2024/06/15 のログ
ご案内:「Free2 浜辺/海の家」に焔城鳴火さんが現れました。
焔城鳴火 >  
「あ゛~~~」

 暑い。
 いや、暑さが特別不得意ではない鳴火だが。
 だからって夏の暑さが好きなわけではない。

「よくまあ、こんな暑い中で楽しくやれるわ。
 ガキどものバイタリティってのは、やっぱりすごいもんねえ」

 などと、まだまだ現役のセミプロ格闘家が言ってるのだから、やはり少年少女らの青春エネルギーは特別なのだろう。

「――ま、こっちに運ばれてくるようなのが居ないといいんだけど」

 冷房の効いた臨時救護室は、布団も薬も、飲み物も充実している。
 ついでに言えば、適当に頼めば海の家のメニューも食べ放題である。
 教員万歳。
 堂々と仕事という名目でだらけていられるのだった。

 ――いや、もちろん、仕事が来ればするのだが。
 

焔城鳴火 >  
「――っつーか、なんで白衣着用指定なのよ。
 変態なのかあいつら。
 いい年して性癖拗らせてんの?」

 なお、水着の上に白衣着用なのは、式典委員からの指示である。
 イベントを許可したものの、そのバックアップとして待機を依頼されたのだった。
 白衣着用はわかりやすい記号としての意味でしかないのだろうが、自分の今のビジュアルを見ると、流石の鳴火でも一言いいたくもなる。

「水着の上に白衣――完全にマニア受け狙いかって」

 AVじゃねえぞ、なんて思いつつ。
 シガレットチョコを咥えながら、座椅子に座って外の喧騒をのんびりと聞いているのだ。
 

焔城鳴火 >  
「――――暇ね」

 ぼんやりと、最新の症例報告や、医師会の発表を空中投影スクリーンで流し見していたが。
 そんな真面目な医者を、患者も居ないのにずっとやっていられるほど、鳴火は大人しくできる性格ではない。
 いや、出来る事なら、一日中だらだらと生きていたい側の人間ではあるのだが。

「――――――――――」

 パシャ★というシャッター音。
 斜め上から白衣の中身が見えるように撮った自撮りだ。
 ちなみにこれをどうするかというと。

 ――かわいそうな思春期男子に送信して揶揄うのである。

「ジャスパーと、田中と――」

 連絡先をなぜ知ってるのか?
 保健室を利用する時に任意で書いてもらうからね☆

「ああ、黒羽にも送っておくか。
 あと風花にも――」

 特に目的があるわけでもなく。
 なお、送信された写真の添付されたメッセージの文面は。

『三流AVみたいな恰好させられて働かされてる。
 あんたたちは、こんな大人になるんじゃないわよ』

 なんて書いてメッセージを躊躇なく送るのだった。

「――よし」

 なにも良くないが?
 鳴火本人は、満足げにしているのである。
 この女、女としてそれでいいのか――?