2024/09/26 のログ
ご案内:「スラム」に黴の帝さんが現れました。
ご案内:「スラム」にスティールバイソンさんが現れました。
■黴の帝 >
スラムにカスがいる。
■黴の帝 > そういうわけで緑色のカスゴブリンの帝王、
黴の帝は、今日もカスみたいな悪巧みをしていた。
題して、スラム街、初秋の丸焼き魚串フェス。
めちゃくちゃ焦げ臭いにおいをプンプンさせながら、
黴の帝ことカスゴブリンとその不愉快な仲間たちは、
ばっかみてえに魚を焼いていた。
「ブーヒッヒッヒッヒッヒ!」
「この間その辺の漁港に廃棄処分されてた妙な魚を盗って来た甲斐があったクチャねえ!!」
「生ごみを焼くだけで大儲け★クチャよお!!」
大笑いするカスゴブリン。
しかしスラム街には当然立派な店舗などなく、
露店であり野ざらしである。
その辺に適当に火をつけて魚を焼かせまくっているのであった…
■スティールバイソン >
騒ぎを聞いて駆けつける。
クソッ、焦げ臭いじゃねぇか。
さっきまで焼き芋のブリュレ食べてたのに台無しだぜ。
部下を引き連れてその場に来ると、ゴブリンみてーな?
よくわからん亜人がその辺に火をつけて魚を焼いていた。
不快。
「オイオイオイ、てめぇら誰に断ってここでパーティしてやがる」
「てめぇらが燃やしているのが人の住処だって自覚はあるのか?」
「こんな場所にもよぉ、人が住んでんだぜ……?」
「俺様の有り難ぁい顧客だっているかも知れねぇ」
額に青筋を立ててがなり立てる。
「もう一度聞くぜッ!! 誰に断ってここで呑気に魚なんて焼いてやがるッ!!」
■黴の帝 > 「ムギャ?!」
誰だコイツは!!
憤る緑色の群れのリーダー。
なんと王冠までつけて自らを帝王だと示してはばからない。
「ふっざけんじゃねえぞ!」
「ここらはなあ!!」
「モグチン達"帝王"のエリアだッッ!!」
「モグチンがそう決めた!」
「ならば誰の許可がいる!」
喧嘩を売って来るなら買おうではないか。
そう言わんばかりにキレ散らかす緑色のゴブリンの帝
めっちゃかび臭い。
そのにおいこそ洗脳黴ッ
かいでればちょっと頭おかしくなるかも。
串焼きの魚を目の前の男の足元にバァンッ!と投げつける!
「貴様こそ何様のつもりだ?」
■黴の帝 >
「―――何様のつもりでこの"帝王"に舐めた口を利いたァ!」
■スティールバイソン >
「そうか……」
拳を鳴らす。
足元に投げつけられた魚を踏み躙る。
「俺様が誰かわからねぇか──……」
クラクラするくらいクセェし汚ぇし最悪なヤツだ。
それ以上に……この俺様に…
「このテルミナスセブンのデストロイヤーズ・フォウッ!!」
「スティールバイソン様のことを知らねぇってんならよぉ!!」
俺様に舐めた口を利いたのが最悪だぜッ!!
「手前ェの親が見ても区別つかなくなるまでぶん殴るだけだぜ!!」
部下たちも思い思いの武器を手に睨みつける。
一触即発だ。
■黴の帝 > 「ハッ!」
「そんな名前初めて聞いたクチャよぉ!」
「貴様こそこの帝王を知らぬとは良い度胸だクチャねぇ…」
名乗りを鼻で笑うゴブリンの帝王。
カス。
「貴様も信者同様に」
「モグチンの前に跪かせてやるよォ!!」
部下がいるのは、お互いの様だ。
人間とゴブリン。
お互いに武器を握り睨みあう。
「信★者★召★喚ッッ!!!」
だが、
数は
圧倒的に―――
此方が優位ッ!!
何処からともなく次々現れる緑のゴブリン!
「ものどもかかれェ!!」
「あの調子こいたデカブツとその不愉快な仲間たちをしばき倒すクチャァ!!!」
鉄の棍棒を手に、
およそ5倍以上の数で圧倒戦と波の如く押し寄せたッ!!
接近すれば棍棒を振るい容赦なく囲んで棒で叩かんとするだろう!
■スティールバイソン >
「うおおおぉぉ!!」
群がる有象無象どもを拳で薙ぎ払う。
数が多い。俺様は負けないが、部下が全滅しちゃ世話ねえ。
「てめぇら、気合い入れろ!! もう逃げ道すらねえぞ!!」
部下に発破をかけて吠える。
蹴る。殴る。蹴り飛ばす。ぶん殴る。
一向に減らねぇ!! なんて物量だ!!
「背中合わせで死角無くせッ!!」
一塊になって防戦に挑む。
クソッ、こいつらに勝っても一銭も得しねぇんだろうなぁ!!
■黴の帝 > 「ブウッヒッヒッヒッヒィ!!!!」
大笑いする、緑のゴブリン!
殴られても殴られても、数は多い、
何せ5倍!
数的有利はこちらにある!
しかも相手は一個にまとまってくれている!
これなら囲んでボコボコにするのだって容易い!
ゴブリンは確かに一匹一匹は弱い!
殴られたり、蹴られたりしたらあしらわれるしぶっ飛ばされる!
だがすぐに次!次と鉄の棍棒を振りかぶるッ!
「よおおおおおおおおおおおし!」
「テルミナスセブンだか何だかしらないがァ!」
「モグチンの前に平伏せェ!」
「男の悲鳴は趣味じゃねえが」
「お前は個人的に気に食わないから粛清してやるクチャァ!!!」
「オーラオラオラオラオラオラオラァァァァ!!!!」
王冠を持った個体もまた、
袋叩きに参戦するッ!
団子になったところを滅多打ち!
ブーヒッヒッヒッヒッヒ!!!
潰せ潰せ潰せ潰せ潰せ潰せ潰せ潰せ潰せェェェェェェェ!!!!!!!!!!!!!!!!!
■スティールバイソン >
「ぐうおおおおおおおおおぉぉ!!」
殴られ、衝撃に揺れる。
あまり痛みはない。
俺の魂は鋼入りだ。
ただ、このままじゃマズいッ!!
損得勘定がニガテな俺様にもすぐわかるくらいに!!
「お前らよぉ……覚悟決めろ…」
その言葉と同時に抗戦してた部下たちがギョッとした。
「後で埋め合わせする覚悟をよぉ!!」
そう叫ぶと同時に足元を殴りつける。
崩落だ、緩い地盤が崩れてゴブリンたちの足元に穴が空く。
「もう一丁!!」
次は踏みつける。
地割れが起きてゴブリンたちを飲み込みに大口が開く。
「グハハハハ!! 足元がお留守なんじゃないのかぁ、帝王気取り!!」
■黴の帝 > 「な、な、な―――ナニイイイイイイッッッ?!!?!」
崩落する、ゴブリン達。
次々に放たれるスラムの地割れッ!!
数で圧倒していた状況が覆されていくッ!
こ、これはマズいッ!
帝王を名乗るゴブリンはたじろいだ!
圧倒的な数の差がどんどん埋まる!
帝王はその穴に飲まれずに避けてはいるがッ!
しかし、しかしだ…!
どんどん召喚した信者が穴に落ちてしまう、
這い上がろうとはしているが…
今
状況は…
こちらが明らかに、劣勢ッ!!
「ば、バカにすんじゃねえぞ…」
「モグチンは…」
「こんなところで…ウオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」
咆哮するカス。
■黴の帝 >
「む、む、む、むぎゃぁぁぁぁぁああああああ!!!!!」
スラムに響き渡る、きったねえ咆哮。
■部下たち >
部下たちが顔を青くしてスティールバイソンに叫ぶ。
「正気っすかボスッ!!」
「こんな派手にやったら重機レンタル持ち込み確定っすよ!!」
■スティールバイソン >
「俺様がこいつらをぶちのめすと決めたんだ、ハラぁくくれよ!!」
燃え盛る先ほどの火の中から石を拾う。
「うるせぇんだよ、帝王気取り」
相手の口に向けてこぶし大の石を投げつける。
当然ながら異能を使い、
なおかつスティールバイソン基準での拳サイズ。
当たればただでは済まない。
■黴の帝 > 「ぐ、ごふっ……!!!」
「ぐ、ぐぁぁぁああああああああ!!!!」
そのデカいあつあつの石を口にシュートされる。
身悶えるカス。
死にそうなカス。
「ハフハフアアッヂイイイイイイイイイイイイイ!!!!」
地面で転がって苦痛を訴えるカス。
多分前歯とか軽くイッてるし、顎が灼けている。
「も、もおゆるしゃねえくちゃぁ……」
※もうゆるさねえクチャァ
「――貴様ら纏めて殺してやるぅううッッ!!」
「もう魚なんぞどーでもいいクチャよ!!」
半泣きになりながら、破れかぶれで
普通のゴブリンには決してあり得ない魔法を利用するッ!!
「夜を切り裂きッ!
平穏を乱しに迫るッ!
天を制す銀翼……ッ!!」
なんと――
スラム上空に現れたるは魔法によって構成された"爆撃機"ッッ!!
もう串焼き魚屋などどうでも良い!!
信者共諸共お前らも焼き捨ててやるッッ!!
こいつらを跡形もなく焼却処分してやる!!
次々打ち出される爆弾ッッ!!
爆炎魔法を次々使うようなモノだッッ!!
■スティールバイソン >
「おいどうした……何を痛がってやがる?」
「まだテメェへのお仕置きは始まったばかりだぜ!!」
こいつをぶちのめす!!
そのために俺様はスラムくんだりまできたに違いねえ!!
ゴブリンが何かを唱える。
なんのことかわからねぇ
その時、空に何かが見えた。
「あん?」
ヒュウ、と風切り音と共に周囲が爆発し始めた。
「のあああああああぁ!?」
その時、俺と部下は顔を見合わせた。
「撤退!!」
もちろん逃げるのは後方じゃねえ。
どこまで逃げても追いかけてくる可能性はある。
俺様たちは必死の形相で。
帝王を名乗ったゴブリンの元へ逃げ出していく。
だってあいつのいる場所なら安全そうだもん。
後方から爆撃の轟音が響きながらカスゴブリンに迫った。
■黴の帝 > 「ぎいいいいいいいゃあああああああああ!!!」
「こっちへくるなあああああ!!!!」
何でよりによってこっちへ着やがった!!!
逃げるゴブリン!
追うスティールバイソン!
更にそれを追う爆撃機ッ!!
スラムの奇妙な追いかけっこはしかし
「あでッ」
このカスがコケた事であっけなく終わった。
追いつかれるカス
追いつくスティールバイソン
そして追いつく爆撃機
スティールバイソンの目論見通りッ!
爆撃機はカスゴブリンに爆撃をしない…!!
■黴の帝 >
「――と思っていたのかクチャァ!!」
■黴の帝 > もはや破れかぶれだ!!
「お前諸共ぶっ殺すクチャよおおおおおおおおおおお!!!!」
「モグチンごとやれえぇぇぇ銀翼ゥゥゥゥ!!!」
スティールバイソンの足を物理的に引っ張ろうとする!
仲良く爆撃を喰らえこんにゃろーーーーーーー
■スティールバイソン >
「おいお前マジかよ!?」
相手を掴んでぶんぶん肩を揺らす。
「やめろ止めろやめろ止めろやめろ止め───」
閃光。
吹き飛んで壁に頭から突っ込んだ。
部下たちも吹き飛んで足をピクピク動かしている。
壁に首まで埋まったまま俺様は考えた。
……気に入らないからってぶん殴る、というのは損な選択肢である。
それが教訓だ。
■黴の帝 > 「ンヒイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!」
カスも吹っ飛んだ。
丁度スティールバイソンの吹っ飛んだ真逆の方の壁面にケツから突っ込んでった。
多分、そのあとしばらくしたら
妙な形で爆発あとの付近で
男とゴブリンの生きた化石が発見される事だろう。
ついでに焼け跡の魚の残骸もいっぱい発見されるだろう。
■通りすがりの野次馬 >
――スラムはいつから古代遺跡になったんだい?
ご案内:「スラム」から黴の帝さんが去りました。
ご案内:「スラム」からスティールバイソンさんが去りました。