2024/07/15 のログ
ご案内:「戦闘の跡地」にDr.イーリスさんが現れました。
Dr.イーリス > 落第街にある違法魔術研究所廃墟だったもの。戦闘の傷跡が今も残り、今はその半分以上が瓦礫の山。兵器の残骸が所々に散らばる。
戦闘終了時はまだ無事だった中央部の塔も、爆発に巻き込まれた事で下層階が傷つき、それにより今は倒壊している。

瓦礫の合間にハッチがあり、地下に続いている。地下にあるのは、イーリスが紅き屍骸殲滅作戦のために仮設したラボだった。
仮設という事もあり既に電力が止まっていたラボ。
エルピスさんから発電機を借りて、再び電力が戻り、ラボが再稼働した。

「《試作型メカニカル・サイキッカーMk-Ⅲ》も随分と長く置き去りにしてしまいましたね」

久しく見る、メカニカル・サイキッカー。
“王”との戦いに敗れた後、この地下ラボに潜んだイーリス。
ラボの動力が尽きる直前に、SOSを受信したエルピスさんがイーリスを助け出してくれた。
その時に、メカニカル・サイキッカーはこのラボに置き去りにしていたのだ。

Dr.イーリス > ここに来るまでに敵対組織からの襲撃があったけど、今回は護衛につけたメカを用いて退避する事ができた。
以前は手紙さんに守っていただいていたけど、今は自分の身を自分で守れるようになった。

「エルピスさんに託されたものがあります。手紙さんが呪いを弱めてくれたから、万全に準備を進められます。私を支えてくださる方々がいるから、再び“王”を討滅するための作戦を立てられます」

エルピスさんから託された《感情魔力混合炉》を両手で大切に握りしめる。
呪いの一部はエルピスさんが分け合ってくれている。今、“王”が遠隔でイーリスの状況を確かめる事が出来ないはず……。
呪いによる遠隔での察知は、エルピスさんが引き受けてくれているはずだから。

一旦《感情魔力混合炉》を傍の机に置き、PCを立ち上げた。
ラボのコンピューターをオンラインに繋ぐ。敗戦直後は回復に専念していたため、コンピューターをオンラインに繋ぐ事はなかった。セキュリティは万全なので、オンラインに繋いでも情報が洩れるリスクは少ない。

「《三大害獣事件》の王熊について、情報を集めてみましょうか」

オンラインに残るビッグデータから、AIを使って必要なデータを絞り込んでいく。

Dr.イーリス > 幾度も討伐部隊を差し向けられるもそれ等を退け、大きな犠牲を出した王熊。
しかし、何か攻略のヒントがあるはず……。
討伐部隊が何か王熊の弱点を見つけていないか……。

「ただ月を隠すだけではだめだした……。もっと、何かが必要です……」

月がない時に戦っても、昼間に戦っても駄目だったらしい。
なぜなら、“王”自身が月を出せるから……。

Dr.イーリス > 有益そうな情報を見つけ、イーリスは目を見開く。

「……これ、です」

月を隠したとしても、“王”は再び月を出す。
逆に言えば、月を出さなければやはり“王”は何もできない。
戦死者のメモらしき情報が、“王”の弱点を示していた。

「見つけました……“王”を倒す方法……」

“王”にも弱点がある。これで……勝算が見込める。

Dr.イーリス > ひとまず、メカニカル・サイキッカーの修理と改造、そしてイーリス自身の修理、加えてエルピスさんに託された《感情魔力混合炉》を自身に埋め込む手術などを始める。
部品は、戦闘跡地に散乱するメカの残骸なども有効的に用いれる事だろう。

ご案内:「戦闘の跡地」からDr.イーリスさんが去りました。