2024/09/29 のログ
ご案内:「振り返る『現象ーかこー』」に過去さんが現れました。
過去 >  
世の中、釣り合いがとれている。

誰しも、きっと、気づかないうちに。

世界には総量が決まっていて、その総量が、分配されているだけ。

裕福になるものがいれば、そうじゃないものもいる。

才能があるものがいれば、ないものもいる。

持つものと持たざるもの。それが生まれる理由があるとするのなら。

総量が決まっていて分配されるものに上限があるのだと、そう、定義したーー異能がある。

過去 >  
『天秤』ーー。

作用するのは、恋い焦がれた、あこがれの人。
釣り合いを取りたい人。とってでも、いい人。

そう、一人に限定されている、『はずだった』

対象がいなくなる、までは。

過去 >  
効果がなくなったと、そう解釈していたが解釈は誤っていた。
ただ、おもりを、釣り合いを取るものがいなくなっただけ。

『オモリ』が、なくなっただけ。
右側の。

では、もう片方はこの天秤でもう片方の左を担う、皿には?

過去 >  
蓄積する。今まで釣り合いが取れていたものが破綻する。
傾く傾く、傾き続ける。

ギィギィギィ……

『天秤』は悲鳴を上げて。

その皿から、溢れる。

こぼれ落ちる。

こぼれおちたものはどこへいく?

総量は決まっている、のなら

過去 >  
困ったことに、右側に

過去 >  

とある友人と本を買いに行った日。

    ーー友人は予定通り、本を読めなかった/予定通り本を読んだ

とある腹話術を使う少年と、邂逅した日

    ーー道端歩く少女は男性にぶつかった/ 男性とぶつかるのを避けた
    ーー少女は泣き止まなかった /少年が行えば泣き止んだ
    ーー男性と、良い出会いをした /良い出会いをしない、夜の女性がいた

とある白衣の少年とファミレスでご飯を食べた日

    ーー店員は注文に気づかなかった /同じ行動を取った人は気付いた
    ーー辛いものを食べても平気だった /辛いものを食べると撃沈した
    ーー姉には、彼氏がいる/ 彼氏を作るきにはならなかった
    ーー彼の努力は、実を結ぶ/ 結ぶことのない努力がある

こじつけのように聞こえるだろう?
そんなものだ。都合なんてものは。そうやって世界は回っているんだから。

ーー誰かの幸福には、誰かの不幸がある。釣り合いを取っている。
その釣り合いを取るのが偶『彼女』なだけであって。

過去 >  

とある白衣の少年と、訓練室で邂逅した日

       ーーとある友人は男性と仲良くしていた /だから少しそっけなかった

       ーー姉と白衣の少年はうまく言っていた /だからちょっとだけ、タイミングが悪かった

       ーー訓練室を問題なく借りることができた利用客がいた /特に理由もなく、待つことになった
       ーー姉はうまく、話ができなかった少年がいた /今日はうまく、話ができた

そして、今日。

       姉は、親友に忘れないでと言われたから『忘れない』


       妹は、その存在を言われることなく『忘れた』
       

過去 >  
仕方のない話。総量が決まっているんだから。

これはあくまで一例だ。

じゃあ、いつから溢れていたかって……?


      さぁ? でもこんな話って。


ありふれた話だろ? ねぇ?

過去 >  


ギィギィと、天秤が音を鳴らす。

オモリを受けて、ギィギィと。音を鳴らして。

   釣り合いを、取ろうとする。

ご案内:「振り返る『現象ーかこー』」から過去さんが去りました。