2024/07/30 のログ
ご案内:「田中の部屋」に田中 浩平さんが現れました。
田中 浩平 >  
今日もラーメン屋は程々に繁盛していました。
忙しい勤務もおしまい、明日と明後日は店休日。

あとは俺の時間だ。
(夏休みに夜ふかしをしてはならない理由はないため)

なんか音出したら速攻で壁を叩いてくる隣の部屋の住民も里帰り。
今日は思う存分、深夜ラジオを楽しむとしよう。

そう。
常世のラジオMC一番星、フォトン光子さんがMCをするラジオ。
『リーチ一発大逆転ラジオ』の時間だ。

フォトン光子 >  
流れるジングル。
いつもの曲でしかないので適当に流す。

「フォトン光子の、リーチ一発大逆転ラジオ」
「今夜も始めていきたいと思います」

「リー逆ゲストは先週に引き続き病垂レイカさんに乱入いただいております」

病垂レイカ >  
「ちょっと! みっちゃん乱入ってなんですの!」
「ちゃんとね、ラジオ局に入るお許可をいただいておりますわ」
「どれくらいちゃんとしているかというとすっぴんで入ろうとして」
「警備員さんに病垂レイカと信じてもらえなくてその場で汗だくになりながら緊急メイクをいたしましたわ」

スタッフ笑い。

フォトン光子 >  
ひきつるくらいそのトークで笑って。

「レレちゃん緊急的にメイクすんのはちゃんとしてるうちに入らないと思うヨ」

「それじゃ今日の一発目はこのコーナー」
「私はどうかしていたのでしょうか?のコーナーです」

「どうかしていた、なにかにハマっていた上で奇行に走った過去を面白おかしく語っていただき」
「その上で『知らねーよ!!』と思わず声を大にして言ったら高評価というコーナーです」

田中 浩平 >  
フォトン光子(ふぉとん みつこ通称みっちゃん)。
病垂レイカ(やまいだれ れいか通称レレちゃん)。

やはり二人が揃うとトークもキレてるな。

そしてリー逆の人気コーナー、わたどうだ。
これは大抵、長文が採用される。

俺も1ネタ、ラジオネーム『新しいフォルダ』で送ってある。
今回は採用されるだろうか。ワクワクするぜ。

フォトン光子 >  
「それでは本日の一発目、ラジオネームくるみ割り任侠さんからのネタです」

「私は子供の頃、虫が好きだったのですが、それは残酷に虫を殺すほうが好きの虫好きでした」
「トンボの羽根をむしったりはもちろん、後年になると」
「蟻に糸を垂らして登らせ、二匹目が登ろうとすると」
「カンダダのやつめ、この蜘蛛の糸を登る資格はないと言って糸を手放すなど精神的ないじめもやっていました」

病垂レイカ >  
「お情緒に問題がありそうなお子様でしたのね」

フォトン光子 >  
「それである日、友達と虫を殺すための毒を作ろうと言って」
「友達が持ってきた液体を捨てる予定の鍋で煮詰めてホンモノの毒を作りました」

「虫にかけたら弱っていったので本物です、そもそも友達が持ってきた液体が農薬だったのですが」

病垂レイカ >  
「あの、くるみ割り任侠さんあんまり心の闇をオープンリーチにされるのはちょっと困りますわ」

フォトン光子 >  
「火遊びがバレて親に毒薬作りを永久に禁止された後も」
「一年くらい瓶に詰めたその農薬ミックスを眺めて友達と悦ってました」

「私はどうかしていたのでしょうか? と……」

病垂レイカ >  
「知らねーですわ!!」

フォトン光子 >  
「多分冷静に話してることが逆に狂気を感じるタイプの告白でしたね」
「いや、本当……知らねぇよ!!」
「ちゃんとした理性を得てください!! 今すぐ!!」

田中 浩平 >  
はは。子供って残酷だよな。
でも毒は作んねーな。

このラジオ、変態ばかりが集まるので全体的にレベルが高い。
さて、俺のネタは採用されなさそうかな。

フォトン光子 >  
「情緒に問題がありそうというか」
「なんらかのノウハウを得てその手のテストをスルーしてそう」

病垂レイカ >  
「そこまでお言いになるのは後でお問題になりましてよみっちゃん!!」

フォトン光子 >  
「はは……というわけでちょっと面白かったのでくるみ割り任侠さんには番組特製Tシャツを送っておきます」

「では次」
「逆にいけそうのコーナー!!」

「文章の頭に『逆に』をつけて面白ネタを作ってください」

病垂レイカ >  
「このコーナー、おリスナーだった頃はシンプルすぎてすぐ終わると思っていたコーナーですわ」

フォトン光子 >  
「レレちゃんこのラジオ、そういうの割りと頻繁にあるから逆にやめて」

スタッフ笑い。

「ラジオネーム新しいフォルダさんから」
「逆に、今やってる?」

病垂レイカ >  
「あ、これ絶対店やってないやつですわ!!」

フォトン光子 >  
「入口閉じてるし、看板おろしてるし、暖簾も出してないのが目に見えるね!!」

病垂レイカ >  
「想像以上にヤバい客なのになんかおドラマを感じましてよ」

フォトン光子 >  
「でもまぁ、通報だね!」

田中 浩平 >  
読まれた……!!
やったぜ、三ヶ月ぶりに読まれた。
いやー、やってみるもんだな。

送られてくる採用記念プレゼントを楽しみにしていよう!!

フォトン光子 >  
「新しいフォルダさんにはTシャツ送っておきまーす」
「この人もう三枚くらい持ってるんじゃないの?」


「それじゃ次のコーナーです」
「夏休み特別企画、トコヨオオクワガタの生態」
「このコーナーは架空の生物トコヨオオクワガタの生態について紹介してもらう感じのアレです」

病垂レイカ >  
「アレて」
「何故かこのコーナー、一つ目二つ目までは普通にありそうで三つ目にお長文でボケる傾向がありましてよ」

フォトン光子 >  
「それではラジオネーム『みたらし談合』さんから」
「トコヨオオクワガタの鋭いハサミでも切れないものってなーんだ」

「1.強敵スズメバチ」
「2.やっぱり同じ硬さのメスクワガタたち」
「3.家に帰っては酒臭い息を吐きながら家族を殴っていた父親、ある日とうとう母親が僕を連れて家を出ていって」

病垂レイカ >  
「フレッツ闇ですわー」

フォトン光子 >  
「母子家庭で育った僕にある日、母親が着替えなさいと言って病院に行くと」
「病院のベッドの上で何本ものチューブにつながれ意識のない父親がいて」
「彼の持ち物に子供の頃に僕が喜んだチャチな手品用のトランプがあったことを告げられたあの日の親子の縁」

病垂レイカ >  
「あの」

フォトン光子 >  
「はい」

病垂レイカ >  
「長いし暗いですわーーー!!!」

フォトン光子 >  
「あ、はい」

病垂レイカ >  
「お願いですからわらいどころを作ってくださいまし!!」
「あとこういうのを笑顔で選んでくるスタッフにお殺意が湧きましてよ!!」

フォトン光子 >  
「お殺意て」

フォトン光子 >  
「こんなもの切らされたらトコヨオオクワガタも困っちゃうと思うんだよね」
「みたらし談合くん、お願いだから今週送ってきた8通のうち6通が闇ネタというのは今後勘弁してくれ」

スタッフ笑い。

田中 浩平 >  
8通て。ハガキ職人ってそんなに送るもんなのか。
でもさすがにそこまではできない。

俺は……ラジオネーム新しいフォルダには限界がある…!!

フォトン光子 >  
「ちょっと胃がもたれてきたんで休憩」
「今日の音楽はメジャーデビューした常世発ガールズバンド#迷走中の新曲」
「Throw Away」

音楽が流れ始め、CMへと続いていく。

病垂レイカ >  
「今週闇ネタ多くありませんこと!?」

その言葉とスタッフの笑いが遠ざかっていく。

田中 浩平 >  
ベッドでゴロゴロしながら聴く深夜ラジオは。
その、なんだ……眠くなるな…

意識がMCたちの声と一緒に遠くなっていく。


知らないオヤジにDV受ける夢を見た。

ご案内:「田中の部屋」から田中 浩平さんが去りました。