伝統や歴史が無いと言うのも、それはそれで場合によっては強みになる。
「今更呪文を唱えて炎や雷を放つような戦い方に変えることもありませんし、何も困りはしませんけれど」
どうせ死ぬまで剣に生きるのだ。
剣に特化するならばむしろ好都合ですらある。
「追影どのは何になさいますか?
私はチョコバナナ……うーん生クリームやカスタードも追加できるのですね……」
列に並びながらメニューを遠くから見てむむむと悩む。
背が低いので、前に並んだ人を避けて視線通すために右に身体を傾けたり左にずれてみたり。
■追影切人 > 「オマエの所の流派のスタンスは、取り入れられるモノは貪欲に取り込んで、更に進化させていく感じだからいいんだが…。
今の異能魔術が当たり前の時代で、剣術として対応できずに看板下ろす流派も少ないらしいからな。」
今の時代は、魔術や異能に対応した、あるいはそれらを取り込んで発展させた剣術が生き残る時代だろう。
昔からの剣術は、優れているがそれを時代に合わせて突きつけたものが現存してる流派でもそこそこあるだろうな、と。
「…あぁ、固有の性質に固定化されてる感じになってんのか。」
男の場合も覚醒に特化した魔術で使えるのがそれ一つきりしかない。
使いどころと反動も考えるとまぁまず基本使わないのだけども。
そして、また足取りが軽くなった。本当にコイツはよく食うなぁ、と思いつつ。後に続こう。
■桜 緋彩 >
「魔力操作、と言う感覚はないのですが、言われてみれば技の精度はまさに魔力操作の精度、と言ってもいいかもしれません」
その魔力操作に裏打ちされた技の精度、理合に支えられた剣そのものの腕。
それは彼よりも自身の方が上だと言う自負はある。
あるにも関わらず、前回の立ち合いでは引き分けとなった。
戦闘センスなのか出力なのか、とにかく一部のパラメーターで自身が彼に大きく劣っているところがある、と言う証でもあり。
彼のことを高く評価している一因でもあったりする。
「以前も話しましたが、魔力が「剣」とか「刃」とか、そう言うものに特化しているらしいです。
普通の魔術には合わない魔力になっているとか」
それはそれで、剣に生きるものとしては嬉しいことではある。
「ええ、私は大太刀に近い刀と長脇差を使いますね。
――お、クレープ屋がありますね」
甘いものはいい。
普段より三割り増しぐらい浮かれた足取りでそちらへ向かう。
■追影切人 > 「魔力操作の技術は、そもそも現時点でも俺よりオマエの方が精通してるからな…。」
神槍を不完全ながら模倣で来たのは、どちらかといえば異能の恩恵があるので。
純粋に魔力操作の技術、となると男は彼女より数段劣ると己を自己分析している。
ちなみに、【空間抜刀】がそもそも飛ぶ斬撃みたいなものなので、実は一番上位技のそれが適性が高い可能性があるかもしれないし、無いかもしれない。
「魔術適性は劣化したり逆に進化したり、あと変質もあるとか何か習った気もすっけど…。」
彼女の場合、魔術適性が劣化しているか変質しているかのどっちかなのかもしれない。
とはいえ、魔力操作はそれには関係ない基礎技術みたいなものだ。鍛える事は無駄にはならない。
「…【蓮華】…へぇ。」
【残照輝哭】、【七ツ胴】、破損したままだが【影縫】、そしてこの【蓮華】。
全て携行すると嵩張りそうだが、破損したままの【影縫】以外の3本は纏めて携行してもいいかもしれない。
「確かオマエん所は長脇差とかだっけ?まぁ、俺は刃物なら何でもいいんだが有難く貰っとく。」
■桜 緋彩 >
「どちらの技も魔力の刃を複数生成する、と言うのが本質です。
拡散させるか纏めるか、そこで合う合わないが発生すると言う感じですね」
ちなみに三つ目の技、飛閃はまた別。
刃の生成に加えてそれを飛ばす、と言う技術がいるので、他二つよりも一つ上位の技と言うことになる。
「とは言え、私はどうも魔術に適性がないようで。
以前は多少は扱えたのですが、最近どうもうまくいかず……」
以前にも語った魔力の変質が関係しているらしい。
とは言え確かに魔力操作は今まで無意識にやっていた。
それを意識するだけでも相当質が変わるだろう、と言うのはある。
たった一つの固有魔術でも、それを使う彼の視点は、やはり自分になかったりして、ありがたい。
「ええ、当主となった時に父から貰った刀の一振りです。
銘は蓮華。
うちの流派では、脇差は長ければ長いほどいい、とされているので、使ったことは一度もないのです。
刀は使われてなんぼ、とも言いますし、使わずにしまわれているよりは、刀としても嬉しいでしょう」
■追影切人 > 「あー…そこも軽く説明された気がするけど抜け落ちてたか…同一起源で、用途で差別化してる感じか。」
で、どうやら桜と自分で相性が良いのが神槍と嵐剣でそれぞれ違っているようだ。
その辺り、指紋と同じで個性や適性とかも含めたあれこれなのだろう。
「魔力操作っていうのは…基本中の基本、みたいに割と言われてるけどな。
だからこそ、”土台”になるから魔術をこれから覚えるにしても、先に魔力操作をみっちり鍛えた方がいい。」
魔力操作は既に彼女は出来ているのだから、後はそれを更に突き詰めて昇華させればいい。
何より、新しく覚えるより既存の既に慣れ親しんだ技術を更に磨き抜くのも立派な成長だ。
「異能剣士だけどな正確にゃ…俺は魔術は固有のが一つしか使えねぇし。」
なので、魔術適性はほぼ無いに等しい。魔力操作は彼女に比べると粗削りだが、一応きちんと出来る。
そして、まさかのお返しに僅かに目を丸くして。確かに刃物が欲しいとは一応言ったが。
「――これ、無銘じゃなくてそれなりに名が通った刀匠の作品じゃねぇのか?
明らかに素材――特に刀身。量産品とか数打ちのそれじゃねぇだろ。」
一先ず焼きそばをきっちり平らげて紙パックはゴミ箱に捨てつつ。
受け取った紙袋から少しだけ取り出した脇差。柄、鍔、鞘、そして最後に少しだけ刀身を引き抜いて中を確認。
(…【七ツ胴】にゃ流石に及ばないかもしれんが、こりゃ悪くねぇな。)
これを加えると、手持ちの刃物は計4本…1本は破損したままで補完しているが。
ともあれ、紙袋に脇差を戻せば彼女に軽く礼を述べた。何時ものぶっきらぼうなそれだが。
■桜 緋彩 >
「嵐剣と神槍は本質的には同じ技術なのですよ。
集めるか散らせるか、違うところはほぼそれだけです」
運用はだいぶ違いはあるが、技として見ればほぼ同じ技術だ。
とは言え使うものの向き不向きでどちらが得意かは変わってくる。
因みに自分はどちらかと言えば神槍の方が得意である。
「ふむ。
魔力を魔術として使うのではなく、魔力のまま扱う術、と言うことですね
そう言われれば、確かにそうですね……」
実は割と盲点だった。
魔力と言えば魔術、と言う認識が強すぎて、魔力そのものの操作は思考に入っていなかったのだ。
とは言え言われてみれば、技で生み出す刃は魔力の刃だし、と言うことは魔力操作は間違いなく行っている。
最近魔術適正がどんどん落ちてはいるものの、魔力に関しては変わりはない。
ならば彼の言う通り魔力操作を鍛えてみるのもアリだろう。
「私は剣術一辺倒の剣術馬鹿ではありますから、魔法剣士のような追影どのの視点は本当にありがたいですね……。
あ、そうだ、忘れるところでした。
遅くなりましたが、簪のお礼です」
空になったパックをゴミ箱に捨てて、ずっと持っていた紙袋の中身を取り出す。
ちょっと高そうな布を開いて彼に差し出すのは、一振の脇差。
赤い柄巻に黒塗りの鞘、実用性重視の簡素だが頑丈そうな鍔。
もし鞘から抜いて刀身を見れば、青く光るような質のいい鋼が使われていることがわかるだろう。
ちなみに彼から貰った簪は、今日も付けていたりする。
いつものようなポニーテールではなく、和服に合ったアップにして。
■追影切人 > 多分、初対面だとあの曖昧さというか…まぁ、会えば分かるか。
多分インパクトはある意味で強いので、一度会ったら忘れる事は無いだろう。
未だにアイツの外見はっきりと認識できないんだよなぁ…。
「…三つの技は大まかにオマエから聞いたけど、俺と相性良い感じなのは嵐剣…って奴だな。」
複数の刃を振るう、というのは男が使う【空間抜刀】にやや近しいものを感じる。
原理も内容もかなり違うが、似ている部分もあるにはあるのだ。習得するなら多分一番これが早いかもしれない。
「…桜、オマエ確か異能は使えないとしても魔術とか魔力の心得はあっただろ?
なら、それを剣気と複合して更に一段階レベルを上げてみるのもいいかもしれんぜ。」
魔術を覚えるというより、魔力を凝縮したり拡散したりする――魔力操作を鍛えればいいかもしれん、という助言。
勿論、魔術を覚えられれば単純に手札が増えるので覚えられるならそれに越した事はない。
適性とかの問題もあろうが、この男のように一種類だけしか使えない、とかはあまり無いと思うし。
「―まぁ、俺も桜ん所の流派の技を俺なりに”盗ませて”貰ってるからお互い様だな。」
原理とか内容はきちんと彼女から聞いているが、まだ十分に実践には臨んでいない。
いずれ3種類全てを修めて、自分に最適化するつもりではあるが。
ともあれ、会話の合間にこちらも焼きそばを食い始める。
彼女が何故いきなりこんな話題を切り出したのかは分からないが。
■桜 緋彩 >
神様の話に詳しい人か。
機会があったら尋ねてみよう。
「ええ、それですね。
刃を束ね、斬撃の破壊力や貫通力を増す技です」
嵐剣――複数の刃を振るう技の方もそうだが、踏み込む脚に使ったり、打撃に使ったりと割と応用が効いたりはする。
「そうですね、存在はするとは言え、実在はしていないのですから。
純粋に存在強度だけで斬るのはあまり現実的ではないかもしれません」
となれば存在強度を高めるのはほどほどにして、何かしらの術やエンチャントで補強する、と言うのも手の一つかもしれない。
今度別の人にも話を聞いてみると良いかもしれない。
買った焼きそばのパックを早速開け、箸を持った右手でいただきます。
「いや、参考になりました。
やはり出来ないことは出来る人に聞くのが一番いいですね。
自分に無い視点は助かります」
やきそばおいしい。
■追影切人 > 「…そういう話に興味があるなら、祭祀局と風紀に二重管理されてる…二級監視対象の【不朽祭器】…崛葺茉璃って女が居る。そいつに聞いてみるといいぜ。」
俺も会う度に何かしらの神話や神様、歴史に纏わる蘊蓄とか聞いている気がするし。
まぁ、その大部分は記憶から抜け落ちてしまっているのだけども。
「――存在強度…つか、【存在希釈】に若干近い系統の異能持ちが俺の【恩人】だったから、まぁ一応分かる。
…あぁ、神槍って俺も不完全に真似したやつだっけ?…まぁ、理屈としてはどうなんか知らんが…ってオイこら。」
いきなり食い物に意識を向けるな。まぁ、取り敢えず二人それぞれ焼きそばを購入。
「…んで、話を戻すが存在強度を高めて、触れない実体が存在しないのを斬るってのは…出来ない事はねぇと思う。
ただ、そうなるとポイントは神槍の…魔力刃を束ねる速度と精密さを引き上げた方がいいな。」
今でもかなりのレベルだろうが、それをさらに極めた方がいい。言われるまでも無い事かもしれないが。
実体が無いモノを斬るとして、それまでに隙があるとこっちが倒れる。
ならば、神槍を即座に出せる…実体の無いモノに干渉して斬れるレベルに至るのが確実で効率的だ。