2024/12/25 のログ
ご案内:「イルミネーション輝く街の中」にシアさんが現れました。
シア > 眩しいばかりに輝くイルミネーション
飾り付けられた色鮮やかなデコレーション
賑やかな人通り 蝶も舞っている

此処数日、見かけるそれらはクリスマス、という行事のためのものらしい
その日は、大事な人と一緒に過ごしたりする、という話も聞いた

「……」

だからといって、少女にその機会があるかといえば別の話である。
一人、賑わいの中を静かに歩く

シア > 此処最近、少女の頭にあったのはそのことだった。

自分に託されたもの。
自分がなすべきもの。
自分が見失っているもの。

考えれば考えるほどに、少女の思考は堂々巡りを続ける
回るだけで一向に進まない思考を打ち切り、視線をまた周りに向ける。

――クリスマス

シア > 「……プレゼント、か」

この日は、何かを与えられる日でもあるそうだ。
古来より、いい子にしていれば、という条件もあった、と聞いている。

ショーウィンドウを眺める人がいる
店員となにか話し込んでいる人がいる
誰かへのプレゼントなのだろう

少女は生活に必要なもの以外、もらった覚えがない
そして。少女自身、何かが欲しい、と思ったことはない。
欲しいと思うものがない
だが――

シア > 「答え……」

欲するものは、あった


――蝶が 舞った