2024/12/15 のログ
ご案内:「『数ある事務所』」にDr.イーリスさんが現れました。
ご案内:「『数ある事務所』」にエルピス・シズメさんが現れました。
Dr.イーリス > 早朝。『数ある事務所』の玄関扉を開ける。
白のネグリジェ姿である事から、まだ寝起き間もない事がうかがえるイーリス。
お外に出る前に、エルピスさんから赤色のカーディガンを受け取って羽織っている。

「さ、寒いです……。とても冷えます……」

郵便物のチェック。

「違法薬物のチラシ……。この辺りを指定保護区域に組み込んで最近全然この手のチラシがきてなかったですけど、また出てきましたか。フェイルド・シティで平和に暮らす人達が万が一にでも違法薬物に手を染めたら大変ですからね。私達《フェイルド・スチューデント組》がちゃんと取り締まらないとです」

ここも落第街の一角。指定保護区域として平和になったからと言って、まだまだ油断できない……。
チラシを撮影して、指定保護区域管轄課《フェイルド・スチューデント組》の専用サーバーにて情報共有。
組員の中にも同じチラシを受け取った者もいるらしく、チラシの大元を特定し次第、ぼこぼこにして逮捕しようと意気込んでいる。
お、穏便にお願いしたい……国営ヤクザなんて物騒な呼ばれ方してるのって、多分そういうところ……。

宅配ボックスには、赤と白の包みで包装された長細い箱が入っている。
とてもクリスマスな箱。

「これは、もしかして……クリスマスプレゼント!」

イーリスは瞳を輝かせた。
少し早めのクリスマスプレゼント。

「えるぴすさん、クリスマスプレゼントですよ! クリスマスプレゼント!」

長細い箱を取り出して、嬉しそうに掲げながら、開けっ放しの玄関に向けて叫ぶ。
メッセージも備えられていた。
そのメッセージの内容は、以下の通り。

────────────────────────────────────
أصدقائي الأعزاء، أقدم لكم هدية.
كيف حالك؟ لا يوجد تغيير هنا.
نحن حزينون لأننا لن نتمكن من رؤية بعضنا البعض بسبب جداول أعمالنا المزدحمة، ولكننا نتطلع إلى العمل معكم في المستقبل.
لم أكن متأكدًا مما إذا كنت سأعطيها أداة لا غنى عنها للطهي، لكنني آمل أن تستمتع بالطهي بها كثيرًا.
اعذرني إذا كنت قد جئت مبكراً بعض الشيء.
تاكاتسوكاري شيغيتاكا
────────────────────────────────────

エルピス・シズメ >
「んぅ……」

 寝ぼけながらも、外の郵便物をチェックするイーリスに羽織るものを渡して送り出し、着替えを済ませて部屋を出る。
 
 部屋を出た辺りでイーリスの喜ぶ声が届いたので眠気を覚ます。
 玄関に向かい、彼女の姿と届いたものを視線に入れた。

「ん、クリスマス……?」

 誰からだろう、と、不思議に思いながらメッセージを読もうとする。
 ……読めない字であったけれど、プレゼントを届けてくれそうな人でこの字を使う人物の心当たりは一人しかいない。

「重高さんから、かな……?」
  

Dr.イーリス > 「わぁ! 中身何でしょうね……!」

エルピスさんに長細い箱を見せた。

「そうみたいですね、重高さんからです。アラビア文字ですね。えっと、訳します。『親愛なる友へ、一足早くになりますがこのプレゼントを贈ります。元気でしょうか? こちらはは変わりなく元気です。お互いに多忙で、会えていない事が辛くもありますが、今後ともよろしくお願いします。お料理に欠かせない道具を贈るか迷ってしまいましたが、これでお料理を楽しんでほしいです。能守重高』との事みたいです。どうやらキッチン用品みたいですね」

なお、訳した内容は、あくまでイーリスなりに訳した内容になっている。

「お外寒いですからね。ひとまず中に戻りましょう」

とても楽し気に、中に戻って応接間に直行。
とても暖まっているこたつに入る。とてもあたたかい。
箱をこたつの上に置いた。

エルピス・シズメ >  
「そっか……。」

 読み上げられたメッセージを聞いて、表情を緩ませる。
 多忙であれど、こうして時節のプレゼントとメッセージを送ってくれた。
 
「今度重高さんに、お礼のメッセージとプレゼントを贈りたいね。」

 中々会う機会がなくとも、こうして想いの籠もったプレゼントを届けてくれるのは嬉しいこと。

「うん。中で確かめよう。イーリス。」

 そのまま中へ入り、応接間に設置されたコタツの中に入る。
 朝の風の冷たさで冷えた身体を暖めてくれる。暖かくて心地が良い。

Dr.イーリス > 「最近、重高さんと会えてなかったですけど、お元気みたいでよかったです」

そう言って目を細める。

「そうしましょう! 私達からも重高さんにクリスマスプレゼントです! 私、重高さんの連絡先は知っていますけど住所までは分からないです。えるぴすさんは、重高さんの住所分かりますか?」

小首を傾げた。
プレゼントを届けるにしても、イーリスは重高さんの住んでいるところまでは知らない……。

中身が気になりつつも、寒いのでこたつに舞い戻った。
郵便物を見に行く前まで、イーリスはこたつでぬくぬくしていたのだった。

中身、とてもどきどき……。
丁寧に包装紙を取り除き、そして箱を開けて中身を取り出す。

「わぁ! 包丁です! 重高さんにとても感謝! 昨日、ちょうどキッチンの包丁を実験に使って、刃の部分が錆びてしまってどうしようって悩んでいたところだったのですよ……! お料理いっぱいたのしめます!」

碌な事してない発明家。
ともあれ、包丁をプレゼントしてくれた事にとても喜ぶ。
より正確には、三徳包丁、ペティナイフ、スピードシャープナーが箱に入っていた。

「今日は早速いただいた包丁を使ってお料理ですね! 今日の夕食は何に致しましょうか?」

エルピス・シズメ > 「……あ、そう言えば分からない。
 ひとまず、メッセージだけでも送るのが良いのかな……?」

 連絡先は知っていても、正確な住所までは分からない。
 モノを贈るのは少し難しいかな、などと思案。

「うん、初心者でも使いやすく分けられた、包丁(刃物)ふたつ。
 研ぎ器も……こういうのがあるんdな。使ったことなかったけど、これを機に研ぐにもの……

 ……いーりす、いつのまに……。」

 台所の包丁がない、と思ったらそんなことになっていた。
 苦笑気味に笑いつつ、軽く流す。

「そうだね。今日はしっかりめに料理しよう。
 料理はなやむけど…………煮物と……サラダ風のカルパッチョとかかな。」

Dr.イーリス > 「せっかくなのでプレゼントを贈りたくもありましたけど……そうですね、ひとまずメッセージを送りましょうか。例えクリスマス時期から外れても、プレゼントなら渡せます。年が明けてからになると思いますけど、重高さんのデリバリーを頼んで、えるぴすくん、ななさん、私の三人でいただくのもいいと思うのですよ」

重高さんの住所が分からず、プレゼントはちょっと後になるかもしれないけど、また今度に重高さんのデリバリーを頼んだりする機会にプレゼントを渡せるかもしれない。

「研ぎ器もつけてくださっている重高さんの気配りがうかがえますね! う……。じ、実験に必要だったのです……ごめんなさい……」

包丁を持ち出した件には、気まずそうに目を逸らしつつ謝罪。

「煮物にサラダ風のカルパッチョ、いいですね! では、学園に行く準備をしてきますね。重高さんからいただいた包丁を使うのが楽しみです!」

こたつから出たくないと思いつつ、一旦えるぴすくんといーりすのお部屋に戻っていく。
身支度を終えて、えるぴすくんといーりすでたのしく登校するのだった。

エルピス・シズメ >  
「うん。渡す機会は色々あるからね。
 日本の風習に合わせるなら、お年賀や寒中見舞いでも良いし……。」

 ひとまず、お礼の目途は二人で立てておこう。
 百貨店のデジタルカタログなどを贈る手もあるが、ちょっと雰囲気がない気がする。

「実験に必要なら、しょうがないね……。
 錆びた包丁も、研ぎ直せる範囲なら研ぎ直してみよっか。」

「ん、行ってらっしゃい。僕も準備するね。
 帰りに足りない材料を買い物して、少し早めにお料理しよっか。」

 身支度を終えれば、イーリスと共に登校。
 冬休みの前の講義を受け、商店街で買い物を終えてから帰路に着く──。

Dr.イーリス > 身支度を終えて、イーリスは普段の袖なしのセーラー服姿。白いロンググローブをつけている。
寒いので、上に白のフレアレンチコートも着たりして登校。

もうすぐ冬休みという時期。
冬休みもまたとてもたのしみ。冬休み前の講義もがんばろう!


今日もきょうとて、とてもたのしい学園生活。
そうして、今日の講義を終えた。

エルピスさんと共に放課後はおさんぽ同好会の部室に寄り、下校の時には商店街でえるぴすくんと夕飯の材料など、お買い物。
そして落第街の、《指定保護区域フェイルド・シティ》にある『数ある事務所』に帰宅する。

「ただいま帰りました! き、今日もとても寒かったですね……。とても冷えます……」

お手洗いをした後応接間に向かって、カンテラ型暖房をつけてお部屋を暖めたりもして。
コートを脱いでハンガーにかける。

「ふふ、今日は一日、重高さんからいただいた包丁使うのを楽しみにしていたのですよ」

こたつに置いたまま、包丁が入ったパッケージを手に取った。

エルピス・シズメ >
「ただいま、今日も冷えたね。よいしょ、と……。」

 帰宅した後、手洗いなどを済ませてから冷蔵が必要なものを一旦冷蔵庫に入れておく。
 ついつい色々買ってしまったので、ちょっとした大荷物。

 冬のパーティ向けなのか、ケーキやワインの特売が目についた。
 今回はいっぱい料理するつもりなので、ケーキは見送り。ワインも大人になってから。

「一本ずつあるから……イーリス、カルパッチョの方を頼んでもいいかな。
 僕は三徳包丁の方で煮物を作っちゃうから、イーリスはペティナイフの方でカルパッチョをお願いしてもいい?」
 
 どちらも汎用的な刃物であるけれど、どちらかと言えば三徳包丁の方が刃渡りが大きい。
 小回りの利くペティナイフの方が、サラダ用の野菜や生魚を捌くことに向いている気がした。
 衛生面でも、多分その方が良い気がする。

Dr.イーリス > 大荷物をエルピスさんとイーリス、ふたりで持って帰ってきていた。

「結構買い込みましたからね、重かったです……」

特売が目を引いたり、ふたりでお買い物している内に、いっぱい買ってしまった。
家庭簿をちょっと気にしながらだが、問題ないだろう。

「分かりました。では、カルパッチョの方、担当しますね。煮物、お願いします。さて、重高さんからいただいたペティナイフの使い心地、どうでしょうか」

早速、夕食の準備に取り掛かろう。

「えっと、レシピ、レシピ……。カルパッチョは、初の挑戦ですからね……」

お料理経験浅めのイーリスは、スマホを取り出してレシピを眺めている。

エルピス・シズメ >  
「こうやって料理をするのも、慣れてきた気がする。
 はじめは不慣れだったけれど……。」
 
 レシピを調べるイーリスを横目に見て、
 重高さんから貰っているレシピにあるものの方が良かったかなと思いつつも食材の皮むき中。
 
 魚を丸ごと持ってきてもらって、カルパッチョを作って貰った記憶はあるけれど、
 その時はまだ本格的に料理を練習する前。少しだけ懐かしく思いつつ、料理を進める。

 冬野菜──大根と蓮根、タロイモ(里芋)、ゴボウと鳥の胸肉。
 旬の根菜を中心に選んで、煮物にすることにした。
 三徳包丁一本で皮をむきながら、丁寧に料理を進める。

「……うん。刃が通り易くて使いやすい。いいものを送ってくれたみたい。」
 

Dr.イーリス > スマホを見やすい位置に置く。
ふとペティナイフを手に取って眺めていると、凄く嬉しい事に気づく。

「えるぴすさん、見てください! えるぴすさんと私のお名前が掘られていますよ!」

嬉し気に、エルピスさんにペティナイフを見せる。
レーザー彫刻により名入れされていた。
三徳包丁にも、レーザーにより名入れされている。

「重高さん、私達のお名前を包丁に掘ってくれているのですね。とても嬉しいです、ありがとうございます、重高さん」

そう口にして、目を細めた。
イーリスもまた調理し始める。

「そういえば、今日の部室で少しだけ話題にあがりましたけど、おさんぽ同好会の当面の活動は、常世島の各区を回っていくスタンプラリーみたいな事をしてみるのはどうでしょう? 島の色んなところに行けて、きっと楽しいですよ!」

楽し気な笑みでペティナイフを動かして大葉を切りながら、そんな提案をしてみる。
今日の部室ということで、そこはロル外のお話。

「えるぴすさんと私、ふたりで島を巡って、この島全体をおさんぽしちゃうのですよ。そうですね、具体的にはひとまず『学園地区』、『学生・教職員居住区』、『異邦人街』、『宗教施設群』、『歓楽区』、『常世渋谷』、『裏常世渋谷』、『落第街・スラム』、『研究区』、『実習地区』、『産業地区』、『未開拓地区』、『海底遺跡』あたりに定めましょうか、『農業区』はこの前おさんぽして、既にスタンプを押した後になりますね」

ひとまずという提案なので、常世島の各区を回るスタンプラリーのコースは、増える可能性もある。

エルピス・シズメ >   
「ん──本当だ。……こういう心遣いは、とても嬉しいな。」

 三徳包丁を一度離して、しっかりと改める。
 レーザーでしっかりと自分とイーリスふたりの名前が刻まれていて、
 その心遣いに、嬉しくなって心が暖かくなる。

「うん。白地図を埋める様に、いろんな所を巡って行こう。
 でも、そうだね。あくまでも全部を埋めるのは結果で……
 ……行きたいと思ったら、多少重複しても色んな所に行きたいな。」

 料理しながら、日常の話題。
 埋める様に歩くことだけじゃなくくて、行きたい所に行けるように歩くことも意識したい。
 一度行った地域でも、足を運びやすい様に。