2024/09/16 のログ
ご案内:「禁書図書館・閲覧室/永遠の間を観戦 続き」にDr.イーリスさんが現れました。
Dr.イーリス > 永遠の間を観戦の少し続き。
緋月さんとちゆきさんの決着がついた直後。

「こちら風紀委員ゴミ処理係《フェイルド・スチューデント組》組長Dr.イーリスです。申し訳ございません……! 私、無能すぎて侵入者に逃げられてしまいました……! 始末書は明日までに提出します……!」

スマホを取り出して、慌てた様子で謝罪していた。

TEL > 「ああ、もしもし――?」

「ふっ……あっはは、なんだそりゃ。」

「もうちょっと上手く嘘つけ。」

「始末書の前に、上手いサボリかたとやってる感の出し方のお勉強しよっか。」

「―――待ってるよ。じゃ、ね。」

Dr.イーリス > 一旦拭った涙が再び頬を伝った。

この人は、本当に凄く優しい邪神様……。

イーリスのしている事を察した上で、影から見守ってくれていた……。
蒼先生は凄い破壊神様なので、もしかしたら実際にどこかから物理的に見守ってくださっていたりもしたのかもしれない。

「ありがとうございます、蒼先生! 上手いサボリ方とやってる感の出し方のご教授、よろしくお願いしますね! お疲れ様です!」

通話しつつ、心温かい素敵な破壊神様に深く感謝して、深々と頭を下げる。

Dr.イーリス > 通話を切り、再び涙を拭う。
今回は、まさにやってる感をあえて出さなければいけない出動だった。
捜査はしなければいけない。風紀委員としては、禁書図書館に侵入した者を捕えるのが正しい。

だが捜査なんてただの口実だ。
ちゆきさんと緋月さんが出来る限り良き行く末を迎えられるよう願って、風紀委員の職権を使ってその舞台を整えるためのお膳立て。
つまり、イーリスの役目はやってる感を出すこと。今回の捜査なんて全部やってる感。とてもゴミ処理係らしい。

「やってる感の出し方、真面目に学んでみましょうか」

法より人情を重んじて風紀を正したいと願うイーリスは、ただ犯罪者だからと言ってルールや規則のみに則った逮捕なんて出来やしない。
ただの悪意で動く極悪犯なら風紀委員として逮捕できても、何かしら事情のある善人な犯罪者なんてイーリスには捕まえられない事もあるだろう。
やってる感は、とても大切。

「風紀委員ゴミ処理係として、一つお勉強になりましたね」

イーリスは、微笑んでみせる。

ご案内:「禁書図書館・閲覧室/永遠の間を観戦 続き」からDr.イーリスさんが去りました。