2024/09/29 のログ
ご案内:「振り返る『現象ーかこー』」に過去さんが現れました。
■過去 >
世の中、釣り合いがとれている。
誰しも、きっと、気づかないうちに。
世界には総量が決まっていて、その総量が、分配されているだけ。
裕福になるものがいれば、そうじゃないものもいる。
才能があるものがいれば、ないものもいる。
持つものと持たざるもの。それが生まれる理由があるとするのなら。
総量が決まっていて分配されるものに上限があるのだと、そう、定義したーー異能がある。
■過去 >
『天秤』ーー。
作用するのは、恋い焦がれた、あこがれの人。
釣り合いを取りたい人。とってでも、いい人。
そう、一人に限定されている、『はずだった』
対象がいなくなる、までは。
■過去 >
効果がなくなったと、そう解釈していたが解釈は誤っていた。
ただ、おもりを、釣り合いを取るものがいなくなっただけ。
『オモリ』が、なくなっただけ。
右側の。
では、もう片方はこの天秤でもう片方の左を担う、皿には?
■過去 >
蓄積する。今まで釣り合いが取れていたものが破綻する。
傾く傾く、傾き続ける。
ギィギィギィ……
『天秤』は悲鳴を上げて。
その皿から、溢れる。
こぼれ落ちる。
こぼれおちたものはどこへいく?
総量は決まっている、のなら
■過去 >
困ったことに、右側に
■過去 >
とある友人と本を買いに行った日。
ーー友人は予定通り、本を読めなかった/予定通り本を読んだ
とある腹話術を使う少年と、邂逅した日
ーー道端歩く少女は男性にぶつかった/ 男性とぶつかるのを避けた
ーー少女は泣き止まなかった /少年が行えば泣き止んだ
ーー男性と、良い出会いをした /良い出会いをしない、夜の女性がいた
とある白衣の少年とファミレスでご飯を食べた日
ーー店員は注文に気づかなかった /同じ行動を取った人は気付いた
ーー辛いものを食べても平気だった /辛いものを食べると撃沈した
ーー姉には、彼氏がいる/ 彼氏を作るきにはならなかった
ーー彼の努力は、実を結ぶ/ 結ぶことのない努力がある
こじつけのように聞こえるだろう?
そんなものだ。都合なんてものは。そうやって世界は回っているんだから。
ーー誰かの幸福には、誰かの不幸がある。釣り合いを取っている。
その釣り合いを取るのが偶『彼女』なだけであって。
■過去 >
とある白衣の少年と、訓練室で邂逅した日
ーーとある友人は男性と仲良くしていた /だから少しそっけなかった
ーー姉と白衣の少年はうまく言っていた /だからちょっとだけ、タイミングが悪かった
ーー訓練室を問題なく借りることができた利用客がいた /特に理由もなく、待つことになった
ーー姉はうまく、話ができなかった少年がいた /今日はうまく、話ができた
そして、今日。
姉は、親友に忘れないでと言われたから『忘れない』
妹は、その存在を言われることなく『忘れた』
■過去 >
仕方のない話。総量が決まっているんだから。
これはあくまで一例だ。
じゃあ、いつから溢れていたかって……?
さぁ? でもこんな話って。
ありふれた話だろ? ねぇ?
■過去 >
ギィギィと、天秤が音を鳴らす。
オモリを受けて、ギィギィと。音を鳴らして。
釣り合いを、取ろうとする。
ご案内:「振り返る『現象ーかこー』」から過去さんが去りました。