2024/12/22 のログ
ご案内:「Free2 未開拓地区:汚染区画」にファレーマンさんが現れました。
ご案内:「Free2 未開拓地区:汚染区画」にシャルトリーズさんが現れました。
■ファレーマン >
「―― 」
こくり、とローブから出た細腕を鳴らす。
「シャルトリーズ先生、準備は宜しいかな?」
恙無く区画侵入前の検査を終え入ってきたのは教師二人。
一人はいつも通りの伸縮率の高いローブに、手足に厚いバンテージを巻いた痩せ気味の老人。
共に入ってきたもう一人に視線を向け、軽く髭を撫でる。
■シャルトリーズ >
「戦いの準備ならいつだって出来ていますとも。
お気に入りのハンマーは学園に預けてますので、
間に合わせの品ですが――」
そう口にするシャルトリーズの出で立ちは普段とは少々異なっていた。
服装こそ同じだが、その手には巨大な木製のハンマーを持ち、
肩にかけるようにして担いでいる。
「――代わりに魔術書は色々と準備してきましたので、
不測の事態にもある程度対応できるでしょう。
ま、環境が環境ですので十全とはいきませんけども」
自身のみで魔術を発動すると、どうしても消耗が激しくなる。
更には、以前に方舟で経験した事象のこともある。
魔術を無駄打ちして消耗し、戦闘不能になるなど、
新米冒険者だけで十分だ。
備えあれば憂いなし。
状況の読み辛いこの地においては、
外付けを事前に用意しておくことこそが肝要だと判断した。
■ファレーマン >
「ふぉっふぉ、無理は禁物、我ら教師は模範とならねばなりませんからな」
「とはいえ、生徒たちばかりに危険を冒させるのもまた名折れ、今日はよろしくお願いしますぞ」
直接触れるのは悪手の相手ということで、ファレーマンもまた【武器】を用意してきていた、といっても――
「しかしまた ”奇しくも”似た武器ですな」
ファレーマンが背中に背負っているのも又、巨大な棍であった
身の丈に近いサイズのそれは、木製とはいえ中々の重量がありそうだが…
「刃だと直ぐに刃こぼれしてしまいますし、使い捨てられる武器でなければ儂には扱えませんので… 」
本来は徒手空拳が本領のため、之は予備の装備のようだ、手にバンテージを着けている辺り
【必要ならば】素手を解禁するつもり満々のようだが… 。
「そうそう、儂の体は強化や治癒がかかりづらいので、何か助けてくださるときは装備のほうにお願いしますぞ」
スクロールの用意をしているシャルトリーズさんに感心したように頷きながらも、お互いの装備を確認するのだった。
「では、参りましょうか」
■シャルトリーズ >
「いくら生徒達が主体となって運営している学園といっても、
大人達がただ指を咥えて見てる、というのも
もどかしいですからね」
怪我人の治療など、する必要がないなら、しない方が良い。
故に今日は、同僚と共に汚染区画を治療しに来たのだ。
「しかし、戦地に来るなんて久々ですよ。
血が湧きますね」
片手にハンマー、
もう片手にはいつもの煙管。
肩かけ鞄にたっぷり詰め込んだ魔術書。
若い時分と変わらぬスタイルだ。
「分かりました。
背中を預け合う相手のことは、
しっかり知っておいた方が良いですからね。
対策はしてきたとはいえ、この環境で私の魔術がどれだけ
上手く働くか未知数ですが――一応、支援魔術が主ですので。
攻撃は主に先生にお任せした方が良さそうですね」
そう口にして、歩き出す前に。
スクロールを一つ鞄から取り出せば、ばっと広げる。
同時に、シャルトリーズの前方に小さな光の輪が現出する
「サーチ・オヴ・ヴァイタリティ。生命を探知できる魔術です。
ま、この状況では相手が敵か味方か分かりません。
それでも、備えにはなるでしょう、が――」
普段より少々小さくなっている輪に目を細めるドワーフ。
「――やはり、効果が多少減衰してますね。
探知範囲は半径30mってとこですか」
予想範囲内ではある。
それだけ口にして、シャルトリーズは歩き出した。
■ファレーマン >
「ええ、寧ろ――『だからこそ』大人が大人としての姿を時に魅せねばならないと思っておりますじゃ
教師と生徒の距離が近いゆえに、のう」
であれば、生徒たちにとっては『小遣い稼ぎ』も兼ねているこの場所を視察しに来ない選択肢はない
戦う力があるのならば、尚更だ。
「ふぉっふぉ、シャルトリーズ先生の腕前、見せて貰いましょうぞ」
顎髭を撫でながらゆっくりと歩きだす、何時ものように見えて、実際は周囲の気配を探っているのが分かるだろうか。
「ええ、臨機応変に、ですな… ふむ、此度の相手は『生命』としても浸食されているようですからな
生命探知の効きが悪いのは、そのせいもあるのかもしれません」
それでも30mもあれば、大抵の相手は察知できるだろうが――それで気を抜く二人ではないだろう。
「… それに、木々も騒がしいようだ、『生きていない』ものにも注意が必要のようですぞ」
生命探知に『植物』が引っ掛かるかどうか、ざわめく木々の中には、ただ風に揺られているだけでは無い物が紛れているらしい。
■シャルトリーズ >
「そうですね。
たとえば、姿を木に偽装しているモンスターなどであれば探知可能ですが、
木そのものが変質している場合は、ちょっと難しいですね。
先生は木々や植物に特に意識を割いていただければと思います」
魔術は状況次第で使い分けられるとはいえ、
万能な魔術などこの世に存在しない。
ならばその穴を、如何に自分の中での意識は勿論、
仲間達とのコミュニケーションで埋めていくかが大切になってくる。
さて、そうして歩を進めていると、探知に反応が生じる。
そのことをファレーマンに伝える。
情報によれば、この先は広場になっているはずだ。
『嫌だ……死にたくない……』
少し開けた道の途中、木々に囲まれた広場。
そこで、負傷した生徒が一人、力なく倒れている。
もし、ファレーマンが木々に意識を向けているのであれば――
その木々が、不自然に動いていることがわかるだろう。
その枝先に、血痕がついていることも。
■ファレーマン >
「なるほど、では『そう』するとしましょう」
抑揚に頷き、ちらりと視線を向ける。
「広場―― 成程」
誘いこんでいる、という言葉が脳裏に過る、そして目の前の蹲る生徒――
「餌、というわけですな」
声と眉を顰める、倒れている生徒は無事だ、怪我こそしているが、まだ話す事が出来る、いや――
話せる怪我に抑えられている
「どうやら思ったよりも知能の高い相手のようですぞ」
戦場に置いて、兵士の脚を狙い、助けようとした他の兵士を的にするという手段が取られる事がある
これもまた、恐らくは似たようなもの―― 侵食を最優先にするという前情報だったが、思ったよりも頭が回ると言えるか
「シャルトリーズ先生、あの子を『守る』術はありますかな?時間はわしが稼ぎましょう」
このまま乗り込めば、生徒を助けようとしたところで周囲の植物たちに襲い掛かられる
だが当然、それを止めるつもりはない… ならばその上で『対処』する術があるか、同僚へと質問を投げかける。
■シャルトリーズ >
『ファレーマン……先生……』
力なく倒れている生徒。まさしく生かされているといった様子の彼。
その顔を見れば、ファレーマンは思い出すだろう。
自身の授業を受講している男子生徒の一人だ。
武田 純。1年生、風紀委員。
目立つこともなく、いつも教室の隅でひっそりと授業を受けていた彼。
それでも、授業の感想の文量だけはトップクラス。
彼のことは、ファレーマンの記憶に残っているだろうか。
「想像以上の知性、ですね。植物についても、自走する植物や、
花粉で誘引する例は確認されていたようですが……。
侵食を行う為なら、手段を選ばないということですか」
真剣な表情で、倒れている生徒を見やる。
近場まで行ければ、応急手当をすることも可能であるが――
「――『守る』術、ですか?
そうですね、魔術による障壁なら用意してきていますが……
先の減衰を鑑みるに、耐久度や効果時間が少々心配ではあります」
そう口にして、スクロールを一つ取り出す。
「それでも構わなければ……
ウォール・オヴ・フォースフィールド」
スクロールをバッと広げる。
後は、ファレーマンが動き出せば、
生徒の周囲に障壁が展開されることだろう。
■ファレーマン >
「… 大丈夫、わしらが来たからの」
安心させるように、にっ、と白髪をゆらして笑いかける
物静かだが、人一倍他人や、自分と違う『他者』への関心が高かった彼
それはそのまま、他者への思いやりの表れでもある、この状況に自ら動いたのも、風紀委員として
いや、一人の人間として誰かの役に立ちたいという気持ち故か。
「うむ、暫しの間だけでも時間を稼いでもらえれば―― 後はわしが惹きつけます
その間に、シャルトリーズ先生は支援と手当てを」
頷き、彼女の放つ魔術を眺め――
「―― 美しいですな」
展開される魔法陣等に対してか、小さく呟いてから、ドンッ!と地面を踏みしめて飛び出す。
植物たちの動きは大きく分けて二つ、生徒の奪還を防ぐために生徒を取り囲むもの
そして、飛び出してきた『獲物』を捕らえようと鋭く突き出すもの
前者はシャルトリーズ先生の障壁で一時的に防ぐ事が出来る
ならばーー
後は、目の前の存在が邪魔をしながらでは相手を出来ないと認識させるまで――▽
■ファレーマン > 「カッッ!!!」
■ファレーマン >
目を見開き、背後に背負った棍を地面にたたきつける
ボコッ、と鈍い音がしたと思えば、ファレーマンの肉体が湧きたつように膨れ上がり、叩きつけた衝撃で周囲の空間がビリビリと震えだす
「コォッ!!!」
そのまま体をうねるように棍を薙ぎ払うと、襲ってきた植物たちがまるで糸を切るかのようにちぎれていった。
「さぁ―― 儂の相手をしてもらおうかのぉ… 」
にぃ、とシャルトリーズ先生からも見える位置で、血と肉を沸き滾らせた老人は笑みを浮かべた。
■シャルトリーズ >
侵食の影響であろうか。
その木々のざわめきは、確かな感情を伴っていたように感じられる。
耳を澄ますのなら、木々の擦れる音は――新たな乱入者への怒りと、
期待に震えているように感じられるだろうか。
強力な個体を侵食することは、より確かな増殖への道である。
残る木々が、鋭利なツタを、枝を。
風を切り裂きながら伸ばされる。
宛ら、弾丸だ。
数多の弾丸が飛び交うそこは、戦場と化していた。
先生の中心に立つのは、一人の老人である。
罅割れていく障壁の中で、風紀委員の少年――武田は、
その雄々しい背中を見ていた。
そして、頼れる父の如きその背中と、己の無力さに、涙していた――。
そこへ、狙い澄ましたかのように放たれるツタの強力な一撃。
同時に、障壁が崩壊を始める。
そのツタは、少年を捕らえようとするが――
■シャルトリーズ >
「させませんよッ!!」
ファレーマンの作り出した隙。
そこを狙って、シャルトリーズが動いた。
駆け出す。刹那の内に。
振るう。少年を守らんと。
打ち砕く。ツタを粉微塵に。
「もう大丈夫ですよっ」
そう口にして少年にウィンクし、
そのまま片手で抱き上げて、一旦戦線を離脱する。
「これで存分に力、振るえちゃいますね!
仕上げはお任せしますッ! ファレーマン先生ッ!」
彼の力の届かぬ位置まで少年を運べば、
応急治療の魔術を行使しながら、そのように声を投げて渡す。
■ファレーマン >
「ナイスですぞ、シャルトリーズ先生!」
根を目の前で回転させ、繰り出される強風による盾をスライドさせながら枝やツタを凌ぐ
そのまま、下がっていく二人に此方も又、何時ものような茶目っ気のあるウィンクを一瞬飛ばし――
「では、遠慮は―― 要らないですなぁ!」
防御を"解いた"
複数のツタが突き刺す――『餌』に釣られる
突き刺す筈の先端は、僅かに外皮を破くのみ、されどそこからは侵食が――
始まらない、そして、ファレーマンの肉体は更にうねり
周囲に蒸気を漏らしながら其処に立つのは、最早筋肉質という言葉では収まらない―― 巨人だ
身長250㎝、体重200㎏
己の身を敵対的な異能と傷に向けた時にのみ発現する…
フルパワーの一端
「少し――― かっこつけましょうぞ!」
「チャー…… 」
飛びのき、眼前に植物たちを見据えられる位置に立ち…
息を吸い込む、地面の草花がざわめく
「シュー…… 」
棍を上段に振りかぶる、まるで仁王の様相
「メェーーーーン!!」
そのまま水平に棍を投げる、速度に棍の耐久が耐えられず、飛んでいく間に分解していく――
そして、掠ってもいない筈の植物たちに与えられるのは音の衝撃。
所謂『ソニックブーム』と呼ぶべきものだ。
効果的な対処法が『散らす』であったことから選んだらしいが―― 多少、力業過ぎるような気がしなくもない。
■シャルトリーズ >
圧倒的な力。
棍の一撃により、木々は散り散りになっていく。
風圧で散り飛ばされていく、植物に纏わりついた漆黒のそれら。
ソニックブームにより千切れ飛んだ木々の枝が、蔦が、
そして崩れた瓦礫が、唸る風と共に、老人を中心に舞い上がる。
武田の前に立つシャルトリーズ。
傍から見ればとても、余波から守りきれるようには思えない。
「レインフォースメント・オヴ・マテリアル!」
怪我人の少年の前で、ハンマーを振る。
木製のハンマーだが、魔術によって強化されたそれは、
シャルトリーズの手の内で振られる度、
降り注ぐ瓦礫を、蔦を、少年から逸らすように弾いていく。
「……いや~、とっても素敵でしたよ、ファレーマン先生。
しかし、まさか一撃で武器がダメになってしまうとは……
事前に魔術をかけておくべきでしたね」
いやぁ、と困ったように笑顔を見せるシャルトリーズ。
そうして、騒ぎを聞きつけた風紀委員達が駆けつける。
『武田! 急に居なくなったと思ったら……心配かけやがって!』
『先生方、ご協力いただけたようで、感謝いたします』
各々が頭を下げたり、武田の救護に回ったり。
動き始めたところで、シャルトリーズもハンマーを抱えて
ファレーマンの方へと向かうだろう。
■シャルトリーズ >
そうして、武田も。
他の風紀の肩を借りながら、去っていく際に。
ファレーマンへ向けて、こう口にする。
『ありがとう、ございます……。
……俺、ファレーマン先生を……理解した気になってました。
優しいおじいちゃん先生だって。
でも、全然違ったんですね……。
俺が思ってるより、ファレーマン先生はずっと凄い人で……。
……先生、次の授業も、楽しみにして……ます……』
額から流れた血に閉じた片目は瞑ったまま。
それでも、武田は穏やかに笑うのだった。
■ファレーマン >
すぅーーー、と残心をとり呼吸を吐く、力を吐き出した影響か、一回りその姿は小さく… なるが、それでも巨漢と言っていいか
「… ふふ、儂もシャルトリーズ先生がいるとわかっていなければ此処まで力はだせませんでした故
まさに阿吽の呼吸、カレーにライスといった所でしたな!」
「いやいや、之は『想定内』ですから… 此方こそ先に言っておくべきでしたな、すいませぬ」
顎髭をゆっくりと撫でながら目を細め…
「… 武田君、相互理解というのは終わる事は無い
それは異種でも、同じ人間どうしでも変わらぬもの、そう、味の探究のようにの?
また、教室で待っておるよ、しっかりと傷を治して、それからきなさい、他の生徒も君を待っている筈故な」
彼は一人でひっそりと授業を受けていたつもりかもしれないが…
熱心にメモを取り、授業の後も質問を欠かさなかった彼は、教室の中でも一目置かれていたのだ
それを他の生徒が表に出す事が無かっただけで… だからきっと
授業に『復帰』した時には、多くの生徒が心配と喜びの声をかけてくれるだろう。
「どうやら、あの植物たちはこの辺りを根城にしていたようですな、周囲の気配がぐっ、と薄まりました、味噌汁から吸い物になったくらいですかな?
この辺りは暫くは安全でしょう、一部あの植物たちが感染させた他の動植物が残っている可能性はありますが… 」
警戒は崩し切らず、それでも労わるようにシャルトリーズ先生を見下ろし……
「おぉ、そういえば多少汚れてしまったのではないですかな?こちら、良ければ使ってくだされ」
そういって胸元からハンカチを取り出し、渡すだろうか―― 受け取れば分かるが、ハンカチの中に何か入っているようだ…
■シャルトリーズ >
「ふふ、ファレーマン先生と一緒にに居るとお腹が空きますね」
ファレーマンの言葉に、今度は温かい涙を流す武田であった。
去っていく風紀委員達を見送りながら、
シャルトリーズはハンマーを地面に突き立てた。
こちらもやはり警戒は解いていないようだが、表情は柔らかだ。
「この辺りの気配が薄くなったのなら、
調査や救助活動も前進することでしょう。
ここ一帯は調査が難航していたようですから……。
それに、私も得るものはありましたよ。
ここの特性を理解してきましたから、
今度用意するスクロールは、効果の減衰を受けないものが十分
作れるのではないか、と――」
あらありがとうございます、と。
ハンカチを受け取りながら、
シャルトリーズは中に包まれているらしいものに首を傾げた。
「――先生、これは?」
■ファレーマン >
「成程、それは之からに期待が出来そうですな、生徒たちが頑張っているとはいえ… 」
ちら、と去っていく風紀委員たちを見て、手を上げて見送りつつ。
「何かできる事があればと思った故の事ですから、少しでも力になれそうなら幸いですじゃ
儂はそちらの方面のアプローチはからっきしですからな」
やはり、シャルトリーズ先生の観察眼も素晴らしい、とその様子に抑揚に頷きながら。
「あぁ、なに―― ふふ、ちょっとしたさぷらーいず、ですじゃ」
そういって、どうように何処に隠していたのか、赤い帽子を被って
「メリー、クリスマス!ちょっとしたプレゼントを一つ、お渡ししておこうと思いましてのう」
どうやら、ポプリの小瓶のようだ、紫色の花がぎゅっと入っている。
「ラベンダーを、そのままでもよく香りますが、必要に応じて開けて飾ってくだされ」
そういって柔和に微笑みかけるでしょうか。
■シャルトリーズ >
「……うわ~! あ、ありがとうございますっ!
今年全然プレゼント貰えなくてヘコんでたところだったんですよぉ~!
もう全然ッ! クリスマス近くに会ってくれる男が居なくてぇ~!」
自らの婚活状況に愚痴を吐きつつ。
プレゼントは大変気に入ったようで、それを懐にしまうと
満足げに笑みを見せた。
「……ま、もう少しだけ周りを見て回ったら、一旦帰りましょうか。
進展もありましたし……先生の武器もなくなってしまいましたし~?」
そう口にして、背を向けてハンマーを肩に担げば、そちらを振り向き――
「では、残りは私がトナカイということで先導しましょうか」
――そう冗談っぽく笑って、再び歩き出すのだった。
■ファレーマン >
「おや、こんなに可愛らしい『赤鼻のトナカイ』では、皆が笑う処か見とれてしまいそうですなぁ」
喜ぶ様子にまたふぉっふぉ、と楽し気に髭を撫でながらシャルトリーズ先生に続く。
そうして寒空の下、二人の教師がまた少し汚染区画の前線を押し上げる。
この事態の収束は何時になるのかは分からないが… 一先ずは休息の時間となるだろう。
なお、この後カフェでの祝勝会へと誘うのだが、其処でもやっぱり婚活の話題になったかどうかは… 二人のみぞ知る。
ご案内:「Free2 未開拓地区:汚染区画」からシャルトリーズさんが去りました。
ご案内:「Free2 未開拓地区:汚染区画」からファレーマンさんが去りました。