2024/09/28 のログ
ご案内:「『数ある事務所』」にDr.イーリスさんが現れました。
ご案内:「『数ある事務所』」にナナさんが現れました。
■ナナ >
ズタボロ、そう言って差し支え無い姿で事務所の扉を開く
かなり小さい姿のせいで扉も重い
「う゛ー…ただいまぁ。イーリス~居る~?」
身体が重い
痛み…は痛覚を切っているので感じはしないが体全体が常に損傷を受け続けている状態のせいで酷く重い
それに加えて、イライラするというか何というか
恐らく例の紅いアレの呪いのせいだろう
暴れたい、破壊したい、そんな欲求が強まっている
イーリスを見た時に起こるであろう事を予想しながらできるだけ冷静を保とうと意識を強める
■Dr.イーリス > 『数ある事務所』の応接間、PCの前にある椅子に座って、ペンを走らせてお勉強中。
ティーカップに口をつける。
一息つこうと、イーリスはキーボードから手を離した。
「運転免許に、医師免許など、資格習得は順調ですね。学園のお勉強は難しいですが……」
イーリスは元々、医学の知識と技術があり、スラムの不良時代もいわば無償の闇医者のような慈善活動もしていた。
明日生き抜く事がやっとなスラムの不良から抜け出して、ちゃんと正規入学し、風紀委員にも入り、スラムの不良時代において裏社会で無免許でやっていた事も、今はどんどん資格を習得している。
また他の資格習得のため、今お勉強をしている最中。
現在では、イーリスは闇医者でも何でもなく正式に医者。
でも学業の成績は伸び悩む……。
「紅茶、入れ直しましょうか」
そう口にして席を立った時、事務所の扉が開く音が聞こえる。
応接間から出て、ナナさんを出迎えた。
「おかえりなさいませ、ナナさん。て、どうしたのですか、ナナさん!?」
慌てて、ナナさんに駆け寄った。
ナナさんの体が小さくなっている……。とても、弱っているようだ……。
紅き屍骸のセンサーが反応する。
ナナさんが、不完全感染……。
「ナナさん、紅き屍骸に襲われたのですね。すぐ治療しましょう。ゆっくり……地下ラボに歩いて行きましょう」
ナナさんの手をそっと引いて、エレベーターの方にゆっくり歩いて行こうとする。
■ナナ >
「なんかすっごいでっかい紅いのが居てさぁ…あ゛ッ、先に治療お願い。」
イーリスの声が聞こえて一安心、と共に不快感の様なものを感じる
姿を少し見ればこれはダメだとぎゅっと目をつむる
覚悟はしていたが自分でもそうなるのかと改めて呪いについて理解する
目の前の大好きな彼女を今すぐ殺したくなる
そんな矛盾を抱えた感情に逆らうためにも先ずはイーリスを見ない様に
「手を引いて~…」
何も見ず、できるだけイーリスを意識しないようにしながら手を引かれて地下のラボへ
何かで拘束でもしてもらえば安心できるのだが…
■Dr.イーリス > 「殺害欲が強まっているのですね……。大丈夫です……すぐ、感染源を取り除きます。ナナさんが頑張って耐えているのは分かってます……もうひと踏ん張りですからね」
目を瞑っているナナさんの手を引いて、エレベーターに乗った。
エレベーターで地下三階に降り、医療ラボに入る。
そっと、ナナさんを丸椅子に座らせた。
「今から、感染源を取り除く注射を打ちますね」
棚を探って、紅い液体が入った瓶を取り出す。その液体を注射器に入れた。
■ナナ >
「結構殺しまくってきたからスッキリしてると思ったんだけどね。
イーリス見たらものすごくこう…ざわざわしてくる!」
なので直接は見ない様にする
あの化け物達の血肉を貪った上でこれなのだから改めて呪いの強さと
イーリスを狙う奴等の意識の強さを感じる
やはりあいつらは絶滅させなければ、なんて改めて思いつつ丸椅子の上へ
「は~い、痛覚はきってるからぶっすりやっちゃって。」
恐らく痛覚神経を働かせれば痛みで真面に動けなくなるのは理解している
この身体も呪いの影響で朽ちる前に早く何か補給しなければ
「あ、後高タンパクなものとか生肉的な物が有ったら多めに欲しいかも。」
■Dr.イーリス > 「結構な数が襲ってきたのですね……!? ナナさんにこれだけの感染をさせた屍骸……かなりの手練れでもありますね。どのような屍骸に襲われたのですか?」
そうなると《月輪の王》を一瞬疑ったけど、ナナさんが特に言及してないので別だろう。
けれど、“王”を滅して尚も、強力な紅き屍骸がまだまだいるという事だ……。“王”の生存疑惑がある不気味な状態ではあるが……。
そっと、目を瞑るナナさんの左腕を掴んで、注射器の針を刺し、薬液を注入していく。
すると、だんだん感染源が取り除かれ、それにより殺害欲もなくなっていく事だろう。
蜘蛛の毒も、解毒されていく。
■ナナ >
「襲われたというか襲ったというか…なんか蜘蛛みたいな奴等でアンデッドじゃなかったよ。
あとすんごい沢山居た、ちょっと強めのとビル位おっきいのが居たかな。」
思い出すだけでも嫌になるあの巨躯の蜘蛛
動きからして人並みには知恵も有る様に思える
文字通り動く災害だった
何かが腕に当たって少しひんやり
「ん~暫くしたらちょっとイーリス見てみるね?」
数分もすれば目を開き、イーリスを見ても可愛いなぁとしか思わなくなる
身体の重さもだいぶマシになっているし治療は成功したらしい
「快適快適ぃ、王みたいにとんでもない呪いじゃなくて良かったぁ。
ありがとねイーリス。」
ぶい!とピースサイン
■Dr.イーリス > 「紅き屍骸は、分かりやすくアンデッドの姿をしていない個体も多いですからね。紅き屍骸という名称通り、彼等は生物としては既に亡くなっています。蜘蛛は……私は出会った事がない種類ですね。ビル位大きな……!? 大蝮以外にも、蜘蛛でそのクラスの巨体を持った個体がいらっしゃったのですか……!?」
厄介な個体がまた現れたようだ……。
徘徊している通常タイプ、《紅き月輪の王熊》のような伝説的存在、ちゆきさんのような例外的存在とは別に、大蝮と同等の巨体タイプという分類をするべきだろう。
ちゆきさんは既に、紅き屍骸ではないけど。
「よく生きて帰ってきてくださいました……。ほんとに……」
柔らかい口調で、口にする。
大蝮と同格のタイプとなるなら、もはや《紅き月輪の王熊》とは別方向で、別格の強さだったはず。
「徐々に殺害欲も薄れますので、ゆっくり目を開けてみてくださいね」
ピースサインをするナナさんに、目を細めて微笑んでみせる。
「“王”が私に掛けた呪いは強力で特殊なものでしたからね。通常の不完全感染であれば、治療法は確立しています。完全感染になってしまうと、紅き屍骸と化してしまって生物的には既に死亡した事になってしまい……基本的にはもう治らないですけどね……」
基本的には治らない……。
だがイーリスは、例外的なケースで、完全感染して紅き屍骸となってしまった人が無事に元の人に戻るのを見た事がある。
■ナナ >
「でもあれだよ?なんかちゃんと生き物生き物してたよ?
血肉もちゃんと栄養にできたんだけど…たまたまそういう奴だったのかな。
あのくそでっかいのは流石に無理だった、近付こうとしたら殺されかけたし死ぬ気で逃げてきたんだぁ。」
危なかったぁ、と思い返す激闘
戦いにもなってはいなかったけれどそれは言わないお約束
「何が何でも死にたくなかったから頑張った!」
いえい、とサムズアップ
元々は偵察位の気持ちだったのに気が付けば敵陣に特攻していた
呪いおそるべし…と、ゆっくりと言われた通り目を開けた
「私のは何というか痛いとかそんなのばっかりだったし本気の呪いとかじゃなかったんだろうね。
危なかったよほんと…でも蜘蛛達の親玉が居る場所はちゃんと覚えてるからその内根絶しに行こうね、結構間引いてきたけど蜘蛛だしすぐ増えそうだから。」
例外でなおかつ軽い症状だった幸運に感謝しつつ今後の事を考える
あれは生かしておいてはいけない存在だと改めて理解したので物騒なことまで言い始めた
■Dr.イーリス > 「とても生き生きした方が多くいらっしゃいますね。て、紅き屍骸を食べたのですか!?」
紅き屍骸の研究をしていたイーリスも、屍骸を食べたという例は聞かなかった。
「それは私にとっても初めての事例ですよ。もっとちゃんと検査した方がいいですね。といいますか、紅き屍骸って栄養価あったんですね」
紅き屍骸、まだまだ解明できていない部分が多すぎる……。
ナナさんの手を引いて、レントゲン室ような場所に移動。
装置にナナさんを寝かせようとする。
「お疲れ様です、ナナさん。とても立派です」
ナナさんにサムズアップを返す。
「いえ、屍骸を食べたとなるとまた特殊ケースです……。今はひとまず治療薬で治っているように見えても、呪いが一時的に引いているだけで潜伏している可能性もあるかもしれません……」
屍骸を食べた、というケースは今までなかった慎重気味。
ナナさんならではだろう。
「巨大蜘蛛はとても危険な存在になり得るでしょうからね。そうですね、準備をしっかり整えて、近々討伐しに行きましょうか」
微笑みながら、討伐という提案にイーリスは首を縦に振った。
巨大蜘蛛に暴れられては厄介……。イーリスとしても討伐を試みたい。
■ナナ >
「いやぁ食べないとじり貧で殺されてたからいけるかなぁって。
ちゃんと栄養として肉に変えれたから雑魚相手は無双できたよ!」
エッヘン、と胸を張る
「栄養というかタンパク質?とにかく生き物としての構成物質だったから行けたんだと思う。
あと私の元々の異能とかも相性よかったかなって。」
言われるまま連れられるままに検査装置の上へ
何をするのかは分かっていないけれどとりあえずイーリスが言うならと大人しく従う
「私としてはイーリスを殺したく無くなればそれで良いかなって。
痛いのも無くなったみたいだし…まぁ多分大丈夫でしょ!」
能天気というか楽天家
デメリットが見え無くなればまぁそれでいいかと笑う
元々普通の身体ではないのだから今更怖がる事も無い
「にしても、イーリスが家に居て助かったぁ。
パッと治療もしてくれたしほんとありがとうね…そう言えば何してたの?」
装置に寝転がりながらもお喋りは続く
■Dr.イーリス > 「ナナさんにとっては、紅き蜘蛛が大量に現れたとなれば食べる事で危機を脱する事も出来るでしょうからね。すごいです!」
胸を張るナナさんに、ぱちぱちと手を叩いている。
「アンデッドも血肉と言えば血肉ではあるのでしょう。蜘蛛である事も相まって、食べようと考えるのは物凄くはありますが。そこはナナさん、上手く屍骸とも適応したのですね」
そうして、ナナさんを検査装置に寝かせて、傍にあるPCで装置を動かしていく。
「痛みが引いているならよかったです。しかし、紅き屍骸による呪いなら、薬で感染源を取り除いても、結局のところ呪いからまた感染してしまう可能性もあるでしょうからね。感染してしまうという事は殺害欲が芽生えて、私を殺したくなる事もあるかもしれません」
イーリスの、不完全感染者による通常の治療は、注射による治療薬の投与。
だが今回は、ナナさんが屍骸を食し、それに適応してみせたものの呪いという形に変わったのかもしれない……。
「ふふ。そうですね、今日は私がお家にいる日でよかったです。私はあなたの家族ですからね。困った事があれば、いつでも助けます。私は学園に通い始めてから、資格の習得に励んでいますね。こうして医者として正式に活動するための医師免許も取りましたし、私はトラックやバイクの運転もしますので、運転免許の習得も済ませました。必要な資格を得るためのお勉強に励んでいたのです」
装置の捜査をしながら、そう口にして微笑んでみせる。
■ナナ >
「捕食しながら倒しての無限ループだったよ。
でもすんごい疲れた、よくやったなぁって我ながら思ってる。」
適応と後は根性と気合
条件も合わさった割と幸運な状態だったのはいなめない
もう少し考えてからやればよかったなぁと思っているのは秘密
「うへえぇ…イーリスの事殺したくなるなんてヤダなぁ。
まぁ危なくなったらまた薬打ってもらうとして、親玉を叩いて大元を絶たないとねぇ。」
また呪いが活性化するリスクがある以上やはりあの巨大蜘蛛と決着をつけなければならない
どうやって仕留めるか、課題は多い
「神様仏様イーリス様だよねぇ。
学園かぁ、医師免許とか凄いねイーリス。
資格とか含めて勉強したら頭が爆発しそうになるから私には難しいよ…」
参考書を読んでいたら頭痛が止まらなかった…気がする
やる気が全く追いつかないのも大きな理由かもしれない
■Dr.イーリス > 「適応していくナナさんならではの対処法ですね。お疲れ様です。今日はゆっくり休んでくださいね」
検査装置が動いて、ナナさんを診断していく。
「なので、ちゃんと検査は必要です。もちろん、危なくなれば薬打ちますけどね」
今回のナナさんもまた、王熊に呪われたイーリスのような例外ケース。
検査結果が悪いものにならない事を祈りつつ、モニターを眺めている。
「……!? 紅き呪いが……潜伏していますね……! そんな……」
王熊の紅き呪いとはまた別のタイプの呪い……。王熊の呪い用につくった薬はほとんど意味はないだろう……。
イーリスは冷や汗をかく。
「厄介な事になりましたね……。とてつもなく強力な呪いです……。屍骸感染の治療薬による効力は一時的なもの……。またナナさんには痛みや殺害欲が蘇る事でしょう……」
新たに、蜘蛛の呪いに対抗する薬をつくって呪いを抑える必要も出てくる。
いつまでも不完全感染者用の治療薬を使っていても、誤魔化しにもならなくなるかもしれない……。
ナナさんも、今呪いの効力が再び発現している事を実感してくるかもしれない……。
“王”の呪いとはまた別方向の厄介な呪い……。
「お褒めいただきありがとうございます。正式に医者にはなりました。しかし、ナナさんの呪いはすぐにどうにかなるものでもありません……。そう……ですね、巨大蜘蛛の討伐を急ぐのも、呪いを解く手かもしれません。蜘蛛の呪いを一時的に抑える薬はなんとか頑張って調合してみますが、完治する薬品までは今のところつくれません……」
■ナナ >
「今日はぐぅたらするぞー!
え、うそ…まぁしょうがないかぁ。」
検査結果としてはばっちりアウト
薬でおさまったのはどうも一時的らしい
そうなるとまた暫くすれば痛みや殺害欲がよみがえると言う訳で…
「さっさと殺さないとなぁあの蜘蛛お化け。」
病は気からと言ったりする通り何だか身体が痛くなってきた気がする
戻した痛覚をまた切っておく、殺害欲に関しては…イーリス大好きと念じ続けて気合で抑え込む
「ちゃんとした治す方法は分かってるし大丈夫大丈夫。
それに薬を飲んだら少しは抑えられるんだし不味い時はそれで何とかするよ。
まぁ、とりあえずは寝る前に何か食べとかないとって事で後で色々食べとこ。」
身体の維持の為にも大量の栄養が必要になった
また転移荒野で大物を狙うのもアリなのかもしれない
■Dr.イーリス > 「……力及ばず申し訳ございません」
心配げに、ナナさんを見据える。
紅き屍骸の研究をしても尚もデータにない事が起こる。
本当に、屍骸というのはとても厄介だ……。
「巨大蜘蛛……必ず倒しましょう……! 巣が分かっているなら、準備を整えて攻め込むだけでございますからね……! あなたの呪い、必ず解きましょう……!」
検査装置に寝かせているナナさんをゆっくり起こして、ナナさんの両手を包み込むようにして、自身の両手で握りしめた。
「蜘蛛の呪いを抑える薬の感性はもうしばらく時間が掛かりますが、ひとまず不完全感染者の治療薬を飲み薬にして、ナナさんに渡しておきます。容態が悪化した時に飲んでくださいね」
■ナナ >
「いやぁ、症状もちょっと収まってちゃんと治らないって分かったんだから凄くない?」
馬鹿な特攻をした自分が悪いのだから気にしないでほしい
特に、本人が深刻に思っていないのだから尚の事
「うん、何とか殺し切れる手段を考えないとね。
呪いの解除目指して頑張ろ。」
抱きしめられれば小さくなってるので抱きしめ返せない
ギュッとされたまま、おーっ!と手を軽く動かす
「うん、酷い時は飲むようにするね。
後はまぁ、沢山食べてできるだけ新鮮な身体を維持して…そんな感じかな。
どうせここまでデメリットが出るなら何か恩恵とかも有ったらいいのにね。」