2024/08/08 のログ
ご案内:「エルピスくんが寝てるだけ」にエルピス・シズメさんが現れました。
■エルピス・シズメ >
数ある事務所のソファー。
冷房メカの冷風で涼をとりつつ、ソファーの上に転がる少年が一人。
「すぅ……」
眠気に微睡みながら息を吸う。
眠いような眠くないような。思考が纏まらない微睡みへの入り口。
■エルピス・シズメ >
「んぅ……」
風が冷たい。けど暑いのもやだ。
風を避けるように丸まったかと思えば、再び涼を求める様に身体を伸ばす。
「あふぅ……」
身体を伸び縮みさせていると、自然と身体が解れてきもちがいい。
頭のなかはねむいので、さむい、あつい、ぼんやりとしたきもちがそのままうかぶ。
さむい、あつい、さむい、きもちいい。
ごろごろ。
「はふ……」
いつのまにか"ごろごろ"することそのものが気持ちよくなって、
猫になった気分で身体をゆらす。
■エルピス・シズメ >
「いーりす……」
まどろみながらごろごろしてふわふわとした頭が、想い人の名前を出した。
口に出すだけ、口元が緩む。想い出の中の幸せなきもちが浮き出てきて、感情を満たす。
どきどきと、やすらぎ。どっちもあるけれど、いまはやすらぎがでてくる。
「すき……」
ねごとのような、ねぼけのような。
だれもいないしきもちがいいので、
わきあがった言葉をそのまま吐き出す。
「ふぁ……」
ねているのかねていないのかすらわからない。
だけれど、なやむとかできないから、きっととてもねむい。
桃色のトップスを支える紐がずりおちた。
■エルピス・シズメ >
なんだっけ。そうだあつかったんだ。
身体は涼を求めてふたたびころがり、そのはずみで服がずりおちる。
服と機械にかくされた 透き通ったはだいろとももいろが露わになる。
「なな……しあ……みあ……すぅ……」
知り合いのなまえがぼんやりうかぶ。
みんないいひとだちだった。ねむいあたまだと、すこしこんがらがる。
「はぅ……」
すってー、はいてー、すってー、はいてー。
さむくもあつくもない心地よい姿勢を見つけると、呼吸をするのがきもちよくなる。
だらしなく、のんびりとねむりがちかづいてくる。
■エルピス・シズメ >
「でざい……ちぇる……さえき……しず……」
よくわからないおとがもれる。
いきをはきだしたら、ことばがでた。
ごめんねといいたくなるような、ほんのすこしだけさみしいきもち。
おもわずきゅっとからだをまるめてから、のばす。
こうすると、ちょっと気持ちいい。
「んね……」
ふわふわとしたねむけがもどってきた。
いまはこうして、きもちよくしていたい。
すって、はいて。すって、はいて。
■エルピス・シズメ >
ももいろのトップスは役目を放棄して、完全におちている。
ちいさなむねがでていても、おとこのこだから大丈夫。
「はぁ……ぁふ……」
すって。はいて。
「いぁ……ふぅ……」
すって、はいて。
ねむいきもちがどんどんつよくなってくる。
でも、なんだかものたりないから。
■エルピス・シズメ >
「いーりす……」
いちばんしあわせになることばをみつけて、
しあわせなきもちになって、
「おやすみ……」
ねむりにおちるじゅもんをとなえて、
しあわせなきもちにくるまってねむりにおちた。
ご案内:「エルピスくんが寝てるだけ」からエルピス・シズメさんが去りました。
ご案内:「「エルピスくんが寝てるだけ」」にDr.イーリスさんが現れました。
■Dr.イーリス > 右脚が欠損して機械の車椅子に乗るイーリス。
応接間に訪れると、エルピスさんがとても気持ちよさそうに眠っていた。
「エルピスさん、ふふ」
車椅子をソファの前に動かして、エルピスさんの寝顔を眺めながら微笑む。
■Dr.イーリス > 寝言なのだろう。
ふと、エルピスさんがイーリスの名前を呟いた。
それを聞けば、イーリスはにこっ、と嬉し気に笑う。
その後に、おやすみという言葉が続く。
「ふふ。おやすみって、もう寝ているではございませんか。夢の中でもまたおやすみするのでございますか」
愉快気に声を出して、笑い声を上げた。
■Dr.イーリス > 眠っているエルピスさんの髪をそっ、と撫でる。
とても手触りの良い髪……。可愛らしい寝顔……。愛らしい寝息……。
「エルピスさん……」
イーリスは、目を細めた。
「すき……ですよ……」
眠っているエルピスさんに、そっ、とそう告げる。
そうしてしばらく、イーリスはエルピスさんの髪を撫でていた。
ご案内:「「エルピスくんが寝てるだけ」」からDr.イーリスさんが去りました。