2024/09/20 のログ
ご案内:「イーリスの《体内超高性能コンピューター・イリジウム》内にある電脳世界 /【異説のおとぎ話:《虹の希蹟のイーリス》】」にバーチャル・イーリスさんが現れました。
■バーチャル・イーリス > イーリスの体内コンピューター、超自我さんがいる電脳世界にバーチャル・イーリスが降り立つ。
超自我さんがメインの拠点として住めるお城、先日に超自我さんとお話した“一番最初の部屋”に訪れる。
超自我さんが住まう事になる前に一旦世界のリセットを行っているので、この世界で一番最初に生み出されたのがこのお部屋。
今、超自我さんはお城にはいないようだ。
「外の世界のドローンと後超自我さん用に造った《ミケ四型試作機》クロミちゃんを動かせるコントローラーを持ってきました」
イーリスはコントローラーをテーブルに置いた。
イーリスのとある拠点から飛ばせる撮影用ドローン。そして猫型のメカ、クロミちゃん。
コントローラーで好きに飛ばして、外の世界を眺められる。イーリスが見ているもの以外にも、クロミちゃんやドローンからの映像で外の世界を楽しめる。
これに伴い、ミケちゃんの他に《数ある事務所》にクロミちゃんが住まわる事になった。
■バーチャル・イーリス > テーブルに置いてある本に気が付く。
表紙を見て、イーリスは嬉し気に目を細めて微笑んだ。
その表紙は、お伽噺のイーリスになっているエルピスさん、りすさんになっているイーリスの姿。
「超自我さんが執筆してくださったのですね。嬉しいです」
そっ、と本を手に取る。
■バーチャル・イーリス > 物語の内容は、エルピスさんとイーリスがお伽噺《虹の希望のイーリス》の世界に入り込んでしまった時のもの。
エルピスさんとイーリスは物語の登場人物になっていた。
奇しくもヒロインのイーリスになったのはエルピスさん、英雄な王子様エルピスになったのはイーリスだった。
英雄エルピスは終盤までりすさんの姿になっているので、イーリスもそれに伴ってりすさんの姿で物語が進んでいたのだった。
その内容を読むと、エルピスさんとイーリスが歩んだ物語の追体験をしている気持ちになる。
違いがあるとすれば、序盤、りすさんは本当にりすさんになっているところ、王子様がイーリスなので凄く弱くなっている事の理由付けなど。
エルピスさんとイーリスが体験した物語は、異説でいう一章が省かれていた。りすさんになったイーリスは、俗的な言い方をすればりすさんのコスプレをしているだけだった。
「ふふ。エルピスさんがイーリスとなって紡がれる物語、とても優しくて温かくて、凄くすきです。エルピスさんだから、これ程にやさしいお話になったのでしょうね」
にこっ、と明るく笑ってみせる。
■バーチャル・イーリス > イーリスになったエルピスさんは、とてもかわいらしくて素敵なヒロイン。
英雄な王子様もそんなエルピスさんなイーリスに心を奪われるわけである。
「あなたのぜんぶ、だいすき」
エルピスさんなイーリスと、イーリスな王子様エルピスは、エピローグに入ろうというところで元の世界に戻ってきた。
だがこの本は最後までお話が綴られている。
「物語の二人は、式を挙げています。私達も挙式するところまで物語進めたかったです……! うぅ……。もう少し夢を見させてくださってもよかったではないですか……」
そう口にするものの、最後の挿絵、幸せそうに式を挙げる、虹のきせきイーリスと、英雄の王子様のエルピスを眺めて、
イーリスはにやけながら幸せそうに微笑んだ。
「超自我さん、素敵な物語の執筆ありがとうございます」
満面な笑顔を浮かべた。
■バーチャル・イーリス > そっと本をテーブルに戻す。
今、現実のイーリスは現実世界で、エルピスさんに抱かれながら眠っている。
エルピスさんに抱かれているので、とてもぽかぽか幸せ気分が高揚。
「えるぴすさん……」
イーリスが指をひょいっと動かすと、ソファにエルピスさんの等身大抱き枕が出現した。
また、イーリスの周囲に、エルピスさんの魅力いっぱいの映像がいくつも表示される。寝顔だったり、笑顔だったり、日常風景だったり、物語のイーリスになっている姿だったり。
「超自我さんがお城に戻るまで、えるぴすさん(抱き枕)と待っていますね。えるぴすさぁん、すき……すき……。もっと私を見て……」
ソファに寝転んで、幸せそうに抱き枕を抱きしめる。イーリスからハートのエフェクトが大量に飛び出していた。
■バーチャル・イーリス > 超自我さんが帰ってきた時には、エルピスさん(抱き枕)といちゃついていたイーリスと出くわしてしまった事だろう。
イーリスは恥ずかしながら慌てて抱き枕を電脳世界の外に飛ばしつつ、立ち上がる。抱き枕は電脳世界の外に飛ばしただけなので、データとしてはちゃんと残っている。
世界の管理者として超自我さんの居場所を知る事はできるけど、そこはプライバシーを考慮。別に、超自我さんを監視したいという意図はない。
戻ってきた超自我さんに、嬉し気に異説《虹の奇蹟のイーリス》の感想やお礼を言ったり、コントローラーのご説明したり、ご一緒にお菓子を食べながら雑談したりした事だろう。
また、異説《虹の奇蹟のイーリス》をコピーしていいか許可をいただいて、夜が開ければ、電子書籍となったそれをエルピスさんに見せた事だろう。
■《虹の希望のイーリス》あらすじ 五章 > (先日のロル中で公開し忘れていた五章)
再びりすさんを追うイーリス。
すると今度は、悪魔が現れました。
悪魔はイーリスに襲い掛かろうとしますが、りすさんが悪魔の顔を引っ掻いてイーリスを助けます。
そしてイーリスに「希望の虹を掲げるんだ」と助言するりすさん。
イーリスは空に大きな虹を掲げました。それは、これまで鹿さん、チンパンジーさん、天使さんを助けた事で、彼等の想いが継がれた希望の虹でした。
希望の聖なる虹に悪魔は苦しみだします。そして希望の虹により、りすさんが白馬に乗った王子様になりました。
白馬の王子様は、街の英雄えるぴす君でした。
英雄えるぴす君は悪魔の呪いで、白馬と融合した上でりすになってしまっていたようです。
えるぴす君は悪魔をこらしめました。
悪魔はもう悪い事をしないと約束して去って行きました。
えるぴす君はりすの姿で、イーリスが鹿さん、チンパンジーさん、天使さんを助けているのを見ていました。
そんなイーリスをえるぴす君は白馬に乗せて、そうして二人は結婚して幸せに暮らしたのでした。
ご案内:「イーリスの《体内超高性能コンピューター・イリジウム》内にある電脳世界 /【異説のおとぎ話:《虹の希蹟のイーリス》】」からバーチャル・イーリスさんが去りました。