2024/08/12 のログ
ご案内:「落第街 ・廃ビル屋上 / 幻終の傍ら」にエルピス・シズメさんが現れました。
ご案内:「落第街 ・廃ビル屋上 / 幻終の傍ら」にナナさんが現れました。
エルピス・シズメ >  落第街、廃ビル屋上。
 本来の用途すら分からない程何もなくなった建物のてっぺん。

「……そんな訳で、『明日』はイーリスと王様の決戦日でさ。」
「サプライズのつもりは無かったんだけど焦ってほしくなくてね。」

 そこにいるものへ、自分の胸をはだけさせて──三日月の呪印を示しながら、そう告げる。

「僕とイーリスは僕の異能によって、呪いとリソースを共有している。」
「今は破魔に専念して欲しいから、この辺の詳細は一仕事して貰ってから伝える。」
「細かい説明はあとでするとして、今の状況は解呪には絶好のタイミング(横合いから思い切り殴りつける)なんだ。」

ナナ > 「知らなかった…ほんと。」

並び立ち、遠くを見る
ここに連れられる直前までそんな事になっているなんて知りもしなかった

「ここから知らない間に援護って事…であってるのかな?
それにしてもぶっつけ本番での重要度がかなり違ってびっくりだよ。」

覚悟は決めている
元々失敗するつもりなんてなかったが、失敗できなくなってしまった
まぁそんなに変わらないかと一息つく

「それじゃ、こっちも始めよっか先生。素人に毛が生えた私はなにしたらいい?」

エルピス・シズメ >  
「大体あってる。でも、直接攻撃はしない。そこはイーリスを信じて。
 あくまで僕とイーリスでのリソースの共有と、ナナの力による解呪を成立し易くする為にここを陣取っている。」

 『決戦地点』からは結構な距離を取っている。
 常人ならば、よほど目を凝らして激戦の中で何かが動いている。と分かる程度。


「作戦内容を伝えるよ。候補は幾つかあったけど、これが一番堅実だと思う。」
「月光から注ぐ呪いを、ドラゴンに成った状態で『魔力を乗せた咆哮』で掻き消してもらう。」
「月に向かい、混沌の竜の咆哮を轟かせば良い。──目印はイーリスが付けてくれた。僕の胸のこれだ(三日月型の呪印)。」

 シンプルな作戦を告げる。
 彼女の力を信頼した作戦。

「イメージとしては──『月の魔力を掻き消す。』」
細かい術理はあるけど(波長破壊や混沌に吞ませる)、そんな気持ちで魔力を込めて叫べばいい。」

「ここまではいいかな?」

ナナ > 「変なタイミングで割り込んだら邪魔かぁ…肉壁くらいにならなれるのにね。」

目を凝らして少し弄れば様子は分かるがやはり遠い
ここからイーリス自身を何かで援護するのは無理
だから、無事と勝利を信じるしかない

「魔力の咆哮…なるほど?」

作戦を聞いて、少し整理
月の魔力を打ち消すなんて人にできるものなのかと考えてしまう
それではいけない、魔法はイメージ
できるとだけ思ってやればいい

「月に届く気で全力で叫ぶ、私はそれだけ考えとく。
その先は?」

エルピス・シズメ >   
それだけで呪いは壊れる。神秘の象徴としての、竜の特権だ。」

 自覚すべき要素を告げる。 
 王者としてドラゴンの強さを、強調する。

「ドラゴンの咆哮はとっても『強い』んだ。上位種なら、魔力無しの咆哮だけで生半可な力が消し飛ぶ。」
「そんな咆哮に、魔力と呪いを打ち破る意思を上乗せして呪いを覆す。」

 ナナを見る。
 彼女がどこまでこの作戦を信用してくれるか。
 成功の鍵はそこにある。

「その代わり、相当疲れると思う。細かい説明に入るけど、いいかい?」

 作戦の細部に仕込んだ術理はさほど重要ではない。
 ナナの確信を補強し、ポテンシャルを引き出すための材料だ。
 
 

ナナ > 「そ、そっか…ドラゴン食べてて良かった。」

全くの偶然
迷い込んだドラゴンには悪いが今は感謝

「そうなの?あいつ魔法に強かったんだ…」

ほぼ肉弾戦でしか戦わなかったのも運が良かったみたい
生憎、異界の生き物にそこまで詳しいわけではない
だからこそナナはエルピスに言われた通りに納得する

「疲れる位ならいくらでも、ちゃんと理解するから続けて先生。」

要らない事は考えずエルピスに言われた通りに動く
それが今回は重要なのだと伝えられている
そう、エルピスを信じてイーリスの勝利を信じる

信じる者はなんとやら、だ

エルピス・シズメ >  
「『ナナが混沌の魔力を持っている』から、『混沌の魔竜』が成立する。」
「『神話伝承の本物』には程遠いかもしれないけど、十分強い。少なくとも、ナナの体力魔力が保つ間は。」
 
 魔力を操り人語を介す竜。
 それだけで、単純に強い。そう言い聞かせる。 

「じゃあ、ナナが『どれだけ強いことをするか』ってことを説明する。」 

「まず、ドラゴンの咆哮そのものが支配の象徴のようなもの。」
「魔力のある『ドラゴン』は、神秘的な国の守護神として祀られることが多い位、強い。」
「地方によっては、破壊神としてすら扱われる。」

 竜信仰。龍と竜、ドラゴン。
 魔力を持つそれらが如何に強い存在であるか、ナナに言い聞かせる。

「次は好状況の解説。」
「王の顕現。月の出現。されど、王はイーリスとの決戦故に、その力を此方に差し向けられない。」
「だから僕に降り注いでる呪いは、弱点丸出しで放置された都合の良い状態。それを消し飛ばす。」

 因果関係の説明。
 憎むべき敵とその力の繋がりは『ここにある』と明確に示されていることを伝える。

「説明は以上。色々ややこしいことを言ったけど、結局はこうだ──。」

 自身の胸に在る、忌むべき象徴の三日月の印をもう一度指し示し──。
 

エルピス・シズメ >  
 
「憎いアイツに一言いってやれ。ありったけの魔力と感情を混めて轟き叫べ。」
 
「そうすれば、僕の呪いは壊れて──イーリスがやり易くなる。」
「文句の一つと、応援の言葉ぐらいは届くからさ。」
 
 

ナナ > 「魔力は多いって言われたけど使い切るまでなんて試してないから分かんないなぁ、体力の方は気合でどうにかする。」

強い、ただそうイメージを組み立てる
同時に肉体もドラゴンとして成立するパーツを最低限で組み立てる
無駄に大きくできる余裕は無い、コンパクトに力強く

「破壊神……!」

思い出すのは例のあの人
あの人みたいに強ければ、あの人に並ぶほどの力なら

「ハハ、それは分かりやすいや。
それもそうだよね、色々思う所は有るけど結局はそうだよ。」

全身を鱗が覆う、体の大きさが三回りほど巨大になり強く床を踏みしめた

ナナ > 「迷惑なんだよ死にぞこない!」

「死んでる癖に生きてる2人の邪魔すんな!」

最大まで息を吸い込み、叫ぶ
混沌の魔力を持ちドラゴンの血肉を喰らった怪物の咆哮
忌まわしい赤い月に向けた最大出力の叫び

ナナ >  
  
  
「ガアアアアアアァァァァァッッ――――――!!!!」
 
 
 

エルピス・シズメ >  
 永遠夜の傍ら、落第街の夜の街に『竜の咆哮』が轟く。
 強く轟き、大気を震わせる。

 たった一度の咆哮は、一時的に夜の街を驚かせた。
 されど、一度きり。竜の襲来でないのだから、怪談や噂場として持ち上がる程度だろう。
 『落第街で竜の声を聞いた。』そんな噂場だ。

 だが、この場に於いては──圧倒的な竜の顕れとして。

 エルピスの呪印が砕け、呪いが『力によって破壊される』。
 竜の力はそのまま庇護となり、エルピスの身体を伝い──。

 ──イーリスには心強き力として、
 ──王熊には呪いの破壊を告げる凶兆の呪い返しとして、

 伝わった、ことだろうか。

「ナイスだ、ナナ。」
 
 

ナナ > 出し切った
声も、魔力も
喉が焼ける様に痛む、立って居られない
ばたりと正面から倒れこむ

「あ゛ー……あ゛っ、んっんん!!」

体が信じられないほどに怠い
喉を治すのも疲れる始末、段々と声は出せる様になるが起き上がれない

「うまくいった?」

分からない、遠くで起きる決戦の様子もよく分からない
けれどとりあえず、エルピスの胸元から呪いが消えていれば安堵と共にサムズアップ

化け物の足元位には手が届いたらしい

エルピス・シズメ >  
「上手く行った。触ってみてもいいよ。何もない。
 ……良い声だったから、『竜の声を聞いた』なんて噂話が出るかもしれないね。」

 ナナに近寄る。
 人型に戻っているのなら、抱き起そうと試みる。

「後はイーリス次第。……だけど絶対勝つよ。イーリスだもん」

 のろけるように言ってみせる。

「……魔術の授業としては、いきなり高度なことやらせてごめんね。
 念のため補足しておくけど、今回のは特例。」

「ちゃんと魔術を学んだ方が圧倒的に効率が良いから、これでサボれるとか思っちゃダメだよ?」

 

ナナ > 「見ればわかるよ、奇麗になにもない。」

鱗もサイズも元に戻る
維持しているのにも体力を使うので、今変身を求められても難しい
抱き起され、再び遠くを見る

「逆転してこそだしね、イーリスも安心してエルピスといちゃつける様にしないとだし?」

茶化す様に答える

「暫くはむ~り~!
魔力とかそういうのが満ち足りるまでは絶対やだ!」

こんな状態でも嫌なものはちゃんと嫌と言えるのだ

エルピス・シズメ >  
「あはは。そうだね、いちゃつきたいのは事実だけど……
 それと同じぐらい……三人でスパか旅行にでも行きたいって思ってる。」
「イーリスもそう言ってたから。落ち着いたら三人でおでかけしようよ。」

 照れ混じり。
 それでも本心からの言葉と提案。

 異能によるエネルギーの交流も、順調に動いている。

「流石のナナでも使い果たしちゃったか。
 ……でも、これで自分の魔力の限界が分かったことになるのかな?」

 しっかりと意思を示してくれるナナに、嬉しそうに語り掛ける。

ナナ > 「スパかぁ…行った事ないなぁ。」

旅行だって、楽しみにしている
だからイーリスは必ず帰ってくる

「あんまりにも一気に吐き出したから分かんないや。
こう…お腹の中を全部ひっくり返した感じ、そこらへんは要検証かな?」

まだまだ体が怠い
大きく見せている体まで縮んでしまう
エルピスにとっては縮んで運びやすくなったかもしれない

「うわぁ…こっちまでか。
このサイズは最初に事務所に来た時以来だっけ。」

エルピス・シズメ >  
「綺麗で暖かくて、良い香りのする大きなお湯場。」
「珍しくて美味しい食べ物。ふかふかのベット。」
「そんな楽しい所に、三人で行こう。」

 眼を細める。
 少しずつ縮まるナナを、しっかり支える。

「そうだね。特例中の特例みたいなものだし、魔力が回復してからゆっくり検証。
 ちゃんとした師匠も探したい所だけど……それは追々。」

 運びやすい分、落とさない様に。
 2つの腕でしっかり支える。

「懐かしいね。……大きな声を出させちゃった後だ。誰か来ても困るし、事務所に戻ろうか。
 事務所からでも、イーリスと僕は異能で繋げているから状況は分かるし──。」

「お家に帰ってきたイーリスにおかえりって、言ってあげなきゃね。」

ナナ > 「良いねぇそういうの、やっぱり平和が一番だよね。」

平和でないと全部楽しめない
必ず楽しむ、三人一緒に

「師匠はエルピスが良いなぁ、すぐ聞けるし今更緊張もしないし?」

知らない相手に教わるよりはいい気がする
常に師匠が近くに居るデメリットに関しては今は考慮していない

「戻ろう戻ろう、今変なのに絡まれるとややこしいし。」

文字通りおんぶに抱っこ状態なので足手まといにしかならない自信がある

「勿論!ただいまって言うまで入れてあげないんだから。」

エルピス・シズメ >  
「同感だよ。平和が一番。」

 『心残り』もナナが砕いた。(祓った)
 余計な問題は解決している。

「……う"、じゃあ僕も頑張るよ。
 魔術が使えないと、教えるにも半端になるからね……。」

 苦笑する。
 教えるために、自分が魔術を使えないことにも向き合わないといけない。
 
(いい機会、なのかな。)

 そう前向きに捉えてから、おんぶの姿勢に直す。

「戻っておやつでも食べよっか。
 小っちゃいナナも可愛いけれど、元気なナナが一番だ。」

 下り階段へと向かう。
 特に障害物もない、このまま帰るとしよう。

 後はイーリスが手を下し、幕を降してくれる。

「そうだね。ただいまは、僕も聞きたい。」

ご案内:「落第街 ・廃ビル屋上 / 幻終の傍ら」からナナさんが去りました。
ご案内:「落第街 ・廃ビル屋上 / 幻終の傍ら」からエルピス・シズメさんが去りました。