2024/09/11 のログ
ご案内:「落第街の海岸 ギフト時間軸」にDr.イーリスさんが現れました。
■Dr.イーリス > ※魔法少女マリアさんとの空中戦から一夜明けた朝のお話。
「熱いです……。体内コンピューター、凄く熱いです……。辛いです……」
暑いのではなく、熱い。
昨日、マリアさんとの戦いで小型空中要塞を動かして、加えて短時間とは言え《イーリス・マシナリーギフター》になり、その際の演算でイーリスの体内コンピューターに負荷が掛かり熱を帯びる。
辛い……。
落第街の海岸に拠点用トラックを停めており、イーリスはバン内部の椅子にぐったり座っていた。クーラーをかけて、さらにイーリスが開発したクーラー型サーキュレーターを数機置いて体内コンピューターを冷やしている。
体内コンピューターは熱いけど、体が寒い……。
拠点用トラックの中には、様々な機械部品が詰まったダンボールがいくつも置かれていてとても狭い。小型空中要塞の修理部品である。
■Dr.イーリス > 一方その頃、海底に沈んだ小型空中要塞を修理している存在がいた。
《試作型メカニカル・サイキッカーMk-Ⅲ》である。戦闘だけではなく助手もこなせる、《体内超高性能コンピューター・イリジウム》に次ぐイーリスの最高傑作。
まずは浮力を取り戻すために、小型空中要塞の核となる《飛行結晶》を修復。
《飛行結晶》をどうにか出来れば、海上に浮上させる事自体はそう難しくない。
そうして数時間の修復作業を終えて、小型空中要塞が浮上する。
■Dr.イーリス > イーリスは拠点用トラックから出て、メカニカル・サイキッカーと共に浮上した小型空中要塞を眺める。
「《小型空中要塞アルカンシエル・フォートレス》……。損傷が激しいです……。頭抱えたくなります……。マリアさん、これ造るのにどれだけ苦労したと思っているのですか……。いえ、戦場に持ち出したのは私ではありますが……」
頭抱えてしまった。
でもマリアさんとの戦いでまた死にかけたわけだから、命があっただけでもよかっただろうか。
■Dr.イーリス > 眼前から、小型空中要塞が消える。
「視界阻害機能は生きているみたいですね。ひとまず地下格納庫に移動させて、修理を再開しましょう。激しい戦闘はしばらく難しくても、ある程度まともに使えるぐらいの修理なら短期間でできるかもしれません」
不良集団《常世フェイルド・スチューデント》時代の活動もあり、イーリスは落第街やスラムの様々場所に拠点を確保していて、小型空中要塞を保管している地下格納庫もこの落第街のどこかにある。
視界阻害機能を使って見えなくした上で、なんとか格納庫まで飛行させて、イーリスも拠点用トラックで格納庫に向かい修理を再開するのであった。
ご案内:「落第街の海岸 ギフト時間軸」からDr.イーリスさんが去りました。