2024/09/26 のログ
■比良坂 冥 >
無意識に"表"に出ようとした異能に、抑制装置が反応した。
ショートを起こし、僅かに黒煙と肉の焦げる嫌な匂いが上がる。
血の匂いにまでそれが混じり、鼻を突く──。
「……いいよ。──好きにしたら」
……今日は疲れた。
たくさん喋ると、疲れる…。
力を抜いて、彼に委ねる。
彼が興味のある対象の一人であることは…別に嬉しくもないけれど。
放っておかないというなら、好きにしてもらうことにする。
──本当に鬱陶しくなったら、その時は──。
血腥さの揺蕩う落第街の一角、
少年に抱えられたままに、島の病院へと運ばれて──。
もう、その夜には忽然と少女は姿を消していた。
人間3人、そして夥しい血液が失われた落第街の、そんな一幕───。
ご案内:「過日の落第街」から芥子風 菖蒲さんが去りました。
ご案内:「過日の落第街」から比良坂 冥さんが去りました。