2024/08/16 のログ
エルピス・シズメ >  
「すごく照れるけど……照れてる暇もないぐらい、あっという間かなって思って。
 十年はちょっと大げさだったかもしれないけど……。」

 やりたいことも沢山あるし、考えるべきことも沢山ある。
 よくも悪くも照れている余裕がない位、色んなことが起こる気がした。

「ふたりとも、気を付けてね。何かあったら駆け付けられるようにはしておくけど
 イーリスにチューンナップを仕上げて貰うまでは、たぶん本調子とは行かないから。」

 奇跡的に復元したとは言え、わずかに細部の駆動に違和感がある。
 そうでなくても、基礎スペックが足りない。安定性のある力の不足を強く感じている。

「地下は大丈夫。横に広げる場合は……あっち側かな。あっち側は誰もいない筈だから。」

 故エルピスの記憶だと、この事務所にはおとなりさんが居る。
 その方向には広げない様にだけ、さりげなく伝えておくことにした。

 埋蔵金や、別の何かがあるかどうかもまだ分からない。
 やってみない事には始まらない。 
 
「ナナの魔術も考えないとね。とりあえず基礎の本を読み終えたら教えて欲しいな。」
「もしかしたらイーリスの方が相性の良い領分を見つけられるかもしれないし、みんなで考えよう。」

ナナ > 「後は実際に行くだけかぁ。
リゾートって事だしイーリスには真似できない水着とかもいいかもね~」

体に関してある程度自由なナナには格好の選択肢もほぼ無限大であった
似合う服を探すのではなく服に体を合わせる荒業ができる
水着となれば気合も入る

「えっと、協力は勿論惜しまないけどあんまり無茶はしないでよ?

エルピスはちゃんと体治してよね、寧ろエルピスが狙われたりしないかちょっと心配だし…」

相手はこの島で研究施設を持っている
セキュリティやその他諸々ここらの違法組織や違法部活とは訳が違う
自分が何も分からないジャンルなだけに少し弱腰である

本調子でないときを狙われたりしないか不安が有る
相手が2人の事まで調べているのかは分からないが、警戒はしておいて損はない

「地下施設って結構カッコいいけど実際にやるの大丈夫?
イーリスのドリルだと変なの掘り当てそうで怖いんだけど。」

寂しくなって大回転しかねない鍋を端でつつきながらそんな事をポツリと

「一応あれから基本の本は全部読んだよ。
けど実際にやってみないと何ともなぁって感じ?あの時のブレスも殆ど私叫んだだけだし。

ま、まぁとりあえず今日はお鍋食べて明日から色々考えよ!」

うん!そうしよう!と再び鍋に本腰を入れ始める

Dr.イーリス > 「安全策で行きましょう。相手もまた科学技術に秀でているので難敵にはなるでしょうけどね。具体的な作戦は後日お伝えしますね」

ナナさんの言葉にこくこく頷いた。

「そうですね、エルピスさんは“王”にも狙われてしまいましたからね。とは言え、エルピスさんは近々私がチェーンアップしますので、すぐ本調子に戻れます」

エルピスさんがチェーンアップする準備自体は時期に整うので、もうすぐ改造は行える。
壊れていたもう一つの《感情魔術混合炉》の修理もぼちぼち完了する。

「分かりました。では、誰もいない方向に地下を掘り進めますね。ありがとうございます、エルピスさん」

地下を掘る許可をいただき、嬉し気ににこっと笑った。

「変なものを掘り当てないようセンサーで感知しながら安全に作業しましょう。でも、埋蔵金ではなくても温泉を掘り当てられたら、毎日お湯に浸かって快適に過ごせますね! それも捨てがたいです!」

温泉を掘り当てた事を想像して、表情を明るくしていた。

大回転しかけている事になど気づかず、先程、そろそろナナさんの買ってきたお肉を入れましょうと提案して、そろそろ美味しく食べれる頃。

「ナナさんの買ってきてくださったお肉、とても美味しいです」

イーリスはお肉を食べて、うっとりとその美味しい味を堪能していた。

「私は魔術を使えないので実技方面で教えられる事はありませんね。魔術研究をしていてそれに科学を取り入れて実用化しています。知識や研究方面でしたら、お力になれます」

魔術の実技についてはお役にたてないけど、知識や研究の分野についてならナナさんのお力になれる、と笑みを浮かべた。

エルピス・シズメ >  
 忘れかけるが、ナナは体型を自在に変えられる。
 一方のイーリスは、知識や行動力、そもそも惚れている(全部可愛い)から忘れそうになるが、見た目は10歳程度。

 どんな水着を選ぶのだろう、と、少しだけ気になった。
 
「そうだね。何だかんだで一番やられるリスクがあるのは、僕だからね。」

 恐らく、通常戦力としては自分が一番弱い。
 切り札や全力を出し切れば話は変わるが、奇襲や襲撃などは"そうさせない"為のアプローチである。

 イーリスのように自動的にSOSを出すことや、メカニカル・サイキッカーの様なサポートはない。

 そして何だかんだで、身体が勝手に動くタイプ。
 自分が危険な自覚はあるのか、少しだけ真面目な声。

「地下水や温泉が出たら、水回りは楽になるけど工事が必要かも……」

 想像して、ちょっと苦笑い。
 掘り当てるとしたらちゃんと新たな水源だろうから、大工事になるかも。
 それはそれでいいかもなどとも、思い浮かべ。

「同感。考えるのは明日で、今日はいっぱい食べて楽しもっか。
 まだまだ食材はいっぱいあるし──。」

 鍋へと戻る。
 鍋が大回転し始める前に、用意してくれた食材を余すことなく噛み締めよう。

(これだけ美味しいと、食べ終わった時に満足して鍋のスイッチを切り忘れちゃいそう──)

 さて、食べ終えた鍋のスイッチを切り忘れないものは居るだろうか。
 

 

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