2024/10/02 のログ
ご案内:「『数ある事務所』」にDr.イーリスさんが現れました。
ご案内:「『数ある事務所』」に能守重高さんが現れました。
■Dr.イーリス > 『数ある事務所』の応接間にあるPCの前でイーリスは座っていた。
新しく造ったメカのシステムを構築するべく、キーボードをかたかたと叩いている。
ティーカップに口をつけて一息。
「もうこのような時間になりましたか。少し小腹が空いてきましたね」
そういえば、メカを造るのに集中して朝から何も食べてない。
お腹空いた……。
■能守重高 > 『数ある事務所』の前にカブのようなバイクが唐突に止まった。
エンジンを切り、鍵を抜いて事務所の呼び鈴を押す一人のダークエルフ。
荷物は傍から見て持っていなさそうなのに、あ、唯一持っているのはクーラーボックス一つ。
『あのーおとどけでーす』
ここは一度家主のエルピスさんに案内され済のお宅だ。何ならここに来るのは3回目である。
基本的な場所は案内されたがそれだけであった。
呼び鈴を鳴らして誰が出てくるのだろうなととあるダークエルフは扉の前で突っ立つ。
■Dr.イーリス > 「お腹空きました……。赫さん……。うっ……いません……」
お料理をつくってくださる赫さん、いない……。
「エルピスさん……もいません……」
お料理をつくってくださるエルピスさん、もいない……。
ナナさんもいない。
イーリスはお料理できない。
ぐったり……。
そんな時に、おとどけものが届く。
「はい! 今行きますね!」
玄関の方に走っていき、扉を開けた。
そこにいたのは見覚えのないダークエルフさん。
重高さんとはお会いした事が何度かあるけど、ダークエルフさんの姿では初めての事だった。
「おとどけ物ですね。ご苦労様です。サインはどこにすればいいですか?」
おとど、という事で配達に来たのかな、と判断してしまう。
■能守重高 > 玄関の扉の中より扉が開かれた。
そこにいたのは確か家主からの紹介…いや前に会って会話したことある人だった。
エルピスさんの恋人と聞いたことがありDrイーリス嬢。
ただ初対面の形になったのは前と外見が余りに別人だったので言わないと気づいてもらえない確率の方が髙い。
まぁ お届け物というのは物を配達するのではなく者と物を配達する意味だった。
コックデリバリー、料理人配達。
どこからか取り出したハードカバーを取り出すと一枚の紙の書類を彼女に差し出すようにし。
何やら外国語で書かれた書類の中に エルピス・シズメ様ご依頼 と書かれた文字があり、
料理人デリバリー 温かい料理をその場で作ってご提供 という文字が書かれていた。
「料理人デリバリーです こちらで料理を作って提供するサービスです。
サインいただければ此方にて料理を作成します。」
では此方にサインをお願いします、とペンを添えて。
■Dr.イーリス > 書類を受け取る。
外国語で書かれている。
イーリスは、その外国語をすらすら読んでいる。
「どうして外国語なのかは謎ではございますが、エルピスさんのご依頼でございますね」
こくんと頷く。
エルピスさんは今留守、という事は……。
(エルピスさん、私に気を利かせてくださり料理人デリバリーを頼んでくださったのですね! ちょうど、凄くお腹が空いていました。ありがとうございます、エルピスさん!)
双眸を輝かせて、内心でエルピスさんのお礼を述べた。
「ありがとうございます。矢文、エルピスさんが私のために手配してくださった料理人デリバリーですね。ではサインですね」
微笑みながらペンを借りてサインする。
「それではお入りください。キッチンにご案内致しますね」
ダークエルフさんを事務所に招く。
ところで、この方とどこかで会った事があるような気がする……。
どこでしたでしょうか……。
やがて事務所のキッチンにダークエルフさんに辿り着く。
「ここがキッチンでございますね」
■能守重高 > 書類を見て貰っている間、しゃがみクーラーボックスの蓋を一旦開けまた閉じた。
「左様です、恐らく私に対する配慮でしょう、常世共通言語少し疎い我が身ですので。」
依頼主のエルピス・シズメ様はご不在。
依頼主からは在宅のDrイーリス嬢は調理が苦手とは書類上で見知ったのは口からは言わない。
サインが書かれた書類を恭しく受け取り さっと目を通し問題ないと判断すれば
カバーを閉じてボックスの書類入れに差し込んだ。そして案内に付き従い事務所の中へとボックスと共にお邪魔します。
彼女が自力で気づくか此方からネタ晴らしをするどちらかになるまで何も言わない。
「ご案内有難う御座います、ではご依頼主様の要望により、ご希望の料理はどちらになさいましょうか?
和風、洋風、中華 その他 様々とありますが…」
こちらメニューとなります、と差し出したのは簡単に料理のジャンルが書かれた紙きれ。
キッチンの中へと足を踏み入れ、クーラーボックスの蓋を開け 中から様々な具材や道具を取り出すが、
ボックスの容量と中に入っていた量が違い過ぎる。何かしらの技術で収納されていたとしか思えない。
準備を無駄なく進め、エプロンを身に纏った様は料理人だった。
■Dr.イーリス > 「そういう事でございましたか。ふふ、エルピスさんはとても気配り上手さんですからね」
ご依頼書という事で、依頼人のエルピスさんが書いたものだった。
キッチンにご案内するまでの間もどこで会ったのだろう、と内心考え続けていた。
ご依頼書が外国語という事でふと思い出したけど、そういえば重高さんは日本語を学んでいた。多分、今は関係のない事だろう。
ダークエルフさんとはどこでお会いしたかな……。会った事があるような気はちょっとする……。声とかなんとなき聞き覚えあったような……。
「和風、洋風、中華……どれも捨てがたいですね! 今日は、なんだか洋風の気分です。洋風料理でお願いします!」
にこっ、と笑みを浮かべてそう答えた。
とてもお腹が空いているイーリスとすれば、お料理が待ちきれない。
具材を見れば、とても楽しみになってくる。
(重高さんと言えば、アーヴァリティさんは重高さんと無事にご結婚できるよう頑張っておられるでしょうか)
■能守重高 > 殆ど外国語で書かれている書類は再度依頼が完了した後に料理人名を書いて終わる。
その時にネタ晴らしをする予定であるがどっちにしても今は真面目に料理人として職務を全うするのだった。
やる事なす事きちんと抜かりなくやり遂げる自信はあるが懸念点は演技力がない。
素で乗り切るしかないのだった、下手に演技するとバレる恐れがあるから。
(声は一寸低めにしているんですがバレますかね…)顔はしれッとすまし顔だった。
「かしこまりました。洋風でお料理を提供いたします」
ではさっそくと 鍋やら水を入れガス台で火をおこしたり、具材を洗うなり包丁で切っていったりと手際よく調理開始していく。
ガス台が限られるのでいくつかの料理を同時進行で行っていく。程なくして最初の料理がDrイーリス嬢の目の前に置かれた。
『ふわとろオムライス』
ふわふわな卵の皮を開けば中には鶏肉が入ったチキンライス、ケチャップでハートマークが描かれたお茶目な一品。
『卵たっぷり濃厚ポテトサラダ』
『ロールキャベツ』
…出してくるスピードは一品食べ終えた前後で置かれる模様だった。
■Dr.イーリス > 書類に料理人名が書かれたらさすがに気づいた。
「料理人、能守重高さん……。重高さんでございますか……!?」
驚きの声をあげてしまった。
「その姿、どうなされたのですか……!? といいますか、重高さんはお会いする度に姿が違いますね……!? とても変幻自在です……!」
重高さんとは四度会っているけど、その四回全てが別の姿である。
その内の一回は犬さんで、イーリスは重高さんであると気づけなかった。
重高さんのお料理は一度食べた事があり、とても美味しかった事を覚えている。
とても手際よくつくられるお料理。
「まるで赫さんです……!」
『数ある事務所』のシェフ担当の名を口にする。
やがて最初のお料理が完成!
「わあぁ! おいしそうなオムライス! かわいらしいハートマークです! それに、ポテトサラダにロールキャベツも食欲がそそります!!」
お料理をキッチンから応接間の方に持っていく。ちなみに応接間とキッチンは扉を一枚挟んで隣のお部屋だ。
扉を開けていれば、話し声が普通に聞こえる。
応接間のテーブルにお料理を置いて、クッションにぺたんと座る。
「いただきます!」
オムライスをスプーンですくい、お口に入れる。
「とてもふわふわやわらかで、とても美味しいです! 最高です!」
幸せそうな笑顔を浮かべている。
■能守重高 > …ネタ晴らしする前にバレる。おわた。
ただ依頼自体は正式なものなのでドッキリでもなんでもない。
「…チガ…ハイ。重高です。」
否定しようとして出来なかった。出会う旅に違う姿といっても
犬だったり 銀髪おかっぱだったり 狼だったり 今日にいたってはダークエルフだ。
何と説明していいか迷うが簡単に言えばいいのかと思いとどまり、料理をしながら。
「本来の姿は戻る事ないんですが その一歩手前の姿に戻れたので今後はこの姿でご認識ください。
変化自体はいくつか他にありますけどすぐにばれそうですし 種明かしはしません」
出来立てほやほやでこの事務所では料理を置いていくだけ置いていった業績がある。
今回は1人だけなので瞬時に提供する芸当はしなかった、手際よく切る煮る焼くの動作は見えるように動いている。
「赫さん 一度だけ お会いしていますね、前の姿でしかないですけど」
薄切りの牛肉でピクルスを巻いた料理を作り始めた。赤ワインに野菜を加えたソースで煮込んでいく。
本当は時間がかかるが魔法かけて時間短縮をし 皿に盛り付けて一つだけ包丁で切れ込みを入れ完成。
ドイツ料理『リンダ―ルーラーデン』 ごりごりの洋食を提供開始。
「こちら ドイツ料理です。味付けは赤ワインが入った煮込み料理です どうぞ召し上がれ。」
「それは何よりです、イーリスお嬢さま」
にっこーりと笑みを浮かべ料理人として恭しく振る舞っていた。
■Dr.イーリス > 「何かしら事情があり、別の姿になっていたのですね……。ダークエルフさんのお姿が元来に近いものなのですね。分かりました、今の姿が重高さんの普段の姿だと把握しておきますね」
犬さんや狼さんはともかくではあるかもしれないけど、これまで別の姿にならなければいけなかった事情があったという事なのだろう……。
「赫さんは『数ある事務所』の料理担当で、重高さんのようにとても美味しいお料理をつくってくださいます。最近は、エルピスさんもお料理を始めたのですよ」
そう口にして、にこっと笑う。
「ポテトサラダ、凄く濃厚で美味です! やはり重高さんのお料理は絶品でございますね」
美味しくポテトサラダをいただく。
続くお料理に目を移す。
「ありがとうございます! て、私、わりと小食です……! ごめんなさい、せっかくお料理つくってくださっているのに全部は食べられないかもしれません……!」
申すわけなさそうに、そう口にした。
残った分は冷蔵庫に保存して食べればいいという事にはなるけれど、残しそうになるのは申し訳ない気持ち……。
■能守重高 > 「そうです。ダークエルフ?が比較的近いのです。
名前も本名がありますが今までの名前が一番馴染みあるのでそこは変える予定ありません。
変えるべきなんでしょうか、ええ。一番違和感がない姿がこれです」
犬と狼は式神作りの応用だった。別の姿になる必要があるのは委員会関係のお仕事によるものが多い。
「そうでしたか。あれ、でも本日はその事務所の料理番が不在。
エルピス様は不在と聞いているので…今日はお一人でお留守番を?」
赫さん 居られないっぽい。家主エルピス氏は不在と知っている。
「今回のポテトサラダ 隠し味に甘味噌入れています」
「保温魔法か保管魔法の重ね掛けして保管します?煮込み料理なので冷蔵庫に保存は冷えるまで酷です。
他に肉そぼろも弁当などに使えたりするのでご用意予定でしたが、これは次回の機会に。」
ドイツ料理だけ保温と保管魔法をかけて固定化した。食べる際に魔法を発動している札を取ればいい。
制限日数…5日くらいかなぁ セット完了。
「料理自体は満足ですか?ドタバタぶりがありますけど」
持ち込みの道具を洗いボックスに戻したり、余った食材も同様にボックスへ戻していく。