設定自由部屋です。常世島内であるならご自由に設定を考えてロールして戴いてかまいません。
また、ここでは回想的なロールも可能です。ですので常世島の外でも構いません。しかし、あくまでメインは常世島の内部でお願いできればと思います。
その他常世島内の特殊な場所や、シチュエーションなどにご利用ください。
参加者(0):ROM(1)
Time:20:47:55 更新
ご案内:「Gibson House 201」からネームレスさんが去りました。
■ネームレス >
自分の至らなさが、不出来が、
そんなあたたかくやわらかな日々を、自分が台無しにしてしまった。
幸福のすがたをした、過ちの象形。
拭えぬ罪に溺れながら、やがて夢はしんしんと凍っていく。
祝すべきこの日に、罰の痛みを噛みしめる。
言葉はしっかりと伝えなければ意味がない。
……すこしまえに、誰かに怒られたんだっけ。
そう思う。この日は、伝える日だった。
普段伝えられていない言葉も、きっとどうにか伝わればいい。
ソファに身を寛げながら、夢見る罪人はそう思った。
■ネームレス >
穏やかな夢を見る。
遠い遠い追憶の夢。
花束を贈る男と、嬉しそうにはにかむ女。
幸せそうな夫婦の肖像。
確かな愛がそこにはあった。
自分がそうなりたいと思ったことはない。
ただ、それを眺めていると、少し幸せだったのだ。
そのときはまだ、自分はそこの一員だったから。
■ネームレス >
「……これでよし、と」
祝すべき日。
宅配手続きを終えた帰りにも、すでに色々ともらってしまった。
とはいえ、この存在からすると、チョコの交換は異文化。
自分なりの祝福と感謝の示し方を済ませ、あとは生活委員会傘下の宅配部活に委ねる。
「これは――……直接渡すかな」
あとが怖いし――そう、贈り物の箱を見遣ってから、余り物のクッキーを口に含む。
楽曲制作が煮詰まっているところ、良い気分転換にもなった。
いろいろ消費した糖分を、クッキーとココアで補充しながら、
心地よいまどろみに、ゆっくりと身を浸す。
ご案内:「Gibson House 201」にネームレスさんが現れました。
ご案内:「Free3 未開拓地区:汚染区画/汚染源討伐作戦」から緋月さんが去りました。
ご案内:「Free3 未開拓地区:汚染区画/汚染源討伐作戦」からネームレスさんが去りました。
■ネームレス >
「けっこー似合ってると思うよー?
染めたり、カラコン入れたりなんて考えないヤツだろうからさ。
思わぬお洒落ってコトで……その彼岸花も、普段から着りゃイイのに。
……あと、おっぱいがおっきくなってたらサイコーだったね」
素っ頓狂な声をあげる姿を横目に、きゃらきゃらと笑うものの。
(変な影響がないといいケド―――)
内心では、そんなことを考えている。
肉体の変異。異形への転化は事例は多いが……
彼女の精神の変遷や成長が作用したのかもしれない。
いずれにせよ、へんな診断結果がでなければ――
(ん……?)
ふと、コツリと靴先がなにかをとらえた。拾い上げる。
(…………もらっとくよ)
白い、陶器のようにも見える破片だ。
あのとき、突き崩して消滅したはずの――骨竜の、角の先端部。
消滅を免れた、掌ほどの大きさのそれを、ポケットにしまい込む。
野生なりに戦い抜いたモノが、誰かに濫用されるのも癪だ。
自由にしていいのは、我々だけだ。
「――ほーら、もう騒がないの!
緋月!ハウス!ハーウースー!」
踵を返して、ふざけたように呼びかける。
ひとたびバトンを受け取ったふたりの"討伐隊"は、
当該生徒のひとりの希望により、人員を含め情報は伏せられることとなったが。
たしかに、つぎへと受け渡したのだ。
■緋月 >
「――な、何だこれ――――!?」
ようやく、己の変異を見せつけられ、素っ頓狂な声が汚染区画の只中に広がるのであった。
尚…病院に担ぎ込まれ、精密検査を受けた結果は、「星骸を浴びた事による変異」という
診断が下る結果となる。
つまり――完全に、このまま。
髪と瞳の色が変わってしまった少女は、当分、学校生活などで苦労する事になるだろう。
主にクラスメイトからの質問攻めで。
■緋月 >
(え、笑顔が怖い――――!!)
思わず口バッテン状態で、汗がだらだら。
流石に目が笑ってない事に気付かない程、少女も鈍くはない。
(……怒りのベクトルは、私よりもむしろ…。)
其処まで考えて、思考を言語化するのはやめにした。
兎も角、怒っているのは痛い程分かる。
それが、自分の行動が切っ掛けであるという事も、痛い程。
(世の中、儘ならないものですよね…。)
そう思いつつ、話題が変わればついていこうとして、
「え、えっ…何、なんですか?」
差し出された鏡を覗き込み――――
■ネームレス >
「ちゃんとできたらこうやって褒めてあげましょーってテレビでやってたんだ」
子供のようにきゃらきゃらと笑って。
一体なんの番組を観ていたというのだろう。
続いた言葉に、きょと、と眼を丸くして――ああ、と少し険しい顔。
「負担とかは考えなくてイイよ、別に。
いちおう組んで挑んでたんだし、役割分担……互いにできないコト、ってのは。
まあ悔しくはあるケド、キミがこのまえいってたコトだろ?」
眼を瞑って、ふ、と息を吐き出した。
「―――キミに、自分を庇わせてしまった。
ボクならだいじょうぶ、といってもらえるだけの信用を勝ち得ていなかった。
そのぶん、そのあとの期待と信頼には、完璧に応えたつもりだケドね。
お尻を叩いてやったほうがヒートアップするからな、キミは」
ハッパかけて引き起こせ、なんてのは、朔にも言われたコト。
期待以上の動きができていたならなによりだが。
「だから全然怒ってないよ」
笑顔。
「ぜんッッッぜん怒ってないから」
眼以外は。
――そう、怒っているのは、ずっと。
未熟で不出来。理想に届いていない自分に対して。
他人よりどれだけ出来るか、の話ではないのだった。
「おっと忘れるトコだった。
そぉだね。引っこ抜いて帰ろう。パイルバンカーしたから引っこ抜けるとイイんだけど。
そしたらお肉食べようお肉。食べ放題のお店でさー……あ」
斬魔刀のほうへ向かいつつ。
今しがた手元に精製した鏡を、彼女のほうに差し出した。
「そのまえにキミは検査だな。
……周りにはボクにいわれて染めた、ってコトにしとけば」
観てご覧、と促した。
一体なにが起こったのか。
あのとき理想図として描かれた、明るい色の髪と――輝く瞳。
それが、現実に具現されているのは――汚染なのか、変質なのか、それとも。
■緋月 >
「わっぷ。」
労いの言葉と共に頭を撫でられれば、小さく妙な声を上げて、しかし嫌がるような素振りも無く。
安心したかのような雰囲気と、表情。
「……「あのとき」は、あなたなら何とか打開できると思って、動きましたけど……
負担、かけたんだったら、すみませんでした。」
暗に、無限の星核の回収の為、ぶん投げた事を指しながら、謝罪の言葉。
「守らなきゃいけない」と思ったからではない。
あれが一番…「立て直す」時間がかからないと思ったから、躊躇なく選ぶ事が出来た。
それだけの事、だったが…もし気分を害していたなら、すまなかった、と。
《…全く、こちらも随分と肝を冷やされたぞ。》
『っと、朔もおつかれさまです。それと、色々すみませんでした。』
《謝罪は良い。今度はもう少し…要領よく、出来るようにな。お互い。》
『――はい。』
内なる友へも、謝罪と、感謝の言葉。
「それじゃ…後は、あの刀を回収して、ですか。」
要となった、斬魔刀。
それを回収に向かったのならば――地面に突き刺さっているのは、
何時の間にやら片刃の大剣へと戻っている、魔を斬る刀の姿。
煤けてこそいただろうが、あの大荒れの戦場の中――砕けるどころか、傷のひとつもついていない。
■ネームレス >
「『あなたは、』」
空を仰いで。
静かに、福音書の一節を諳んじる。
視ているんだろう?
「……『わたしにつまずく』」
神を撃ち落とし得る、人間の一撃を。
暴力では、どうにもできないよ。
中指を立てる代わりに、自我でもって花火を打ち上げた。
とはいえ、この演目における自分の出番はここが最高潮となろう。
立場もあるし、そもそも音楽家。目立つので、もう動けない。
肩越しに振り向いた。千両役者は誰になるか。
彼女か、果たして別のだれかか。
「――――でーも、やっぱり公演のあとよりはスッキリしないなぁ。
ボクが命を燃やすべき戦場は、やっぱり舞台だね」
暴力で燃え尽きることは、どこかできなくて。
そういう意味では――あの拳士のように、剣士としての緋月と通じ合えないのかも。
一抹の寂しさを抱えながら、くるりと振り向いた。両腕を開く。
「ご覧の通り、無傷です。
護衛お疲れ様。格好良かったよ」
しゃがみこんで視線を合わせ、にひ、と笑った。
神山舟の防壁を解除して、頭をくしゃくしゃ撫でてやる。褒めるといいらしい。
■緋月 >
「――――うわぁ。」
敢えて形容するなら、「花火」。
それも、飛び切り派手な、あの巨躯を跡形残らず消し飛ばしてしまう、一瞬で咲いて散る、花火。
そうとしか、表現が出来なかった。あるいは疲れで語彙が死に気味なのか。
「最後の締め位は、派手にひと花、ですか……。」
そんなものでもないだろうけど、実際、いざ最期を迎えるならば――そんな散り様も、悪くはないかも知れない。
思わずそんな感傷を持ってしまう、巨大な花火。
(…まあ、まだ死ぬには早すぎますか、お互い。)
当たり前過ぎるその結論だけは、飲み込んで。
まだまだ…自分達はこの世界を生きてはいない。
派手な散り花を咲かせるのは、聊か早すぎる。
「あれじゃ、星核も消し飛んでしまいましたか。
…まあ、元々斬る心算のものでしたし。」
そう、未熟者の自分の後始末を着けてくれたと考えれば、惜しいものでもなかった。
「無窮」の制御は…これから頑張る事にしよう。
「願わくば、花の下にて――――。」
かの詩の、頭だけを、文字通り散っていった黒水の龍への最後の手向けに。
ご案内:「Free3 未開拓地区:汚染区画/汚染源討伐作戦」から❖❖❖❖❖さんが去りました。