2024/10/05 のログ
ご案内:「委員会合同慰安旅行 橘壱之個室」に橘壱さんが現れました。
ご案内:「委員会合同慰安旅行 橘壱之個室」に伊那美 環菜さんが現れました。
橘壱 >  
Q.なんで旅行なのに個室取ってるんですか?
A.ルームメイトならともかく知らん奴と一夜過ごすのハードル高いわ。

企業推薦の生徒の力。アメリカの大企業のマネーなら、
この程度はした金もはした金。しかも割といい部屋だ。
部屋の明かりも程々に、一人部屋の座椅子に座ってノートパソコンと向き合っていた。
後ろにはやたら広い布団を敷いて寝る準備完了。

「けど、眠くないんだよな……」

此処最近、一人でいるとずっと考え事をしてしまう。
視野が広くなった故の悩み。前こそ無視していたが、
いよいよ色々と肩の荷が下りると直面してしまう。
いっそ、あの時アイツ(ノーフェイス)の誘いに乗っていればよかっただろうか。
何者にも縛られない、闘争の象徴。黒い鳥……。

「…………」

まさか、とは言えない。
思わず口元に苦い笑みを浮かべながらキーボードに指を滑らせる。
機体の部品や弾薬の発注作業だ。
壱少年、実はうっかり部屋の鍵をかけ忘れていたのは秘密だぞ。

伊那美 環菜 > こんこん。こん。
入り口のドアをノックする。

壱くんのお風呂上がりを環奈も続けて上がり、
湯気もまだ冷めやらぬしっとりとした姿で廊下にいた。

「・・・ちぃくーん。
あ、開いてるかなこれ…。」

ドアノブを捻ってみると、かちゃり、と開く。
ゆっくりと開けて中を覗き込むように。

橘壱 >  
おもむろに白衣を脱ぎ捨て、ぼんやりモニター凝視。
各種企業は新しいパーツでも作ってないかな、と思っていたらノック音。

「……?どうぞ?」

まさか、こんな夜更けに来客。
しかも旅行中なのに。従業員の人かな。
扉がちょっと開いているけど、微妙に見えない。
そう、誰かもわからない状態でどうぞ、と言ってしまった。


伊那美 環菜 > 「お邪魔しまーす…。」

許可が出たのですすすと入ってきて後ろ手にドアを閉める。
かちゃり。
不用心なのでちゃんとカギは閉めておきました。

「カギ、開いてたよ。
えへへ来ちゃった。温泉ぶりだね。」

湯上り、浴衣、なおかつ急いであとから来たのでまだ髪はしっとりしていてタオルを巻いている。

よく観察すれば、
胸元も胸を抑えるよう帯の下にタオルは巻いているようではあったが
下着をつけていないように見えた。

橘壱 >  
「ん……んん!?」

変な声漏れた。
だって従業員だと思ったら、
よもや例の幼馴染とは思わないじゃん。
びっくりした表情のまま目はパチクリ驚愕。

「か、環菜ちゃん!?そ、そう言えば来てたっぽいけど……。
 ……よ、よく部屋わかった、ね。えっと、他のお部屋の人とかは……?」

そう言えば温泉にいたのだった。
仕切り越しにちょっと会話したから覚えてる。
湯上がり直後なのか、しっとりとした髪がタオルに包まれ、
浴衣の裏に隠された凶器的お山二つはタオルに締め付けられていた。
何とも言えない、扇状的な雰囲気。

「…………」

ごくり。思わず生唾を飲み込んだ。

伊那美 環菜 >
「だってほら風紀の旅行あるって話
携帯でしたよ。かんなはちぃくんと同じ部屋が良かったんだけど。」

再会時に交換した連絡先に
環奈は一方的に今回の旅行についてのメッセージをいくつか送っていた。
再確認したらもしかしたらそれらが残っているかもしれない。

「部屋はあのあと少し追っかけて、廊下で少し話を聞いたらわかったよ?」

壱くんのお部屋を少し聞いて回ってきたようで。
風紀委員も多く泊まっていたため、わりとさくっとわかったようだった。

入浴セットはそこらに置き、スリッパを脱いで部屋の中にも入ってくる。
履き物を脱ぐ際に屈んだため、胸元が少しはだけてみえた。

橘壱 >  
「した記憶はあるけど……凄い行動力……。
 さ、流石にね。部屋は男女別だよ、流石に。ハハ……」

そう言えばメッセージで言ってた気もする。
確か委員会に所属していなくても参加可能だが、
まさか自分のためにそこまでするのか。乙女の行動力侮ってたかも。
気を取り直すように眼鏡をかちゃりと上げ、ノートPCを閉じた。

「そ、そっか。親切な人もいたんだね。
 でも、夜も遅いし早く寝ないと……、……」

おのれ許さんぞ西川(※確定ではないです)
しかし困った。此処で個室なのが仇になる。
これ、下手すると彼女に妙な噂が経っていしまうんじゃないか。
自分はともかく、彼女に悪評を立てるのは……。
何よりも今、或る意味では出会いたくない人物だった。

人物だったのだが、心も体も思春期。
そりゃ、見えちゃうし見てしまうよ。
その大きなお胸。碧の視線はすっかり釘付けだ。

伊那美 環菜 > 「風紀の人が多かったからみんな親切だったよ。」

「寝るの?
じゃあ電気消してあげるね。」

環奈のほうが部屋の入口に近いということは
電気のスイッチもそこにあるというわけで。

かち。
と部屋灯を明るい全灯から淡い灯りに切り替える。

身をかがめるように、
まるで四つ足でにじり寄るかのように

目線を合わせて、座椅子の壱くんに近寄っていく。

「ねぇ…」

「ちぃくん。」


「いとわさんとはどんな関係?」

髪に隠れがちな右目がちらりと見えて、薄暗い部屋の中で異様な光をたたえていた。

橘壱 >  
「確かに親切な人も多いけど……って、そうじゃなくて……!
 そろそろお互い寝ないと行けないから部屋に戻らないとって意味で……」

有無を言わさず電気が切り替わった。
淡く、薄暗い部屋。カーテンは締め切っている。
この淡い光に、互いの輪郭がぼんやりとあるだけだ。
仮にもこんな美女と二人きりの密室。実際非常に拙い。
なんとかして彼女を部屋に戻さないといけな──────……。

「……え、い、伊都波……?」

まるで獣のように少女がにじり寄る。
座椅子に座っているせいで下がることは出来ない。
久しぶりに再開したときとは、何だが雰囲気が違う。
表情が引きつりつつも、鋼の理性は思考を整頓する。

「え、えっと……二人、とも?
 そんなの、友人として、良い先輩に決まってるじゃないか。
 ど、どうしたんだい環菜ちゃん。急に変なこと聞いて……」

そうだ、落ち着け。
何時も通り、彼女に接すれば良いんだ。
実際そのとおりだし、はにかみ笑顔で応える。
異様な眼差しに妙な雰囲気を感じながら、視線はしっかりと合わせたまま。

伊那美 環菜 > 「個室なら・・・
泊っていってもわかんないよ…?」

複数人部屋だったら帰らなきゃいけなかったけれど、
一人だけなら、と淡く微笑む。

逃げられない相手の様子に
顔と顔を近づけて。

「あー。やっぱり二人とも知ってるんだ。
はるかちゃんいい子だもんね。それに…」

「お姉ちゃんのほう、あのおっきさってちぃくんの好みでしょ?」

口を開けて、吐息がかかりよだれが滴りそうな表情で。
そう問いかける。問い詰める。

橘壱 >  
「そ、そういう問題じゃ……」

何か言い返そうとした時には、その顔は近かった。
知らない表情だ。記憶の中の彼女は、10年近く前で止まってる。
お互い幼くであどけないままの記憶。空白の10年。
そう、お互い大きく変わった。変わったんだ。

「え、いや、まぁ、でも雰囲気的には悠薇先輩のが……。
 ……って、何言わせるのさ。二人共そういう目で見ては……」

否定はしない正直なお口。
確かに男目線、魅力的なお胸だ。全体で言えば妹のが好み。
けど、二人にそういう恋愛感情とか、
そういったものを抱いてはいない。
余りにも近い。細かく漏れる吐息が、彼女にかかってしまう。
威圧感の余り、視線だけ逸らしてしまった。

「ち、近いって環菜ちゃん。そ、その……、
 ……小さい頃の約束がっていうけど、ほんとに、その。
 む、無理しなくていいから!ほんと、子どもの頃の約束、だし」

「環菜ちゃんも、他に素敵な(ひと)はいるよ……ハハ……」

そう、あんなものは子どもの約束なんだ。
そんなものを律儀に守っているんじゃないか。
そんな邪推をしてしまったからこそ、口走った
自分自身が誰かに恋愛感情を抱かないように、誰かが抱くわけもない。
ましてや、そんな"子ども騙し"と思っている約束が続くはずもない。
お互い変わったんだ。彼女だってそうだ。
だから、こんなことも戯れ程度に思ってしまっている。

伊那美 環菜 > 「そうなの?
ふぅん…。」

この辺りは過去との違いだろうか。
まだ意気揚々としていた幼い壱くんと今の壱くんの好みの違い。
少し不思議そうな顔をして見せて。

さらに一歩近づいて。顔と顔が触れ合いそうになる前に
その主張故に薄布いちまいごしの双丘が先に触れ、押し付け、ゆっくりと形を変えていく。

「…ちぃくんは、素敵なひとだよ。
子供のころの約束だから守りたいんだ。ちぃくんは、違うの…?」

口元と口元がすれ違い、耳元にささやきかける。
その声は少し震えていた。

そうして、そのお口を大きくあけながら。

橘壱 >  
そう言えばなんか小さい頃言ってたような気がする。
大きいほうが好み。我ながらエロガキだったな。
まさか、そのせいで大きく……?いや、幾ら何でも自惚れ過ぎだ。

「っ……!?」

薄布一枚、ふにゅりと柔らかな"モノ"が伝わる。
どくん、どくん、と心臓が早鐘を打つのが伝わる。
そう、大きくなったんだ。互いに、大人に近づいた。
女性としての魅力もまた、凄く上がってしまった。
意識しない訳が無い。耳朶を撫でる囁きに、思わず身震い。

けど、違うんだ。

「ぼ、僕は……、……」

幼少の記憶。彼女の前でかっこいい橘壱で、痛かった。
興奮に息が早くなってしまうけど、伝えなきゃいけない。

「僕は……環菜ちゃんが思うほど素敵な人じゃない
 キミと別れた後、異能にも魔術にも、何にも恵まれず、
 両親に腫れ物扱いされて、引きこもって、漸く社会復帰」

素敵で特別な橘壱なんていない
 僕は、その……非異能者(ぼんじん)の、なんでもない橘壱なんだ。
 キミの好きな、素敵な人なんかじゃない。何処にでもいる、男子生徒だよ……」

輝かしい人生の瞬間(ゲームチャンプ)もあったが、現実はこうだ。
事実は伝えなきゃいけない。その好意が本物なら嬉しいけど、きっとこれは幻だ。
過去に囚われてる幻。だから、夢から醒めないといけない。
突きつけるのは自らの弱さ(コンプレックス)を開けることだが、
幼馴染のためなら、厭わない。悲痛な碧の眼差しのまま、震えた声で告げた。
きっと、わかってくれるはずだ。

伊那美 環菜 >
きょとんとして。

「そんなことなの?」

まるで他愛もないことのように
軽く、小さな返事。

「ちぃくんは、特別だよ。
異能だとか、魔術だとか。素敵なひとであることに理由なんていらない。
こうでなくては素敵じゃない、なんて、そんな理屈あるわけない。
こんな人生を送ったからそのあとは特別になれないなんて、逆にそんな人のほうが少ないと思う。」

ふにゃり、と表情を崩して、幼さを感じさせる笑みを見せる。

「でもね、そういうのがほしいんだっていうのなら。」


「あげるね。」

剥き出しの首筋に
がぶり、と
ぎざぎざに欠けて尖った歯の列が食い込んだ。

橘壱 >  
「えっ……」

思ったよりも呆気なく一蹴された。
幻想だと思っていたのは自分だけなのかも知れない。
思わず、ヘタリと肩の力が抜けてしまった。

「い、いや、でも……、……環菜、ちゃん……」

そんな弱さも肯定されたら、否定する事が出来ない。
参ったな。昔と変わらない笑顔につられて、引きつったままはにかんだ。
が、すぐに笑顔が消えた。橘壱は、勘がいい。

ぞわりと、嫌な予感がする

「え、い、いやぁ、別に今は異能とかに拘りは…、…!?」

首筋に走る痛み。
なんだ。彼女が噛みついたのか。
痛みに顔を思わず歪める。

「っ!?か、環菜ちゃ……!?なん…っ!?」

反射的な行動だ。
思わず、密着する彼女を押し返そうとする。

伊那美 環菜 > 軽い噛み痕を残して引き離される。
口元をぺろりと舌で舐めて。

「ちぃくん、かんなの異能はね、"ゾンビ"、っていうんだぁ。」

一度引き離されてから、座椅子を避けて
あらためて敷いた布団のほうに押し倒すようにのしかかる。
その肌は柔らかくてふにっとしていて… それでいて湯上りなのに、少しひんやりとしていて。

「理由が欲しいんだったらね、
これでゾンビに噛まれたちぃくんは 特別 だよ。」

拒み切れなければ
ちゅ、と首筋の噛んだあとにキスをする。

「それに…
この痕が新しいやくそくのしるしとも言えるよね…?
ちぃくんがかんなのっていうあかし…。」

マーキングを兼ねて、という意味も込めて、愛し気にさらに何度もキスを落とした。

橘壱 >  
甘い痛みっていうんだろうか。
敵意を以て噛まれるのとは違う。
必死に押しのけようとしたが、妙に力が入らない。
湯上がりなのにひんやりとした柔らかな肌。
情けなくも、はねのけることは敵わず押し倒されてしまった。

「っ……環菜ちゃん、いきなり何……、……!?」

なんだって?ちょっと血の気が引いた。

「……まさかとは思うけど、今"感染"したとか……」

道理で肌色が悪いわけだ。
そして、もしその異能名ままなら恐らく……。
だが、自分のことよりも疑問に思うことがある。
"ゾンビ"ということは──────……。

「や、約束の印って……っ、か、環菜ちゃ……っ」

だが、思考を定める前に乱れてしまった。
首筋に何度も何度も、執拗に落とされる甘いキス。
なんてこと無いはずなのに、酷く、強く意識してしまう。
息が乱れる。そう、"意識"してしまう。
この豊かになった女体も、彼女の愛を。
思わずズボンには大きく膨らみを作っていた。

伊那美 環菜 >
「ちぃくん、ちぃくん…。・・・!」

壱くんの首筋のかみあとの周りにキスの跡をつけるかんなのふとももに、
なにか硬いものが触れて、その熱さに少しびっくりした顔をする。

「あ。…ちぃくーん。
これって…興奮してくれたの?」

にまーっと笑みを浮かべつつ
押し倒す形から身を起こし、姿勢を直して騎乗する様に跨る姿勢になって。

「……大丈夫だよ。いまのはちょっと、噛んだ だけ。
でも…ちぃくんが受け入れてくれるなら。こどものころのやくそくの続きにしたい…。
過去が過去っていうのなら、新しい約束を…。」

いきり立つふくらみの上に跨ったまま。
熱っぽい、少しとろけた視線で上目遣いに、そう、おねだりする。

「いいよね…?」

橘壱 >  
橘壱はこういう行いを知識でしか知らない。
ゲームチャンプ時代にファンガールとかいたけど、
生憎とゲーム一筋だったため浮ついた話は起きなかった。

「コレは、その……、……環菜ちゃんが、
 その、エッチだから体が……、……」

とりあえず感染の心配はない。
が、その気になれば"出来る"ということらしい。
しかし、今はその心配よりも熱が上書きしてくる。
柔らかく、冷たい、扇情的な少女の肉。
熱く、硬く膨張した自身に跨る彼女の感覚が、
より一層布越しに感じられてしまうので、びくりと膨らみが動いた。

「っ…ハァ……ぼ、僕は……、えと……」

息が荒い、顔も熱い。
なんて情けないんだ、と我ながら思う。
湧き上がる肉欲に逆らえない一方で、
残った理性一本が躊躇いを生む。
彼女の気持ちは嬉しいけど、
劣情のままに返事をするのは違うんじゃないか、と。

「……環菜、ちゃ……っ!」

彼女を見上げる潤んだ碧はその気持ちとは裏腹に、
"良し"とする意味を持っていただろう。

伊那美 環菜 > 「体だけなのー?
いとわさんの話のときは雰囲気がっていってたのに、
えっちだったらいいんだ?」

少し楽しそうな声音で、腰を前後に動かせば
お互いの布越しにその場所がぐにぐにとこすれあう。

その感触はどこか生々しくて。

「…イイよ、答えはちぃくんが落ち着いてからでも。
おとこのこだもんね…。」

浴衣の裾をつまんで、ゆっくりと… ゆっくりと持ち上げる。

上と同様に、下のほうも
環奈ははいていなくて。

カーテンを開いて見せつけるようにゆっくりと開かれる。

橘壱 >  
ぐさり。ちょっと痛いところ突かれた。

「か、体だけじゃないって!む、昔からずっと!」

そう、ずっと。

「……か、可愛いと、思ってた……」

そうでなきゃ、気持ちがなければ傍に侍らせてない。
やばい、言ってて恥ずかしくなってきた。
こんなに顔が熱くなるのは生涯初めてかも。
ぐにぐにと布越しにこすれ合う。下腹部。
声を出さないように奥歯を噛み締め、吐息が漏れる。
自分でスるのは全く違う感覚に、下着の中がぬらついて情けなくなってきた。

「環菜ちゃ……!?っ……!?ちょ……!」

が、そんな気持ちすら吹っ飛ぶ衝撃。
上の方はわかってたけど、下も何も無い。
知識や映像の中ばかりで見ていた女性の秘部。
生唾を飲み込み、釘付けに、なってしまう。

伊那美 環菜 > 「いいよ、見ても…。
ちぃくんのもきつそうだから、開けてあげるね…?」

壱くんの目がくぎ付けになっている間にズボンのベルトを解き、ジッパーをゆっくり開けてあげる。
止められれば途中で止めるだろうけれど。

止めなければ
下着の上に素肌で跨って。より直に感触と湿りが理解るだろう。

「ありがとう。
ね、もっと言って…?」

ぶるっ。
可愛い、という言葉に環奈が震えたのがくっつきあった場所からわかる。
前に、後ろに、上から下に。ときおり横にも揺らして。胸も揺れる。

両手を壱くんの胸に当てて、
最後の一枚の下着を少しずつ、ずらすような動きでじっくりと責めていき。そして…

橘壱 >  
「環菜、ちゃんの……すごっ……!」

女性ってもっと可愛くて、可憐で、オタクの幻想が、
より生々しく、女性的、もっと言えば"雌"としての魅力に上書きされていく。
幼い記憶の可憐な彼女(環菜ちゃん)も、今の可愛い彼女(環菜ちゃん)も、
自身という一匹の雄を誘惑する雌だと、理解(上書き)されてしまう。

「あ……!」

背徳的な気持ちに、彼女の行いに、待ったはかけれない。
苦しいズボンから解き放たれた自身の雄は、
嫌なほど欲望に大きく反り起ち、
ぬらりとぼんやりとした部屋の明かりを乱反射する。

生々しくも心地よい感覚がスライドしてくる。
下腹部を通して、まるで焦らすように動いてくる。
びくり、びくりと身を震わせ、ぬめりけは増すばかり。
このどろりとした感覚は、まるで沼。
そう、きっと、沼なんだろう。自身を誘惑する、沼。

「───────……環菜ちゃん!」

鋼の理性も、深い(アイ)に溶かされた。
目を見開き、上半身を引き上げれば、
その柔らかく冷たい体を抱きしめた。
沼だって良い。もう、嵌まったっていいと思ってしまった。
そう思ってしまったら、もう後戻りはできなかった。
焦らしていた互いの下腹部が確かに繋がり、視界は彼女でいっぱいだ。

「環菜ちゃん…っ!環菜ちゃん…っ!
 可愛いっ…可愛いからっ。もっと可愛い表情(カオ)を見せて……っ!!」

────そこから先は、ただ沈むだけ。
彼女の言われるままに、全部口走った。
一心不乱に、獣みたいに接合部を何度も、何度も、突き上げて。
肉欲という(環菜ちゃん)に、沈んでいく。

伊那美 環菜 > 「っ…!あ。」

抱きしめられて抱き寄せられて
愛する人の命のぬくもりを全身に感じる。

脱げかけの下着に包まれた男のものに突き上げられて
入ってきたのかそうでないのか、わからないままに。

「あ、あっ。あぁん。」

声が漏れる。
耳に繰り返される言葉が染み入り、全身を侵していく。

「うん、うん…かんなだよ、ちぃくん…。
還って来たよ…。」

きゅっ、と夢中に一心不乱な相手をやさしく、抱きしめるようにして。
涙が一筋、頬に流れる。

橘壱 >  
初めての経験だった。
だからこそより鮮明で、恥ずかしながら歯止めが効かなかった。

「はぁ…っ!…はぁっ!…環菜ちゃ…っ!
 可愛いよ…!環菜ちゃんっ…!」

何度も、何度も、名前を呼んだ。
求められるままに何度も褒めて、声を張り上げて、
本当に自分が自分じゃないくらい、彼女を求めていた。
肉体が密接に繋がり、互いの表情は仄暗い中で確かに鮮明。

長い夜、本能ままに、求められるままに、
彼女を只管に求めて、貪った。
ただ、どれだけ沼に嵌まっていようと──────……。

「っ…ふっ…ぅっ……環菜ちゃ……」

誰にも、彼女にも泣いて欲しくはない。
ちゅ、と涙を拭うように落とした頬の口づけは、
その冷たい肌に確かな熱を残したのだろう。

伊那美 環菜 > 「…ありがとう。」

いつの間にか頭のタオルも解け落ちて
はだけた浴衣から覗く肌に濡れた髪が艶めく光る。

拙い愛を拙く受け止めて。
あ、あ、と連なる声がやがて少しずつかすれるまで。

「好きだよ。」

何ものにも止められることのないまま
個室に二人、彼女を命で染め上げられるまで夜は更け行く。

ご案内:「委員会合同慰安旅行 橘壱之個室」から伊那美 環菜さんが去りました。
ご案内:「委員会合同慰安旅行 橘壱之個室」から橘壱さんが去りました。