2024/06/16 のログ
■田中 浩平 >
ベッドの上で寝転がる。
この部屋、居心地はいいけど微妙に狭いんだよな。
引っ越ししてー。
だだっ広い部屋に。
どうでもいいけど『だだっ広い』って言葉は好きだ。
ダダッで慌ただしい印象を抱かせておいて
ピロイで気の抜けた感じをつける緩急。
まさに職人技だよ。
ピコン。スマホにメッセが入った。
■田中 浩平 >
焔城せんせーからだ。
フーン、白衣に水着の写真じゃん。
白衣に水着ィィィィィィィィィィィ!!?
慌ててジャスにメッセージを送る。
MES:トロピカルフルーty
落ち着け!! 俺!! 落ち着け!!
■田中 浩平 >
夏ッ!! 夏到来ッ!!
今、夏、俺、夏、サマータイムッ!!
脳内に炸裂するなんらかの爆発映像。
脳内麻雀で国士無双(役満)。
脳内で行われる田中浩平祭り。
「ありがとうございます、先生ぇ…!!」
感涙に咽ぶ。
この恩は忘れませんから!!
もし世界がしめじに覆われても必ず先生を助けに行きますから!!
■田中 浩平 >
そして俺は思い出していた。
俺自身が始まった時のことを。
今こそ回想しよう。
田中浩平:オリジン
ゴミ捨て場でエロ本拾った。
回想終わり。
■田中 浩平 >
そういえば秋頃に出す期間限定新作ラーメンの構想出さなきゃな。
材料…歯ごたえがいいものとか……
落ち葉。
歯ごたえしかねーだろアホがよ。
サクサクしそうだけど。
ダメな時は何をやってもダメ。
■田中 浩平 >
イヤホンでTokoTubeのASMRでも聴くか。
オッ、新作来てるじゃん。
お気に入りのTtuber『国史秒子』ちゃんの。
『妹が寝かしつけてくれるリラクゼーションASMR』だ。
早速、再生ボタンをクリックした。
■バクテンカードマン >
「バクテンカードマーーーーーン!!!!!!!!!!!」
そうだね。まずは広告だね。
■田中 浩平 > 「うるせぇよ!!!?!?」
■田中 浩平 >
隣の壁がドン、と叩かれた。
あっはいすいません!! うるさいのは俺のほうでした!!
はぁ……寝よ。明日もラーメン屋があるしな。
ご案内:「田中の部屋」から田中 浩平さんが去りました。
ご案内:「常世総合病院-中庭-」に蘇芳 那由他さんが現れました。
■蘇芳 那由他 > 本日入院2日目。昨夜見舞いに来てくれた幼女な雇用主さんの処置のお陰か。
意外と治りは順調らしく、取り敢えず病院内をある程度の時間なら動ける許可は頂けた。
で、現在は中庭にある憩いスペース的な所で、ベンチに座って日向ぼっこ…おじいさんかな?
「……うーん、じわじわマシになってる気はするけど、やっぱり動くとあちこち痛むなぁ。」
特に腕の痛みが一番酷い。正直あまり動かしたくないくらい。
■蘇芳 那由他 > (浩平にはメッセージ返信したし、椎苗さんには処置して貰ったし…うん。)
何か失念している事や危急のあれこれは無かった筈だ。
つまり、兎にも角にも退院許可が貰えるまで大人しく治す事。
そういえば、最近妙に病院に担ぎ込まれる生徒がちらほら居る、と患者さんの会話を小耳に挟んだ気がする。
「…僕もその一人にカウントされるんだろうなぁ。」
■蘇芳 那由他 > 「…でも、個室って贅沢な気がするな…大部屋でも良かったんだけど。」
多分、尋常じゃない怪我だったから、訳ありとか判断されたのかもしれない。
個人的には、大部屋で他の患者さんとまったり会話とかも少し期待したのだけど。
(むしろ考えてみたら僕は友達とか知り合いまだ殆ど居ないわ。)
これはいけない。僕は静かな空間は好きだがぼっちになりたい訳じゃあない。
そういえば、昨日の昼間か何かに風紀委員会主催の懇談会があったらしい。
…海…砂浜…食べ物…初めて会う人々……交流の輪…。
■蘇芳 那由他 > (怪我さえ、怪我さえしていなければ…!!僕の方向音痴の馬鹿野郎…!!)
■蘇芳 那由他 > 「……なんて、まずは怪我を治して無事に退院しないとね…。」
長引くと椎苗さんに追加のお世話をお願いする羽目になってしまうかもしれない。
―—いけない、昨夜の余計なやり取りを思い出した。煩悩退散…!!
「…よーし、違う事を考えよう。……休んだ分の授業付いて行けるかな…?」
凄い現実的な問題に直面した。留年したら色々申し訳ない。
■蘇芳 那由他 > まぁクラスメートの誰かにノートを借り――れそうな人の心当たりが無い。
まさかこんな所で自分の交友関係の薄さを痛感する事になるとは思わなかったよ!
「……まぁ、凡人らしく地道に頑張ろう。」
男友達も女友達も普通に欲しいし、先輩や教師の人とも交友を深めていきたい。
ベンチに座って中庭からい~い天気の空を見上げながら思う。
■蘇芳 那由他 > 地道といえば、落第街とかにまた迷い込んでもいいように、やっぱり僕は特訓が必要なのでは。
別に戦いたい訳でも何でもないし、逃げれるなら逃げたいし避けたい。
「…けど、あの時みたいにまた死に掛けたら嫌だしなぁ。」
護身、というか自分の身を最低限守れる程度の動きは身に付けておきたい気もする。
学生同士の、異能も魔術も武器も無しのただの喧嘩くらいならギリギリ行ける。
だが、あくまでそこまでだ。本格的な戦闘行為なんて自分には付いて行けない。
「…文武共に課題が多いなぁ…、」
ゆっくり怪我を治すつもりが悩みが蓄積されている気がする。
■蘇芳 那由他 > ただ、自分の男子メンタル的にあの『紅い鮫』だけは絶対自分がしばきたい!というのも本音だ。
■蘇芳 那由他 > (まぁ、あの凄い酸とかまた食らいたくないし、頭が回る怪異みたいだから無理ゲーなんだけどね…。)
あくまでもそういう気持ちは確かにあるってだけで。実際やっても返り討ちもとい死ぬ。
最初は自分自身の事なんてさっぱりだったけど、案外僕も負けん気強いのかなぁ、とぼんやり。
「…いくら怪異相手に特効効果ありそうな武器があっても、ね。」
使用者の僕が全然使いこなせていない、という点で話にならない。あと凡人がやる事じゃない。
■蘇芳 那由他 > さて、そろそろ日も落ちてきたしあまり長時間出ていると看護師さんとかに怒られる。
まだあちこち痛みが消えない体に鞭打って、よっこらしょ…だからおじいさんか僕は。
「…病院食の味気無さだけは何とかならないかなぁ。」
なんて、不満を漏らせる余裕があるだけ大丈夫か。
ともあれ、中庭からまた病院内へと戻っていく少年であった。
ご案内:「常世総合病院-中庭-」から蘇芳 那由他さんが去りました。