2024/10/14 のログ
ご案内:「委員会合同慰安旅行- After Autumn way home -」に橘壱さんが現れました。
ご案内:「委員会合同慰安旅行- After Autumn way home -」に伊那美 環菜さんが現れました。
ご案内:「委員会合同慰安旅行- After Autumn way home -」にイヴさんが現れました。
■橘壱 >
委員会合同慰安旅行後 某時刻。
すっかり日も暮れ、涼しい夜風も漂い始める今日このごろ。
たまにはいいかと思ってきた慰安旅行も、まぁ悪くない思い出にはなった。
また、何時もの学園生活に戻るだけだ。
そろそろ自らの気持ちに区切りを付けなければいけない。
「あのぉ……」
そんな色々考えごとの多いご時世なんですけど、
考え事する思考すらちょっとままならない状態だ。
なんでってそりゃあ、右腕に辺り柔らかい感触。
帰り道、部屋から一緒に出てからこのシェアルーム前まで、
ずーっと付いてきている少女、環菜がいるからだ。
壱の顔も赤く、もんもんとしたまま視線も定まらない。
「環菜ちゃん……いよいよ言い所見失って言いそびれたけど、
こ、ここ男子寮なんだけど……ていうか、僕シェアルームなんだけど……」
途中で帰らなくて良かったのかこの子。
なんで付いてきてるんだ。どうして……。
騒がしい玄関前。なんだかんだいいつつなれた手つきで鍵を開ける。
ガチャリ。解錠音が、シェアルーム内に響いた。
■イヴ >
ドアの開く音が聞こえ、リビングでのんびりしていた人影が大きな耳がぴこんと反応。
ルームシェアしている彼の気配を感じて、ぱたぱたとスリッパで入口まで駆けてくる。
「おかえり~壱お兄ちゃん♪」
「どうだった?旅行、楽しかった~?」
満面の笑みで出迎えてくれるのは同居人の狐の少年。
■伊那美 環菜 > 旅行の帰り道。
それぞれ各々帰る中、壱くんの帰り道に押しかけのような形で一緒に帰る。
「だってせっかくちぃくんと一緒に帰れるんだし…
今のちぃくんの部屋も見てみたくって。幼いころだってほら、お互いの部屋に遊びに行ったりしたよね?」
ぎゅーっと、右腕に押し付けるように抱き着きながら建物に入り。
男子寮に入る手続きをして、おじゃましまーすとしながら壱くんの部屋に後ろから追いかけていく。
■橘壱 >
圧倒的な柔らかさ。
ドキリと胸が高鳴った。色々とこう、思春期に悪い体だ。
「い、いや、だからシェアルームで他に人が……、
……ま、まぁ、満足したら帰るんだよ?送るからさ」
旅館ならともかく、此処は男子寮。
しかもシェアルームだから流石に一緒にはいられない。
せめて誰もいないであってくれ、頼む!
「……た、ただいま、イヴ……」
普通にいたわ。思わず表情が引きつった。
女の子が引っ付いてる状態の、此の姿を。
「ま、まぁ、楽しかったよ、うん……見ての通り……」
何が?
■イヴ >
大きな眼をぱちくり。
誰か連れて帰ってきた…。
おっぱいでっかい女の子だ…。
そっか、旅行…。
そういう時って、男女の関係が進展するものよって。
普段と違う環境で、男女一夜を共にすれば、って。
ママから聞いたことがある!
「そうなんだ、良かったね!」
「ところでボク、お邪魔?」
優希くん、今いないし。
なんか妙に妖艶に見える艶めかしい表情で聞いてる。尻尾ゆらゆら
■伊那美 環菜 > 「あれ、狐の・・・・・・・えーっと・・・。」
見た目に判別しがたい人が出てきて一瞬反応に困る。
ただ少しすれば整理もできて。
「あっ、男の子?」
男子寮にいるんだから、たぶん6:3くらいで男の子だろうと判断する。
「はじめまして、かんなです。伊那美 環菜っていいます!
えっと、イヴ…くん?」
片手を上げて、自己紹介しつつ。
お邪魔かどうかにはどうこたえるか、ちら、と隣の壱くんの顔を見上げた。
■橘壱 >
「何が???何が良いって???
そのなんか『全部知ってるよ!』みたいな顔やめろ!」
絶妙に上手いイヴの声真似。
オタクくんの黒歴史の賜物である。
はぁ、どっとくる疲れと一緒にため息が出た。
「邪魔じゃないよ。イヴの部屋でもあるだろ?
僕の幼馴染で、付いてきちゃったんだ」
「イヴ、飲み物何か残ってたっけ?優希は……いないんだな。
ある意味良かったよ。なんかお菓子とか残ってたかな……」
一応客人である以上はおもてなしモード。
ほら、こっちこっちと小狐手招きしつつリビングへ。
共有のリビングは相変わらず綺麗に手入れがされている。
そこから小部屋が幾つか別れているようだ。
「環菜ちゃんも、適当にくつろいでいいからさ。
イヴはいい子だから、仲良くしてあげて欲しいな」
■イヴ >
「はじめましてー♡」
挨拶されるとぱっと満面の笑みを浮かべて、元気よく挨拶。
彼女さんだ!腕につっくついてるし間違いない。彼女さんしかこんなことしない。
「壱お兄ちゃんのルームメイトの祝夜っていいます!
いつも壱お兄ちゃんお世話になっております~。仲良くしてね♡」
ふかぶか~とお辞儀。
「え…でも彼女さんを部屋に連れてきたのに?」
「ボクがいると、えっちなことしにくくない…?」
小首を傾げながら尋ねる子狐。
でもいいのなら、いいか、と思いつつ。
どうぞどうぞとお部屋に入ってもらうように促す子狐。
男子寮の割には綺麗に片付けられている。ついさっきまでしっかりお掃除していた子狐である。
「麦茶が冷えてるよぉ。お二人分、今出すね!」
■伊那美 環菜 > 「・・・仲いいんだ。ふーん・・・。
お兄ちゃんって呼ばせてるの…?」
どう見ても血縁じゃないのにそう呼んでいるのは…と考えてしまう。
「よろしくね、イヴくん。
…年下でいいのかな?一応すごい先輩とかじゃないよね…?」
誘われて、綺麗な部屋の中に踏み入りながら。
「ありがとう、ちぃくん。くつろがせてもらうねー。
ねえねえ、ちぃくんのベッドってどれかな。」
と、問いかけてみる。
■橘壱 >
「しないわ!!!!!!!!!!!」
クソデカボイス。
きっと隣人にも聞こえた。
「そもそもまだえっと、そういうんじゃ……、……
……ホラ、幼馴染だよ。言ったとおりだよ、全く」
「イヴも、ヘンに気を使わなくていい。
いつも通りでいいんだ、キミも」
客人とは言え、必要以上にルームメイトに気を使わせる必要はない。
寧ろ仲良く、交流の輪が広がってくれればいい。
ふ、と気の抜けたように笑みを浮かべるとポンポン、とイヴの頭を撫でた。
「自分の分もちゃんとだしなよ、イヴ。
あー、確か冷蔵庫にミセドのドーナツ残って……えっ」
「い、いや、別に僕が呼ばせてるわけじゃ……えっと、ベッドはあれ……」
ぴ、と指さした自身のプライベートスペース。
明らかにプラモとか色々おいてあるゲーミングデスクとチェア。
その隣には最新式の小型時計が枕元に置かれたキラキラの布団がある。
誰かが干してくれたんだろうか。多分優希だな、違いない。ありがとう。
■イヴ >
「ふふー仲良しだよ♡
寂しい時に一緒に寝てくれたりもする優しいお兄ちゃんだもん♡♪」
にこにこ、悪びれもなくそう堪えると、続いた言葉にはうーん?と考える仕草…。
「年齢はよくわかんないかも、見たまんま、でいいんじゃないかな~」
なんて、曖昧な答え。
実際此処に来る前に普通に生活していた場所は時間の流れ自体が違う。
誕生日をそんなに何度も迎えてるわけじゃないから、きっと見たまんまでいいんじゃないかなと結論づけた。
「えー……せっかく彼女さん連れてきたのに?
あ、幼馴染さんなんだね!なんだ、ボクてっきり旅行先でそういうコトがあったのかと…」
尻尾ゆらゆら、2人分のグラスに冷えた麦茶を注いで、リビングへ。ドーナツもそえて、はいどうぞー。
「お兄ちゃんが女の子連れて来るなんてはじめてだもん。気くらい使うよ♪」
まったく悪びれのない笑顔でにこにこ、単純に楽しそうだ。
■伊那美 環菜 > 「こっち?
あ、ほんとだちぃくんっぽいスペース。」
ととっ、とベッドの横に駆け寄るとそこに腰かけて、
微笑んだ顔でぽすん、と横に倒れこむ。
「ちぃくんのベッドだぁ・・・。
おひさまの匂いとちょっとだけちぃくんの匂いがするね。」
ころころとベッドの上で楽しみつつ。
「うん、幼馴染で婚約者だよ。
そっか、一緒に寝てたりもするんだ。ちぃくんって優しいよね・・・。」
少し考えるような様子を見せ。
ちら、と布団をめくり。
「・・・かんなともちょっとだけ一緒に寝てくれる?」
と誘ってみたり。
■橘壱 >
「そりゃシェアルームなんだし、男でも女でも連れて来るの躊躇うよ。
イヴや優希に迷惑掛けるわけにもいかないしさ。
シェアルームと良し悪しだ、な……あ、まぁ、何も……」
"旅行先で何かあったんじゃないか"。
そう言われると瞬間的に目を逸らした。
脳裏に蘇る、あの夜の記憶。思わず自身の首を軽く撫でる。
有無を言わさず自分のベッドに入っていった。
別に入るくらいならいいんだけど、お誘いに目を丸くする。
「えっ!?い、いや、この前の夜一緒に寝て……あ、いや、ち、違……!」
は、とする。だって近くにイヴもいるんだもの。
思わず自身の口元を塞いで首をブンブンと振った。
「イ、イヴもいるからさ!い、一緒に、一緒にいるくらいならね?
ほ、ホライヴもこっちに。せ、せっかくだから三人仲良くしよう、うん」
ちょいちょいと手招き。
彼女のペースに乗せられると拙いので、
狐に助けを求めるつもりの手招きなのだが……。
■イヴ >
「?」
彼女じゃないけど幼馴染で、婚約者?
婚約者だけど彼女とかそういうんじゃない?
なんだか、不思議な関係だ。
「よくわかんないけど…」
「女の子を泣かせることだけは絶対しちゃダメだからね、壱お兄ちゃん」
リビングのソファにぽすんと座りつつ、
母狐からずっと言われている言葉を、ルームメイトに向けておく。
「とっても可愛い女の子じゃない、かんなちゃん。
ほら、やっぱりボク、お邪魔なんじゃあ……。
あ、アレ使うなら向こうの戸棚に入ってるからね♪」
ウスいやつ。
さすがに婚約者、なんて名乗っている女の子との間に入らないデリカシーは持っている。
助けを求めた相手は、にこにこと微笑んでいるのみだ。
■伊那美 環菜 > 「ちぃくんが好きならそういうコトするのもいいけど…。」
ベッドに横になったまま、ぶつっと上着のボタンを一つ外してみせる。
からかうように、誘うように。
「…でもちぃくんの言うように三人でお話しして、
今どんな生活をしてるのかが知りたいってのもあるんだぁ。」
身を起こし、携帯を取り出しながら。
「だからねイヴくん、とりあえず連絡先交換しよ?
…戸棚?」
携帯を差し出したまま、
戸棚に何が入っているんだろう、とそっちのほうをちょっと気にする。
■橘壱 >
「なんで僕が泣かせる前提なんだよ……。
しないよ、そんなこと……多分だけど……」
意識的にはしないつもりだけど、どうなるかはわからん。
「なんでアレ(避妊具)があるんだよ!?誰のだよ!?……え、まさかお前……」
イヴか、イヴのなのか。
あの薄いやつ。信じたくない。
思わずマジかって顔をしてしまう。
「い、いや、好きとかじゃなくて!環菜ちゃんも!ボタン外さない!!
今三人だから!!ホラ、イヴこそ遠慮するなって!トモダチになってやれ、な!」
此処は強行策だ。
イヴを引っ張ってベッドに座り込む。
二人に挟まれる状態だ。自分で逃げ場を無くしてることに気づいてない。
「あんまりベッドの上とかで食べるとあれだけど、
せっかくだしたんだしドーナツ……き、気にしなくていいから!!」
環菜ちゃんの目を隠しておこう。
戸棚は見るな、見るんじゃない。
■イヴ >
「ふふー♪ 婚約者さんだもんね!
壱お兄ちゃんの色々が気になっちゃうんだぁ~♪」
ほら、とっても可愛くていい子だ。
肌の色は少しだけヘンだけど、子狐はそういうのに見慣れているのです。
いいよーとにこやかに毛玉のような丸い奇妙な生物のシールの貼られた可愛い学生手帳を取り出して、ぱっと連絡先を交換する。
連絡先のアイコンもなんだか丸い奇妙な生物だ。
戸棚に向けられる視線には応えず、笑みを崩さない狐。
「好きとかじゃないなんて、婚約者さんに失礼じゃないかなぁ…。
いざって時にないと困るでしょ?ほら、ボクのお嫁さんなんかもたまに来るし…わうー?!」
なんてことを言っていたら引っ張られてベッドに座らされた…。
勢い余ってぽふんと寝倒れる形に…。
「もぉ…壱お兄ちゃんったら、乱暴……♡」
乱れた金色の髪の上に華奢な肢体を横たえて、なんかドキドキしてる…。
■伊那美 環菜 > 「ちぃくん?見えないよちぃくん??
お兄ちゃん呼びがとても馴染んでて気になるよちぃくん?」
戸棚を開けに行こうとして目隠しされているので開けに行けない。
周りで今何があってるのかもわからないけれど、二人がベッドに来た気配はわかった。
「イヴくん大丈夫?乱暴?
…ドーナツありがとう、頂くね、ちぃくん。でもね・・・」
一拍、舌なめずり。
「目隠しされてたらどこにあるかわかんないから、
食べさせてほしいな。」
あーん、とお口を開けて。相手の反応を待ち望む。
■橘壱 >
「そ、それは環菜ちゃんが帰った後に……」
本人を目の前にして言うのチャレンジャーすぎるだろ。
コイツ、ちょっと前から思ってたけど意外と進んでるな。
「おい、艶っぽい声でそういうな!!
まるで僕がこれから襲うみたいじゃないか!
ホラ、ちゃんと座れって!そういうのは後!!」
勢いで言ってしまったぞコイツ。
自分からどんどん逃げ場を無くしていっている。
「環菜ちゃんは気にしなくてもいいからホントに……えっ」
扇情的な舌なめずりにぎょっとする。
硬直、ぽくぽくぽく、ちーん。
「いや普通どければいいでしょ、もう……はい」
ぱ、と手を離し、そういいつつ口元に運んで上げる。
いちご味のフレーバードーナツ。ミセドは此のクソ甘いのがウリ。
「ホラ、イヴもこっち。食べなよ」
ついでと言わんばかり小狐にも持ってって上げる。
たっぷりチョコが掛けられたフレンチドーナツ。
もうなんか流れでうっかりやってるぞコイツ。
■イヴ >
「んもー…いきなり引っ張るんだもん」
華奢なもやしっ子、心配になるくらい軽いし薄い。
「はっ……目隠しプレイ…。
壱お兄ちゃんが高度なことを覚えて旅行から帰ってきた!」
一夜の経験はネズミを獅子に変えるという…。
いつもと変わらないように見えて、このお兄ちゃん、もう知ってしまったんだ。
「明日は御赤飯にするね」
尻尾ぱたぱた。
楽しそう。
「わぁい♪ あーん♡」
はむはむ、素直にぱくつく辺りは小動物感もある。
「後でって‥かんなちゃんお泊りはしていなかないの?」
???
■伊那美 環菜 > 差し出されたドーナツを、舌で絡めとるようにして――ぱくり。
「・・・優しくて甘いね、ちぃくん。」
一口食べれば、壱くんの手からドーナツを受け取る。
もちろん、この後のことも考えてだけど。
「目隠しプレイがイイなら…。
でもお兄ちゃん呼びもちぃくんきっと好きでしょ?だから…」
ふ、と耳元に息がかかりそうなほどに口元を近づけて。
『ちぃにーちゃん』
と囁きかける。
「とか呼ぶと喜ぶかなって思うんだけど、どう?」
にんまり、口に笑みを浮かべた顔でわずかに頬を赤く染めて、尋ねた。
■橘壱 > こうやって食べている分には平和なんだな、ほんとに。
二人共可愛いんだし、ある意味役得と思えて思う。
「お前が大人しくしないからだよ。ったく。
って、言った傍からそれかよ!?いらんことするな!赤飯もいいから!!」
まったく、このエロ狐め。
食べてる最中だから頭…じゃなくて尻尾の一本握って抗議しておく。
「ん、まあね。ミセド、僕のオススメ。凛
霞先輩と良く食べ……い、いや、だから目隠しは……」
「ほおぉっ!?」
耳元での囁きに思わず身震い。
オタクくん、キモい声出てるよ。
「よ、喜……い、いや、まぁ……」
ぶっちゃけオタク心にはきいた、大分。
「いやお泊りってお前……優希もいるんだぞ?
それに男子寮から、流石にちょっとこう、マズいだろ」
■イヴ >
「ちぃ兄ちゃん?」
チョコのついた唇をぺろり、舐めながら。
「ふふ、なんかより仲良しになった感じで、いいね♪」
いいね判定された。
「きゅうっ!? し、尻尾はだめだったら!」
敏感なんだから!
「んもぉ…どうしたの?壱お兄ちゃん、なんかヘンだよ?
婚約者さんのかんなちゃんのこと好きとは違うって言ったり。
一緒に住んでるボクなんかのことより、かんなちゃんでしょ!」
せっかく女の子がお家を訪ねてきているのに、嬉しくないのかな。
「ボクは女の子の味方だから、かんなちゃんが壱お兄ちゃんといたいって言うなら優希くんとお外にいくよ?」
■伊那美 環菜 > 「ちぃくんはこういうのが好きだもんね。
『ちぃ兄さま、はい、あーん。』」
オタク趣味に理解を示す姿勢を見せながら。
畳みかけるように、アニメっぽい口調を真似つつ
自身の食べかけのドーナツに手を添えて、壱くんの口元に差し出してみせる。
「しっぽ… しっぽもイイの…?
ちょっと考えておくね…。」
尻尾を握る様子を見て、ちょっと何かを考える。
「ありがとう、イヴくん。
一緒にいたいのはそうなんだけど、男子寮だとちょっと無理があるから・・・
そこはちょっとね、考えてることがあるんだぁ。」
口元に指をあてて、かるくウィンク。
「でも我慢できなくなったらお願いしちゃうかも。」
■橘壱 >
「ぼ、僕はいつも通りだよ。
いや、それは、まぁ……はい」
いかん、年下に論破された。
その通りっちゃその通りなんだけど、
本人の前ではいいづらい事情もあるんだって。
「いや、優希を巻き込むなよ……流石に可愛そうだろ」
それは流石に気が引ける。
ダメって言われてもやる男。
お仕置きがてら、尻尾をもう一握り。
「え、いや……ふぉう!?だ、大好きでふっ!?」
オタクのキモボイスが思わず漏れた。あーん。
さり気なく自分の口にいれられるのは生地もチョコ、
ソースもチョコのデラックスチョコ。超絶甘党である。
うーん、口内にしみるチョコが甘い。
「考えるって何を???何言ってるの環菜ちゃん???」
どういうこと???
「(流石にそこは我慢してくれるか……仕草は可愛いんだから、ほんとに)」
「え???なんて?なぁ、イヴ」
わかってるよな、お前は僕の味方だよな???
■イヴ >
このかんなちゃんという女の子はとっても壱お兄ちゃんのことが好きなんだ。
それはとっても伝わってくる。だからこそ、なんだか壱お兄ちゃん本人がそれに応えてあげないのか、わからない。
もしかしてそういうのが苦手なのかも、だとしたら全力でサポートしてあげなければ。
「そっかぁ、ボクのお嫁さんもたまに来るけど、許可もらうのに結構大変みたいだもんね。
うん!その時は遠慮なく言ってよ♪」
トン、と自分の薄い胸を叩いて見せた。コイツ本当に徹底して女の子の味方だ。
「壱お兄ちゃん」
「自分のことを好きな女の子を泣かせちゃダメだからね。絶対だよ。
ピンチになったら誰よりも先に助けてあげて、寂しがらせないようにお兄ちゃんが支えてあげてね」
じっ…。
なんだか乞うような視線にはちょっと真剣な眼差しで、そう返した。
■伊那美 環菜 > 「そういえば今日はいないけどもう一人シェア仲間いるんだね。
ユウキくん?・・・ちゃん?」
何回か出た名前がちょっと気になりつつ。
どっちの性別でも通じそうな名前だよね…と。
ドーナツを壱くんに食べさせたあと、
その食べかけを再度自らぱくり、と咥えて。
「お兄様のほうが好きそうだね。
…たいしたことじゃないよお。かんなもとりあえず女子寮だから、お互いの寮だと会いにくいなって。
だから寮を移ろうかと考えてるんだ。」
うん、とうなずくようにして。
どうするかは今後考えるつもりだけれど。
「あ、イヴくんにはいろいろ連絡するかもー。
いい子だねえ。やっぱりしっぽ…しっぽちょっとうらやましいかな…。
ちぎってとれないよね…。」
またもふもふしっぽ握ってる壱くん…。じー。
■橘壱 >
そう言えばコイツ嫁いたんだ。
だからやたら慣れてるのか。
……ていうか常備してるアレってそういうこと……?
「うっ、い、いや、わかってる。わかってる、つもり……」
何時になく真剣だな。多分娶ってるからこそか。
なんだか妙に説得力があるし、煮えきらないのはそうだ。
なんとも言えない表情で後頭部を掻いた。
「(……自分自身が煮えきらないからなんて、言えないよなぁ)」
内心、自身に失笑だ。
「くんだよ、くん。男子寮だからね?
優希っていうまぁ、出来る奴もいるの。もう一人いるけどそれはまぁ、追々と」
なんで女子が住んでるんだよ。
流石にそこはツッコミいれるぞ。
残りのドーナツを食べようとしたら環菜ちゃんに食べられてしまった。
え、となるもなんかその仕草がやたら扇情的で、目を逸らしてしまった。
「好きか嫌いかでいえば好きだけど、
そんな無理に呼び方を変えなくても環菜ちゃんの事、嫌いになったりしないよ……」
一体何のつもりなのやら……。
視線を感じるとはっ、として思わず尻尾を離した。
な、なんだ。ちょっと背筋が凍るような……。
■イヴ >
しゅるん。壱くんの手から逃げる尻尾。
まったくもう、乱暴に扱うのはダメだって言うのに。
「優希くんも協力くらいしてくれると思うけど…。
ふふー、いいでしょ♪もふもふ尻尾♪壱お兄ちゃんも寝心地よさそーにしてくれるよ♡
ちぎってなんてダメだよぉ、ボクのお嫁さんが悲しんじゃうもん」
尻尾ぱた振り。
じ…と見ていた子狐。
そっと壱くんの耳元に寄せて…、
「…もー…そこは嫌いになったりしない、じゃなくて、もっと好きになるとか言うもんじゃないの?
無理に…じゃなくて、かんなちゃん、此処に来てからずっと壱お兄ちゃんにもっと自分のことを見て欲しくて一生懸命に見えるよ…?」
ひそひそ。
近いから聞こえてるかもだけど気にしない。
聞こえていても良いと思っているかもしれない。
■伊那美 環菜 > 「ベッドの数からやっぱりもう何人かいるよね。優希くん、だね。
うん、追々と。
ああ、やっぱり尻尾これみよがしぃ…。」
ぱたぱた振られるイヴくんの尻尾を物欲しそうに。
そして
ドーナツを食べようとして目をそらす壱くんの様子には見逃さず。
「ちぃくんはそういうところはしょうがないんだぁ。
・・・ん?あー。ちぃくんもうちょっとドーナツ食べる?
はむ… ふぁい、ふぉーふぉ(どーぞ)。」
咥えかけたままのドーナツの残り、反対側はかじれて一口だろうか。
それを口にくわえたまま、目を閉じて差し出すように顔を前に。
んー、としばらく待ち望むだろう。どきどきしながら。
■橘壱 >
痛い所を突いてくるが、事実だししょうがない。
ただ、此方にも事情がある。ほんの少し弱った顔。
「わ、わかってる。わかってるって。……わかってるけど、
僕にも事情が……10年以上会ってなくてこうなってて、僕が一番驚いてるんだから……」
歳月は人を変えるというが、
こんなにアタックしてくると思わないじゃん。
これが本当に、本物の愛情なのか判断しかねる。
こそこそと小狐に耳打ちで返した矢先、わ、と思わず声が出た。
「え、か、環菜ちゃん!?い、いや、ちょっと……」
まさかそういう事してくるのか。予想外。
イヴの助けは……多分無理だな。仕方ない。
ぎゅっ、と目をつぶればゆっくり、ゆっくり。
ドーナツをはむ、と齧る。
■イヴ >
なるほど、そういう事情があったらしい。
道理で最近まで見なかったわけだと納得する子狐。
でもそこはちゃんと向き合ってあげないとかんなちゃんが可哀想
「応援するし相談にも乗るけど…」
「やっぱり壱お兄ちゃんが向き合わないといけないといけないかな」
好意を向けられてるんだから、と。にっこり。
きっとそれもわかっているんだろうけど、あえてルームネイトからの後押し。
つまりは、婚約者っていうのも子供の頃の約束みたいなものなんだろう。
そういうことなら、なんとなく事情は飲み込めたような気がする。
単なる彼氏彼女、好き嫌いだけの関係じゃなくて、そのことに壱お兄ちゃんがまだ答えを出せていないのだと。
「でもそれならそれで答えが決まるまで手は出さないようにね…?
キズモノにしちゃうと、きっと後がタイヘンだよ…?」
そっと最後の耳打ちをして、壱お兄ちゃんをかんなちゃんの方へと送り出すのだ。
「わー、かんなちゃん大胆~♪」
事情がありつつも、応じちゃうあたり、壱お兄ちゃんも悪い気はしていないんだろうなぁ…なんて思う狐。
■伊那美 環菜 > ふっ…と、息遣いを感じられるくらいの近さで唇同士がすれ違い、
ドーナツの残りが二つに分かたれる。
もぐ、と口腔ではみながら。
「…ちぃくん、あまーい…ね?」
目元を崩して、とろりと蕩けそうに微笑んだ。
壱くんがドーナツを食べ終わる前に、早めにそれを飲み込むと、
イヴくんにくすりと笑いかけ。
ベッドからするりと立ち上がり。
「あ、イヴくん… 戸棚って、これ?」
と、聞きながらそちらのほうへと近づいていき、手をかける。
気になったことを忘れない環奈であった。
■橘壱 >
もぐ。甘い。そりゃ甘い。
甘いんだけど掛かった吐息のせいなのか、
妙に甘い感じがする。胸もドキドキする。
頬も真っ赤のまま小さく頷いた。
「そ、そうだね、美味しいね……」
何だこれは。友人の、ルームメイトの眼の前で、
こんな姿見せなきゃいけないの、何かの罰ゲームか。
クソ、恥ずかしさに余計顔が赤くなった。
落ち着け、落ち着け。とにかく気持ちを落ち着かせよう。
「……出来たらそれは旅行に行く前に聞きたか……っ!?
ちょ、か、かか環菜ちゃん!?いや、そこはまずいって!」
いつの間に。誰か彼女を止めろー!!