設定自由部屋です。常世島内であるならご自由に設定を考えてロールして戴いてかまいません。
また、ここでは回想的なロールも可能です。ですので常世島の外でも構いません。しかし、あくまでメインは常世島の内部でお願いできればと思います。
その他常世島内の特殊な場所や、シチュエーションなどにご利用ください。
参加者(0):ROM(1)
Time:01:33:59 更新
ご案内:「白兔偵探社」からウィンドミルさんが去りました。
■ウィンドミル > ぴくり、とその耳を揺らす。鋭い聴覚でも特に、認識最上位に位置するもの
尻尾の毛繕いをやめ、彼女は立ち上がる。備え付けられた鏡で髪の毛を整え、扉へ
「やっとおかえりなのだわ、おじさま!」
彼女たちとしての今日はこれから
■ウィンドミル > 今日はおじさま、シェンのお仕事がある日
こういう時は足で稼ぐと言わんばかりに、連日朝早くから遅くまで外出することが習慣になっている
時には助手である自分が一緒に出掛けることもある(お散歩は大好きだもの)
けれど少なくない割合で、こうして事務所の中での留守番を頼まれる事になる
これも立派な助手としての仕事。何度もおじさまから言い聞かされているけれど
実際、たま~~~にこのタイミングでやってくるお客様も居る、その応対も役に立ってるから嬉しい
でも、基本的には退屈!!
こういう時に人格を切って時間を経過以上に認識しない事も出来るけど
おじさまが返ってきたときについつい再起動を忘れてた時、珍しく怯えた目線を記憶している
確かに興奮の上昇はあったけど……それはそれなのだわ
咄嗟の対応も助手でありレディの務め。だからこうして、今日もソファーで寝ころんで尻尾の手入れをしているの
いつだれがやってきても、ウィンドミルとして応答出来るよう
ご案内:「白兔偵探社」にウィンドミルさんが現れました。
ご案内:「白兔偵探社」からシェン・トゥアールさんが去りました。
ご案内:「白兔偵探社」からウィンドミルさんが去りました。
■シェン・トゥアール > 「ミルさん…? う、ううっ…!」
ぐい、と肩が掴まれる。一寸走った強いパルスは、
体に損害すら出かねない膂力を示していた。
痛覚のレベルを抑えはするものの、その瞳には困惑が浮かぶ。
果たして『人間』である彼女が、フルボーグの肩に痛みを与えるぐらいの膂力を出せるものだろうか?
「ミルさん、ミルさん…なんで…?」
声に弱さが混じる。 大事な相手の行為を止めることができず、
そしてその理由を解き明かす事もできていない。
今はただ、相手に掴まれて…狼に捉えられたウサギのように、身を竦ませることしかできなかった。
■ウィンドミル > 「『匿う』も『守る』も、もういらないのだわ
だってだって、本当のミルは……」
庇護の形で会話を続けたのが貴方の仇となろう
ミルの意識は既に攻勢に切り替わっている
弱々しい態度を見せていた彼女の表情はそのままに、その肩が力強く掴まれる
機械の関節も軋みを上げる程の剛力。並みの人間がそんな出力を出すはずもない
シェンは彼女の正体を探る上で『改変』が確かに障害にはなるけれど
……それ以上の認識がどうなるかなんて、ミルですら考えた事はない
そして今も、とてもそんな事を考えてる筈もない。ただ、目の前の獲物を虚ろに定める目付きにそんな理性があるものか……と
■シェン・トゥアール > 感情を顕にする彼女に、思わずウサギ耳がぺたんと伏せられる。
それでも、ゆっくりと、彼女に聞いてもらえるように続けた。
「ミルさん、君は『自分が子どもだと思われてるからこういう態度を取られてる』と思っているんだな?
だとしたらそれは違う。 匿う・守るべき相手だからこういう態度を取ってるんだ。
たとえミルさんが俺よりずっと年上であったとしても、俺よりはるかに強くて自衛できるとしてもね。
『匿ってほしい』という依頼をもらったからには、俺は身を守るために最大限のことをするよ。
だからその、そんな悲しい表情をする必要はないんだ。
もし『子供扱いされてる』って思うような所作だったなら、きちんと改めるよ。」
今にも泣き出しそうな顔の彼女に、優しく語りかける。
そろそろと手を動かして、彼女の肩や背中を撫でようとした。
「うん。大丈夫だ。 ミルさんが子どもとか子どもじゃないとかは気にしなくて…。
一緒にいられる方法って…なん…?」
彼女の言葉の端々に、少しだけ不穏な未知の言葉が交じる。
彼女はガラテア再現部のメンバーのようだが、果たしてそれだけで…
今みたいな言葉が出るのだろうか?
■ウィンドミル > 「そんな目で見て欲しくないもん!!」
そうやって、宥め落ち着けるような態度
穿った方向から見るなら、子供を落ち着けるような態度
それがまた、コンプレックスを強く刺激するようなもの
強く、強く言い放った彼女が俯く。長い呼気と排熱の仕草
首を持ち上げて、隣の貴方を見やる。おじさまと同じ美しく完成された顔
強気の態度はもう消えた、洗浄液が溢れそうな位に溜まった瞳
「ミルは子供じゃないんだから……ちゃんと証明できるのよ、ホントウなのよ
依頼がウソでも、一緒に居られる方法を知ってるんだから……」
■シェン・トゥアール > 「う、うん…なんだって?」
今ウソっていったのだろうか?
少し聞こえた気がする。 ウソであるならば、彼女の態度…。
追跡者に警戒する様子がないことや、そもそも追跡の跡が一切ないことも説明がつく。
騙されたと憤るのは簡単だが、今は安堵の方が先に来ていた。
きちんと払って貰えれば、それはそれで良し。仕事は仕事なのだ。
そう思っていたけれど、彼女が限界を迎えつつあったのを見て、慌ててなだめに入った。
「ミルさん、まずは落ち着いて、いいね? 俺は君自身から君を匿う依頼を受けた。
まず、その依頼が有効であるかどうかを知りたい。
もし匿う必要がないというなら、探偵手伝いだって十分にできる。」
子どもっぽく拗ねるところはとてもかわいらしいが、変にヤケを起こされても困る。
探偵助手の話だって、依頼の代金をきちんと払ってもらってこその話なのだ。
■ウィンドミル > 「だったら、依頼がウソだったら……っ」
口から殆ど飛び出しかけたその発言は、『もしも』と受け取って欲しかった
自分の使命と現状の論理矛盾が発生するとすぐに熱を持ってしまいがち
本来、排熱効率を犠牲にしてまで『完成度』を求められたのがガラテアの人形たち
少々ボディのバージョンが進んだとして、高度な電脳を封じ込める器としてはまだまだ未熟
シェンのように、魔術や技術で活動を補助する能力があればまた別の話なのだろうけれども
「……だったら帰って、また雇い直してやるもん
おじさまがもっとじゅーなんに考えてくれないのなら
いいじゃない。いつまでもそんな顔されたくないもん!!」
匿われた子供のままじゃ、ミルそのものを見てくれないくらいならば
■シェン・トゥアール > 「そ、そう…? そう言ってもらえると嬉しいな。
たしかに、ちゃんとミルさんを匿うって依頼は今のところはこなしてるしな。」
ちょっと元気が出た。耳がぴくぴくと自慢げに動く。
お茶を一口やったところで彼女の発言にまたお茶を吹きそうになった。
「み、ミルさん!? 匿われている立場なのをわかっているのか?
君は今のところはゲストなんだぞ。 あとお金を払ったらもうそれはアレだよ、
雇い主が君で…アレ?でも依頼を受けてやるのと同じようなもんか…?」
指摘しようとしたけれど、よくよく考えたらお金をもらって依頼をこなすのが仕事なら、
『助手にしてくれ』と依頼されるのだって立派な仕事だ。
でも、保護対象にそんなことをするべきなのか?
「…いや、やっぱりだめだ。お金をもらうわけにはいかない。
俺は君から『匿う』という依頼を受けているんだ。
安全が確保できるまでは、その依頼に抵触するようなことは認められないよ。」
活動すればどうしても人の目に留まる。
たとえばそれが追跡者であったら。 それを考えると、
やはり肯定はできない。 なにより彼女のことが大事故の発言だ。
首を横に振り、お茶をもう一口。
■ウィンドミル > 「そんな、まさか、探偵と言えばおじさまなのだわ……!」
汚している、幻滅なんてとんでもない。こうして暇な時間を共にする事が大半ではあるものの
情報を探す為に出計らってる間にちょっと家事をしている程度の感覚だったのだ
この部屋のあちこちの備品のメンテナンスなんて、こういう時間でしか行えないのだし
おじさまが居る時に手伝えることは……いいや、先程のお仕事無いという話に繋がりそうだけど
騙しているという罪悪感以上に、頑張りたいと連れ出された際に奔走してる事は確かなのだろう
「このままずっと、お手伝い出来たら。ううん、したいの
おじさま、お金を払うからミルを雇えばいいのだわ!!」
横に居る相手に、胸に手を当てアピール仕草
■シェン・トゥアール > 「ひぃん…!」
道理が通った彼女の一喝に情けない声を上げ、ぺたんと耳を伏せる。
テーブルを叩くショックで、上にあった食器と一緒にぴょんと小さく跳ねた。
彼女に強く出られるとどうにも情けなく愛らしい声が出てしまうのは、
このボディの本能な気もする。
相手の言葉にぴんと耳を立ててから立ち上がり、
彼女の横にそっと座った。
「ミルさんは探偵が好きなのかい? その、確かに色々仕事に興味を持ってくれたり、
俺の仕事を見てくれていたような素振りはあったけど…。」
お耳がしおれる彼女を見ると、励ますように声を掛ける。
そう、ここ数日、彼女はまるで自分の相棒であるかのように振る舞い、
仕事を沢山助けてくれたのだ。
自身としては、匿っている依頼人にそういった仕事をさせるのもな…と思うものの、
嬉しそうな彼女を見て止めないでいたのだった。
「憧れっていうのはとっても大事なことだ。 もし俺がそれを汚しているというなら、申し訳なく思う…。」
そっと彼女の肩に振れ、優しく撫でる。
少しでも彼女に元気が出てほしいと言わんばかりの慰撫するような手つきだった。