2025/03/21 のログ
■メロウ > 「あー……そこ?薫さまって、私に『自由』があってほしいんだ
確かに、これまでとは一貫してるけど。ふぅん……」
口の前で両指を合わせて相手の言葉を探る仕草へと
どうやら、お互いに懸念している箇所はすれ違っている様子
しかして今回メロウが考えていることは随分と野暮なことだと言っておこう
彼女の場合は確かに検査されることそのものによい感情を抱いていないとはいえ
一番の心配は、『薫が快く思ってないかも』という部分だった
考えてみれば公私をきっちりと使い分けるタイプだった
『私』の部分が自覚している通り、それはそれは深い沼のようなものだとしても
「私には拒む理由はなかった、それだけでもいいんだよ
けど薫さまの存在を考慮して私は危ないことを出来なくなった
結果、組織のほうから切り捨てられたっていうのは本当だもん
『メロウ』はそういう存在なの。間違ってることは、何一つないのかもね」
名前をもらって、思えばその辺りから組織の活動は下火となっていた
すでに切り捨てられることは当時から決まっていたのかも、なんて邪推も過るけど
■黛 薫 >
「流石にそこの優先度は、な。
少なくとも今のあーしじゃメロウのメンテは
出来ねーし、独学でどーにかなるワケでもなぃ。
メロウがどんだけ "保つ" かすら分かんねーもん」
何せ自分がした『お願い』自体がメロウに負荷を
強いるもの。度々 "仕様通り" か分からない挙動も
目の当たりにしているし、背に腹は変えられない。
……優先度、なんて言い方をしている時点で
全く気にしていない訳ではない、というより
あえて気にしていないように振る舞いたかった
というのが実情だろうけれど。
「……あーしがメロウに『お願ぃ』したのが、
巡り巡って今回の事態に繋がったんなら。
ざまーみろくらぃ言ってもイィのかな」
思えば、落第街に戦火が迫ったあの日。
自分はメロウに手を引かれて外へと攫われた。
図らずして今は逆の立場になっているのかも。 ▼
■黛 薫 > ▼
と、お話しているうちに注文の品が運ばれてきた。
「………………」「わぁ」
語彙が死んだ。黛薫には目の前の煌びやかな
スイーツに適切な感想を述べる能力がない。
曰く、パフェの語源は『Parfait』にあるという。
供された其れはその名に恥じない代物と言えよう。
旬の苺をメインに、宝石箱と見紛うばかりの
質と量を備えたフルーツ層。嵩増しではなく
食感のアクセントとして最適な比率で挟まれた
フレーク層。果物のコンフィと贅沢なクリームで
彩られたケーキの層。それらを飾る氷菓やムース、
焼き菓子までもがふんだんに。
後ろ暗い秘密までもを守る店というものは、
"上客" を相手取っても不自然でないように
提供する品物にも気を使う必要があり……
自然、店としての体裁も磨き上げられていく。
無論、貧乏学生に利用の経験があったとて
こんな高価な品を頼ませてもらえたはずもなく。
貴女に向いた視線は「これどーやって食べるの?」
と、分かりやすく助けを求めていた。
■メロウ > にっこりと浮かんだ笑みが、そのまま硬直している様子
実に実に、陳腐な表現となるものだが。彼女は明らかに目が眩んでいる
語彙が死んだのが薫だとしたら、彼女の場合思考が死んでいる
主人の衣替えを見た時のような、何かに当てはめるような美とは違う
お互い、『圧倒』に関する感度が欠けていたのだ。普段繊細過ぎるばかりに
口を開け、閉じ。音を通さないまま、ぱくぱくと
気持ちでは勝とうとしている。匙を投げる段階にすら至れないこの体たらくで
「か、格納可能なのかなぁ?」
食事のことを格納って言っちゃダメでしょ。でも言い換えたくなったの
この全てを間食することは、彼女が想定していた人間のスペックじゃないもん!!
ご案内:「歓楽街 洋食店個室」からメロウさんが去りました。
ご案内:「歓楽街 洋食店個室」から黛 薫さんが去りました。