2024/08/07 のログ
ご案内:「田中の部屋」に田中 浩平さんが現れました。
ご案内:「田中の部屋」にヴィシアスさんが現れました。
田中 浩平 >  
部屋に入るとエアコンを入れる。
即入れる。可及的速やかに入れる。

「やべ、部屋ん中蒸し風呂だぜ……」

お菓子とジュースを買って部屋にIN。
汗が吹き出るぜ。

「テキトーに座ってくれヴィシアス」
「お隣さんは夏季休講で実家に帰ってるから騒いでもOKだぜ」

それにしても殺人的暑さだな。

ヴィシアス > 「ああ……邪魔するぞ浩平よ。」

でかい体の二本ツノの巨漢、悪魔が部屋の中に踏み入れる。

「此度の夏は普通に人間は死ぬ。というか悪魔でも死に得る。」
「そうだ。私も土産を買ってきたので適当に食ってくれ。」

コーラ、ポテチ、エビフライ。程よく並べてからクッソ熱い蒸し風呂みたいな部屋に入る。
冷房つけずに置いといた部屋って熱気が"こもる"よな。
"こもる"と熱気がまぁーこれが中々全然冷房つけたって消えないんだ。


あっちいいいいいいいいいいい~~~~~~~

ヴィシアス >  


「ヒャッハァ!!!今日はパラダイスだなッ!!!」


 

田中 浩平 >  
「おうとも!!」

サムズアップをしてエアコンが少しずつ冷やし始めた部屋で笑う。
そしてちょっとでかいモニターにPCを接続。

「今日はアニメ見るんだったよな……なんだっけ、タイトル」

Bアニメストアには入ってるから大体のアニメは見れる。
最近のアニメはあんまり追ってないけど。

いや『時々ゴワッと薩摩弁でデレる足占(アウラ)さん』は見てるな。

「コーラくれヴィシアス、汗かいちまったよ」

代わりと言わんばかりに彼にタオルを放り投げて。
自分の分のタオルで首筋の汗を拭った。

ヴィシアス > 「とらのことことこげきりんりん、だ。」
「私がこの世界に来てアニメというものを知ってから、」
「なんというかこう」
「脳みそを空にして楽しめる故に、」
「特におすすめなのだ。」

そうそう、それ。
Bアニメストアで見れるヤツ。
つってもヴィシアスは無料の奴しか見てないのだ。

「ああ、好きに飲んでくれ。」

コーラをポイッと投げる―――わけがない!
コーラは投げるとシュワッとしてしまうからな!
なんとコーラが浩平の手に突然"握らされていた"ッッ!!
ちょっとした面白魔法さッ!


あーあっつーーー
タオルであせふきふき。


ふーーーーーーー

田中 浩平 >  
何ィ!! 俺の手の中に既に“コーラ”はあったッ!!
電波紋(デパンド)攻撃か!?

開封してコップに注ぐ。
ああ、このシュワシュワ音良いよな。

「とらのことことこげきりんりんなー」
「脳みそ空っピにすっかぁ」

PCで検索してから再生ボタンを押す。
そして即一時停止。

「カウントダウンー、3! 2! 1!」
「スッタァート!」

アニメを始めた。
あ、ようやく部屋が涼しい。エアコン最高。

「なんか変わったオープニングすね」

戦隊モノなの? このアニメ、爆破シーン多いな……

ヴィシアス > 「うおーーー、スタァァァァトッッ!!!」

共に盛り上がる。
段々と冷房が効いてきたので、
段々と暑苦しい振る舞いも出来るようになってきたぞッ

「……多分、百合モノだ。」
「登場人物の大半が巨乳の美少女だ。」
「浩平好きだろう。私も好きだ。」

「テーマは"ルールは一つ、何でもあり"だ。」

そう。
このアニメはカオス満々。
常識などというチンケなものに決して縛られないのだッッ!!


「例えばヒロイン―――主人公の虎宮大雅(とらみやたいが)ちゃんが爆死しても、2秒後には蘇生する。何事もなかったかのように。頭に槍が刺さってもだ。」

TV >  
「とらのことことこげきりんりん♪」
チュッドーン!
「とらのことことこげきりんりん♪」
チュッドーン!!
「とらのことことこげきりんりん♪」
チュッドーン!!!
「とらのことことこげきりんりん♪」
チュッドーン!!!!

ヒロイン4名が現れては爆破して次のシーンに切り替わる
狂気じみたOPッッッ

田中 浩平 >  
「百合アニメで巨乳で美少女か……」
「生ハムメロンみたいな盛り方してんな」

「好きだけど何でもアリってのが気になるな……」

ヴィシアスの説明を聞いて戦慄が走る。
カオス系アニメあんま見たことないんだよな。
ついていけるかな……

「命は玩具じゃないんだぞ……」

そしてOPでの爆破四連続。
なんだこれ。百合アニメなんだよねぇ!?

「奇矯だな……嫌いじゃないぜ…!」

TV >  
「私、虎宮大雅! みんなの人気者!!」
「問題があるとすれば政治犯だった過去があるってことカナ!」

「そんなことバレたらみんなに冷たい目で見られちゃう…」
「絶対に秘密にしなきゃ、ね!」

田中 浩平 >  
政治犯って15年以上塀の中にいない?
何歳だよコイツ。

ヴィシアス > 「……美味いのか?それ。」

生ハムメロン…?
スイカカレーみたいなもんか…?


「……政治犯ってなに。」

ヴィシアスも思わずツッコミを入れた。

「何この子」
「見た目以上にやばいだろ。可愛ければ何やっても許されると思うなよ……」

赤黒い瞳が若干不安に揺らいだッッ

ま……常世学園には見た目以上の年齢の子なんていっぱいいるしな!

TV > 「ガルルル……!」

大雅の前に現れたのは巨大なドラゴンだった。

「キャーッッ?!」

叫ぶ大雅

「政治犯のお姉さん!」
「こんにちは。私、激凛子(げきりんこ)
「ここであったが30年目!」

―――※捏造回想シーンが入る―――

「というわけで大人しくここで死んでねーーーッッッ!!!」

ヴィシアス > 「……ドラゴン系ヒロインか、斬新だな。」
「おそらく後程キービジュアルの女の子の姿に変身するのだろう。」

田中 浩平 >  
「普通に好きだよ生ハムメロン…自分から作ることは100パー無いけど」

生ハムがあったら料理に使うし、メロンがあったら食後に食べるだろ。
なんで合体させた。誰が望んだ。でも普通に好き。


「そもそも罪状ふわっとしてんな」
「万が一、外患誘致罪だったらお外に出られないし本当なにしてんの」

そして彼女の前に現れるドラゴン!!
いやこんなもん百合の花が吹き散るが!?

「斬新通り越して慙死って感じだが」
「あと30年目言ってるよね!? なんで大雅ちゃん制服着てるのかな!?」

あとドラゴンのビジュアルが強烈すぎて会話が頭に入ってこない。
なんで作画に本気を出した。

TV >  
「そんなこんなで私と凛子ちゃんは同じ学校に通うことになっちゃった!」
「どーしよ!!」

田中 浩平 >  
「今何が起こった!?」
「そんなこんなの部分を描写してくれよ!!」

「殺し合い起きる状況だったろ!!」
「あ、人間の姿の凛子ちゃんカワイ~」

ヴィシアス >  


     「いやなんでだよ。」
     「見てるこっちがどーしよだよ。」


 

TV > 「ここは常世学園!」
「常世学園には、色んな種族がいるんだ!」
「虎やドラゴンは勿論、犬や猫、人間だっているし」
「異能に魔法、なんでもあり!」

「だから私達もまた、何でもありなんだよ!」

「そうだよねっ、凛子ちゃん!」
ギュッ!

「えへへ、そうだね大雅!」
ギュッ!




「だから私の罪状は絶対口外すんなよォ…???」

 壁 ド ン

ヴィシアス > 「…???」


「浩平よ」

「百合か…???」

「百合、なのか…???」

ポテトチップスつまみながら、唖然としている悪魔。

田中 浩平 >  
「こんな毒々しい百合があってたまるか……」
「あと世間に常世学園の風評被害を広げてないかなぁ!?」

大丈夫なやつ!? ほんっとうに大丈夫なやつ!?

「あと壁ドンでコンクリ片撒き散らすな」

掃除の時間大変だね生活委員さん。
どうでもいいけどこれをカオスと呼ぶのはカオスに失礼な気がする。
原初の混沌……つまりカオスだ。カオスじゃねーか。

「ヴィシアスこれ……これ、ヴィシアス…」

TV >  
「お昼の時間だ、お弁当食べよっ」

弁当箱を開く大雅。

「………!」

ケチャップで『お前の秘密を知っているぞ』と書かれている。
(背景で流れる恐ろしげな劇伴)

田中 浩平 >  
「おっとぉ、流れが変わったな……?」

ヴィシアス > 「黒い百合には「恋」という花言葉がある一方で、「復讐」や「呪い」という言葉もついていて贈り物としては不向きです―――だそうだ。」

「百合ってそういう…???」

「ああ、浩平。これって黒百合じゃねえのか…???」

さっきからクエスチョンマークが3倍増しになっている悪魔。

「大雅ちゃんってあれだな。すげーパワーだな。この子絶対人間じゃないだろ。人間っぽい見た目だけど。」



「待て待て待て待て。ケチャップで書くには無理がありすぎるだろ!」

「なぁぁぁんでその小さな米の上に書けるんだよその文字数ッッ!!!」

TV > 「大雅!」
「どうしたの?!」

白々しく笑う凛子!

「……やってくれるじゃん?凛子ちゃんさあ。」
「良いよ」

「ここらでどっちが上か格付けしよっか?」

黒々とした笑みを浮かべる大雅!



「……ソレやったの、私じゃないよ?」

「えぇー」

「私不器用だからね」

「えぇー」

ヴィシアス > 「―――これは。まさか。共闘路線……ッッ?!」

「ここから真に百合の花が咲くのか…?!」

田中 浩平 >  
「泥の中から咲くのは百合じゃなくて蓮なので…」
「大人しく蓮が開く音を聞いて悟り開こうや……」

どうでもいいけど不穏の時だけ作画の雰囲気変えるな。
百合系日常アニメのはずなのに今んところ日常成分が
カレーに入れる隠し味のチョコレートより少ねえ。

「ヴィシアスさん……これ…」
「大丈夫なやつですか……?」

半笑いで震えながら聞いた。
もう苺を喰らわば皿までだ。
毒だっけ。まぁいいや。

TV >  
「大雅ちゃんそんなことよりお昼済ませて着替えないと」

「やば、次の授業はバスケじゃん」

慌てて弁当をかっこむ二人。


「ディーフェンス、ディーフェンス」
「左前足は添えるだけ……っ」
「もー、ドラゴニックフォームは反則でしょー」

田中 浩平 >  
「ケチャップの脅迫文のくだりどこいったんだよッッ」
「急にゆるくなるな!! 温度差で風邪ひくだろッ!!」

グラップラーみたいな表情筋で叫ぶ。
いや何この……何?

「もうちょっとこう……あるだろ!!」

何かが!!

ヴィシアス > 「私が聞きてえんだわ」

恐怖に身が震える。

「え。」
「なんであの流れで普通にバスケやってんだよ」
「ドラゴニックフォームってなんだよ……」
「……体の一部を翼にしてディフェンスするのってありなのか?」

異能学園都市のスポーツは、奥深い。

TV > 「そこッ!」

「3ポイント、もらうよ―――ッッッ!!!」


大雅の投げたバスケットボールが、
光弾となりそのドラゴニックフォームの翼をぶち抜いた―――ッッッ!!!


「ごぉぉぉぉる!!!」
「大雅、逆転のシュートを決めましたァァァ!!」



「……格付け、今日は私が上で良いよね。」

「しょうがないなぁ。良いよ。」

「やったぁ!帰りは何か奢ってよ」

和気あいあいとした会話が始まった。
さっきの雰囲気どこ行ったんだ…

ヴィシアス > 「……な、なんかちょっと光が見えてきてないか、浩平よ。」

ちょっとだけ安心したような悪魔の顔。

田中 浩平 >  
「光かなぁ!? 翼をバスケットボールでぶち抜いてるけど!!」
「光かなぁ!?」

ポテチをかじりながら。
手をウェットティッシュで拭く。

「最終的に和気あいあいとしたらそれまでボケ倒していいわけじゃないんだけどな…」

ヴィシアスにもウェットティッシュが入った容器を渡す。

「やべーよあと7分くらいしかねーんだけど」

TV >  
「ヴッ」

倒れ込む凛子。

「あ、ごめん毒バスケットボールだった」

田中 浩平 > 「あと7分くらいしかねーっつってんだろ!!」
ヴィシアス >  


      「なぁぁぁぁにやってんだ大雅ィィィィ!!!」


 

TV > 「説明しよう!」

説明しようおじさんが出てきた!

「毒バスケットボールとは!」
「対ドラゴン特攻のある毒物が塗りこまれたボールの事だ!」

「解毒しなければ…」

「凛子の生命活動は」

「あと」


「10分で停止―――ッッッ!!!」

迫真の説明しようおじさん。
そして。

「そ、そんな…」

絶望する大雅。


お前がやったんだが?

ヴィシアス > ウェットティッシュ使いながら、

めっちゃ激しくないようにツッコんでいる。

「なあ、終わるか?これ。7分で、」

「ほんとに、大丈夫なのかこれ?」

「……」

「百合、か…???」

田中 浩平 >  
「待て落ち着け慌てるなこれは諸葛瑾の罠だ」
「あと百合アニメに普通おじさんは出てこないがッ!」

ツッコミが追いつかねーよ……
なんなんだよ……毒ってつけたら万物が毒に染まるって思うなよ…

「ヴィシアスくん見るアニメは選ぼうね!!!」

半ば血走った目つきでアニメを見ている。
いやエキサイトしているけれども。

TV >  
「いやぁ、なんだかんだで輪ゴムとスティック糊がなかったら危なかったね」

「大雅ちゃんはおっちょこちょっこいだなぁ」

「アハハ」

「ウフフ」

田中 浩平 >  
「だからその『なんだかんだ』で何もかも解決させるのやめろ~~~~~~~~~!!」

あとおっちょこちょっこいって何!?

ヴィシアス >  


        「 な ん で や ね ん 」


 

TV > 「今日はどこへいこっか?」
「なんか凄いおいしいラーメン屋あるらしいよ!塩ラーメンが美味しい」
「へぇ~!なんていうとこ?」
「それはね~…」

エンディングに暗転していく。
夕日に向かってゆっくり歩く二人の仲は、何だかんだ良さそうだった。

ヴィシアス > 「―――キミのとこじゃないだろうなコレ」

そんなまさかいやいや。

「なんというか。頭は確かに空にして見れたが、」
「確かになんというか。選ぶべきだったな。」
「ルールもクソもなかったが、まぁでも。」




「ラーメン食べてる二人、何か楽しそうだし、良いんじゃないか?」

微笑まし気である。

田中 浩平 >  
「許可を出した覚えはないが???」

シンプルにこのアニメの聖地になりたくねえ!!

「そうだな……ツッコミ入れながら見れるアニメってのは良いかも知れない」
「あと声優さんが歌ってるタイプのエンディング好きなんだよな」

「最後はなんか和やかに終わったし、良いかって気分になるな」

終わりよければ全て良し。

次回予告 >  
熱海に戦闘ヘリで乗り付ける大雅。
しかしそこに現れたスベスベマンジュウガニ(有毒)の大群は、
彼女の後ろ暗い過去を深い穴から掘り起こすかのように不吉に泡を吹いていた。

一方、熱海に行きそびれた凛子はデッドボールを受けた助っ人外国人のように激怒。
ドラゴンになって現地に急行する。

果たして人はタクワン一切れで飯が食えるのか。
謎に満ちた少女のシルエットが禁じられた可能性を問う。

次回、新キャラ登場!? 私、大雅の妹です!!

ああ……なんだ、それならよし。

田中 浩平 >  
「……………」

真顔で鼻の頭を擦って。

「休憩しよう」

立ち上がってPCで連続再生を停止した。

「素麺食ってくか」

ヴィシアス > 「……あー……」

次回予告を見て、あんぐりと口を開けている。
もう、どこから突っ込んでいいのかはわからないが。

「新キャラは。」

「可愛いな。」

「あと」

「おっぱいが大きかったようだ。」

「姉以上の戦闘力か……」

ビジュアルは、いい。スベスベマンジュウガニとか、タクワンとか、なんかもう、分からん。分からん。

ヴィシアス > 「……ああ、少し。休もう。頂いていっても?」

ふぅ、と一呼吸して同意する。

頭を空にして見られる、というより
空の頭に情報を詰め込まれた気がした。

田中 浩平 >  
「そうだな……割りと好みのデザインしてたな…」
「あとおっぱい大きかったな…」

可愛ければ何をしてもいいわけではないが。

「これ一日に三話も見たら発狂すんだろ……!」

そんなことを言いながら素麺を湯がき始める。


俺達の夏はまだ終わらない。

ヴィシアス > 「……その、なんだ。」

「大雅とスベスベマンジュウガニの戦い」

「楽しみだな。」

「……なんだろうか。……本当に戦うのか?このアニメで?」

理解に苦しむ悪魔。

「とりあえずだ、冷たい飲み物飲んで頭冷やそう。」

「それでそーめん喰って、ああ、そうだな。のんびり…休もうか。浩平よ。」

田中 浩平 >  
「よくわからないけど、よくわからんな!!」

この後第二話を見て死ぬほど脳が疲れた。

ヴィシアス > 「おぼろげながら浮かんで来たぞ、浩平よ。」

多分、浮かんではいけないものが。

ご案内:「田中の部屋」からヴィシアスさんが去りました。
ご案内:「田中の部屋」から田中 浩平さんが去りました。