2024/12/08 のログ
ご案内:「Free3 未開拓地区 封鎖ゲート前」に角鹿建悟さんが現れました。
■角鹿建悟 > 汚染封鎖区域――そのゲート前は、今日も物資の輸送や配置、整理。様々な理由で出るゴミ処理など色々動いている。
――そんな中、地味に大変なのが何かの故障、あるいは破損であり、それを直せる技術者は欠かせない。
青年もそんな技術者の一人…ではなく。生活委員会の一員としての参加であるのだけれど。
「……三徹も久しぶりだな……いや…仮眠も挟んでいるから徹夜じゃないか…。」
そんな青年の独り言を聞いた周囲から、「「「いや、そういう問題じゃねぇーよ!!!」」」と、総ツッコミが。
それに瞬きをゆっくりとしてから、「もう少ししたらちゃんと休む…。」と、何時もの仏頂面で返し。
ただ、『前科』があるのか青年の言葉はいまいち信用されていないらしく、彼を知る一部の人は懐疑的な目線を送ってくる始末だ。
(…少なくとも…食事と…仮眠を取っているだけ以前よりはマシだと思うが。)
”創作”の方も、こちらの応援要員を任されたせいで少々滞りがちだ。
この騒動が落ち着いたら、腰を据えてそっちにも力を入れていきたい所だが。
■角鹿建悟 > 軽く目元を作業の合間に揉み解してから、機械の一つに手を当てて異能を発動。
青年の右手の甲に光る時計盤のようなものが出現し、その長針と短針が逆回転を始める。
それを合図に、壊れた機械が壊れる前の状態へと”巻き戻って”いく。
「…これで…735個目…小型機械でもこれだけの数は…流石にきついな…。」
軽く汗を拭う。この季節はもう肌寒くなってくるが、青年の顔は汗まみれだ。
気力と体力を消費する異能を、ひたすら黙々と行使していたのでそうもなろう。
なまじ、気力がある――頑固なのと、体力がある――地道に鍛えているのもあり。
簡単に音を上げないのもあって、結果的にかなりの数の修理修繕をこなしていた。
■角鹿建悟 > ちなみに、この三日間で輸送車両23台、大型貨物を15箱、中型貨物を74箱、小型は…3桁までは数えた。
それの修理修繕、あるいは手伝いをひたすらしていたので時間感覚がそろそろおかしい。
仮眠は取ったという青年だが、三日間で30分も取っていないのが現実である。
環境がブラックなのではなく、単純にこの青年が仕事中毒者な所があるだけである。
昔も、飲まず食わずで作業や仕事に没頭していたのもあって、このくらいはまだまだ序の口だ。
…と、思っているのは多分本人だけだ。一回挫折喰らって諭されてマシになった。
…なったのだけど、この部分はまだまだ直ってはいないらしい。
■角鹿建悟 > と、違う機械に手を伸ばそうとした所で伸ばした腕を横合いからガシッと掴まれた。
何だ?とそちらに視線を向ければ…服装からして鉄道委員の生徒だろう。上級生らしき男子が一人。
『…協力は有難いけど、いい加減にそろそろちゃんと休んで欲しい、角鹿君。周りも心配して気が気でなくなるよ。』
「……でも、まだ全部は終わって……いえ、分かりました。」
キリの良い所まではせめてやりたかったのだが、鉄道委員からの指摘に渋々頷いて一息。
いち生徒としては、既にかなりの作業量をこなしているので役に立っては居る…と、思いたい。
『…意外だな…君は結構頑固者だと聞いていたんだけど。…あぁ、いや失礼。』
「…いえ…まぁ…事実、やらかした事がありますので。」
そこは事実であるから否定も誤魔化しもせず、頷きながら立ち上がる…少しくらっと来た。
座りっぱなしで血流とか悪くなっていたのかもしれない。とはいえここで休む訳にもいかない。
■角鹿建悟 > (…しかし、キリが悪いと何か落ち着かないな……。)
一度その場を離れるが、何故かそちらを振り向いて距離を確認しつつ。
手近な場所に座り込んで一息零しながら、さりげない仕草で右手を地面に突いた。
――異能発動。例え直接手を触れていなくても、一定範囲には作用可能。
効率や速度は落ちるが、この距離ならギリギリ届く。なので、バレないようにこの距離で修理修繕を再開。
案外狡賢い、というか諦めが悪い、というか…頑固たる所以はこういう所にもある。
「…取り敢えず、1000個までは直しておくか。」
あと、265個…まぁ、効率と速度が落ちたのも加味すれば朝方まで粘れば終わるだろう。おそらく。
■角鹿建悟 > 『――角鹿君?』『君は――』『なぁにをしているのかなぁ?』
…いかん、バレた。気が付けば、生活委員の同僚3人に笑顔?で囲まれていた。
何せ、同僚には能力とかバレているので、遠隔で直しているのもお見通しだったらしい。
『…ハァ、お前の生真面目で仕事をきっちりしようとするのは立派だけどさぁ。』
『…角鹿君、前よりマイルドにはなったけど、ある意味で酷くなってない?』
『…こうなったら…あれだ、月夜見先生呼んでみる?』
最後の言葉に、ビシッと一瞬だが固まった。
■角鹿建悟 > 「――分かった、俺が悪かった。ちゃんと休むからあの先生だけは勘弁してくれ。」
■角鹿建悟 > 思わず土下座しそうな勢いで頭を下げた。挫折の原因になった当時生徒だった先生であり…
この青年にとってかなりのトラウマになっている人だ。正直会いたくない。
『…お、おぅ…思ったより特効効果あったな…まぁ、あの先生そう簡単に捕まらんけど。』
『…何か、角鹿君があの先生を苦手にしてるのは知ってたけど予想以上ね…。』
『惜しい、土下座してくれたら画像撮ってネタにしようと思ったのに。』
『『やめんか!!』』
なんてコントを繰り広げている3人を尻目に、溜息と共に能力を解除。渋々また立ち上がり。
「…じゃあ、あの修理途中のやつを誰か別の人に頼んでおきたい。引継ぎが必要だろうからそれには立ち会う。」
まぁ、それくらいなら、と頷く同僚3人。引継ぎは大事だからしょうがない。
■角鹿建悟 > そんな訳で、引継ぎだけ(同僚達に監視されながら)きちんと済ませれば。
『ほらほら、あっちに仮眠用テントあんの知ってるだろ?取り敢えずまずは寝てこい。後は俺らに任せろ。』
『仕事も大事だけど、ちゃんと睡眠だけでなく食事もね。相変わらずちょっとそこ危なっかしいから君。』
『まぁ、真面目君なのは建悟の良い所ではあるけど、程々にだよ。』
なんて、口々に言われて生活委員の男子用の仮眠用テントに送り出されて。
渋々、そちらに歩き出しつつ。軽く3人に手を振ってからテントへ。
「……悪癖だとは分かってはいるんだがな。」
性分、なのか長年染み付いたそれは一度挫折しても残り続けるものらしい。
前よりは良くなったのは確か。でも全部が改善されてはいない自覚は有れど。
自覚あっても意識したつもりでも、勝手に体が動いてしまうのはどうしたらいいものか。
「…一度、カウンセリングとかまた受けた方がいいかもしれないな。」
なんて、呟きながら一先ずは三日ぶりの仮眠へと。そして明日の早朝からまた黙々と仕事を始めるのだ。
ご案内:「Free3 未開拓地区 封鎖ゲート前」から角鹿建悟さんが去りました。