2024/10/05 のログ
■伊那美 環菜 > 「イナイナおっけー。
えっなんだかすごい先輩っぽく感じてた。はるかちゃんと同級なの?」
あだ名をこころよくおっけーしつつ、年齢に少し意外そうにする。
ちょっとびっくり。
「そうだちぃくんが上がる前にお風呂、お風呂行かなきゃ。
じゃあ二人とも、またねー。」
ぱたぱたと手を振りながら先ほど教えてもらったお風呂の方向へ
少し歩いて振り返りぱたぱた、もうちょっと歩いてぱたぱた。
■伊都波 悠薇 >
「はい、お気をつけて。お風呂の中で転びませんように」
手を振り、落ち着きがあるようで、ちょっと思考が飛んでいたから不安になる後輩にそう告げて、見送る。
「ふぅ」
一息、だ。
なんとか凌いだ。
■黒條 紬 >
「そうそう、同級なんですよね~っ。
そんな年上っぽく見えますぅ? オトナの魅力が出ちゃってますかねぇ~っ」
ふふふ、と。顎に指をやる決めポーズ。
「ゆっくり温まってらっしゃい~」
イナイナの方へ手を振りつつ。
親しみやすい人だな、と思うのであった。
「慰安旅行に来たんですから、
美味しいもの食べたり、お風呂入ったり、布団の上でゆっくりしたり~
色々しましょっ」
ぐっと拳を握る紬。
ご案内:「委員会合同慰安旅行 - 宴会会場外れ/廊下」から伊那美 環菜さんが去りました。
■伊都波 悠薇 >
「出てると思いますよ。黒條さん、余裕ある感じ、しますし」
大人の魅力、あると思っている。
自分といるとき、いつも、いつも。
前にいながらも振り返って、気にしてくれてるような、そんな気がしている。
あくまでーー気がしているだけだけれど。
「そう、ですね。あんなに人がいてびっくりしただけ、なので。したくない、わけじゃないですから」
■黒條 紬 >
「そう見せるのだけは得意ですからねっ」
ふっふっふ、と笑った後に、よいしょ、と。
隣へ移動する。
「いきなり大人数って難しいですよね。
凛霞さんも、悠ちゃんを気遣ってのことだったとは思うんですが、
結構緊張する場面になっちゃいましたし」
カラオケでの一幕のことである。
「でも、偉いなぁって思いますよ、やっぱり。
慣れてないことにもこうしてチャレンジしてるの、素敵ですよ」
そう口にして、悠薇の前へばっと身を乗り出せば、
その顔を見て微笑んだ。
■伊都波 悠薇 >
「まぁ、その。姉の注目度が高い状況だったので。その……」
思い出しただけで、顔がアツい。
けれど、そう見せるのだけ、と言われると。
「……じゃあ本当は余裕がないんですか?」
身を乗り出して、顔を見られる。
少しずつ、少しずつ。いい意味で、慣れてきた。
だからほら、今は狼狽えない。前なら絶対後ずさっていた。
「今も。本当は?」
一歩前に。顔を近づけて、じぃっと見つめてみる。
「フリ。してるだけですか?」
どうなんだろ。今にして思うと、彼女のことはあんまり知らない。
たこ焼きが好きで、読書も、好きで。
でも、彼女の『内側』は、何も。
自分の、想像、だけだ。
「私も偉いと思います。黒條さんの、そういう、『ひとりひとり』を見ているところ」
■黒條 紬 >
「……」
本当は余裕がない。
目の前で放たれた言葉に、思わず目をパチパチとさせる。
見ている限りは、狼狽えるような様子こそない。
それでもそれは、
悠薇の前では初めて見せた、意表を突かれた表情だったろう。
いつぞやの時のように、二人の顔が、ほぼ正面で近づくような形となった。
今は二人を隔てる机はない。手を伸ばせば頬にも手が届くし、
顔を近づければ唇だって届く。
それでも、その瞳の中に映る色は、やはり分からないものだ。
口にしなければ。
「……そうかもですね」
彼女の問いかけには、そう答えた。
「でも、今日は特別。悠ちゃん達と居る時は、特別。
毎日あれこれ悩むことも嫌なこともあるけど、
こういう時間がある限りは、頑張れますから」
そこまで言葉にした後で、頭を振って、ふっと自嘲気味に笑い。
「……喋りすぎですね。
そうですか、一人ひとり。見れてれば良いんですけど、ねっ」
■伊都波 悠薇 >
表情を、見た。
初めて見た表情(かんじょう)だった。
「いいんですよ」
そうかも、と言われると、何かを言ってあげたくなった。
だって、自分が辛かったとき、彼女は、受け止めてくれたから。
「今は、慰安旅行ですし」
自分は、なりたい自分に、なることはできていないけれど。
「演技じゃなくて。求められてるとかじゃなくて。なりたい、自分になっていいんだと思います。やりたいこと、やっていいと思います」
余裕がない、のは、そういった窮屈なものに縛られているからだと、解釈した。
勝手な想像だ。理解なんてできてない。そも理解なんて『自分ができるはずがない』。
絶対に言えないけれど。願わくば、今だけでなく、これからもーーそんなことを思っている、自分には。
「……なんて、喋りすぎですね。私も」
恥ずかしくなって、前髪を整えたあと、ぱっと離れた。
「お風呂いきますか? 時間も時間ですし。黒條さんは」
話題転換なんてしてみたり。自分は……もう少し空いてからにするつもりだった。なんなら朝風呂でもいいかと思っていたくらい。
■黒條 紬 >
「……そうですね、せっかくの慰安旅行ですから」
月の光に照らされて、
青紫色の髪が落とした影。
その中で、紫色の瞳が一瞬、煌めいた。
「ありがとうございます。
おかしいなぁ、私の方が逆に心配されちゃうなんて……」
たはは、と笑いながら。
こほん、と一つ咳払い。
「やりたいことやっていい……ふふーん?
じゃあお風呂に行って、悠ちゃんにたっぷりセクハラしちゃおっかな~っ」
手をワキワキさせつつ笑う紬。
気づけばいつもの表情である。
「な~んて。
私は、後でお風呂に行こうかな、と。
もう少し、此処に居てゆっくりしたいと思います」
手を下げて、空を見上げる。
月も星も見える、透き通った夜だ。
このままゆっくりと過ごすには、悪くない――。
■伊都波 悠薇 >
「おかしくないですよ」
一方的に、心配されるなんて、そんなのはなんか違うと思うから。
「……せ!?」
セクハラと言われると、胸を隠すように両腕で肩を抱いた。
いつも通り。そう、いつも通り。
なんでか、それが、さみしく感じたなんて、見ないふりをして。
「じゃあ、部屋に戻ってます。夜は、冷えるときもありますから気をつけて」
そう告げて、部屋に戻ることにする。
あとは明日だ。明日、無事終わったらいいなと思いながら、ゆっくりと歩いてーー
その場に残るあなたとは対象的に。歩んで、行く。
ご案内:「委員会合同慰安旅行 - 宴会会場外れ/廊下」から伊都波 悠薇さんが去りました。
ご案内:「委員会合同慰安旅行 - 宴会会場外れ/廊下」から黒條 紬さんが去りました。
ご案内:「委員会合同慰安旅行-喫煙所」に神代理央さんが現れました。
■神代理央 >
キィン、とオイルライターを開くと響く心地良い金属音。
電子煙草も流行っている昨今ではあるが、神代理央は紙巻きの煙草を愛していた。ライター、という物が男性にとって一種のアクセサリーである事を含めて。
任務中、または部下達や懇意にしている者達の前なら兎も角、まあ大手を振って吸う訳にもいかないので、こういう場所では一応人目につかない所を選ぶ。例えば此処みたいな会場の端っこの端っこ。
人気のない喫煙所、とか。
愛飲しているのは舶来品の甘ったるい煙草。
ニコチン係数は高め。吸えばぼんやりと思考を煙らせる事が出来る甘い紫煙を、神代理央は愛していた。
ブーン、と低い機械音は、直ぐ近くに設置された自動販売機の音。
それ以外には、煙草が燃える音しかしない。
「……しかしまあ、一日で随分と溜まったものだ」
片手に煙草。片手に通信端末。
送られているメールは大体が「落第街に早く警邏を派遣しろ」で統一されている。
部下にも休息が必要だし、希望者は慰安旅行への参加も許可している…が、流石に現場に負担をかけたかもしれない。
一度、前線に出ておく必要もあるかな…と。揺蕩う紫煙を目で追い掛け乍ら思案顔。
■神代理央 >
まあ、部下を全員連れて来た訳では無いしシフトも組んである。
新入委員の1年生達も委員会活動に慣れた頃。そろそろ上級生無しでも落第街の警邏くらいは問題無い…と思うのだが。
「まあ、上は心配性と言う訳か」
ぷかり、吐き出す甘い紫煙。
2年次に散々暴れ回った私は…というより正確には私の異能は、拠点襲撃や防衛戦、嘗ての異界の列車の異形討伐戦の様な戦いには向いているが…機動力を求められる任務に向いている訳では無い。
それこそ先日の様に、一年生のお守りをするくらいならまあ…とは思うが。
「本来は本庁詰め…まあ、今の立場が適性であるのは間違いない訳だしな。大規模な掃討戦でもするならまだしも…」
日常任務の警邏に戦車を持ち出す軍などいない。
つまりはそう言う事だ。私の異能はあまりにも小回りが利かなさ過ぎる。
「とはいえ、落第街や違反部活との戦いのフィードバックはしておきたいところなんだよな…。見込みのある一年生を選抜して、連れて行ってみるか…」
学年が1つ上がっただけで、考える事が大分増えた。
まあ、そういう思索に耽る時間は全く嫌では無いのだが。
■神代理央 >
抱えていた端末が鳴った。
落第街での戦闘報告。既に対処されてはいる。しかし…。
「……まあアイツらも、鬼の居ぬ間に何とやら…と言うのも悪くはなかろうさ」
小さな溜息と共に、半分ほど燃え尽きた煙草を灰皿に放り投げる。
幸い、自分一人だけなら帰る手段には事欠かない。そういう立場だ。
「…事務仕事ばかりしていても、腕が鈍ってしまうしな」
漂う紫煙を振り払う様に、少年は喫煙室を───否、其の儘慰安旅行から姿を消す。
やるべき事があるのなら、それをこなす。
それは、当然の義務なのだから。
ご案内:「委員会合同慰安旅行-喫煙所」から神代理央さんが去りました。
ご案内:「【委員会合同慰安旅行 - 宴会会場】」に落花彩晴さんが現れました。
ご案内:「【委員会合同慰安旅行 - 宴会会場】」に焔誼輝夜さんが現れました。
■落花彩晴 > さて、宴会会場という名の”戦場”に少女は思い切って突入した。
今回で人見知りを少しでも払拭して、あわよくばお友達を増やしたい―――…
~~~突入から10分後~~~
「……やっぱり駄目でした…。」
宴会の比較的隅っこのスペースでオレンジジュースの入ったコップを片手に項垂れてる少女であった。
思い切って、参加してる方々に話し掛けようとしたが、和気藹々とした空気と無礼講ムーヴに気圧されてしまった。
(うあぁぁぁ…私の馬鹿ーー!!あれだけ気合を入れてきたのにこれですか!!)
内心で頭を抱える。先輩たちが強制的にここに少女を送り込んだのもある意味仕方ない人見知りパワー。
■焔誼輝夜 >
「おねーさんなにしてるのー?」
学生未満の幼女が混入しちゃってますが、両親が委員会関係者なので一緒に来ちゃったんですねえ。
一応、首から【祭祀局関係者】と、拙いひらがなでお名前が書かれたネームタグが下がってますね。
「んにゅー――じゅーすおいしい?」
ずいずいずい、っと距離感ZERO、むしろマイナスですね。
お姉さんにぴっとりとくっつくくらいの調子で、ぐいぐい近づいちゃいますね。
■落花彩晴 > 「…ひゃいっ!?…え、ぁ…わ、私です…か?」
思わず素っ頓狂な声が洩れてしまった…恥ずかしい!
やや顔を赤くしつつ声の主に顔を向ける。
(…え?子供?…誰のお子さんでしょうか?…って、いやいやいや…!)
そりゃ既婚の風紀や他の委員の方もいらっしゃると思いますけどそうじゃなくて…!!
内心プチパニック状態だったが、そこで幼女の首から下げられたネームタグに目が留まる。
(…【祭祀局関係者】…よりによって”古巣”ですか!?)
更にパニック増。けれど、深呼吸をしてから頑張って平静を保とうとしつつ。
「えーと…『かぐや』ちゃん…で、いいんでしょうか?ジュースはえぇ、おいしいですよ?飲みますか?」
流石に、自分が口を付けたのを渡すのは失礼だと思ったのか、手早くコップとジュースを用意しようと…いや、その。
(距離感…!!近いどころかマイナスですよこれ!!むしろくっついてますよね!?え、最近のお子様ってみんなこうなんですか!?)
■焔誼輝夜 >
「うんっ、かぐやー!」
とても楽しそうに、にっこり。
名前を呼んでもらえるだけで、とーっても嬉しそうですねえ。
「わーいっ、のむのむー!」
そう言いながら、お姉さんのお膝の上によじ登る気満々ですね。
無邪気な登山が始まっちゃいそうです。
■落花彩晴 > 笑顔はとても可愛らしい…可愛らしいのは正義ですね、えぇ。
…でも、子供特有のものなのかこの距離感ゼロどころかマイナスな感じは人見知りには難関…!!
「はい、じゃあ輝夜ちゃんの分のコップを――…あの、輝夜…ちゃん…?」
何で私の膝の上に乗ろうとしていらっしゃいますか?ジュースを取りに行けな――いや、そうではなく!!
「あ…ぁの…すいません、この子にオレンジジュースをお願いします…。」
丁度、飲み物を配っていた風紀らしき人に遠慮がちに頑張って声を掛けて彼女の分のジュースを確保。
(…うぅ…同性だし子供だからいいですけど、これはこれで恥ずかしい…!!)
■焔誼輝夜 >
「んっしょ――っむふー」
ちいさな登山を終えると、とっても満足そうに、お姉さんのお膝の上にぽすんと、納まっちゃいます。
お子様体系なので、幸いそんなに重くは――うーん、20kgは女の子にはちょっと重いかもしれません?
「わーいっ、じゅーすっ、じゅーすっ!」
嬉しそうにジュースを受け取ると、じーっと見て。
じーっと、見て。
氷の入ったオレンジジュースをじーっと、見てますね。
■落花彩晴 > 他の宴会会場に居る方々から、何か凄い微笑ましい顔でちらちら見られている。
…ぼっちで人見知り属性にそういう視線は大ダメージなんですけど!?
一方、無邪気な幼女さんはこちらの膝の上にぽすっと収まる形でご満悦です。
ちなみに、少女はフィジカルがこう見えて凄いので20キロくらいなら全然苦でも無かった。
「…あの、輝夜ちゃん?…もしかしてオレンジジュースは駄目でしたか…?」
何やら、受け取ったはいいけどじーっと、氷の入ったオレンジジュースを凝視する幼女さんに不思議そうに。
■焔誼輝夜 >
「ほにゃ。
あのね、あのね、んーと」
ジュースのグラスをじーっと見た後、お姉さんを見上げて。
おもむろにお姉さんのほっぺにグラスを――
「つめたーいの!」
押し付けに行っちゃいますねぇ!
周囲からの微笑ましい視線が止まりません。
■落花彩晴 > 「はい、何かありまし――ひぁんっ!?」
お、乙女にあるまじき声が…!!おもむろに幼女からほっぺたに冷たいグラスを押し当てられたから仕方ない。
素っ頓狂な声を漏らしてしまった事に気付けば、慌てて平静を装う…顔は赤いが。
(うぅ…子供の悪戯、子供の悪戯…!!…周囲の皆さんの視線が居た堪れないですけど…!!)
何でそんな微笑ましいような目線と笑顔なんですか皆さん!!
とはいえ、幼女に悪気は別に無いのは分かっているので怒るに怒れない。
「か、輝夜ちゃん駄目ですよーもう…!」
軽く叱ってみせるが顔は赤いし迫力も無い。そもそも本気で怒れない。
怒る代わりに、そっと片手で彼女の頭を軽く撫でる程度にはむしろ甘かった。
■焔誼輝夜 >
「えへへー、ごめんなさーい」
にっこにこで、楽しそうなごめんなさいですね。
怒られたからというより、イタズラの自覚があったんでしょうね。
「あのね、ママがね、つめたーいのはおなかいたくなっちゃうから、だめなのーって」
両手でしっかり子供グラスを握ってますね。
「だからね、つめたーいじゃなくなるのまってるの!」
にっこりと、お姉さんを見上げますね。
えらいでしょーっと言わんばかりですねえ。
■落花彩晴 > 「…輝夜ちゃんは悪戯っ子みたいですね…。」
ハァ、と吐息を漏らすけど別に怒ってはいないので直ぐに苦笑を浮かべて。
どうやら、彼女のお母さんの言い付けを守っているらしい。良い子なのは間違いなさそう。
「そうなんですね、お母様の…うーん、じゃあ氷は入れて貰わなくても良かったかもしれないですね。」
これはちょっとこちらの配慮ミスだったかもしれない。
にっこりと見上げて来る幼女の頭をまた優しく撫でつつ…少しだけ、緊張も抜けてきた。
――それはそれとして、やっぱり周囲の視線は気になるのは否めないが。
自分に姉妹が居たらこんな感じなんですかね?と、少し思いを馳せる一人娘。
■焔誼輝夜 >
「んーん?
かぐや、いたずらっこじゃないよー」
しれーっとそんな事いいますが。
お姉さんの身体に凭れて甘えるようにすりすり、くっついちゃうので。
甘えんぼさんなのは、まちがいなさそうですねえ。
「んに、だいじょーーーぶっ!」
むむーとグラスの中にじーっと集中すると。
ぼこぼこぼこ、と泡だって湯気が!
オレンジジュース沸騰中ですね。
「ねー?」
ねー? じゃありませんねえ。
冷たくない、どころかばっちり沸騰しちゃってますからねえ。
■落花彩晴 > (…こ、これが”あざとい”というやつなんでしょうか…!!)
謎の戦慄を覚えながらも、こちらに凭れ掛かって甘えて来る幼女さん。
距離感がどうのとかとっくにぶっちぎっているが、少し緊張も解れたので彼女の好きにさせておく。
距離感は兎も角として、こんな風に直ぐに他の人とも打ち解けられたらいいのだけど…。
「大丈夫?……って、いや輝夜ちゃん!それ温めるどころか沸騰してますから…!!」
コップが割れて無いのは耐熱ガラスか何かだからなのだろうか?
明らかに沸騰してえらい事になっているオレンジジュースの状態を見て慌てつつ。
とはいえ、生憎と少女は氷結の魔術や異能は持ち合わせが無いのでフォローしたくても出来ない…!
(しかし、今のは…魔術?異能?…熱量操作の類なのだとは思いますけど…)
なんて、ちょっと気になりつつ。周囲の皆さんは…あ、見ていないフリをしていらっしゃる!
せめてフォローとかお願いしますよ…!と、言いたいがそこまでの度胸は少女には無い。
■焔誼輝夜 >
「ふっとー?」
まだまだ座りの悪い、頭がくてん、と傾いじゃいます。
そしてまたじーっと、子供グラスの中のオレンジジュースをみて。
「ほにゃっ、あつーい!」
うーん、七つくらいテンポ遅れて気づきましたねえ。
「むむむ」
そしてまたすこし、じーっとジュースを見つめてると。
ぼこぼことした沸騰がみるみるうちに静まっていきますね。
「んーんー、おねーさん、これくらいー?」
そうお姉さんにききながら、ぬるいくらいのオレンジジュースになったグラスが差し出されちゃいます。
■落花彩晴 > 「えーと、ですね。沸騰というのは……あ!」
幼女さんにどう分かり易く説明したものか。馬鹿な少女には地味にハードルが高い。
それはそれとして、かなりテンポがズレて熱い事に気付いたらしい彼女の様子に慌てるが。
「……あ、成程…。」
冷やす事も出来るみたいだ。矢張り温度…熱量操作の力なのだろうか?
差し出されたグラスに軽く触れてみるが、ちょっと温い…むしろ、さっきの沸騰で味が飛んだりしてないか心配だ。
「…もう少しだけ冷やしてもいいかもしれないですけど。まぁさっきよりは…。」
もし、味が駄目そうだったら新しいジュースを貰えばいいだろう、と少女は判断する。
すっかり子守り係みたいになってしまっているが、そこは別に気にならない。
「…あ、そうでした忘れてました。輝夜ちゃん…私の名前は落花彩晴といいます。イロハ、でいいですよー。」
こちらの自己紹介を忘れていたので、きちんと遅まきながら名乗っておこう。
■焔誼輝夜 >
「ほにゃ、もーすこしー?」
お姉さんに言われた通り、ちょーっとだけ加減して冷やしてみます。
すると、なんとか常温くらいにはなったようですね。
「これくらい!」
上手に出来た、と言わんばかりにお姉さんのほっぺにぐいぐいグラスを押し付けます。
どことなく自慢げですね、褒めてと顔に書いてあるくらいです。
「んーっと、おち――いろはちゃん!」
はい、お子様にフルネームは難しかったようでした。
■落花彩晴 > 「…あの、輝夜ちゃん。ほっぺに押し付けないでも触れれば分かりますので…。」
でも確かに常温くらいになっている。コントロールは荒っぽいけど、コツを掴めば直ぐに上達しそうだ。
ぐいぐいグラスを頬に押し付けられつつ、小さく苦笑を浮かべながら「よく頑張りました」と言葉を添えて頭を撫でようと。
「はい、彩晴ですよー…。」
フルネームはまだ彼女には覚えるのは難しいみたいで。
名前だけでも憶えて貰えればそれで十分ではある。
■焔誼輝夜 >
「えへへー」
頭を撫でて貰うと、とても嬉しそうです。
お姉さんの胸元に頭をすりすりして、すっかり甘えんぼさんモードですね。
「いろはちゃん、いろはちゃん、いろはちゃん!」
名前が呼べるだけで嬉しいのでしょうか。
いっぱいお姉さんの事を読んで、満面の笑顔です。
そして、沸騰して常温になった哀れなオレンジジュースは、ようやくお子様に飲まれて。
「あぅー――」
何とも言えない、微妙なお顔になっちゃいました。
■落花彩晴 > (な、何かすっかり懐かれてしまったような…気が…。)
まぁ、悪くは無いんですけどあまりくっつかれると左目の”呪い”の影響が出ないか心配ではある。
とはいえ、今は眼鏡もしているし何とか平気…な、筈。
胸元にスリスリされれば、よしよしと頭を撫でる甘やかしの構図。
「そんな連呼しなくても、ちゃんと聞こえてますよ輝夜ちゃん。」
小さく笑ってそう述べるが、オレンジジュースは…あぁ、やっぱりといった表情を浮かべて。
「あ、あの…すみません、オレンジジュース新しいのをお願いします…あ、氷抜きで…。」
と、またまた風紀の人にジュースのおかわりというか新しいのを頼んでおく。
■焔誼輝夜 >
「ん~ぅー、はいっ」
一部始終を見ていたのでしょう、面倒見のいい風紀員さんは、お子様からグラスを受け取って、取り換えに行ってくれました。
優しいお兄さんやお姉さんがいっぱいです。
とっても幸せ気分になっちゃいますね。
「んふー、いろはちゃん~、いろはちゃんあたかーい」
お姉さんにぎゅーと抱き着いちゃいます。
お姉さんのほどよいサイズのお胸に顔を埋めて、すりすり。
お子様の特権ですねえ。
「いろはちゃん、やーらかーい」
嬉しそうにそんな感想まで言っちゃうのでした。
周りの男子がちょっとそわそわしちゃってますね?
■落花彩晴 > 面倒見の良い風紀の方に、ぺこりと会釈をしつつ。
まさか自分が子供の面倒を見たり話し相手になるとは思ってもいなかったけれど。
――あぁ、自分が彼女くらいの背丈の子供だった時はどうだっただろうか…?
「…いや、その…あの…輝夜ちゃん…?」
それはそれとして!幼女だから荒っぽい事は出来ないけど胸に顔を埋めてそれは…!!
お子様の特権恐るべし……!「か、感想は言わなくていいですから!!」と、赤い顔で言いつつ。
(周囲には男子の皆さんもいらっしゃるんですよ…!?あと、何で一部女子の方もそわそわしてらっしゃるんですか!!)
…参った、これはこれで別の”戦場”なのかもしれない。
取り敢えず、色々切羽詰まってきた所で先ほどの風紀の方が困り笑顔で新しいジュースのコップを持ってきてくれた。
慌てて礼を述べてから「ほら、輝夜ちゃん新しいジュースですよー」と、胸元から引き剝がしに掛かりたい。
■焔誼輝夜 >
「ほにゃ?」
なんのことかわかりません、のお顔ですねえ。
「だって、いろはちゃん、あったかくて、やーらかくて、ふわふわー」
とっても嬉しそうに、お姉さんに抱き着いて堪能しちゃってますねえ。
ああ、ついに男子生徒の一部がそっと席を立って行ってしまいましたね。
一部お姉様方もなにやら視線が微笑ましいから、怪しい視線に。
ですが、お子様にそんな事は関係ないのでした。
「あっ、じゅーすー!」
もぞもぞと、お姉さんの腕の中で姿勢を変えて、ちゃんと受け取ります。
そして一口オレンジジュースを飲むと、ぱぁっと、きらきらした笑顔に。
「おねーさんありがとー!」
なんて、にこにこと言うと、風紀のお姉さんも嬉しそうに、お子様の頭を軽く撫でて戻っていきました。
笑顔と嬉しいの連鎖ができてますねえ。
これが純真ぱわーなのでしょうか。
「ねーねー、いろはちゃんはー」
んーと、と、ジュースを飲むのとお話しするのを同時にしようと一生懸命ですね。
「いろはちゃん、なんですみっこにいるのー?」
とても純粋な疑問でした。
いろはお姉さんの胸にサクっと刺さるなんて思ってもいないのです。
■落花彩晴 > (明らかに分かってますよねこの子…!!)
将来、成長したら女たらし――いや、何か違う。違うけどそんな感じになりそう。
そんな惚けた顔をしても騙されませんよ…!と、思いつつも。
「だ、だからそういう感想はいいですってば…!!」
幾ら幼女相手とはいえ、そうストレートに言われると恥ずかしいのは当たり前な訳で。
何か一部男子が離籍しているし、一部お姉さま方の視線が…何か怖いんですけど!?
ともあれ、ジュースに意識が向いたみたいなので一安心。
それでも膝の上はキープしている辺り、降りる気はまだ無いみたいで。
それより、彼女のご両親もおそらく慰安旅行に来ている筈なのだが、子供が心配ではないのだろうか?
「はい?どうかしま――――うっ…!!」
思い切り純真無垢なストレート質問が刺さった。思わずうめいてしまう。
…何でかって、人見知りでぼっちだからです…なんてとても恥ずかしくて言えない…!!
「…その…えぇと……あ、あまり初対面の人と接するのは得意では…ないので…。」
ごにょごにょと小声になってしまう。穴があったら入りたい気分だ。
■焔誼輝夜 >
「ほにゃ?」
なにがいいんだろーってお顔です。
いろはお姉さんには不憫な事に、一部男子や一部お姉様方にロックオンされたかもしれません。
まあまあ、宴会ですからそういう事もありますよね。
「うー?」
お姉さんの様子に不思議そうなお顔。
そして小声になっちゃうお姉さんをじーっと見ます。
「んーぅー、んーんー?」
じーっといろはお姉さんを見ながら、なんだかうんうん唸ってますが……
「――あーっ!
いろはちゃんひとみしりなんだー!」
どことなくイントネーションがおかしいので、意味は分かっていないようですが。
まさにダイレクトな一撃。
無邪気なら許されるってものじゃありませんよ。
なお、宴会場の何人かが飲み物噴き出して笑いをこらえていたりしました。
■落花彩晴 > 私をロックオンとか、一部男子やお姉さま方は…その…もっと良い女性が幾らでもいると思うのだけど。
まさかこういう形でロックオンされるとは…無礼講の場だから野暮は言いませんけども。
「――うぅっ…!?」
発音のイントネーションは兎も角、意味合いは普通に通じたので更に追加ダメージが!
正直、今すぐダッシュでお部屋に戻りたい気持ちをグっと堪える。
周囲の皆さんも笑いを堪えたりしているし…人見知りを克服どころか余計に気まずいですよ!
それでも、幼女相手に思い切り怒る訳にもいかず、大きく深呼吸をして己を落ち着かせる。
元々、普段の言葉遣いや穏やかな物腰は擬態でしかないのでちょくちょく”素”が出そうになるけれど。
(流石にここで素が出たら目撃者が多過ぎて死ねますし。)
だから、感情はなるべく平静を保とうとする。勿論完全には無理だが気持ち的な問題だ。
なまじ、幼女に含みや悪気は一切無いので、この憤りのぶつけ所も無いのが困りもの。