2024/08/11 のログ
■Dr.イーリス > イーリスの顔色は良くない。
呪いの苦痛、つまり呪いを継ぎ、苦しんでいる故。
“王”がイーリスにかけた呪縛は制御できているけど、この新たな呪いは全然制御に及んでいない。
「……循環……。流れを意識……」
エルピスさんのご教授いただいた通り、苦痛を循環させるよう意識してみる。
痛みは……正直、慣れない。
エルピスさんと痛みを分かち合って、支えていければいいと願いはする。
一方で、痛いのも嫌……。苦しいのも嫌……。人のもつ当たり前の感情がイーリスにもある。
「循環……。痛みもエネルギーに変えるように……。……うぐっ」
痛みで苦しい……。
慣れていない事もあって、思うようにエネルギーに変換できていないように思える。
だが、一気に楽になった。
痛みがエルピスさんに回収されて、先程までの苦痛が嘘のように痛みが引く。
「はぁ……はぁ……。痛みも感情……炉がエネルギーに変えてくれるのですね。これなら、エルピスさんと一緒に戦えます。しかし、私はまだ扱いきれていないみたいです……」
イーリスがやった場合、まだ上手く循環させて効率よくエネルギーに出来ていなかった。
「出来るかどうかは、鍛錬してみなければ分かりません。“王”の決戦までにものにしてみます。エルピスさん、施術後でリハビリなども必要な状況で申し訳ないのですが、鍛錬に付き合ってください」
凛とした表情でエルピスさんにお願いした。
エルピスさんと一緒に戦いたい。エルピスさんの力と想い、そして痛みも継いで……それを乗り越えて戦いたい。
■エルピス・シズメ > 目を瞑り、自分と向き合う。
覚悟を決めて、『愛している彼女に嫌われたくない』で無条件に肯定しない。
応用が十全ではないことも理解している。
ここからどこまで仕上げられるかも不確定。
イーリスは強い。いつも怪我をして帰ってきても、めげない。
抜けている所はあるけれど、メカを開発できる位に地頭は良い。
「いや、違う。やっぱ理屈じゃない。」
愛しつづけると誓った彼女を信頼しない僕でどうする。
レイチェル先輩に言った言葉を、嘘にするものか。
イーリスを信じる。共に戦う。
そうすると決めた自分を信じると在り続ける。
「うん。"決戦まで"鍛錬しよう。痛みを超える。きっと、これも一つの試練だ。」
「それでも適宜休憩は入れるし、コンディションは整える。無茶はしない。」
「時には傷みをやわらげる時間も作る。それで行こう、イーリス。」
今自分が言えるすべてを伝え、彼女と共に戦う決意を決める。
「……とは言えお腹がすいちゃったな。一日位寝てたみたいだし、カロリーも補給したい。」
「ナナも気を遣って外にでちゃったみたいだし……帰ってくるか分からないけど、ご飯の準備、しようか。」
■Dr.イーリス > “王”はとても強い……。
苦痛の循環を意識し、エネルギーにする……それぐらい出来ないと、あの“王”にきっと勝てない……。
エルピスさんと一緒に戦わなければ、“王”にとどかない。
凛とエルピスさんに頷いた。
「お願いします、エルピスさん……!」
エルピスさんと共に戦うため、痛みをも克服したい。
脚の修理も、メカニカル・サイキッカーも時期に終わる。それらは“王”の決戦までに十分間に合う。
コンディションを整えつつ、苦痛を循環させる鍛錬を行おう。
「そう……ですね。施術に集中していたので出かけている事に気づく事ができませんでしたが、ナナさんもとてもエルピスさんの事を心配していたと思いますよ。お腹が空きましたし、そうしましょう」
施術でイーリスも何も食べてない。
ご飯の準備という事で、イーリスは笑みを浮かべて頷いた。
エルピスさんが力を貸してくださるから、きっと“王”にも勝てる。
そんな確信をだんだん強めていく。
■エルピス・シズメ >
「頑張ろう。イーリス。」
「最低でも、ダメージを受けても怯まないぐらいにはならないとね。」
イーリスの目を見る。
痛みも忘れる程、可愛らしい。
……思い出したかのように痛みが走る。
忘れるなよ、と、小突かれた気分だ。
■Dr.イーリス > 「……そ、そこまでは自信がないです……」
痛みをエネルギーにする。
その技術はものにしたいと思うけど、さすがにダメージを受けても怯まないようにするというのは自信が持てない。
イーリスの身体は丈夫でも、痛みは普通に感じる。怯みもするだろう……。
痛がるエルピスさんをあわわと慌てて眺めた。
■エルピス・シズメ >
「あ、ごめん。つい……出来たら、ぐらいの高めかな。」
根本的には、イーリスは普通の女の子だ。
彼女の凛とした強い覚悟を見続けた影響で、つい過度な基準で考えてしまった。
「途中で解呪されたりもしたし、少しずつ変わったのかも。」
思い出すように笑う。
そう言えば、腕の良い破壊神が解呪をしてくれていたと聞いた。
そこでもまた、形が変わった気がする。
■Dr.イーリス > 「が、頑張りますね……!」
痛いものは痛いので、怯まないようにというのは無理でも……その痛みに耐えられるようにはしたい。
「あれから蒼さんが呪いを一部壊してくださって、呪いの解析が進み、“王”が呪いを通して私に繋いだ事を利用して、呪いそのものの制御にも成功しました。そういったものがロッソルーナ・エミュレイタさんに影響を与えていたのかもしれませんね」
「“王”は世を騒がせた《三大獣害事件》、《永遠夜》を起こした《月輪の王》と呼ばれる存在が紅き屍骸となった存在です。欲求から生まれた存在になるのでしょうか……」
元は、害獣の怪異的な存在だったのかな、と想像してみる。
顔を顰めたエルピスさんには、心配げな表情になる。
「はい! 必ず、勝ちます!」
凛と頷いた。
■エルピス・シズメ >
「わかんない。でも理由なく産まれるものってあんまないよ。」
「熊なら、それこそ生存欲でもおかしくないかな。」
里に下りた熊が人に討たれる。
もしくはその逆。人と熊の繰り返しは大変容前から続くものだ。
強い個体の欲求とウィルスが混在してもおかしくない、気はした。
「そっか。……ひとまずご飯を食べて、やることをしっかりやろう。
訓練や準備も、日常生活があってこそだし。とりあえず、今日のところは悪いけれど……」
「色々と、お願いしても大丈夫かな。ごはんまで、少し休むね。」
ソファーによりかかり、目を瞑る。
病み上がりの身体だ。疲労にも慣れてはいるが、少しでも休息が欲しい。
※"子"の設定は無かったことになりました。
■Dr.イーリス > 「怪異なども、生まれてくる理由は様々ではありますからね。欲求が原因とも限らない存在ではあると思います」
元々、《月輪の王》はアンデッドでもなんでもない存在だった。
欲求で生まれたと断定するには、情報がなさすぎるという考え。
「お任せください。エルピスさんの義手義足は、明日に最低限日常で動けるようには修理しますね」
イーリスは応接間を出て、お食事の支度をした……はいいものの、イーリスはあまりお料理できない。
今日のメニューは、とても焦がしてしまったハンバーグと野菜炒めだったという……。
ご案内:「数ある事務所」からエルピス・シズメさんが去りました。
ご案内:「数ある事務所」からDr.イーリスさんが去りました。
ご案内:「数ある事務所」にエルピス・シズメさんが現れました。
ご案内:「数ある事務所」からエルピス・シズメさんが去りました。
ご案内:「◆特殊Free(過激描写注意)1」にDr.イーリスさんが現れました。
■Dr.イーリス > (一部設定が削除されたので、それに伴いロルの内容を削除しました)
ご案内:「◆特殊Free(過激描写注意)1」からDr.イーリスさんが去りました。
ご案内:「数ある事務所 / 夕」にエルピス・シズメさんが現れました。
■エルピス・シズメ > 時は夕刻。
義理の姉──アスモディスを見送ったそのあと。
「……」
状況を整理する。
「まず、僕があの王に襲われた。たしか、紅き月輪ノ王熊。」
「イーリスに植え付けられた殺害欲を開花させた力を使って応戦したけど、」
「負けて、呪いを植え付けられた。」
■エルピス・シズメ >
「それから大分寝てたみたい。
呪縛は複雑なカタチで、その中に厄介な例外処理の機構が残っていた。」
「でも、それは僕が開花させた力の残滓が、その例外処理だけを相殺する形で持ち去った。」
「一番厄介なものは、幸運にも僕が開花させた力と相殺される形になった。」
リハビリも兼ねて応接間を掃除する。
今は誰も居ないが、複数の人間の出入りがあった気がする。
■エルピス・シズメ >
「そのあとは……イーリスが懸命に処置をしてくれたおかげで、何とか僕は動けるようになるまで回復した。」
胸を抑える。
幸福感に応じて痛みを与える呪い。
懸命なイーリスの姿を思い出したことで起動した。
「あんまり動いちゃいけないって言われているけど……。
僕が義腕義足であることと、イーリスの回復技術でとりあえず人並には動ける。」
■エルピス・シズメ >
「で、今は……僕に呪いがあるとイーリスが悲しむし、人質に掛けられて全力を出せない可能性が高い。」
「だから僕の異能で分かち合いながら戦う特訓を始めているけど──中々大変。」
その提案を信じて、応えてくれたことを思い返す。
すごく嬉しいが、やはり『呪いの痛み』は普通の少女であるイーリスには耐えがたい。
「呪いが無ければ、想いを分かち合うことだけに専念できる。」
「それならもっと有利に戦える。」
「あるいは予定通り──僕はイーリスを信じて、イーリスが一人で王への因縁に決着を付けることも、できる。」
■エルピス・シズメ >
「……で、さっき。僕は少しでも状況を好く出来るできるように、
それと想い人が出来たと報告するために、お義姉ちゃん──アスモディスにお願いして、契約した。」
「そこで、3回限りの魔王の力を借りる権利得た。
3回だから状況を選ぶ必要があるけど、これを使えば、一時的に呪いにも拮抗できるし、強い魔装も使える。」
「問題は……イーリスが王を倒しても呪いが消えるかどうか。
倒すことで消えれば幸いだけど、完全には消えずに残る可能性もある。
死後強まる呪いは、最悪なパターンかな。」
これはイーリスには告げていない懸念。
自分の身体が、異能が、呪いを受け容れすぎる──。
──それが好く出る側面もあれば、悪く出る側面もある。
「ただ、王を倒せば繰り返すことはなくなる。
懸念はあるけど、やることは変わらない。」
■エルピス・シズメ >
「どう転ぶかは分からないけど、全部が上手く行って呪いが断たれたとしても、
残滓の掃除ぐらいはしておきたい。」
視線を落とし、左手と身体を見る。
肉体的にも精神的にもダメージが蓄積している。
身体と異能、義体は大分酷使している。
日常を送る分には問題ないのは、やはりイーリスの支援が大きい。
メンテナンスは先延ばしになっているが、壊れるたびに最低限の応急処置を繰り返してくれている。
じっくり回復する余裕がないのは問題だが。
「……僕の事を後回しにし続けていたツケは、何処かで払わないとね。」
「信じて、って言った僕だけ先立つ訳にはいかないから。」
■エルピス・シズメ >
「……ナナ。」
同居人の事を思い出す。
彼女は彼女なりに何かを抱えていた。
不器用ながらも背中を押してくれて、
僕とイーリスの味方であると言ってくれた。
一瞬だけ弱音を零して、そのあとすぐに彼女の事情があるからと繕ったけど──。
「とても、嬉しかったな。」
■エルピス・シズメ >
「ひとまず、状況の振り返りとしてはこんな所かな。
……言葉に出してみるだけでも、大分頭が落ち着くものだね。」
書き残せない状況や要素が多い。
それでも簡潔に状況をまとめようと、ひとりごとを呟いて状況を整理していた。
「こんな呪いや、余計なものなんか気にせずに──
──三人で食事が出来れば、とても幸せなんだけど。」
「まずは日常を取り戻す。僕のことそれからかな。」
ご案内:「数ある事務所 / 夕」からエルピス・シズメさんが去りました。
ご案内:「研究施設跡地」に『虚無』さんが現れました。
■『虚無』 > 落第街にあるとある廃墟。そこは廃墟と呼ぶにはあまりにも輝いている。
そこは研究所。廃墟のはずなのに稼働している研究所……だった。
もうほぼ制圧されている。たった一人の男によって。
「生物兵器か」
簡単に言えば、生物兵器を作ってばらまこうとした馬鹿がいた。それだけの話だ。
しかしそれはあまりにも規模が大きすぎるからと自身が動き制圧した。動きだしてからでは遅いから。
最近こういったのが増えている。生物災害が実際に起きていてデータがとりやすいからだろう。
そして、裏切りの黒の動きも取りにくくなっている。少なくとも自分はかなり活動が制限されている。
眼前に降り立つ巨人。人が自身に生物兵器を打ち込んだ姿だ。
「随分巨大だな」
それは咆哮を上げ腕を振り上げ一気に振り下ろす……が。
「吠えるな」
一撃を加えると巨人の上半身が吹き飛び血煙と化す。
自身の手を見る。
「……少し、進行したな」
前より明らかに人から離れていっている。
溜息を吐き、奥へと進む。
研究成果、それを表に出さぬように裏切りの黒で回収するのが今回の目的だ。
とはいえ、今のように生き残りがいるかもしれないし、他の侵入者。例えば別ルートから情報を仕入れた風紀や公安がいる可能性もある。故に慎重に、そして迅速に事を進める。
■『虚無』 >
歩みを進める。その先にあるのはひとつのウィルスが入ったアンプルが複数個。
ここで開発していたウィルスだ。
データを吸い出す為に端末を起動させると自身のメモリーを刺しこむ。そしてデータを開いた。
「……人を人ならざる存在にするか」
人の遺伝子に働きかけ強制的な進化を促す薬。とてつもない代物だ。
だがその代償として多くの場合で理性を失う。故にあの巨人だ。
しかし、今の自分には少しだけ興味を惹かれる事が記されている。
それは人の可能性を強化するという事。自身を蝕むあのウィルスは人の可能性で打ち破れる。つまりこれを使えば利点を残したまま欠点を打ち消せる可能性がある。
「バカバカしい」
しかしリスクが大きすぎる。使うなら最悪の場合だ。
アンプルを1本だけ忍ばせる。裏切りの黒に持っていくための1本。そして最悪の場合の保険だ。
最悪自分が暴走しても誰かが始末する。同じ裏切りの黒の誰かが。
1人相手ならともかく、2人3人に襲われれば自分でも凌ぎ切る事は不可能だろう。
メモリーにデータをコピーしている間椅子に座り体を休める。
コピーが終わるまで端末を守り切る必要があるから。
■『虚無』 >
コピーが終わる。
メモリーを引き抜くと同時にその場を後にする。
もう仕込みは終わらせてある。
「せめて安らかにな」
実験体となって散っていった人達にそう告げるとライターを特定のポイントに投げ込む。
定期的に仕込んだ薬品は研究所を紅蓮の炎で包み込む。
ただの火事として処理されたその廃墟。そこにとてつもない生物兵器が眠っていた事を知っているのは深淵の奥に潜む彼らだけだ。
ご案内:「研究施設跡地」から『虚無』さんが去りました。