2024/11/09 のログ
ご案内:「鏡付きのレンタルスペース」に伊都波 悠薇さんが現れました。
ご案内:「鏡付きのレンタルスペース」に園刃 華霧さんが現れました。
■伊都波 悠薇 >
待ち合わせした、ビルの1階。
約束したメールに記載した住所で、場所がわかったらいいなと思いつつ。
ドキドキしながら、待ち合わせ場所で待つ。
わかりやすい、緑色の地味ジャージに帽子という。
どうにも不審者に見えなくもない格好で‐‐
(……ちゃんと、きてくれるかな)
■園刃 華霧 >
「んー……」
常世島の地理は行けるところならだいたい把握している。
まあ流石に、山とか穴とかそっちの方までは手が回らないけど。
なので、住所で言われると逆にわかりづらい。
……とはいえ、それくらいは調べりゃなんとかなる範囲。
なんなら、あそこの近くかってわかればそれで十分。
ってなわけで、やってきたのはどっかのビル
確か、なんか部屋っていうかそういうのを貸してるのがあるんだっけ?
「お」
今日の待ち合わせの相手が視界に入る。
前回は初対面で脅かしちゃったし、大人しくしよう
「おーイ、ハルハルー」
ぶんぶん、と手を振りながら近づいた。
「お待ター、今日はヨろしくナー?」
■伊都波 悠薇 >
「あ」
聞き覚えのある声にそちらを向けば、安心したように息を吐く。
「こんにちは。先輩。場所わかったようで何よりでした」
ペコリとお辞儀して。
「ビルの3Fのお部屋みたいです。行きましょう」
フーっと息を吐いて。
ビルの中、そしてエレベーターへ。
■園刃 華霧 >
「マーね、街はダいたい知ッてるシ」
頭がいい、と胸を張っていうほどのモノはないが記憶力ならわりかし自信がある。
土地勘とかも、まー、生まれもあって磨かれてきた。
「おッケおッケ、三階ネー。いこーイこー」
ざ・エレベーターに乗って上まで
「ニしても、まダちょい硬ね。
ひひ。慣れテちょーダいな」
まあ、それがこの少女の当たり前なのかもしれないけれど。
気安いくらいでいいのだ。
「っと。とうちゃーク。
しッカし、よク見つケたナ此処。実はよク使ってル?」
■伊都波 悠薇 >
「スゴイですね。私はまだ、行ってないところとかたくさんあります」
あまり活発に外に出るタイプ、ではないからかもしれないけれど。
記憶力‐‐も普通くらい。
「が、がんばります」
硬い、と言われるとそうですかなんて首を傾げつつ。
部屋の前についているBOXがある南京錠に、番号を入れて開けると鍵が入っていて。
「いえ、そのネットでいろいろ検索してたまたま、見つけた感じです。外、よりも鏡があったほうが練習になると思いまして」
かちゃり、扉を開けると、フロアがあった。
1フロア、吹き抜けの壁が4つだけ。かつ、1つは鏡一面で。
「ーーわぁ、練習、捗りそうですね」
■園刃 華霧 >
「巡回っテ名前であっチこっち行くノさ。
おいシー飯とカ見つケるとたノしーゾ?」
要するに、口実を作って遊んでいるだけである。
悪い先輩であった。
「ま、イーよ。トにかク、楽しクできリゃ、ね」
先輩後輩、なんて枠は取っ払っちゃっていきたいんだけど
まあ、それは仕方ないってことで。
「へー、シっかりシてんナー。
ダンスだっテ、多分けっコー調べタりしタんじゃナい?
いいネー、そうイうの」
自分は不真面目を地でいっているからこそ、そういう勤勉さは嫌いじゃない。
むしろ、尊敬だってする。
「ほエー……思っタよかでっカいな。
鏡もスげー」
自分の体の動きをしっかり確認する目的なので、一面に鏡が張られているわけだが。
そういう部屋は初めてみたので感心しきりである。
「シっかり練習デきそーダね。
ンじゃ、研究のせーカってヤつ、教えてモらわナいとな」
■伊都波 悠薇 >
「巡回途中の息抜きも、大切ですよね」
厳しく、生真面目というわけではなく。
それもひとつの見回り、というのを理解しているため、そう告げて。
荷物を置き、端末を取り出して。
「研究ってほどじゃ……その、調べるくらいしか勉強する手段がなかっただけで」
苦笑しつつ、端末を壁に立てかけて。
「一緒に見ましょう。流行りの曲なので聞いたことあるかもしれません」
こちらへと手招き
■園刃 華霧 >
「いーノいーノ。
ハルハルがいっシょーケんめー調べタってコとは変わンないっしョ?
なラ、そンくラいオーきくデてもいーノ」
宣伝は多少誇大であってよい。
その方がなんかかっこいいじゃん?嘘ってわけでもないし。
基本、ノリを重視するのであった。
「ホいほイ、どンなん?」
手招きされれば、そばに寄って並んで端末を見る。
流れ出したのは、流行りの曲。
音楽とかあんまり興味はないけれど、聞いたことくらいは在る。
ってことは、だいぶ知られているんじゃなかろーか?
「ナーるほド? わかリやスいとコで攻めタ感じ?」
■伊都波 悠薇 >
「はぁ」
褒められると、恥ずかしそうに頬をかいて。
そんなことより、と首をブンブン横にふる。
「わからない曲よりかも、いいかと思って」
自分だけ知っているのもあれだし。
知らないというのは面白みに繋がらないかもしれない。
からーー
振り付けはすごく簡単で、一連の決まった動きをループして繰り返すもの。
右手敬礼から挨拶のようにピッとした後に、左手でも同じ動作。そして、膝をぐっと曲げて伸ばす。体をバウンドさせるように。
「こんな感じ、です。ちょっと先に練習はしてみたんですけど、動き自体は簡単でしたがキレというか、動画見たくするのはなかなか……」
■園刃 華霧 >
「ウまくイったラ自分の手柄。
いカなかっタら運の巡りガ悪カった。
そンくラい図太くてイーんダよ」
けらけらと笑う。
そして、今回はきっと前者だ。
大いに胸を張ってもらいたい。
「ナーる? 考えテんねー」
いくらでも選択肢はあっただろうに、そういう選び方をする。
きちんと相手を考えるやり方だ。
姉妹らしいなあ、なんてちょっと心のなかで笑う。
「ほーホー、確かニわかりヤすい動きダねー。
ふム、ふム……」
ピッピッと、ゆったりと動きを真似してみる。
なるほど、動きを覚えるだけなら秒で終わりそうな感じだ。
実際、動きのトレース自体は数回もやればなんとなく見えてきた
「ド? いけテる?」
鏡を見ればわかるわけだが、あえて聞いてみる
■伊都波 悠薇 >
「わ」
すんなり。
ゆっくりではあるけど、できてる。
「凄いですっ。いい感じですっ」
まだ音に乗ってはいないけど。
動きの基本はできてる。凄い、サラリと出来てる。
「じゃあ、その。カウント、取りながらやってみましょう」
自分も、と隣、少し後ろ。動いてもぶつからない感じで。
「わん、つー、わん、つー」
自分も動いてみる。カウントに合わせて。
ゆっくりと。
「こんな感じで」
二人の動きが合うようにする、練習だ。
■園刃 華霧 >
「お? いー感じ? ひひ、じゃハルハルも、ダな?」
そばに寄りながら、ぶつからないようにちゃんと距離を取る。
うんうん、抜け目ないな?
「ほイほい、わん、つー、わん、つー」
少しずつ動きを早めて、カウントに合わせるように……
「わん、つー、わん、つー」
ぴっ、ぴっ
基本の動きを体に叩き込んで、速度を変えていく。
複雑な組み合わせになると大変だが、これくらいなら
「わん、つー、わん、つー」
ぴっ、ぴっと、リズムとも、ハルハルとも、合わせていく
■伊都波 悠薇 >
「……お、おぉ」
動きを合わせる、というのはひとりで練習していたときと違った難しさがある。
わんつー、わんつー。
先輩が合わせてきてくれてることに、センスあるんだ、と思いながら。
「はっ、いいかんじ、ふっ。ですっ」
少しずつ、少しずつ、動きが揃っていく。
鏡で見ながら、合わせてもらって。
「わんつー、わんつー」
単純な動作。だから、何度も何回も練習することができるとおもって選んだものだがーー
揃ってくるのがだんだんと。
「わん、つー!」
楽しくなってきた。
■園刃 華霧 >
「よっ、ほっ、よぃっと」
合わせる。要するに、相手をトレースすればいいわけだ。
そういうのは、得意だ。
相手の呼吸を読んで、飲み込んで、理解して……っと
「おっ、いい、感じ?」
うんうん、あってきたね確かに
ハルハルの動きもいい感じじゃんね
「わんつー、わんつー」
揃う 合う
動きが重なってくる
「わん、つー」
いいね、いい感じだ
ハルハルも楽しそうだ
「いいネ」
■伊都波 悠薇 >
「は、はは」
笑みがこぼれて、一旦ストップ。
のどが渇いたから、カバンから水を取り出して。
「……先輩、上手ですね。なんというか」
合わせるのが、と思うわけで。
「運動は、得意な方、なんですか?」
今日の目標の1つ。コミュニケーションを頑張る、だ。
だから、こう話しかけることにしていて。
今のところうまくできている気もする。
■園刃 華霧 >
「っと」
ストップがかかった。
ハルハルが水を飲む。そーいや、案外動いてたな。
アタシも飲むかってわけで、水分補給休憩
そしたら飛んできた質問
「ンー……」
運動。得意といえば、得意なのだろう。
そういう分野で何かするようなことはあんまりないけど。
「マー、そう、っちゃア……そウ。
ドっちカってーと喧嘩なホーだけドさ?」
という話なのだ。
「ってカ、そーゆーハルハルもやルねー。
すゲーがんバってる」
真似てみて、合わせてみて。
普通ではあっても、その奥に見えるものがある。
■伊都波 悠薇 >
「け、けんか、ですか?」
思っても見なかった言葉が帰ってきたので眼をパチクリ。
キャップを閉めて、しまって。
「荒事のほうが、得意な先輩、だったんですか」
そういう人もいる。というか、そういうほうが重宝されるところでもあるとおもっているから、納得はする。
「私は、先に練習する時間もありましたし」
褒められると、そんなことないと口にする。
そう、動き的には「普通」だ。
「次は音楽アリで、やってみますか」
■園刃 華霧 >
「ひひ、マーね?
ってモ、見境ナく喧嘩スるタイプじゃナいから安心シて。
なンなら、めんドーだかラ逃げるホーだしサ」
喧嘩、というか半ば殺し合いに近いことをしていたのは最早今は昔のこと。
それも、あくまで必要に迫られて、な話である。
今は、だいぶのんびり生きている。
「なーニ。ちゃーンと練習スるのモ、大事だシな。
やッてルだけ、エらいッてモンだよ。
ってか。ハルハルはドーなン? 運動、苦手?」
なにしろ、そういうのはできればやりたくない派だ。
今は、ハルハルと遊ぶ、という名目が在るから喜んでやってるが。
これが一人だったら、真面目にやるかどうかは……
「お、いーネ。音楽あルと、まタ違うだローしな」
今度はリズムのことも意識しないといけないだろう。
少しずつハードルが上がるのは悪いことではない
■伊都波 悠薇 >
「そうなんですね。ころしころされ、とかではなく、喧嘩、の範囲ならよかったです」
ホッと一息、ついて。
「得意、ではないですね。姉は、こういうの得意ですけど。練習してようやく、みたいな感じです」
あははと。なにせそういう才能はからっきし。
「一回、ここのパートと、音楽に合わせた動画、復習がてら見ておきますか?」
■園刃 華霧 >
「あはハ、まっサかー」
昔は半分くらい当たりでした。
とは、ちょっと言えないかも知れない。
お口チャック、である
「ほーン。ま、ハルハルはハルハルだし。
リンリンと全く一緒ッテのもアレだかンなー。
練習してデきんナら、いいホーじゃん」
兄弟姉妹、なんてものは自分にはない。
まあ、義理っていうか架空っていうか、みたいなのだったらいるが……
そういうのは他人って言うわけで。
なんにしても、全く同じじゃつまんないと想う。
「ん、ソーね。見て感覚掴んデ、からノほーがヤりやすソう」
ということで、視聴会。
テンポ的には、この速さで、このタイミングで……ふむふむ
■伊都波 悠薇 >
「ですよね。結構喧嘩っ早い人もいるみたいですから」
思考的には自分も。だが決してできないのを知っているから。
良い方と言われると、目を見開く。前髪で見えなかったかもしれない。
そのあと、嬉しそうに笑い。
「そうですね。できるのはいい方です」
一緒に動画視聴。短いやつだから、すぐ終わる。
「……やってみましょうか。カウント、私数えますよ」
■園刃 華霧 >
「そーソー。
そも、がんバれるンのも才能ダっていうシなー。」
すぐ怠ける方に思考が向く自分としては、なるほど、と思ったりするわけだ。
流石に必要ともなれば、やらなくもなくもないけれど。
「お? ハルハルがヤってくれンの?
オッけー、まかセた!」
カウントをしてくれる、というのなら大いに任せる。
そりゃ、そんくらいならやりたくないってほどでもないけど。
やる気があるならいいことだ
「んっ、ほっ、むっ」
ぴっ、ぴっ、と
一応、さっきだってリズム合わせてやってたつもりでは在るが。
やっぱり音楽がつくとまた少しリズムが違う気がする。
カウントを聞きつつ、音楽を聞きつつ、動きを見ていく
■伊都波 悠薇 >
やんわり、微笑むだけにして。任せたと言われると、控えめにぐっとサムズ・アップした。
「わんつー、わんつー。音楽に惑わされないでカウントに合わせて」
声を張りながら、音楽とすり合わせ。
■園刃 華霧 >
「ん、お、あれ、なる?」
音楽に惑わされるな
なるほど、たしかにそうかも知れない。
ハルハルのカウントに合わせて体を動かしていく
ふむ、こういう流れか?
カウントだけに耳の照準を合わせる
わんつー、わんつー
体を動かす
わんつー、わんつー
■伊都波 悠薇 >
「いい感じです」
わんつー、わんつー。
いい感じに揃ってきた。
音楽とも、いい感じ。
「いいですよー、わんつ、わんつーっ」
揃ってきて。音とも噛み合って。
気持ちよくなってきた。
■園刃 華霧 >
「ん、おっ、いい、感じ?」
わんつー、わんつー
ぴっ、ぴっ、ぴっ
なるほど、こんな感じか
「ハルハル、とも、あって、きた、かな」
いい感じに揃ってくる
なるほど、これは楽しい
「ひひ、たっの、しーナー、ハルハル」
■伊都波 悠薇 >
「はいっ」
音楽と噛み合ってくれば、自ずとカウントがそれぞれで取れるようになってきて。
「いい感じになってきたので、次、合わせでラスト、やってみますか。最初だけカウント取るんで。以降はなしで」
そろそろ良い時間でも、あるし。
■園刃 華霧 >
「おッケー! いっくゾー!」
カウントを切る。
まあそりゃそーだよな。カウントありで本番踊ってるのとかまずないわけだし
リズムも流れも大体わかってきている。
「っ、っ」
あえて、声は出さない。
ハルハルの最初のカウントだけを聞いて、それを脳内で繰り返しながら、動く
……よし
聞こえてくる
わんつー、わんつー
■伊都波 悠薇 >
音楽に乗って、リズムを取って動いていく。
自分自身は完璧、ではきっとない。
でも、いい感じに動けている気はする。
音にも載ってる、リズムもズレてはいない。
そしてーー
音がやんだ。
「先輩!」
はーはーっと息を切らしながら。
「お疲れ様でしたっ。めちゃ上手でしたっ」
■園刃 華霧 >
「っし!」
合ってた……はず!
それは自分もだけれど、ハルハルのほうも、だ。
つまりは――
いい感じ、だ
「ひひ、アんがトさん。
ハルハルも、ナかなか上手かったゾ」
お世辞ではない。
自分とハルハルの動きは確かに合っていた、のだ。
完璧かどうかなんて問題ではない。
確かに、それは上手、なのだ
「いい感じジゃん、アタシたちさ」
からからと笑った
■伊都波 悠薇 >
「はい」
この先輩は、自分との考え方とはちょっと違う。
でも、そのおかげで今があるから、その違いが嬉しく思えた。
「楽しかったです」
にへらっと、笑みを浮かべた後。
「最後、お片付けして帰りましょう。
えと、先輩」
片付けをしながらーー
「また、やりますか?」
■園刃 華霧 >
「アタシも、楽しカった!」
人から見れば、ちょっと体を動かしただけ、とも思われるかも知れない。
もっと色々できたんじゃないのか、と感じるかも知れない。
けど、そんなことはどうでもいい。
からからと笑う
「おッケー、片付け、ナ。」
面倒な作業は好きではないが、今日ばかりは封印して……
二人でちょっとした片付け。
そんな凄いやることがあるわけでもなく――
「なーニ、言ってンの。
とーゼん!やル!に決マってンでしょ」
にこやかに答える
「ハルハルさえヨけれバ、だけドな」
■伊都波 悠薇 >
「……じゃあ、またやりましょう」
控えめな言葉。でも、心のなかではガッツポーズ。
「今日はありがとうございました」
片付けも終わりビルから出て、ペコリお辞儀。
「学校でも、よかったら、声かけてくださいね」
手を振り。
「では、また」
今日は解散、だ。