2024/08/15 のログ
ご案内:「『数ある事務所』」にDr.イーリスさんが現れました。
ご案内:「『数ある事務所』」にナナさんが現れました。
ご案内:「『数ある事務所』」にエルピス・シズメさんが現れました。
Dr.イーリス > お馴染み『数ある事務所』。
それは少し前の事、イーリスは明るい笑顔でこんな提案をした。

「じゃん! 壮大な戦いをやり切ったので、グリル鍋作りました、グリル鍋! ただのグリル鍋ではありません! なんと、グリル鍋に人工感情を入れる試みをしてみまして、十分間ぐらい誰も鍋に箸をつけなかったら、鍋さんが寂しがって大回転します! さて、みんなですき焼きやりましょう! 牛すき!」

楽しそうに、赤色のグリル鍋を持ち上げていた。
とりあえず、グリル鍋に感情機能をつけてみたいという好奇心にかられて感情機能つけてみた。
十分ぐらいと言ってるけど、イーリス自身、いつ鍋さんが大回転するか正確には把握していない。なにせ回転するタイミングは鍋さんの気分次第。十分前後ぐらいは回転待ってくれるが。


そして現在に至る。
応接間にて、三人でお鍋を囲んで牛すきパーティである。
なお、グリル鍋の感情機能をオンにしているかオフにしているかはお二人に委ねられる。感情機能オフのスイッチはとても分かりやすく設置されていた。

「実は私、お鍋をこうして家族で囲んで食べる事に憧れていたのです。貧乏暮らしだと、すき焼きなんて高級なものを食べられませんでしたからね」

楽し気に、そう口にした。
貧乏暮らし、スラム比。

「お肉はなんと、魔物肉です! 転移荒野に出没した《虎頭怪牛(ことうかいぎゅう)》なる牛さんの魔物のお肉が落第街大通りの市場に売られていましたので、少し奮発して買ってきました」

ナナさんは魔物のお肉が気に入ったとお聞きして、市場で見かけて買ってきたのだった。

エルピス・シズメ >  
 落第街の裏通りにひっそりと建っている事務所での日常。
 今日はいつもより、賑やかかもしれない。

「横回転だよね? でもすき焼きかぁ……ひさしぶりかも。」

 気心しれた三人なら回るようなことは無いと思いつつ、
 イーリスの愉快な発明と、ちょっと贅沢な食事を楽しみに食器の配置を整える。

「そっか。確かに落第街だと、火の用意すら大変だからね……。
 みんなでゆっくり楽しみながら、食べよっか。」

 『家族』の単語のことは頭の片隅に留め、用意された食材を確認する。
 綺麗に"さし"の入ったお肉は、すきやきにはうってつけだ。

「ナナが買ってきてくれたんだ。ありがとね。この辺で買うには、結構高くなかった?」
 

ナナ > 「すき焼きは良いけどさぁ、寂しがる鍋って大迷惑じゃないそれ?」

持ち上げられる赤い鍋
ぱっと聞いて不便でしかない
出来れば中に物を入れたくないと思いつつも鍋パは歓迎だった

とりあえず感情機能のボタンは一旦放置している
うざかったら切ればいいやと軽い考え

「家族って大袈裟じゃな~い?
今の所夫婦未満の恋人と居候だよ?」

なんて、笑いながら茶化してみたり
ぐつぐつ煮えてるすき焼き
肉としてみれば牛肉に近いが魔物の肉
トラの頭がどうこうという説明だったがよく分からなかった

普通の牛でも良かったんだよ?とは笑顔のイーリスを前にして口にできなかった

「私の買ったのは普通の肉だから後のお楽しみ~
魔物肉って食べた感じ美味しかったり不味かったり運が絡むからさぁ。
ドラゴンは美味しいけど2人だと多分顎われちゃうかな。

あ、おっさき~♪」

一応安全のため自分から肉を一口
少し硬い感じがするけどおおむね美味しい牛肉、妙な感じもないので問題なし

Dr.イーリス > 「縦回転したら怖いじゃないですか!? あたり前です、横回転ですよ」

ぶんぶんと首を横に振る。
縦回転してしまったら中身全部ぶっとんで全て台無しである。横に大回転しても台無しな事はともかく。

「せっかくみんなでお鍋を囲うのですから、鍋さんそのものも放っておかれたら寂しがるぐらいした方が賑やかですよ。鍋さんのお相手もしてあげないといけません」

寂しくなって大回転したお鍋の方が好感持てるでしょう、という言い回し。

「家族みたいなものでいいのではないですか?」

茶化すナナさんの言葉を聞いて、お目めをぱちぱちさせながらこてんと小首を傾げる。
イーリスは、家族みたいなものと思っている様子。

「……思い出しますね。火をつける時に、スラムで石を叩いていたあの日々………」

どこか遠い目になる。幼い時の記憶。
いつしかメカを造れるようになって火がいくらでも使えるようになり、便利になったものである。

「ナナさんが買ってきてくださったお肉、楽しみにしてますね! データによりますと、《虎頭怪牛》はとても美味しいらしいですよ。味は牛で、なんととても油がのっているらしいです。ドラゴンのお肉……硬い皮膚を持っているだけにとても硬いのですね」

竜は鋼のように硬い肉体を持つ。

「いただきます!」

ナナさんに続いて、イーリスもお肉をいただく。

「とても美味しいです。贅沢な味です……」

その美味しさに、イーリスは双眸を輝かせている。

「エルピスさんの呪いも無事に解けてよかったですよ。ナナさんとエルピスさん、お二人で頑張られたのですね」

イーリスは瞳を細めて微笑んだ。

エルピス・シズメ >  
「あっ、ごめん。ちょっとぼんやりしていたみたい。」

 珍しいようで、そうでもない些細な取り違え。
 日常の中で気が緩み切っている彼は、意外と抜けていたりする。

 改めて、ナナとイーリスが買ってきたお肉を楽しみにして。
 買い物を任せたきりなので、食材は二人任せ。

「ふうふ……わ……う、うん。それでも、ナナが居ないと落ち着かないや。
 ナナが居たいと思っている間は、家族ぐらい大事……って言ったらちょっと重たいかな。」

 照れや恥じらいや嬉しさの混じった、複雑な感情を表す様に第三の機械腕が揺れている。
 『彼』としての家族は義姉のみ。少しばかり、感じ入るものはありのかもしれない。

「不思議な動物だね。でも、美味しそうかも。
 ドラゴンのお肉は……心臓を食べなければ大丈夫なのかな……。」

 竜の心臓は、生物としてのドラゴンでも少しばかり栄養価が高すぎそう。
 魔力持ちだったらもっと大変。 

「いただきます。……うん、とても美味しい。
 ゆっくり良いものを食べられるだけでも、こんなに安らぐんだね。」

 肉を一切れ貰って口の中へ。
 薄く切って尚強く主張する濃い肉の味と、割り下が絡み合ってとても美味しい。

「うん。当日の、横合いから思い切り殴りつけるタイミングで解呪してもらった。
 僕はまだ魔法や魔術が使えないし、竜にはなれないから……ナナに頼らせて貰ったよ。」

ナナ > 横回転でも怖いぞ~と思いつつやはりどこかずれてるイーリスに思わず笑ってしまう
鍋の相手とは?そんな疑問を持ちつつもこうして3人で鍋を囲むのは当然楽しい訳で

「家族…ま、あんま変わらないか。
べっつに~?ただ、居候から出世したなぁって。」

そうなると自分は賢いペット枠なんかいいなと思う
自由気ままな猫とか、そんな感じ
家族みたいと言われて嬉しくないなんて様子は無い

まるで石器時代みたいな事を言うイーリス
そんな時もあったのに今はこうして楽しく鍋を囲める
最大の脅威も蹴散らして…2人が無事で本当に良かった

「ぶっつけ本番で叫べ!って言われたときは流石にビビったよ。
エルピスが居なかったら真面な解呪にもならなかったからさっすがエルピス先生だよね?」

ドラゴンの心臓については齧りはしたが、そう言えば殆ど持って帰ったあの青年
この前会った時は無事だったけど体が変になってたりしないと良いけど、と思い出す

あむあむ、お肉以外も美味しい
豆腐なんかが割とお気に入り

「ま、最終的には2人のラブラブパワーでどうにかしたんだっけ?
帰ってきた時も割と怪我無かったし、色々情報量多すぎて混乱しちゃったよ。」

2人が帰ってきたとき
大怪我も予想してたのにそんな事もなく無事王に勝ったと言われた時はよく分からなかった
話しを聞いてもイチャイチャしてたので何となく愛の力が勝ったんだろうと納得したりした

Dr.イーリス > 「この虎頭の牛さんのお肉、お値段わりと高めであまり量は買えなかったですからね。ナナさんのお肉もそろそろ入れてしまいましょう」

美味しいは美味しいけど、それ以上に珍しいから高かった。

「言ってしまえば、私も居候ですからね。“王”に殺されかけて、死にかけていたところをエルピスさんに保護していただいて住まわせていただいているのが、私がここにいるきっかけです。でも、家族という呼び方をしてくれた方が温かく感じます」

そう口にして、微笑んでみせる。

「ぶっつけ本番、それは色々と凄いですが、うまくいってよかったです。エルピスさん、やる時はとてもアグレッシブですからね」

アグレッシブ、そんなエルピスさんに助けられる事も多い。

「戦いの最中は下半身吹き飛んじゃったり、エルピスさんと一緒に燃え尽きたりしちゃってましたよ。エルピスさんから託された想いと希望の力が、私達を救ってくれました」

“王”を倒したが、そのまま炎に焼かれてエルピスさんと共に朽ち果てると思っていた時の奇跡。
本当に、無事に生きて帰れてよかった。

「地下に仕舞ってある金の延べ棒あるではないですか。あれの使い道はどうしましょうか?」

こんにゃくを口に入れて呑み込んだ後に首を傾げた。
金の延べ棒があれば、結構色んな事ができそうだ。

エルピス・シズメ > 「あはは……イーリスのおかげで下拵えは十分だったからね。不安なく実行出来たよ。」
「生物としてはともかく、神話の象徴としての竜はそれだけで強い。」
 
 多少場の形や流れは整えたが、その程度。
 タイミングと相性が良かったからに過ぎない。

「正直、僕も整理しきれていない。真面目に考えると混乱しそうだから……それがいいや。」

 決着に至るまでに切った策や札は、かなりの数になる。
 二人だけの力では届かない。改めて、助力してくれた者へ心の中で感謝する。

「切っ掛けはそうだった。無我夢中だったな……。」
「こうやって三人で家族みたいに囲めることも、同じぐらい奇跡なのかも。」

 最期に起こった現象についても考えてはみたが、愛や奇跡で片付けておくことにした。
 多くの要因が偶然絡み合った末の奇跡。少なくとも、起こそうと思って起こせるものではない気がする。

 というよりは、起こせてはならない。起こしてほしくない。

「ナナとイーリスが依頼中に手に入れたものだよね。
 刻印や証明もないから、事務所の顔を使って一本捌いておこうと思うけれど……どうかな。」

 出自不明の高価なものを捌くのは表の学生では身に余る。
 少しでも高く売るとすれば、落第街で事務所の顔を使って駆け引きをした方が良い。
 
「少なくとも、ヘンなマフィアや怪しい組織に足元を見られることは無いと思う。」

ナナ > 「多分だけどさ、魔物肉ってだいたい普通のお肉より高いと思うよ?

そう考えるとタイミング良かったよね、ドラゴンが出たって聞いて遠出した甲斐があったよ。」

畜産として飼いならせているのかは知らないが基本的に見つけたのを狩るスタイル
珍味や希少性として普通よりは高くなってしまう

温かい、ここは本当に温かい
イーリスに出会わなければ今も外で1人だったかもしれない
そう思うと拾ってくれたイーリスと置いてくれたエルピスには感謝しかない

「聞いてる限りよく生きてたよねほんと。
奇跡とかあんまり信じてないけど、2人のそれはほんと奇跡だよね。」

普通死ぬ、少なくとも無傷では済まない
それが五体満足綺麗な状態で帰ってこれたのだからそれはやはり奇跡なんだろう

「あぁあれ?どうしようか…まぁ旅行とかどこかでパーっと遊ぶのに使いたいよねぇ。
捌いてくれるなら私そういう伝手あんまりだからエルピスに任せたいな。」

運で手に入れたお金を貯めておこうという思考はない
折角なので盛大に使うのも良いなぁなんて考えている悪い顔
エルピスなら安心して任せられるし変な事にもならないだろう
このタイミングで換金を任せられないのは…残念ながらイーリスだと思う

と、食事も進んできたところでさらっと言ってみる

「そう言えばさ、私この前多分追っ手みたいな奴に頭割られたから2人とも1人で出かける日はちょっと気をつけといて。」

Dr.イーリス > 「高かったですけど、『千年に一度のお買い得』と書いていたのですよ。千年に一度のお買い得です! 私のお財布にお金ありましたので、買うしかなかったですよ」

市場の店員さんに勧められて、『千年に一度』という奇跡のタイミングに巡り合い、データにも美味しいとあったので買ってしまった。
書くだけなら、千年に一度でも万年に一度でもいくらでも書ける。

「あの下拵えは、剣を貸していただいた湧梧さんのお陰でもありますね。竜に纏わる神話は、枚挙にいとまがないですからね」

こくこくと頷いてみせる。

「そうですね、今この時間が……奇跡なのかもしれません。三人で楽しく過ごす、この時間が……」

にこっ、と笑ってみせた。
奇跡と呼ぶのなら、楽しい時間の一秒一秒が、奇跡と呼べるのかもしれない。

「頼りになります、それではエルピスさんにお願いしますね。そういった物をどこでどうお金に変えたらいいのか私分からないですからね。旅行、行きたいです! 《桃源リゾート》なるものがオープンしたと聞いた事がありますよ」

金の延べ棒を手に入れた時、凄く目を輝かせていたものだが、いざお金に換えるとなるとその方法を全く知らないイーリスであった。あれだけメカを色々造って一切お金に換えられていないイーリスに商才など全くない。
エルピスさんは、便利屋としての知識があるので、安心して任せられる。

「金延べ棒を換金すれば旅行に行って尚おつりが出るかもしれません。この事務所は元々エルピスさんの親にあたる……といえば凄く語弊ある言い方になりますが、その方が便利屋を営んでおりましたからね。エルピスさんから便利屋稼業を三人で初めてみようという提案をしてくださった事もありましたし、もし創業するのであればそのための資金として使うのはどうでしょう?」

きょとんと小首を傾げた。

Dr.イーリス > 「追っ手……!? もうナナさんを見つけるところまできているのでございますか……!? 頭割られた……よくご無事で戻ってきてくださいました。凄く……痛かったですよね……」

ナナさんをそっと抱きしめようとして、頭を撫でる。

「お心遣いありがとうございます。ナナさんの追っ手がそこまで迫っているのでしたら、何か対策などを講じておかなければいけませんね……」

ナナさんに危険が迫っている……。
イーリスも“王”との戦いが終わって余裕も出来たので、対策を考えたい……。

エルピス・シズメ >  
「単独でドラゴン討伐、ナナも強いね……
 ……初めて会った時のピリピリしてたナナをちょっと思い出したかも。」

 彼は協力者の存在を知らないので、そんな感想。
 ナナの強さを評価しているため、協力者の可能性には思い当たらず。

 すき焼きを突き、薬味も足す。
 次に食べたお肉は凄く柔らかい、虎頭怪牛のお肉。
 千年に一度も納得の味わい。
 
 がっつくよりも舌の中で味わって堪能したくなるような、蕩けるお肉。

「じゃあ、《桃源リゾート》のスパに遊びに行こっか。この前ナナとも話した所だし、丁度良いかも。
 ちょっと遊ぶ分には、表に出ても問題ないと思うから。……ナナの追手、か。」

 細かい問題は何とかやり過ごせるように準備しておこう。
 根本的に向き合うには、まだちょっと時間が足りない。

 この事務所が例外的に家庭的な日常を形成出来ているだけで、
 本来落第街とはそう言う所だ。気を引き締め直す。

「この事務所も、遺産のようなものだからね。
 便利屋みたいな感じで力を使って生計を立てている人は多いし、良いのかも。」
「湧梧さんもその一人なのかな……あ、本格的に再開するなら、事務所の名前は新しくしたいな。」

 "あんまり良い理由で付けられた名前ではない。"
 雰囲気を壊さぬようにしつつも、そんな提案をする。

ナナ > 「イーリス、普通のお店は千年も営業しないし何ならこの肉二度と入らないから適当言ってると思うよ?

あ、ドラゴンは単独じゃないから。1人囮になってくれた男の子と一緒に仕留めたんだからね?」

また妙な嘘に誤魔化されていたらしい
まぁ店舗もそうやって煽るものだから今回に関してはうのみにする方が悪いのかも
相変わらず頭を撫でたくなるイーリスであった

どうもドラゴンを1人で仕留めたと勘違いされることが多い
ドラゴン相手に1人で襲い掛かったところまではそうだけれど仕留めたのは2人がかり
ちゃんと訂正しておく、1人でドラゴンハンターとか言われても困るので

「何それ、桃源郷みたいな所って事?」

聞いた事の無い場所に首を傾げた
リゾートと言うのだからそういう施設なのだろうとは思う
贅沢な名前だな、なんて思いつつ気にはなる

「変身様に普段から体中ガチガチに詰めてるからギリセーフだったよ。
けど、それでも少し動けなかったくらいには凄い力で殴られたから何かの異能かも。」

大人しく頭を撫でられる、もちろん傷痕はない
あれはこの街に来て一番のピンチだったのは間違いない

「あ、なら新しい事務所の名前はエルピス&イーリスの愛の事務所とかどう?」

撫でられながらそんな事を言ってみた

Dr.イーリス > 「言われてみれば開業千年なんてお店あまり聞きませんね……!? 適当……奇跡のお買い得だと思ったのに…………」

千年に一度である。そのような瞬間に巡り合えた……と思っていた。
がくりと肩を落とす。

「《桃源リゾート》に行ってみたいと思っていました。以前は、一生縁がない場所だと思っていましたよ」

以前は、お金ないから人生で足を踏み入れる事はない神の領域みたいに思っていた。
こうして、実際に行ける計画を立てられるのはとても嬉しい。

「……ナナさんがいた研究施設について、私の方でも調査を進めてみますね」

ナナさんに傷跡がない事は理解していても、心配にかられて頭を撫でていた。
追っ手の魔の手がそこまで迫っているという事は、ナナさんの身の危険が少しずつ迫っている……。

「事務所の新しい名前……。なっ!? ナナさん……! そのお名前はいくらなんでも恥ずかしいですよ……!!」

あわあわと頬を少し染めつつ、ナナさんから手を離して両手をぶんぶん左右に振る。

「な、なら、ナナさんも入れて、『ナナ&エルピス&イーリスの愛の事務所』です!」

エルピス・シズメ >  
「ん、連携の取れる協力者と仕留めたんだ。」
 ナナの活動も順調そうで安心かな。……でも竜相手に囮になるなんて、度胸あるかも。」

 竜相手に囮を買って出る。
 度胸のある協力者がナナに居ることに、内心で安堵。

「うん。名前の通りの綺麗な雰囲気で、良い場所だよ。
 宿泊施設はあったかな……無かったら、近場のホテルを予約するね。」

 捌き方と予約の方法を考えつつ、ナナが受けた被害から思考を巡らせる。

(怪力、スタン、振動……タンブルダウン系(意識掌握・転倒系)の異能はニッチだから無いと思うけど……)

「とりあえず、僕の方でもナナが落第街の外に外出できる準備と一緒に色々進めておくね。」

 見当を付けようと思ったものの情報が少ない。
 今は今で堪能して、外出の用意も含めて後で講じておこうと意識を切り替え、お肉をつまむ。

「十年後に悶えそうかも……。とりあえず、ゆっくり考えよ。
 あんまり考え事ばかりしてると鍋が回っちゃうかも。」

 色んな意味で指摘し辛かった(ちょっと嬉しかった)ので、そっと流す。
 
 

ナナ > 「また一個かしこくなったねぇ。」

うんうんと頷く
イーリスが騙されやすいのは今更
今回は別に実害があった訳でもないので気にしない
少なくとも自分は気にしない

「そんなに良い場所なら行ってみたくなるね。
金がキロ単位であるのに3人で遊びに行けないなんて事はないだろうし?

さっすがエルピス、話がはやぁい♪」

ちょっと贅沢なリゾート地だろうか、それぐらいは楽しんでも余裕でおつりが来るはず
そんな場所を聞いてワクワクしてしまうのは仕方ない筈

「正直助かるかな、私機械はオンチだから。

え~…割と良いと思うけどなぁ。
ぶっ!それだと私2人の間に入るみたいでなんかあれなんだけど?
エルピス10年後までは悶えなくて済むの…??」

冗談でもその名前はダメだろうと変な咳が出た
ある意味エルピスの懐の大きさを知り尊敬した

Dr.イーリス > 「……『千年に一度』と書かれていても、お店が千年前にあるかどうかをまず考え直すようにします……」

微妙に反省する箇所ずれてる。

「エルピスさんは行った事があるのですね。《桃源リゾート》、とても楽しみです!」

両手を組んで、双眸をきらきらと無垢に輝かせていた。

「ふふ、機械にとても強い私が研究施設を調査する良い案がありますのでお任せください。ナナさんの協力が必要になりますので、今度調査のお手伝いお願いします」

研究施設から逃げ出してきたナナさんならでは知っている事もあるので、調査をする上で協力をお願いした。

「十年後ではなく今悶えます……! いえ、エルピスさんと愛の事務所が嫌という事ではなくてですね! ナナさんが間に入ったら賑やかで楽しくなりますね!」

羞恥心から、お目めをぐるぐるしてなんだか自棄になっているような発言。

「そうです、エルピスさん。この事務所の地下をドリルメカで広げていいですか? 工具でメカを造ったりしてましたが、設備強化のためにラボをつくりたいと思いまして。ちゃんと地盤沈下しないよう補強致します」

事務所に設備がほしく、エルピスさんに尋ねてみる。
地下を広げて地盤沈下しないよう補強すれば、事務所そのものが狭くならずに済む。

「それに、もしかしたら埋蔵金も掘り当てるかもしれません! 埋蔵金センサーの反応はありませんが……」

エルピスさんと出会った時にも掘り当てようとしていた埋蔵金。
まだ諦めてなかった。