2024/11/02 のログ
比良坂 冥 >  
「……ん…」

鼻から小さく抜けるような吐息
僅かに甘ったるく、僅かに上擦る声
──少女の身体が、女としての支度を整えている、証拠

「……キスも、したい…?」

「……私なんかと、──物好き、だね…」

そうと感じ取れれば、薄く瞳を閉じ、自ら顔を近づけ、唇を重ね合わせてゆく
柔らかなもの同士が押し合い…求めるように生温い舌まで、伸ばす…

少女の、少し乱れた吐息、声…
シャワーの音にかき消されてしまいそうな程に小さなものだけれど、少年の耳にははっきりと、届く……

夜見河 劫 >  
「――したい。
冥が、誰と、どんな関係でも…今は、俺が冥を抱いてる。」

だから、少女の事情や人間関係は、考えなくてもいい事だ、と。

拒むモノも事もなくなれば、灰色の髪の青年も、軽く目を閉じ、互いの唇を重ねる。
柔らかい。
少女の口から舌が伸びてくれば、どう反応すればいいか少しの間を置き、互いの舌を
噛んでしまわないよう、注意しながらゆっくりと受け入れる。

暫し、唇を重ね合わせ、舌を絡ませあい――少し名残惜しそうに離れれば、
互いの唇を繋ぐように、唾液の線が曲線を描きながら垂れる。

その繋がりと、耳に届いた、少し乱れた少女の吐息と声が、より身体の熱を高める。

「冥――そろそろ、いい?」

くちゅ、と小さく水音を立て、少女の花弁の中に潜り込んだ指をそろりと引き抜く。
お互い、準備は充分だろう。
 

比良坂 冥 >  
「──イイ、よ。 …でも」

ゆっくりと片手で片足を抱えるようにして、挿入れやすい様な姿勢をとった
慣れたキス、そんな行動、仕草の一つ一つをとっても少女が爛れた存在だということは伝わる

それでも尚改めて少女を求めるのなら──

「……他の人のこと、好きになったりしない?」

「……それで、私を拒絶したり…しない───?」

届けられた言葉は、そんなもの
普段、身体を抱かせる相手にはそんな言葉は向けはしない
視線も、心も向けはしない

…目の前の彼が、自分を必要としている…そう伝えられたことで、少女の中の闇が鎌首を擡げた

「──それなら、イイよ」

夜見河 劫 >  
「しないよ。」

ストレートに、ただ一言。
どす黒い瞳に、燃えるような色がちらつく。

「他の誰か()の事とか、好きになるとか、正直思えないし、考えられない。
それで冥の事を拒絶したりなんかしないし。

冥にどんな事があって、どんな気持ちでいつもあんな目をしてるのか。
それが分かっても、拒絶とかしない。」

ストレートに、そう言ってのける。
「自分の世界」に一番踏み込める相手(女性)は…多分、目の前の彼女だけだろうから。

「…寧ろ、俺が冥を逃がしたくなくなりそうで、そっちのが怖い。」

そう言いながら、既に熱と粘液で滾る怒張を、受け入れ易い姿勢を取る少女の花弁へと向け、

「――じゃ、いくよ。」

そう告げると同時に、ずくり、と、音がしそうな感触。
焦るような、乱暴な侵入の仕方ではなかった。
ゆっくりと、しかし力強く、確実に分け入っていく、そんな挿入。
 

比良坂 冥 >  
いい
それならいい
例えそれが一時の気の迷いでも
そうでなかったとしても
今日、この日、その夜は…満たされる

彼の世界は自分程閉じていない
いずれ、その世界を肯定しない、否定する誰かがこじ開ければ、きっと出ていってしまう
───ただ、今はその言葉が心地よい

「──、っ…ぁ、は………」

消え入るような、それでもちゃんと届く、濡れた吐息

「……どうし、て?」

「……誰かを束縛、す…る、こと、が…どうして…恐、いの…?」

夜見河 劫 >  
「――――っ、ふ……!」

――今までの、何処より、柔らかくて、熱い。
少女の秘所に潜り込んだ怒張が、そのまま弾けてしまいそうな程。
それを堪える為に――少しだけ力を入れて、つながった少女の肢体を、抱き締めてしまう。

「…熱くて……柔らかい。冥の、中。」

調子が乱れ、熱を持った息遣いと共に、そう口走りながら、腰を動かし始める。
感触を確かめるように、ゆっくりと、力を込めて、灰髪の少女の中を、抉るように。

「――怖いよ。繋ぎ止めた筈の、誰かが……俺より先に、居なくなるかも、知れないのは。」

はぁ、と、熱い吐息と共に、
秘さねばならない秘密を、思わず口にする。

「……誰にも、秘密。

俺の異能…傷の治りが、早いっていうの、嘘。
本当の、異能は……「死ねない」。

心臓抉られても、血を流すだけ流しても、原型留めない位、ぐちゃぐちゃに、なっても……
何でだか、分からないけど、死ねない。死んでから、生き返る。」

そう口にしながら、更に抱き締める手に力が入る。

「――いつ死ねるのか、俺にも、分からない…っ。
誰かを、縛っても…その、誰かが、死んだら…俺は、また一人になる…。

だったら…最初から、ひとりのほうがいい…。
ひとりが…いいのに…!」

ぐん、と、更に強く突き上げる。

「冥が…いると、ちょっと、安心しちゃって…!

冥を、縛って、も…何かの、事故か何かで、置いていかれて、また、誰もいなくなるかも、知れない、のに……!」

――以前の交わりとは違う、熱を持った交わり。
それが思わず、心の裡を、吐き出させてしまう。
誰にも秘さねばならない、本当の異能と共に。
 

比良坂 冥 >  
温かな泥に包まれる様な
そのまま沈み込んでしまう様な
それでも良いと、思わせる様な

少し熱い、少女のナカ
それが彼にとって心地よいものであったのだとすれば…きっと、運が悪い
否、彼の得た異能と、それが彼に齎している苦悩を考えれば──不運で当然とも思える

「……そう」

そっと手を、彼の頬へと触れさせる

「……じゃあ…アナタの気が変わらない限り」

「……私の世界が終わる(が死んでしまう)まで…一緒にいられる…って、ゆうこと…
 劫は…与える側、なのかもしれないね──」

穏やかに、溶け合うような時間の中
少女は彼の存在を、そう肯定する

いなくなってしまうんとしても
彼から与えられた安堵と幸福は、きっと後悔を残さない…
憐れむべくは、彼に何かを与えるためには──永遠が必要ということ

「……大事な人は」

「……一人、なんて決まりはないもの。
 ……生きているなら、たくさん作ったって、いいよ…?」

夜見河 劫 >  
「――――っっ!!」

差し伸べられ、頬に触れる手。
そして、少女からかけられた言葉。
それが何かの枷を外してしまったのか、少々乱暴に、少女の身体と頭を抱き寄せ、
今度は許しを求めずに唇を重ねる。
先程とは違う、縋るようなくちづけ。

「――――――っ、例え、そうでも…っ、
俺は、自分勝手だか、ら……「一番大事」は…冥に、しておきたい…っ!」

その言葉と共に、突き上げが激しさを増す。
柔らかく、少しの熱を持つ、少女の奥の更に奥へ届かんとばかりに、怒張の勢いと速度は増していき――

「め、い――――っ……っ!!」

その声と共に、少女の胎内で、激しい熱が弾ける感触。
やや時間を置いて、ふたりが繋がっている所から、ぐちゅ、と音を立てて、白濁した液体がぼたりと漏れる。

「――――悪い、思い切り、出しちゃった。」

少女がしてくれたように、今度は自身が、そっと少女の頬へ手を伸ばし、
大事な宝物を扱うように、穏やかに撫ぜる。

――だが、少女の中に在る怒張は、萎える気配を見せてはいない。
まだ、力を保ったままだ。これも若さか。
 

比良坂 冥 >  
「っ、あ…───、ん」

強い力で、抱き竦められる
唇を奪われるように重ねられ、感じるものは焦燥感にも似た…

「──………ぁ、…は、ぅ、…ん……ぅ…ふ……っ」

身体の奥底を穿つ彼の熱
更に奥、奥へと執拗に求めるそれに、少女は断続的に抜けるような声を唇の端から漏らしていた

ややあって、少女の胎がほとばしる熱を感じれば、律動は潜まり…それでも

「……いいよ」

今日だけで、何でも口にした許容の言葉

「……劫の全部、私の中に出して」

熱ぽく、そう告げると緩やかに身を寄せる
より溺れさせる危険な生ぬくい底なし沼…その危険性は、まだ内々に

シャワーの水音が響く中、より溺れ、沈みゆく行為は、到底一度きりでは終わりを見せず───

夜見河 劫 >  
「…うん。俺も、冥の中に出したい。」

身を寄せられれば、またその肢体を抱き、少しの間を置いて、ゆっくりと少女の秘所に怒張を沈め、動き出す。
――それが、果たして秘められた底なし沼と知っての事か、あるいは知らずか。

今はただ、少女へと溺れ――同時に様々を吐き出した事で余裕が生まれたのか、
少女を己に溺れさせんと、快感をより強く与えられるよう、時折動きを変えながら。

――夜はまだ、始まったばかり。

浴室で終わらねば、次は寝室へと舞台を変え、闇を抱える二人の交わりは、なお続く――――
 

ご案内:「落第街 アパートの一室」から比良坂 冥さんが去りました。
ご案内:「落第街 アパートの一室」から夜見河 劫さんが去りました。