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参加者(0):ROM(1)
Time:16:10:47 更新


ご案内:「常世総合病院 個室型ICU」から緋月さんが去りました。 (06/27-00:16:30)
ご案内:「常世総合病院 個室型ICU」からポーラ・スーさんが去りました。 (06/27-00:15:57)
ポーラ・スー >  
「――ありがとう、愛しいわたしのお月様」

 嬉しそうに――そして少しだけはにかむように笑う。
 そこにはまるで、狂気など存在しないような、凪いだ時間。

「くすっ、あらあら、わたしは好きよ?
 だから時々、ちゃんと安全に、デートしましょ」

 そんな事を冗談のように言いながら、いつの間にかヒビ割れた聖域は消え去り。
 ただ、他愛のない、少女のこれからの学園生活や、女の教師生活の話で戯れ。

「――ああそうだ、あなたのお友達の『ひいちゃん』ね。
 自分で連絡が取れるようになったら、連絡してあげるのよ?
 待っていてくれる人が居るのは、素敵ね」

 そんなお節介を少しだけ焼きながら。
 そして時間が来れば静かにICUを後にするだろう。
 ただ、確かに深い愛情(狂気)の残滓を残して――
 
(06/27-00:13:01)
緋月 > 「――――。」

瞬間、耳元で囁かれたそれを、少女は思わず口を開けたまま聞いていた。
それが何を表すのか。
――少しの逡巡の後、むしゃりと口の中に入れて貰った桃を咀嚼し、ごくりと飲み込む。

「――覚えておきます。忘れはしません。」

言外に、他者に口外するつもりはないという響きを帯びた声。
少しおいてから、僅かに惚けるような口調で、

「私としては、先生とまた刃を向け合うのは勘弁願いたいです。
あの殺気を浴びるのは、中々厳しいものでして――。」

たはは、と苦笑。

そんなこんなで、看護師が面会時間制限を告げに来るまで、他愛もない事や学園都市の事についてを語りながら、
時間を過ごし続けるだろう――。
(06/27-00:00:26)
ポーラ・スー >  
 ――それが何を表すのか、少女に伝わっただろうか。

 ――それは■■■が永劫、失ったものであり。

 ――それは■■■が永久(とこしえ)になった証でもある。

「愛しい『るなちゃん』
 あなたのこれからが、無限の群星に彩られますように」

 そう言って、少女から顔を放す。
 女は、それこそ祈るように、穏やかに笑っている。
 
(06/26-23:52:35)
『     』 >  

『――■■■■■』

 
(06/26-23:51:54)
ポーラ・スー >  
「一人の限界を知った『るなちゃん』は、きっと強くなれるわ。
 今はまだ、ゆっくりとした歩みでも、大丈夫」

 一人で出来る事、を知った少女に笑いかけた。
 子供の成長を喜ぶような、温かな笑み。

 そして互いの果てしなく遠い理想(ゆめ)を語り合って――女は大きな声で笑った。

「あは――はぁーぁ。
 いいのよ、見ているものが違えば、道も違うでしょう?
 それならもちろん、辿り着く場所だって違うわ。
 今は、偶然、わたしとあなたの道が重なっているだけ」

 そう言いながらまた、缶の桃をフォークでとって、少女へと差し出そうと身を乗り出すだろう。

「もしかしたら、わたしたちの道は交わるかもしれないし、ぶつかるかもしれない。
 そしてもし、あなたの道をわたしが閉ざすようなら。
 あなたの優しい月で、わたしを照らして。
 だから、覚えていて、わたしを――」

 少女の口が桃を含めば、それと同時に女は少女の耳元へと静かに口元を寄せる――
 
(06/26-23:50:00)
緋月 > 公安。覚えの無い響きである。
が、恐らくは「風紀と違った立場」で秩序を守る者なのだろう、と、少女は理解する。
目の前の教師を名乗る女性が自身にけしかけられた理由から、そう推測した。
唇だけ、という事はこれも内密のものなのだろう。
少女は目の動きだけで理解の旨を伝える。

「ご忠告、痛み入ります。
一人で出来る事がたかが知れているのは、あの事件で実感しました。
――運が良かったから、女生徒をひとり、逃がす事が出来た。
剣腕に覚えがあった所で、一人の腕で出来る事なぞ所詮はその程度です。」

どれだけ腕が立とうが、所詮一人では己の腕の届くところしか何とも出来ない。
否、少ししくじればその範囲でも思うようにならない事さえある。
一人で出来る事など知れたもの。嫌でも痛感していた。

「…そんな大層なものではありません。
それに、道筋は見えどもその果てがまるで見えてこない。
まだまだ、私は未熟者です。」

あの戦いの折、放つ事が出来たのは、己の生命を賭けて「その未来」を手繰り寄せたから。
言ってみれば、ほんの一時許された「ズル」である。
そんな返しをしつつも、教師が語る夢に、ベッドに横たわる少女は真剣な瞳で耳を傾ける。
思慮の為の時間を置いて、少女は口を開く。

「――それを語る人が実現を夢見て、それを為さんと足掻くならば、何を笑うものでしょう。
如何なる偉業も、最初(はじまり)は夢に過ぎなかった。なれば夢を語る者を笑うまい。
まして、己も(理想)を抱える身なれば。」

そして、小さく苦笑い。

「惜しむらくは、先生の語られる「楽園」に――私は入る事が出来なさそうです。
此の身は剣に捧げた身なれば――楽園(安らぎ)は要らぬ、七難八苦(試練)が欲しい。
それだけは、申し訳ございません。」
(06/26-23:30:12)
ポーラ・スー >  
「そういうこと。
 わたしも生活委員で初等教育の先生だけど――」

 『こうあんだもの』と、唇だけの動きで伝える。
 既に刀を交えた相手であり、信じられる愛しい少女。
 諜報と暗躍が仕事と言え――隠す理由はもうなかった。

「ふふっ、素直な子は大好きよ。
 その時は一人で無茶はしない様に。
 これはせんせいとしての、忠告よ」

 無茶をするなとは言わない。
 どころか、その瞬間と対峙するだろう少女を応援するように、温かみのある声で微笑む。

「ええ、あなたの目指すもの。
 『るなちゃん』が見据える未来(ねがい)――」

 そして語られた少女の言葉は、とても真っすぐで。
 どこか歯がゆく、愛らしい。
 純粋で――とても優しい理想(ゆめ)だった。

「ああ――」

 その少女の理想を聞いて、そっと手を引き、胸の前で祈るように手を組んだ。
 それは神に祈るような仕草でもあり、少女の前途を祝福するようでもある。

「とても素敵な答えだわ。
 はーぁ、『るなちゃん』ったら、わたしをこれ以上、虜にしてどうしちゃいたいのかしら。
 もう、こーんなに愛しく思っているのに」

 と、組んだ手を広げて、大げさなくらいに手を広げて、子供の様に笑った。
 その笑い声はあまりに無邪気で、幼子のようにすら感じられるだろう。

「――わたしはね」

 その口から、小さく息が漏れるように声が。

「楽園を作りたいの」

 蒼い瞳は、一瞬、どこか果てしなく遠くへと視線を向けた。

「尊い祈りが報われて、純朴な信心が救われて、誰もが愛し合える、無疵(むか)でいられる楽園。
 星々が輝いて、その優しさで全てを包み抱擁する――星海の楽園」

 うっとりと、それこそ子供じみた夢物語を語る女は。
 それを少しも絵空事(ゆめ)だとは思っていない。
 己ならそれが出来ると無心に、無邪気に、無垢に――そして狂気的に。
 自分自身をどこまでも信仰していた。

「――どうかしら。
 『るなちゃん』、あなたはわたしの理想(ゆめ)を笑うかしら」

 そう、穏やかな狂気を湛え――ただ静かに、光すら呑み込む深淵のような蒼い瞳は、少女の優しく純朴な赤をのぞき込んだ。
 
(06/26-23:05:45)
緋月 > 「むぅ…難しい事はよく分かりませんが。
つまり、この街には、あるいはこの街にも――光と同様に、陰がある、と。」

光ある所に陰あるは道理。光が強くなる程に、陰もまた強くなる。
今まで見た中で、特に進んでいる――様々な、技術の発達したと言えるこの都市は、同時に
強い陰を抱えているのだろうと、少女は思う。
恐らく、自身が関わったあの一件が、氷山の一角に過ぎない程に。

「それは――そう、ですね、その時になってみないと、わからないとしか、私には言えないです。」

ぼやかした表現。
だが、恐らくそれも目の前の女性は見抜いているに違いない。
何の根拠もないが、そんな確信がある。
あの一件についてどうやら頼れる人物が動いてくれたらしい事を知れば、少女は気が抜けたように大きく息を吐く。

「道の果てに、目指すもの――ですか…。」

少しだけ悩む。
ちょっと迷いながら、口を開く。
子供の戯言と思われるかも知れない、という気持ちと、己がブレなければ良い、という気持ちが同居したもの。

「――――人を、知る為の剣を。
命を斬る事無く、その本質を斬る(理解する)為の一太刀を。

どうしても、誰かの事を深く知ろうと思うと――私は、誰かを斬りたくなってしまう。
だから、知る為に命を斬る事のない技を。
命を斬らず、本質に手を届かせる為の剣を。

笑われようと、それが私の望む剣です。」
(06/26-22:39:12)
ポーラ・スー >  
「実験都市、未来都市モデル、言い方は色々あるけどね。
 その実は――あなたが見たように、秩序の基盤すら危ういバランスで成り立ってるのよ。
 そうねえ、わたしに言えるのは、気になる事には近づかない方がいいわ。
 あなたがきっと『放っておけない』と思うような事は、深入りするにはちょぉっとだけ、危ないと思うわ」

 そう、少女の性格を想いつつ、静かに言う。

「静かに学業に専念していれば、よほどの事なんて無いと思うけど、ね?」

 言外に、少女に『見て見ぬふりは出来ないでしょう?』と、悪だくみをする子供のような眼差しで語っていた。

「まったくもう――ほんとにいい子なんだから」

 くすくすと微笑みながら、少女の薄い色の髪に指を通し。
 愛おしそうに、ゆっくりと少女の頬へと手が滑っていく。

「『彼』がどうなるのか、どうなったか。
 わたしには詳しく教えてもらえない事だわ、ごめんなさい。
 でも、とっても頼もしい風紀委員さんが動いてくれたようだから、安心して?」

 そうまさに心身を賭した少女を労わるように、緩やかな半円を描く目元をそっとなぞった。

「ね、『るなちゃん』。
 わたしの恥ずかしいところ(あんなところ)を見た代わりに、あなたが道の先に目指すものを。
 剣の道の先に描く未来を、お話ししてくれるかしら?」

 そう、ゆっくりとした柔らかな口調で、静かに問いかける。
 
(06/26-22:25:18)
緋月 > 「むぅ…酷いかどうかは兎も角、この街……いえ、「学園」が、決して居心地の良いだけの場所でないことは、
何となくですが、理解出来ました。
大人しくしていれば、変な事には巻き込まれないと思いたい、ですが。」

命を落とすかも知れない前提の「仕事」というのは、ただ事ではない。
先日の戦いもあって、薄々感じていた事が、更に実感を伴って来た、といえば正しいか。

「…分かりました、他言は無用という事で。
どうせ余人に話した所で与太話扱いが関の山でしょうし、私の胸にしまって置きます。」

少しだけウソである。
話せば信じる者はいるかも知れないが、それで目の前の女性の立場が悪くなるのは避けたい。
「与太話扱いされる」という前提を置いての、他言はしないという宣言だった。

「――――はい、先はまだまるで見えません。
あの戦闘を…あの人を止められたのも、少し狡い真似をしたせいです。
そうでもしないと止められそうにない、と思っただけで…。
結局はこの有様ですから、褒められるような真似ではないです。」

大人しく撫でられつつも、少し複雑な表情。
最も、自身の判断の結果、命が危うくなって他者に心配をかけた事を思えばむべなるかな。

「捕まった筈の、あの人には――私の事は精々大怪我を負って大人しく入院中位に留めて貰いたいものです。
生死の境を彷徨ったなどと知って、変に気負って欲しくはないので。」
(06/26-21:57:43)
ポーラ・スー >  
「ええそうなの、酷いでしょう?
 わたしみたいな女の子を『捨て駒』にするなんて、思わず転職活動も考えちゃうわ」

 なんて、袖口で目元を覆って、泣いたふり。
 実際は公安委員会の管理下から離れられないのだが、気持ちとしては生活委員会と教員の生活だけに専念したいのである。

「――ふふっ、わかってるわ。
 でも、あそこで見た事は内緒よ?
 じゃないと――ほんとに泣いちゃうんだから」

 少女の口元に自分の人差し指を近づけて、ほんのり潤んだ蒼い瞳でじっと見つめる。

「『るなちゃん』でもまだ道半ばなのねえ。
 それでも、あなたが間違いなく一人の命と――たくさんの人を守ったのは間違いないわ。
 ――たいへんよくできました」

 そう穏やかに微笑む様子は、いつぞやに見た狂気じみた愛情に嘘偽りがない事を証明するだろう。
 小柄な体は少しだけ身を乗り出して、少女の頭を優しく、慈しむように撫でようとする。
 
(06/26-21:42:46)
緋月 > 「ええ、おいしい、です。」

むぐ、と咀嚼し切った桃を飲み込み、一息。
桃というともう少し固い印象だったが、この位なら胃にも優しいだろう。
数日ぶりの食事に臓腑が驚く事もないようなので一安心の少女。

「はぁ――つまり当て馬か捨て駒の類だったと。
…まあ、確かに、そう言われると痛いです。」

あの場で本気で殺しにかかってしまったら、確かに危険視されてもおかしくはない。
納得と痛い所を突かれたばつの悪さが一緒に心に浮かんでくる。
――結果論だが、あの時の判断は間違ってはいなかったようだ。

「やめてください、ホントに悪かったですから…。
あそこで何とか逃げるにはあれ位はしないといけなかったので……。」

両手が動けば顔を隠したかった。情けない。

「――いえ、私如き、まだまだです。
それに、あれは――技術になっているものであって、本物の「魔剣」には程遠い。
私自身、それを身につける旅の途中でしたので…。」

謙遜という訳でもない。卑下というには負の感情も薄い。
事実として、あの「技」は、少女の中では「魔剣」からは程遠い技術なのだろう。
(06/26-21:27:38)
ポーラ・スー >  
「そうねえ現代医学は凄いから。
 ――美味しい?」

 少女の言葉に応える前に、少女の反応を伺う。
 桃缶の桃は、加工品であるとはいえ、非常に甘く瑞々しいだろう。
 溶けるように口の中でほぐれる柔らかさは、食べやすく、内臓に負担もかからないだろう。

「そういうお仕事だったのよ。
 自衛のためだからって、反射的に相手を殺してしまうような子だったら、危なっかしくて手綱もなしに迎えてあげられないでしょう?」

 少女が申告通りの能力を有しているか、またその能力を扱えているか、そしてどれだけ自分を制御できるのか。
 それらを見定めるための『捨て駒』に使われたのがポーラだったのである。

「――でも、最期は『るなちゃん』がいけなかったのよ?
 わたしのあんなこころのなか(恥ずかしいところ)を見るんだもの。
 うっかり、本当に殺しそうになっちゃったわ」

 などと、最期の殺意は演じた物ではなく、本物であるとさらりと言う。
 それこそまるで、なんでもない事のように。
 頬を恥ずかしそうに赤らめてさえいる。

「だけど剣士としては、わたしの完敗だったわね。
 異能者としても、かしら。
 はあ、まさか『カタチの無いモノを斬る』なんて、あまりにも素敵な魔剣だわ。
 それにあなたの『月』――綺麗すぎて、見惚れちゃった」

 ほう、とどことなく熱っぽい吐息を零す。
 その様子からは、心底、少女の剣技と異能に惚れ込んでいるようにすら見えるかもしれない。
 
(06/26-21:05:08)