2024/06/19 のログ
ご案内:「駄菓子屋『おおげつ』」に宇賀野 実さんが現れました。
宇賀野 実 > 「うーん…。」
駄菓子屋おおげつの店主である宇賀野は、眼の前の書類を眺めて唸っていた。
今回の相手は異能検査の結果ではなく、入学願書である。

「まあ学生っていっても、訓練校みたいなもんだろうけどね…。」
自身の異能の制御のためにという目的はある。
しかし、ちょっとだけ不安だった。

「おじさん…話題についていけるかなあ。」
口に出すと心配になってくる。 異邦人やメカや、あるいはこの前の
吸血鬼みたいな人だっているだろうし、自分がいても問題ないだろう。
問題は話題やセンスである。

「…よし、積極的にお客さんに話しかけよう。」
幸いにして、おおげつは常世学園の生徒に向けたお店だ。
感覚を彼らに合わせるにはちょうど良い場所である。

えいやと立ち上がり、テキパキとお店を開く準備を進める。
慣れ親しんだ作業だ。 たとえ背が低くなろうと、全く問題はなかった。
濃い味付けのスナック菓子、やたら安いアニメキャラのカード、
数世代前のアーケードゲーム(プレイ料金は破格である)…。
それらをしっかりと広げてから、うむ、と頷いた。

宇賀野 実 > つらつらと願書にペンを走らせる。
必要な書類を書き出し、それらの入手手段を確認する。
やることがわかっている状況なら、動くのはすごく楽だ。

「よし!」
きっちりと書類を書き終えて額の汗を拭った。
まだお客さんたちは来ていない。
意識を切り替えて、今日も今日とて店番をするのでありました。

ご案内:「駄菓子屋『おおげつ』」から宇賀野 実さんが去りました。