2025/03/20 のログ
ご案内:「Wings Tickle:扉前」から黛 薫さんが去りました。
ご案内:「Wings Tickle:扉前」からメロウさんが去りました。
ご案内:「歓楽街 洋食店個室」に黛 薫さんが現れました。
ご案内:「歓楽街 洋食店個室」にメロウさんが現れました。
■黛 薫 >
良い店は顧客のプライバシーを守る。
当たり前に聞こえるが、神秘が跋扈する
常世島で秘密を守るのは決して容易ではない。
超常の手段で行われる監視、盗聴の全てを
対策するのは不可能に近いと言って良いだろう。
一方で、まず全ての対策など必要ないというのも
真である。人間社会は一定水準の道徳を前提に
構築されており、やろうと思えば悪事も行えるが、
すれば損、するまでもない、したくないといった
消極的な動機付けで充分治安を保てるため。
従って、一般的に治安が良いとされる学生街の
店は秘密の話に向かない。道徳と良心を前提に、
他者の秘密を暴こうと企むイレギュラーの存在が
想定されていないからだ。
そうして、本日選ばれたのは歓楽街の洋食店。
煌びやかな光が濃い影を作る街であればこそ、
秘密を漏らさないための空間の需要も高い。
それはそれとして。
「ココの店、食事もだけど、カフェメニュー?
っつーの? が、割かし充実してんの」
予約した個室の部屋でメニューを開きつつ。
紅茶に珈琲、焼き菓子の類は味だけでなく
『香り』も楽しめるように出来ているから。
■メロウ > 「よく知ってるね、薫さま。入る時もスムーズだった」
メニューは開くけれど、その目線は主人に向けて
予約をする、その一連の流れの滞りのなさも含めての評価だ
歓楽街に住まうもの、そして彼女のお店『だった』ものでもそう
一か所くらいはセキュリティに秀でたスペースを確保してた
大した理由でもない。その方が、生きやすいのだ
あらかじめ自分の行動範囲のセーフゾーンは調べ上げているのか
ただ単に、このお店のメニューは日々の疲れを共にしてきたお気に入りなのか
「……あっと、その前に。ご飯の話をする前に
Wing's Tickle。思い出してね、ちゃんとね」
移動前に施していた世界への忘却。解除方法は数あれど、最も簡単なもの
彼女が机越しに手を伸ばす。つまり彼女からのアクションを受ければいい
もっとも、『見えない』を見る貴方の半分には効果がない
ぼんやりとすでに、記憶を手繰っているのかも
■黛 薫 >
「知ってなきゃやってらんなかったからな、以前は」
今でこそ足を洗っているが、落第街で暮らしていた頃は
『視線』を感じ取る異能を買われて交渉役の仕事もやった。
昔取った杵柄、秘密が守られる店はよく知っている。
「……メロウの "ソレ"、正直めちゃくちゃ怖ぃ」
伸ばされた手を受け入れつつぼやく。
本来であれば怖いという感想すら無いのだろう。
認識から消えさり、在ったことさえ思い出せない。
あるはずなのに消えていく。
見えているのに思い出せない。
手放したくないのにすり抜けていく。
半端に見えているからこその『失う怖さ』。
「ま、今のままだと冗談じゃなく "無くなる" けぉ」
じとりとした目でメロウを一瞥。
目下の問題は、彼女のお店をどう存続させるか。
「そもそもどーしてお金足りなくなったワケ?
いや、逆か。今までどーやって続けてた?」
わざわざ秘密を守れる店を選んだのはこの話のため。
メロウに後ろ暗い話が "通じてしまう" のはしばしば
感じていたから。
■メロウ > 「私だって怖いから」
忘れているだけなら、世界は違和感をいずれ失う
忘れているという事を覚えてる、その矛盾を抱ける稀有な才
一度振れればそれでいいのに、過程は違えど同じ感覚を抱く者
しばらく握っていたかったのは本音だけど、続いた言葉が孤独より痛い
手を外すとそのまま、相手の目線から逃れるようにメニューを見つめる
「私がどうしてあのお店を持てたのか、だね
薫さまも知ってた私の噂のことだけど、その後どうして途切れたか
それには知らない続きがあったってことだけど……拾われてたんだよね
違法組織は私の夢を叶える対価に、情報を求めてたってこと
私は出来ることをやれる。彼らは私を手に入れる
そういう取引だったんだ。好きじゃない、でも恩はあった」
淡々と、大筋を語りつつも組織の名前は伏せたまま
それが彼女の一応の恩義であり、そのうえで執着の薄さ
貴方が彼らを『名前も知らない誰か』で済ませるのなら、それでも
■黛 薫 >
「なるほど、な。そーゆー輩にとっちゃ
"怖ぃ" じゃなくて "都合良ぃ" だったワケだ」
声音は平静に。なんて、隠す意味もないのに。
黛薫は声に乗る本音を色々な形で隠す。
時に感情を排した見せかけの平静に繕って。
時に茶化したり、不機嫌や嫌味をわざと乗せて
気付かれたくない感情に上塗りしたり。
忘れるのは、怖い。共通して抱く感想。
そこから生まれる益ばかりを優先する輩に
良い感情など抱けようもなかった。
「つまり。支援を切られたっつー認識であってる?」
後ろ盾があったからお店を続けられた。
お金を落とす側だったからこその盲点。
そもそも売り上げだけであのお店を維持しようと
思ったら、自分の収入で通えるはずがなかった。
「……いぁ、聞き方が違ぅか」
「切られたのは、支援だけ?」
後ろ盾との繋がり自体が切れたのか。
支援を盾に何かを要求されたのか。
それ次第で取るべき手段は全く変わってくる。
■メロウ > 実際の関係はどうだったのか。細かいところでは感情豊かな相手
先ほどまでの見せかけの不満を態々ひっこめてまで平静に尋ねる
直接の質問に対し首を横に振る。もう何も知らない、関われない
必ず返ってくる呪いと語られていた人形の『出来ること』
彼の命と引き換えにされるはずの恩返しはもう、行き先を失った
「切った尻尾を振り返らない。ただ他人になったという事だから」
自分がいつか、何かしらの被害にあったとして。それは組織の目的じゃない
この常世学園で起きる、事件という名の『偶然』の一つ
先程の否定の態度には、真意を測る必要もないとの意味も含む
結局は目の前にある一番大きな問題。それだけに集中していいのだと
「体を売る、なんていうのはこの辺りだと普通過ぎるし」
こんなことを切り出したが最後、買い占めそうな相手の財布を全部ひっくり返しても何一つ解決しなかろう
目線を戻して、彼女のほほえみの形で固定された表情。メニューの中の一つを指さす
「私はこれがいいな?」
それ則ち、このカフェ最大・いいお値段のデラックスパフェというものであった
■黛 薫 >
「尻尾切り、ね」
落第街に居た頃の噂話を思い出す。
大きさも定かならず、足取りを追えば尻尾を切り、
潰しに掛かれば頭をすげ替えて生き延びる違反組織。
メロウの話は信用している。それはそれとして
用心はするべき。過去の弱みを蒸し返して髄まで
しゃぶろうとする輩なんて掃いて捨てるほどいる。
「……そーゆー手段取らなぃって、
言質取らせてくれるなら、頼んでもイィよ」
値段に関しては元から咎める気はない。
自分1人なら絶対頼みはしない値段だし、
食べ切れるかどうかの不安だってある。
しかし例え本気でなかろうと……彼女のことだから
言えば止められると分かって口にしている筈だが。
店を買い戻すには足りず、むしろ足首を掴まれて
ずぶずぶ沈みかねない手段の撤回を引き出せるなら
何とか頑張って許そうと思える範囲。
それに、今はそれくらい甘やかしても良いかなと
思えるくらいに機嫌が良くなった。
「ホントはさ、もっとヤバぃ状況も想定してた。
でも、何て言ぅんだっけ? 不幸中の幸い?
いぁ、災い転じてナントカ、だっけかな」
口の端を緩く歪める。悪い顔をしている。
「つまりさぁ、ココでメロウが自立しちまえば
晴れてクリーンな経営が出来るってコトだろ?」
■メロウ > 「約束する約束する、やっと私の野望のスタート地点なんだよね
私のお願いで欲しがってくれるなら、貴方の大切になるんだよ
だからお店だってあの時点で捨てることも出来たんだ・け・どぉ
薫さまがそうしなかったんだから、お店は辞めないでとしたから
ううん。それはいいことなんだよ?だからそれはそれなんだけど
やっぱりお店を続けるのは安くなくって、今難しくなっちゃったけど
こういう時にはやっぱり、いいものを食べたほうがいいんだって!」
悪い笑みに呼応するように、これほど秘めていたかと今日一番のまくしたて
両手を上げて表現する。奇妙な態度だが、彼女の感情は『喜び』だ
もしかするとようやく、薫の慰労と同列に語った今回の件の意図が読めるのかもしれない
彼女にとって、支援が切られたことは正しく向こうから縁をも切れたという事
従順に見えて意外と企む彼女にとって、吉事に他ならないというものだった、と
浮かれてるのだ。人のまねごとをして、普段重視する香りよりも、
お金の心配をしながら一人で扱えるかどうかも疑わしい見栄えでメニューを選んでしまうくらいには
「このままおとなしく薫さまに飼われちゃうのも本位だけどね
さっきお店の前で言ったことは私も覆せないからさ、んひひ」
■黛 薫 >
「お、おぅ」
メロウの口数がここまで多いのは珍しい。
一瞬目を白黒させたものの、意味するところを
理解すると、つい可笑しくなって吹き出した。
「ふひ、独り占めの飼い殺しも悪かねーけぉ。
イィモノを独占しちまぅのもアレだかんな」
彼女が作る『薫り』の良さを知っているから、
世に出回らないのは勿体ないと思う。
そういう理由付けが無ければ "飼う" 選択を
大真面目に検討していたとも仄めかしつつ。
口元は緩んでいても、目が笑っていない。
祝い事が増えてしまったなら尚更躊躇う必要は無い。
贅沢に不慣れな少女としては未知と評しても良い
煌びやかなスイーツを備え付けのタッチパネルから
オーダー。ついでに自分は珈琲を追加で注文し、
メロウにも飲み物の確認を取る。
「さて、んじゃココからは現実的な話。
お店を続ける1番現実的な手段は
学園から支援を受けるコトだと思ぅ」
注文の品が届くまでの合間に相談を挟む。
「で、その場合のやり方は大まかに2つ。
あーしが窓口になるか、メロウが正規学生になるか」
■メロウ > 「ん、んぅ……」
静かに手を下ろし、返答に迷う仕草。結論としてはほぼ一択のようなもの
学校を見学だってしたことあるのだし、自身の興味は満たしてこそ
いいものを提供するにはいい経験から。何より、知識の自負はある
いくら相手の好意とは言え、ワンクッション入ってしまうもどかしさ
耐えきれるかというと。実のところ、本気の趣味に関してあまり自信はない部分
では、何に渋っているのか?という箇所であるが……
「やっぱり私、調べられるのかな。そりゃいつかメンテナンスは受けたいけど
あ、私はティーがいいな。入った時に漂ってるの、気になってるの」
銘柄を指さす。あとは待ち時間を挟むだけ
後ろめたい話はある程度出し切ったから、いつ人が入ってもいいはずだけれども
■黛 薫 >
「んー……悪意持ってすり抜けよーとしなけりゃ
検査自体は任意、のはず。あーしの経験としちゃ
受けとぃた方がイィとは思ぅけぉ……」
2人分の注文を確定しつつ、言い淀む。
斯くいう黛薫も入学時の検査は辞退している。
『異能』があまり一般的でない土地で生まれた彼女は
「人と違うことを言い訳にするな」と言い含められて
育ったために、入学時の検査を『特別扱い』と判じて
断ってしまった。
結果、精神の負荷やそれに伴う自傷が見過ごされて
落第のきっかけになってしまい……だから可能なら
検査は受けた方が良いと思っている。
「昨今じゃ異世界だの何だのでデリケートな事情
抱えてる生徒は珍しかねーし、きちんと手続き
踏みゃ配慮はしてもらえるけぉ、最終的にゃ
メロウがどー思うか、どー要求するか次第かな」
メロウの反応を見て、自分が窓口になるパターンは
一旦脇に置き、正規学生になる場合について話す。
「それよか問題になりそーなのはむしろ経歴か?
非正規の身分でしばらく営業してたってトコは
あんま突っ込まれると困るかも」
「バックに違反組織があったから、不当な身分っつー
認識はあったけぉ足抜け出来なかった、ってのが
筋書きとしちゃ無難か。繋がりがあった事実は
後からバレるよか開示しとぃた方がイィし」